他人史 第九話

第九話  俺は悠々とゲームの課題に取り掛かった。・・・正確に言うなら、俺の場合はもう取り掛かり終わっていて、後は仕掛けの結果を待つだけなのだが。  なので、俺のした事と言えばガラス戸から駒達に近づいただけだった。 「あっ

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他人史 第八話

第八話  待ちに待ったゲーム開始当日の朝、俺は東京のとある駅に来ていた。仲間内でサイバーの家の位置を知らない俺が万が一迷わないようにと、迎えをよこしてくれるそうなのでそれの待ち合わせをしているところだ。  さらに言うと、

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他人史 第七話

第七話  俺がリビングで夕食後の一家の団欒を楽しんでいると、ドアチャイムが鳴り響き来客を告げた。  俺が言うまでも無く、母が応対に出る。こんな夜遅くに一体誰が来たのだろうと俺は思ったが、すぐにその疑問は解消した。 「誠二

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世界を握れ 第二章

第二章  つい数日前、薫の嬌声に満ちていたモニタールームは、今日も嬌声に満ちていた。  違うのは、嬌声の数が増えている事ぐらいだ。 「はひぃぃぃいっ! ふかいぃぃぃっ、ふかすぎるぅぅぅうぅっ!」  これが司令官の椅子です

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他人史 第六話

第六話  ・・・やりすぎたかも。  その言葉が今の俺の胸中を、満たしていた。  今、俺の目の前には幼馴染の有里と、中学からのクラスメイトである双子の姉妹冬香と夏美がいる。三人とも全裸で、うわ言を言うだけになっていた。  

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世界を握れ 第一章

第一章 人材探し  暗く冷たい地下深くで、女の嬌声が響く。  女は犬のような姿勢で、男に抱かれていた。だが、その声に屈辱は無くただ悦びだけがある。 「あぁぁあああぁぁぁっ!」  女が達すると同時に、奥深くに突き刺さった男

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世界を握れ 序章

序章 「何のようだよ? じいちゃん」  学校に通ってから丁度五年になったその日、門倉我尽(かどくらがじん)は、祖父である門倉無限に呼び出されていた。 「うむ・・・重要な話があってな。お前の父親の話じゃ」  重々しく頷いて

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他人史 第五話

第五話  俺は有里の弁当を食べた後、クラスでノートを書くのが上手い奴を操作して、授業のノートをコピーさせてもらうと、さっさと下校した。家に早く帰って、週末からのゲームの景品をどうするか、考える必要があるからだ。  別に自

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他人史 第四話

第四話  深夜、チャットルームで俺は、サイバー達とするゲームの優勝賞品についての話を聞いていた。背後のベッドでは姉貴と真紀が、姉妹揃って眠っている。・・・夜這いしてやろーか。  ・・・いや、今はゲームの話だ。  ゲームの

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他人史 第三話

第三話  朝、幸福なぬくもりと柔らかさの中で、俺は目覚めた。  ぬくもりと暖かさの正体は、俺の横で寝ている姉貴だ。昨日はあの後三ラウンドやってそのまま寝てしまったのだ。  腹が空腹を訴えってきているが、もう少しこの幸福を

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他人史 第二話

第二話  朝九時丁度。土曜の朝にしては早くに、俺は目覚めた。 「御堂誠二、朝九時目を覚ます。他人史と言っても、自分にも効くんだな」  あと俺の他人史には、特に期限を設けずに、精力絶倫になると書いてある。ハーレムを作るのな

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他人史 第一話

第一話 『で、何か聞きたい事は?』  俺に他人史の力があることを教えてくれたサイバーは、そう聞いてきた。   聞きたい事はいくらでもあった。何故わざわざ俺に力の事を教えたのか。そしてあんたは何者なのか。それに他に居るとい

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他人史 プロローグ

-プロローグ-  俺、御堂誠二は恵まれている。中の上の財力を持つ両親に、八畳の自分の部屋。健康的な肉体に、そこそこに整った顔。両親が離婚して、父親に引き取られ、何年か前にその父が再婚したが、おかげで、美人で巨乳の姉と微乳

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