幽体離脱

「・・・」

 今の状態をどう表現すればいいのか・・・いわゆる今、俺、氏堂 幽一は・・・

・・・幽霊になっている

・・・完

「じゃねぇぇっ」

 がばっと体を起こし・・そのままくらっともう一度地面へ、固いアスファルトのベッドに身を打ち付け

「あ・・死ねる」

「君、大丈夫か?」

 白い服を着たおっさん、明滅する赤色光・・ふぁんふぁんと五月蠅いサイレン、そして担架

 何より視界を占める・・人間の血、考えるまでもない・・

・・・近くに怪我人が居る

・・・か

「しっつこいっ、ってか怪我人って俺だろうが」

 叫ぶが、再び頭がくらくらする・・そのまま倒れ込み・・・

・・・自分は自分を見下ろしていた

「・・あん?」

「やばい、意識がない、急いで運ぶぞ」

「あ、いや・・俺ならここに・・」

「急げっ、出血が多い、輸血が必要だ」

「いや・・あのね、だから・・」

 声をかける俺を無視して扉を閉める救急隊員・・・扱いがひどく無いかい?

 いや、確かに隊員は俺を運び込んだし、俺は車に乗せられて運ばれようとしているのだが・・・オレ?

・・・・あそこに俺、血を吐いて垂れ流してぴくぴくしてる

 そして俺・・・空に浮いて半透明でふわふわしてる・・・脚には半透明の紐

「・・・・つまり、アレは俺で・・俺が幽霊で、いわゆるこれは・・」

 紐を掴み・・救急車に繋がってるそれを見てさっと青ざめ

「魂の糸って奴か!!」

 走り出す救急車ひょろひょろと長くなる紐、だんだん薄くなってちぎれそうに・・・

「だぁぁっぁぁぁぁぁぁっっっしゅっっっっ」

 手と足を振り回して空を飛ぶ

 見ろ、まるで足が地に着いてないようだ・・・・まぁ、実際そうなんだが

 手足を振り回すのは気分の問題だ

「だぁぁ、待て、そんなに急いで運ばなくていいぞっ・・そこぉ、道を譲るなぁぁっ」

 周りの車に避けてもらって、どんどん走っていく救急車・・・

「ひもがっ・・紐がっ、だぁぁぁ、止まれぇぇぇぇ」

 思わず手を差し伸べ

「ロケットぱぁぁぁぁんちっ」

 近くに転がってた三輪車を拾うとそれを救急車に投げつける、慌てて急ブレーキをかける隊員

「くそっ、どこのガキだ、彼が死んだどうするつもりなんだ」

「殺そうとしてるのはお前等じゃ~~」

 なんとか壁をすり抜け

「おいっ、起きろ」

 自分を掴むと揺する、だが起きようとしない

「いかん、痙攣が・・急げ」

 身体と一緒に運ばれる・・どうやら身体を掴んでるおかげらしい

「やれやれ、一安心」

 自分の上に座り込むと、自分を覗き込み

「・・うわっ、ぐろっ」

 頭から血を垂らす自分を眺めながら一人ごちる

 その中で、ふと・・身体を重ねれば元に戻るという幽体離脱の原則(?)を思い出し

「よっ・・」

 重ね・・・・・・・

「ずわっ、いてぇぇぇぇっぇぇぇぇ」

「おおっ、意識が戻った」

「いてっ、いてっ・・・・・だぁぁぁっ」

 もう一度身体を抜ける・・

「あぁぁっ、また意識が」

「ふぅ、ひとあんし・・・・」

 ひょろひょろと伸びる紐・・走っていく救急車

「ぶれすとふぁいやぁぁぁぁっ」

 自分が迷わず近くにいたお年寄りを投げつけたのは言うまでもない

 結局、傷自体はそう深くなく

 問題があるとすれば・・あれ以来幽体離脱が趣味になってしまったことだろう

 まぁ、半径10m程以内にいれば、簡単にながら体も動かせるし

 後になって気付いたが、物にも触れられる・・まぁ、三輪車だのお年寄りだの投げたんだから当たり前だ・・・お年寄りの方が重傷だったが・・・さらには憑依も可能という素晴らしい(?)身体だ

 結局・・・交通事故だったらしい、けれど・・外交官ナンバーだのなんだので、相手に請求することも出来ず、治療費等全て自分持ち

 天涯孤独の貧乏大学生にこれはかなりきつい・・・そこで、この特殊能力を用いて少々荒稼ぎさせてもらった

 やり方は簡単

①幽体離脱して暴れる

②悪霊が取り憑いたと説得する

③御祓いの依頼に来るまで暴れる

④格安(世間から見て)の代価を支払ってもらって解決

 見ろ・・・完璧だ

・・まぁ、そのせいでかなり自分の名が売れてしまったことが問題だが、御祓いの間意識を失う理由もついたので構わないだろう

 金も手に入ったし、事実悪霊祓いもたまにするし(実際他にも霊はいる・・ほとんどが虚弱体質のやせっぽちという感じだが、肉体の有る無しは違うらしい)自称悪霊と交渉することでいちいち自分で暴れる手間もかからず、商売は順調に軌道に乗っている

・・・それに、趣味も増えた

 くくくくと笑いながら車庫へ、運転席に座り

「おい」

 ぱんぱんと手を叩く・・・すると、自動的にエンジンに火が入る・・・車にも取り憑いてる元レーサーが居るのだ・・・アイトルン・セーナとか言う名前だったか、たまにレース場で走らせ、エネルギーを貸してやる代わりに小間使いにしている

「さて・・今日は・・・そうだな、近くの駅に止めてくれ」

 言うと、身体が急に動き始める・・・キーを回しアクセルとブレーキ、クラッチを巧みに使い分け、車の合間をかいくぐっていく

・・・今日は一日、女の子で遊ぼう

 待ち合わせだろう

 柱に背を付け、時計を眺める女・・・車を止めるよう命じながら、身体を抜けるとそれに近付く・・・かなりの美少女

 じぃっと、上から下までを眺め

・・・黒い髪を腰まで伸ばした16、7ほどの少女・・首の後で髪を縛り、左右の髪は流している、ベージュのシャツにスカートと合わせになったブラウス、太腿までをタイツで覆い・・時計を眺めて溜息を付いている・・・待ちぼうけを喰らったと言うよりはどんなお仕置きをしてやろうかという感じの、気の強そうな少女

「・・これかな」

 にぃっと笑い、悪戯を始める・・・この力を得てからいろいろ試した結果、他人の考えにまで手が出せるようになったのだ・・手を、彼女の顔に突き刺し

『暑いから下着を脱ごう・・・脱いでポケットに仕舞えばばれはしない、こっそり脱いで立ってればきっと涼しい』

 笑いながら、幽体で少女の前に立つ・・少女はこそこそと辺りを見回しながら

「よっ・・と」

 スカートに指を入れるとショーツに引っかけ太腿まで下ろすと・・・辺りをきょろきょろと見回し、急いで脚を引き抜くともう片方も、引き抜いたショーツをポケットに詰め

「ふぅ・・暑かった」

 羞恥に頬を染めながら辺りを見回す

 下着を脱ぐという行為に羞恥は感じても、不自然さは感じなかったようだ・・何人かが見咎めて、見てくるが、それら全てに気にするなと言う暗示を与え、ローアングルからスカートの中を覗き込む

 白い太腿と、影になって見にくいが確かに恥毛・・・そして、もじもじと震える太腿の間の秘裂

『さぁ、次は上・・ブラだ、これも脱ぐときっと涼しい、まだ暑いからこれも脱ごう、ポケットに入れて』

 きょときょとと辺りを見回す少女、そっと・・背中からブラウスをめくるとシャツに手を入れ、壁に背を付けながらゆっくり上へ・・ブラのホックを外し

「んっ・・暑い」

 引き抜いたブラをすぐにポケットへ・・スースーと確かに涼しくなり

『歩こう、待ち合わせはもういい、目の前にある黒いタクシーに乗って』

 そのまま、自分の車へと導く、タクシーと信じ込んでいるのか、さして疑うことなく乗ってくる少女を助手席に座らせ

・・・セーナに車を出すように言う

『暑い・・体が熱い、体が火照る・・指で弄ったら涼しくなるかも知れない、いつも部屋でしてるように指で弄れば涼しくなる』

 走る車、適当に流すそれは高速に入り、他の車が彼女を見る心配はない・・・セーナに運転他を任せ、少女の前に座ると

「うんっ・・あふっ」

 少女が前屈みになり、右手をスカートの中に埋める、それがぴくぴくと動き、そのたびに少女の身体が動く、左手が優しく胸を包み

「ああっ・・はんっ」

『スカートをめくってくわえよう、そうすれば指が動くのがよく見える』

 左手がスカートをめくると、開いた太腿の間に右手が擦りつけられ、スカートを口にくわえる少女、右手は秘裂の上をゆっくりと弄り、恥毛の下で微かに震える秘裂

「うんっ・・ふんむっ」

 ちゅぴっくちっ

 胸をさすり、秘裂に指を押しつける少女・・・それに、身体の方がむくむくと反応し

 サービスエリアに入ると隅に止める・・窓は外からは不透明なので見られることは・・よほど近付かれなければ無い

「ふう・・ふんむっ」

 ちゅくぴちっぺちゃ

 指を股間に押し当て、悶える少女・・その淫靡な様に、一度身体に戻ると・・ズボンを引き下ろし、腕だけ離脱させる

『アイスキャンディだ目の前にあるのはアイスキャンディだ、舐めればきっと涼しくなれる絶対噛まないで舐めてしゃぶる、そうすればとても気持ちいい』

「あ・・・美味しそう」

 融けるような眼、普段の常識と今の常識が重なり合い・・

 ぺちゃ・・ぴちゃちゅばっちゅばっ

「美味しいかい?」

「おいしいよ・・あんっ」 

 ちゅくちゅくち弄る秘裂、濡れたそこを指が滑り

「あふ・・」

 左指で肉棒を支えるとぺろぺろと舐め、しゃぶりつく・・丹念に、舐め取っていく少女・・口元を涎が伝い、小さな唇を割って肉棒が出入りする

『先から甘い蜜が出てきた・・全部舐め尽くすんだ、吸い出して、しゃぶって、飲むんだ』

 送られてくる思考に、先走り汁を美味しそうに吸うと、ぴちゃぴちゃと舐める・・秘裂を弄っていた指も肉棒を支え、唇が肉棒を挟むこむ

「んむ・・はむっ・・」

 ちゅばっちゅぱっちゅぅっぷちゃっ

 根本から先端、えらの裏から袋まで丹念に舐める少女、零れる汁を全て吸い上げ

「うんっ・・」

 どぷっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぷっどぴゅっ

「あぁぁっ・・零れちゃう」

 こくっこくっちゅばっこくっぴちゃ

 零れる白濁液を吸い上げ、飲み干す少女

 どぷっどぷっ

「んくっ・・・んむぅっ」

 溢れたそれを、太腿から車のシートまで舐め上げ・・・その様を見、いったん車から幽体を出す

『しばらくこれを舐めてよう・・五分くらい』

 思考を与えてから外へ・・・SAを見回し、アイスを売っているのを見ると、数本ちょろまかして外へ、ドアを開け、それをダッシュボードに置くと、身体に戻り

「んむっ・・んむっ」

 ぺろっぺろっ

 舐め回していた少女の身体を助手席に戻すと

『さぁもう一度キャンディを食べよう・・今度は下の口で、それは上で食べるよりもっと、もっと美味しいから、我慢できないくらい美味しいから』

「あ・・・」

 ふと、身体を見回し

「ここで食べたいだろう?」

 尻を撫でてやる、その脚をM字に開かせ、スカートをめくらせる

 少し恥ずかしそうにしている少女に、封を開けたキャンディを近づけると

「・・・あ・・」

 欲しそうにそれを見る少女、食べさせてあげるよと、それを秘裂に近づけ

 ちゅぷっ

「あく・・つめた」

 手で顔を隠し、脚を閉じようとする少女

『もっと脚を開いて、これは食べさせてもらうのが一番美味しいんだから』

「あ・・」

 けれどその脚はさらに開かれ

 ちゅぷっべた

「あぁ・・」

「美味しいかい?」

「お・・美味しい・・・気持ちいいよ」

 ちゅぷっくちっちゅぶっ

「あふっ・・あぁ、つめたいっ」

 入り口を出入りし、悶える少女・・恥毛を溶けたキャンディが汚し、秘唇を割ってキャンディが侵入する

 ちゅびっじゅぴくちゅじゅぷ

「あふ・・・あぁぁっ」

 身を震わせ、脚を大きく開く少女、その秘裂をキャンディがかき回し・・・運転席のシートを倒すと少女の身体を自分の上に乗せる、その秘裂を顔の前に運び

『両方の口で食べればもっと美味しい』

「あ・・・んむっはむ」

 ちゅばっぺろっれろっちゅくばっ

 目の前の肉棒を嘗める少女・・その秘裂はキャンディを飲み込み・・溶けたそれを一度抜くと、その秘裂に舌を這わせてやる

「ひぅっ・・あひうっ」

 ちゅばっぺろっれろっ

 秘唇に舌を差し入れ、溶けたアイスを舐め取り、啜り・・冷たくなった秘裂を溶かす、そして新たなアイスを差し入れ

「んくっ・・くぃう」

 タイツをアイスに汚し、悶える少女、アイスを刺し入れ、それをそのままに少女の口から肉棒を抜くと

「んう?・・」

「ほら」

 さっきまで少女の秘裂を蹂躙していたアイスをくわえさせてやる

『暑いからもう少し脱ごう・・この人に脱がしてもらうときっと気持ちいい』

 ブラウスを肩口からはだけさせ、シャツのボタンを外すと、ピンと張った乳首に新しいアイスを転がし

「んむっ・・んふぅっ」

 自分の愛液にまみれたアイスをしゃぶり、秘裂でアイスを飲み込みながら、乳首をアイスで嬲られる少女・・・溶けたアイスを舌で舐め取り

「んうっ」

 服をはだけた少女の乳首を弾いてやる・・寒そうにしている少女からアイスを取り払い

『寒くなってきた・・熱いこれを身体に入れたらきっと、暖かくなれる』

 肉棒を握らせ、全く別の思考を与える

『我慢できない、早くこれを身体に入れたい』

 潤んだ目で肉棒を見る少女の身体を助手席に戻すと、シートに横たわり・・肉棒が天を指すようにそそり立つ

 それに・・少女がおずおずと近付き

「・・あ」

 肉棒に触れると、冷え切った秘裂を弄り

『入れてしまえばいい・・そうすればきっと気持ちいい』

 ちゅぷっ

 シートに爪先で立ち、腰を近づけてくる・・そのまま、秘裂を肉棒に付け

「あ・・熱い・・」

 ちゅぷっじゅびっ

 アイスと愛液に濡れた秘裂で肉棒を飲み込んでいく

「あく・・ふぅっ」

 じゅぶっじゅ

 スカートを指でめくり、はだけたブラウスを引きずりながら

 ぶちっじゅぶぶっ

「あぎっ・・・きふぅ」

 目を潤ませ、白濁液に汚れた髪を引っ張りながら腰を下ろす

 じゅぶぶっ

 その肉棒を、血が伝い

 じゅぶっ

「あ・・・ひぃぃっ」

 全てを飲み込む秘裂、手を伸ばすと胸を揉み上げ

『腰を振って、かき混ぜて・・それできっと、気持ちいい』

「ひっく・・あひっ、あんっ」

 じゅぶっじゅびぴっぐちゅ

 腰を振ると、肉棒を締め付けてくる少女、その乳首を押しつぶしながら腰を突き上げ

「ひぃっ・・あひっ・・あんっあんん」

 髪が跳ねる、結ばれた髪が大きく上下に揺れ

 じゅぶっじゅびぴっ

「あはっ・・あふ」

 汗と愛液を吸ったブラウスが重く湿る、少女の顔に快楽が浮かび

 じゅぶぶっぐちゅちゅっずぶっ

「あっく、くぁぁっ・・あついよっ・・いいよぉ」

 ずびゅぶっずびゅっ

「あくっ・・もう・・・もう・・だめぇぇぇ」

 どぷっどぴゅっどぴゅっどぷっどぴゅっどぷっどぴゅっどぴゅぴゅっ

 少女がイキ・・その締め付けに白濁液が注ぎ込まれる・・・・引き抜けば、愛液とアイスと混じり合ったそれが垂れ

『美味しそうな蜜だ・・舐めよう』

「あ・・んう」

 ちゅばっぺろっちゅぱっ

 それを舐める少女・・・自分の秘裂をまさぐるとその指を舐め・・・

 エンジンをかけると車を出す、助手席から身を乗り出す少女は肉棒にへばりついた白濁液をしゃぶり

「さて・・何処に捨てるかな」

 後は、適当なところで春を売らせていれば、警察が見つけてくれるだろうし最初に抱かれた男が分かるはずがない

・・・今日もまた、いつもと同じ平凡な日だった・・・・

< 完 >

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