家庭教師 ペット

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 翌日、僕はインターネットで紀子の為の衣装や道具なんかを調べるためにパソコンを使っていた。このパソコンは元々おやじが美容院の会計や顧客データを管理するために買っていた物だが、パソコンの性能はここ数年で倍々ゲームで向上しているおかげで、お古に成った物を譲り受けた物だ。お古と言っても最新のスペックのマシンに比べればお粗末な物だが、インターネットやメールそれにちょっとしたプログラムの開発では十分機能的には満足できる。それにMP3やMPGの再生もそこそこ出来るので現状では満足している。ま、高校生の限られた財源の中では、これで精一杯というのが本音だけれども。
 ともかく、僕は、紀子の為の衣装や、小道具を売っている店や使い方など、インターネットから仕入れ、高校生では滅多に手に入らない大人の情報も入手し、かわいい奴隷の為のいろいろなシチュエーションを想像しながら日曜日を待った。

「ゴメンね。涼子。今度の日曜日だけど急に用事が出来ちゃって、約束のショッピングは又の機会って事にしてくれない?」
 紀子は、学食で親友の涼子に今度の日曜日の約束のキャンセルを伝えた。
「えー、なんで紀子。こないだはOKだって言ってたじゃん。私もいろいろ忙しいスケジュールを縫って開けてたのに・・・。」「何が、忙しいスケジュールなの、ほんとに。」
「年中暇しているとは言わないまでも、あんた結構暇でしょう。」「なに、言ってんの。そこまで言わないでしょう、普通。」「まさか、男でも出来たんじゃないでしょうね。だったら紹介しなさいよ。この涼子さまが、ちゃんと見極めてあげるから。」そう言って涼子は、腰に手をあて、威張ってみせた。
「バカねー、涼子。そんなのじゃないわよ。田舎から親が出て来るのよ。それでね。」
 紀子が出した結論は、親友の涼子に怪しまれずにしかも日曜日の自分の行動を束縛される理由として田舎から自分の身内が自分に会いに来るという状況を思いつかせた。
 しかも、一也から与えられた暗示は、紀子の通常の意識の中には全く無く、本人も無意識に本当に日曜日に田舎から親がやって来るんだという風に思い込んでいたのだ。
 人間の有意識と無意識の間のギャップを自然に埋めるこの現象は一也はおろか等の本人の紀子でさえも知る所ではなかった。
「なんだ、親が来るのかぁ、それじゃしょうがないね。スケジュールの調整が大変だけどしかたないか。」「まだいってるの、涼子。ほんとにあんたっていつもこれだから。」
 フーとため息をついて紀子はパスタの続きを食べ始めた。
 2人の日曜日のスケジュールについての会話はこれっきり出なかった。
 涼子にしろ、紀子が一也の催眠奴隷に成っている事など、想像すらしていなかったし、普段の紀子の素行や言動にもなんら変わる事はなかった。これはむしろ当然で、例え肉親が紀子と一緒に暮らしていたとしても彼女に起こった変化やなんかは、絶対に気がつかなかったであろう。それほど一也の暗示やその手法が巧妙だったのだが、一番の理由は紀子本人が全く覚えていないし、本人の無意識の暗示がその他の記憶や考え方に影響を及ぼし、自己矛盾をごく自然な形に修復し本人の無意識下で行われるために本人の自覚症状はほぼ皆無だったということだ。
 ましてや他人から見れば全く外見からは判断つかない。
 例え専門家が診ても、通り一遍の検査では見つからないし、万が一診るとしてその様な処置がとられていると思っておかなければ判断できない。一也は知ってか知らずかそこまでの腕を持っていたし、それを実践していた。
 一也が今のままのルールを紀子に適応している限り、絶対にばれる心配はなかった。
 しかも、一也本人もその事は十分に認識しており、普段の生活で紀子がやりそうもない事や知らないであろう事など、徹底してガードし、暗示を与えるにしても必ず表面意識には刷り込む事はしなかった。いい意味で言えば、一也は臆病者だったし、常識を弁えていたが、内面はドロドロとしたおよそ高校生離れした緻密さで犯罪を犯すある種卑怯者でもあった。

 いよいよ、日曜日の朝。
 一也は珍しく朝早くに起きた。いつもなら起こさなければ11時ぐらいまで寝ているのだが、今日は紀子との約束があるので、まるで遠足に行く子供のように早起きをした。
「あら、珍しいじゃない。一也。休みの日に起こされないで起きてくるなんて・・。」
 おふくろが朝食を作りながら言った。
「まぁ、たまにはそんな時もあるよ、おふくろ。」
「それより、飯にしてくれない?腹減っちゃって・・・。」現役高校生の胃袋は強烈でいつも大抵腹を空かせている。
「もうちょっとでできるから、それよりおとうさんを起こしてきてよ。」
「了解。」そう言っておやじを起こしに行った。こうして普段の何気ない日曜日を装い僕は出かける事にした。
「今日は僕ちょっと出かけるからね。」「あらそう、どこへ行くの?」
「秋葉。」「また秋葉原?まったく何が楽しいんだか、おとうさん、何とか言って下さい。」
「一也、勉強はいいのか?」「大丈夫、おやじ。テストもこないだ終わったしちょっと気晴らしにね。」
「だそうだ、かあさん。たまには羽根を伸ばしたくなる。とうさんも若い頃はそうだった。」
「まったく、おとうさんは一也にはあまいんだから・・・。」そう言いながらも眼は怒っていない。
 我が家は万事このような感じだ。おふくろも、おやじも僕の事を信じている。
「それじゃ、行ってくるよ。と言う事で、家を飛び出した。」
 僕の家からは駅まで歩いて数分の距離にある。繁華街と言う訳ではないが、繁華街のちょっと先の住宅地の入り口という所だ。僕は、駅に向かい紀子に電話をかけた。
「プルー、プルー、プルー、プルー、はい、上北です。」紀子が出た。
 当然紀子の携帯電話だから当たり前だが、僕はほんの少しばかり心拍数が上がるのを感じた。
「あ、先生、一也です。ちょっと今いいですか?」「いいわよ、今一人だし、それより何の用?」
「今どこにいるんですか?」「何、どういう意味?もちろん私のマンションだけど、何?」
 僕は、紀子の質問には答えずに自分の聞きたい事だけを聞き出して、それから唐突にキーワードを話した。
「紀子は僕の催眠のとりこ」しばらくして、「わたしは、あなたの催眠のとりこです。」という答えが返ってきた。電話越しなので相手の表情が見えないが、紀子が催眠にかかったというのがわかる。電話による遠隔催眠のテストは行っていなかったが、これまでの経験で僕は行けると信じていたが、実際に行うまでは、安心はできなかった。しかし、結果は僕の予想通り成功だった。
「紀子、これから2、3質問をするからそれに答えてくれ。」
「はい、分かりました。ご主人様。」「それから電話でのやり取りでは、いちいちご主人様は言わなくてもいいから。」「はい。」「よし、今、何をしている?」
「今はマンションで部屋の掃除と洗濯をしている最中です。」
「なるほど、じゃぁ、念の為に聞くが今日のスケジュールは空いているな。」
「はい、今日は涼子に田舎から親がやってくると言ってあります。私もさっきまで親が来るまでにマンションの片づけを済ませておこうと思っていたんですが、ご主人様の約束があった事を今まですっかり忘れていました。不思議ですね。」俺は、ぴーんときた。
 なるほど、紀子は涼子にうそをつくのではなく本当に自分の親がマンションに来ると思い込んだ訳だ。
 まぁ、いい。この事は紀子と直に会ってから確認する事にして、「紀子、その事は気にするな。もう忘れろ。いいな。」「はい。」「あれ?何を考えてたんだっけ?」
 僕は内心ほくそえんだ。最近の紀子の暗示に対する適応性は目をみはる物がある。
「じゃぁ、そのまま家事を続けろ。それから、今からお前のマンションに行くから、あと、今日は、特別に俺の補習授業を行うので、俺と会う。いいか、これは忘れないでおぼえておけ。」
「はい、このまま家事を続けてご主人様の到着を待ちます。」
「よし、俺が電話を切るとお前の催眠は解ける。いいな。」「はい。」
 俺は、電話を切って、電車に乗り、紀子のマンションに向かった。
 紀子のマンションは俺の駅から電車で15分ほどの所で着くまでそれほど掛からなかった。
「ピンポーン」紀子のマンションは玄関先で部屋の番号を押すオートロック付きのマンションで俺は紀子のマンションの部屋番号を押して紀子を呼び出した。
「先生、おはようございます。一也です。開けてくれますか?」「はーい、待って、今開けるから。開いた?」「開きました。じゃぁ。」そう言って僕は開いたオートロックの扉からマンションに入り、紀子の部屋に向かった。紀子のマンションは川の横に立っていて周りにはマンションより高い建物は無かった。紀子の部屋は、そのマンションの最上階の8階で1番角の3LDKの部屋だ。
 女子大生で3LDKとは、贅沢な身分だが、紀子の両親は田舎で開業医をしており、そこの3女で、上の姉は女医で両親の病院で働いている。もともと、このマンションはその両親がこのN県の総合病院で働いていた時に買った物で、数年前までは姉が使っていて、そこにこの紀子が同居するということで住み始め、この前の春、無事インターンと研修が終わった女医の姉が田舎に帰ったのを契機に一人暮らしを始めたと言う訳である。
 そう言う訳で家賃はもともと親の持ち家なので、ただ。その上、マンションの諸経費などは田舎の両親持ちという贅沢な暮らしをさせてもらっているらしい。
 その上、学費や生活費なども親に面倒見てもらっていて、良く言えばいい所のお嬢さん、悪く言えば世間知らずの甘やかされた箱入り娘という所だ。
 この辺の事情も本人からすっかり聞き出し、今日のこの計画を思い付いた。

 マンションの部屋の前で俺は、チャイムを鳴らした。
「ピンポン」「はーい、ちょっと待って。今開けるから。」中から、紀子の声が聞こえた。
「いらっしゃい、一也君。今ちょっと部屋の掃除が終わって、洗濯物を干す所なの。」
 パタパタとスリッパの音がして玄関のドアが開いた。
「すぐ済むから、上がって待ってて。」そう言って、僕にスリッパを出して、玄関のドアの鍵とロックをして、ベランダの方に戻っていった。
 紀子の部屋は、玄関からそのまま奥にずっと行くとリビングになっていて、その先にベランダがあった。
 紀子は、ベランダで洗濯物を干しながら、「こっちのリビングに掛けていてね。すぐ済むから」
 そう言って僕を招き入れた。
 僕は、紀子の洗濯物を干し終えるまで馬鹿みたいにリビングのソファーに座り、これからの計画について思いを巡らせていた。
「お待たせ。」紀子は、ベランダのサッシを閉めて僕の横を通りすぎ、台所に入っていった。
「何か飲む?コーラでいいかな?」「ああ、先生、お構いなく。」
 僕は、ちょっと気を削がれた様な感じになり、改めてキーワードを言うタイミングを計った。
 やがて、紀子は、お盆にコーラを2つのせて、リビングのテーブルに置いて、向かい側に座った。
「ゴメンね。一也君、一人暮らしは休日の晴れの日となると洗濯と掃除をやるのが日課なの。」
「ふーん、そうなんだ。」僕は一人暮らしの経験が無いのでピンとはこなかったが、自分一人しかいない以上洗濯や掃除も自分でやるしかないのだろう。大金持ならお手伝いさんなんかがやってくれるかも知れないが、女子大生にお手伝いさんはあまりにも贅沢な物だろう。
「じゃぁ、一也君、そろそろ始めようか?」「何?」「何言ってるの、勉強よ勉強。」
「ああ、そうか。勉強しに来たんですよね。ところで、先生、「紀子は僕の催眠のとりこ」」
 紀子は、びくっとして、それから空ろな眼になり「わたしは、あなたの催眠のとりこです。」と言った。
 僕は、紀子のペットとしての教育の前に気になる事を確認した。
「紀子、今日の涼子との約束の件だが、どうゆう風に断ったんだっけ?」「はい、ご主人様、私は、涼子との約束を断るために田舎から親が来ると話しました。」
「俺は、今回特に涼子との約束の事で細かい事は暗示では与えていなかった。そうだな?」
「はい、その通りです。ご主人様は涼子に怪しまれない様に約束を断れと言われただけです。」
「ふむ、それじゃぁ、その田舎から親が来ると言うのはお前が考えた訳だ。」
「そうです、ご主人様。」俺は考え込んだ。そしてある結論に達した。
 無意識に親が来るという事で紀子の表面意識を変えたということだ。と、言う事は無意識下に組み込む暗示は紀子の表面意識に本人の自覚なしに作用する様だ。これは、あまり無茶な暗示を与えると普段の紀子にも影響を及ぼす恐れがあるな。これは、ちょっと用心しておこう。

「よし、紀子、お前は俺の何だ?」「はい、私は淫乱な奴隷の紀子です。」
「この前、お前は俺のベッドを汚したな。その時の罰がまだだった。奴隷はご主人様に対して粗相をした時には罰を受けるのが当然だな。紀子。」「はい、ご主人様。粗相をした紀子に罰を与えてください。」
「よし、まず服を脱げ。」「はい、ご主人様。」そう言うと紀子は立ち上がり着ている物を全部脱いで俺に両足を開いて紀子の秘部が良く見えるようにした。
 これも、以前に紀子に言った事をちゃんと思い出して実行している。
「紀子、そこでオナニーしろ。」「はい、ご主人様。紀子のオナニーを見て下さい。」
 紀子は、そう言うと本当に一生懸命オナニーを始めた。そして、俺に見られているのが快感なのかそれとも、元々Mっ気があったのかは知らないが、本気で喘ぎ始めた。
「ご主人様、いい、いい、ご主人様。」そう言いながら俺に求めている。まるで、盛りのついた雌犬の様に喘ぐ紀子を尻目に俺は、何も言わずに紀子のオナニーを見ていた。
「ああ、ご主人様、お願いです。ああ、いい。」紀子も上り詰めてきた様だ。
「何がお願いなんだ?紀子」俺はわざとらしく質問した。
「紀子の、紀子の中にご主人様のあそこを入れて下さい。」そう言いながらも紀子は、オナニーをし続け、もう紀子のあそこは十分に濡れて愛腋が吹き出しそうな感じである。
「紀子、イッテはだめだぞ。」俺は、紀子に命令した。
「はい、でも、でも、ご主人様・・・。お願いです。」
「では、紀子、もっと具体的に俺にお願いしてみろ。具体的にどうして欲しいのか言わなきゃわからないじゃないか。」おれは意地悪に紀子に尋ねた。
「はい、ご主人、ご主人様、はぁ、あ、あ、うーん。ご主人さまのおチンチ○を淫乱でヤラシイ紀子のおマ○コにぶち込んでください。あぁー。」
 そう言いながらますます激しくオナニーをしながら俺に求めたきた。
 俺は、これ以上引き伸ばしたら紀子が気が狂うんじゃないかと心配になって、こう言った。
「よし、紀子、もうこの辺で勘弁してやろう。」そう言って俺は服を脱ぎ始めた。
 そういうと、紀子は、喘ぎながら、「ありがとうございます、ご主人様・・・。ああ、ああ、」と言ってオナニーし続けた。
 俺が全裸になると、紀子は、我慢できなかったのか俺のチン○にしゃぶり付きながら指で自分のおマ○コを弄くった。
 俺のイチモツは既に臨戦態勢に入っていたのですぐに大きくなった。
「ご主人様、お願いです。紀子のおマ○コにご主人様の大きなおチンチ○を入れて下さい。」
 俺は、紀子にまたがり思いっきり紀子を犯した。紀子は、それまでのオナニーでイク寸前まで快感を感じており、俺に抱かれるとすぐに絶頂を迎えてイった。
 俺も、その直後にイったが、高校生の有り余る精力で、紀子がイッテイルにもかかわらず、エクスタシーを迎え完全にイッテイルマグロ状態の紀子を犯しつづけた。
 途中からエクスタシーから回復した紀子であったが、俺の連続攻撃でまたもやエクスタシーを迎えた。そして、そのいく寸前の紀子の耳元でそっと暗示を与えた。
「紀子、お前は俺だけの物だ、俺以外の男とのSEXでは、まったく物足りない。いいな。」
「はい、ご主人様、他の男とのSEXでは、物足りません。私はご主人様だけの物です。」
 そう言いながら、紀子は、再びエクスタシーを迎え果てた。
 紀子との一戦を終えた俺は、インターネットで調べた物を買いに行く事にした。
「紀子、さぁ、起きて風呂場で俺の体をきれいにしろ」そういうと紀子は、のろのろと起き上がり、「はい、ご主人様。今すぐ用意します。」と俺を風呂場に案内し、シャワーを流し始めた。
「失礼します。ご主人様、湯加減はいいですか?」紀子は、自分の手にボディソープをつけ俺の体を丹念に磨いていく。「うん、大丈夫だ。」そう言うと紀子は、嬉しそうに俺の体を洗いつづけた。洗い終わると紀子は、シャワーのお湯で丹念に俺の体の泡を洗い流してこう言った。
「ご主人様、終わりました。これ、バスタオルです。」
 そう言って、バスタオルを差し出した。俺は、ちょっと意地悪を思い付きこう言った。
「おいおい、紀子、奴隷はご主人様の体も拭くものじゃないのか?」
 そうすると紀子は、慌てて「すもません、ご主人様、ご主人様の体を紀子に拭かせてください。お願いします。」「大丈夫だよ紀子、怒ってないから。」そう言うとパッと明るい顔になり紀子は、俺の体をバスタオルで丁寧に拭き始めた。俺は、さっぱりすると紀子にこう言った。「紀子、俺が見ておいてやるから、さっさと自分の体をきれいにしろ。」
「はい、ご主人様。」そういうと紀子は、急いで自分の体を洗い始めた。
 俺は、風呂場から出て下着を身に着け、再び風呂場に戻ってきて、紀子が懸命に急いで体を洗う様子を見て微笑ましく思えた。
 紀子は、本当にかわいいなぁ、何をするにも一生懸命にする。ま、俺が暗示でそうさせているんだけどその事を引いても本当に俺に尽くすのが生きがいの様にするなぁ。
 そう一也は考えていた。もっとも、これも、一也が紀子に与えた暗示がそうだったのでやっているんだが、紀子の性格上、人に優しくなれるのは彼女の基本人格なので、暗示の効果もある程度効いているが、本来持っている紀子の性格のおかげである。
 俺は、紀子がシャワーを浴びていると声をかけた。
「紀子、俺はリビングにいるから体をきれいにしたら下着を着けて来るんだ。」
 そう声をかけると、俺は紀子の返事も聞かずにリビングに戻り、自分の服を着た。
 紀子は、風呂場で体を拭き、ドライヤーで髪の毛を乾かすと、下着をつけ、リビングにやってきた。
 そして、こう言った。「お待たせしました、ご主人様。紀子に罰を与えて下さいましてありがとうございました。」そう言って、リビングで座っている俺の膝元に正座し、指をついて礼をした。
 おお、なかなか分かってきたじゃないか、俺は内心喜んだが、紀子の教育が始まったばかりで紀子を誉めるのはまずいと思い、「うん。」そう言っただけに留めた。
「よし、紀子、これからお前を買い物に連れ出す、前言った通り金は用意してあるな。」
「はい、ご主人様、ご主人様に言われた通り、5万ほど用意しています。」
「よし、今からお前の服と下着を買いに行くぞ。」
 そう言って紀子を着替えさせた。
 新宿の繁華街には、コスプレショップとおとなのおもちゃ屋、それにやらしい下着などを売っているランジェリーショップがある。
 インターネットでその手のネタを仕入れて、紀子には奴隷にふさわしいコスチュームを買わせる事にした。
 奴隷といえば、まずは、メイドだ。後は、ボンデージスーツもいるな。
 まず、俺は、紀子を催眠状態のままコスプレショップに連れて行く事にした。
「さぁ、紀子よくお聞き、今からお前をマンションから連れ出していろんな所に連れて行く。しかし、その道は良く分からないし、お前は考える気も起こらない。俺だけの命令に従い、その他の声には全く興味もわかないし俺に付いてくれば何も心配はない。そして、そこでは、お前は今のまま淫乱な俺の奴隷だ。だけど、外では、他の人間にばれない様にしなければならない。分かるな?」「はい、ご主人様、外では紀子は、ご主人様の淫乱な奴隷である事をばれない様にします。」
「それじゃ、そとでは、ご主人様の事をどうお呼びすれば良いのですか?」
 反対に聞き返してきた。暗示に素直に反応している証拠だ。「Kさんとでも呼べばいい。どうしても必要な時以外は、あまり使うなよ。」「分かりました、ご主人様。」
「そうだ、今日買ってやるか物のお金は俺が預かっておいてやる。お前は、お金を全部出せ。」
 そういうと、紀子は、リビングから出て行き、自分のハンドバッグを持ってきて財布の中から札を全て取り出し、小銭も出そうとしたが、俺は、「小銭は、いい。それに財布は置いていけばいい。
 今日は紀子は、財布を使う必要がない。」一見、俺が全部出すように聞こえるが、元々紀子の金だから俺の懐は痛まないが、紀子は、「ありがとうございます。ご主人様。」と俺に礼を言った。
 俺は自分の財布に、紀子から預かった7万2千円をしまい込んだ。
「よし、今言った事は、このマンションの部屋の玄関のドアを出た時から有効だ。わかったな。」
「はい、ご主人様。」
 そう言うと紀子は自分のハンドバッグを持ち、出かける用意を始めた。
 元々、紀子はそれほどメークがきつくない。ナチュラルメークで、せいぜい口紅とファンデーションぐらいでそれも、薄らと付けている程度でメークにほんの数分しかかからない。
 俺は、紀子のメークを待ち、そして出かけた。
 マンションから出てドアを閉じ、鍵を掛けると「さぁ、行きましょう。」と紀子は、言った。
 その表情からは紀子が催眠状態であるとは分からないし、こう見ると普段の紀子と変わらない。
 だが、確実に俺の奴隷である事には変わらない。俺は、ちょっと心配になり、紀子にそっとつぶやいた。
「今は、誰もいないから、ちょっとスカートをめくってみてよ。」すると、紀子はきょろきょろと周りを確認して「どうぞ」と言い、スカートをめくり上げた。
「もういいよ。」俺は、紀子がまだ俺の催眠暗示の影響下にある事を確認し、マンションから出かける事にした。
 紀子のマンションから新宿までは、電車で30分ほどで着いた。俺と紀子は、人からどう見られているのだろう。
 恋人同士に見えなくもない。俺は、自分がそれほど幼くもなく、見た感じは大学生に見える。
 おそらく、学生同士のカップルぐらいには見えるだろう。
 新宿の繁華街に行き、今日は日曜日の昼前なので風俗店とかの呼び込みはいないが、
 僕の目的のお店は、そろそろ開店時間のはずだ。
 僕達の着いた時にはお店も開店したばっかりで店の中には他の客はいなかった。
 僕は、前からある程度目星を付けていたのを手に取り、サイズを確認し、紀子に試着するように言った。
 紀子は、店の奥にある試着室でそのコスチュームに着替えると声を掛けた。「Kさん、ちょっと。」
「開けてもいい?」僕は、そう聞いて試着室のカーテンを開けた。
 そこにはメイド姿の紀子が立っていて「どう?」とポーズをとった。
「うん、いいんじゃない。じゃぁ、もう一つの方を着てみてよ。」と言ってカーテンを閉めた。
 またしばらくして、紀子が声を掛けた。「こっちは?」「開けるよ。」僕はそう言うとカーテンを開けてそこには、アニメチックなセーラー服を着た紀子がまたもやポーズをとって立っていた。
「うん、サイズもいいし、OKだね。」僕は、そう言ってカーテンを閉めた。
 紀子は、元着ていた普通の服に着替え終わると、僕の渡した2着の服を持ちながら更衣室から出てきた。僕は、店員さんに「この2つ下さい。」と手渡した。
 店員も手慣れた物で僕達の顔をちらっと見ただけで何も言わずにその服を包装し、紙バッグに入れた。
「2つで消費税を含めまして、3万と7800円です。」僕は、自分の財布から4万円を差し出すと商品の入ったバッグを受け取り、お釣を受け取った。それから、何事も無かった様に店から出た。
 これで、コスチュームが手に入った。あとは、下着だ。
 それから、ランジェリーショップに向かった。そのお店はSMショップも兼ねていた。
 偶然にもまた他のお客もいなくて、僕は、やらしいシースルーの下着と、ボンデージスーツを買った。
 僕は既に紀子のブラのサイズも聞き出しているので、ここでは、試着ぜずにそのまま2,3個買って行った。
 後、そこにおいてあった手錠や皮の鎖などの拘束具やマウスボールを一緒に買い込んだ。
 このお店が一番高くて4万6千円ほど掛かったが、これは自腹をきってかわいい紀子のために買い込んだ。この為、今日は新宿でランチとしゃれ込もうと思っていたのが、仕方なく諦める事にした。
 それから、おもちゃ屋にも寄って色々買いたい物が有ったのだが、それも諦める事にした。
 駅に向かう途中でディスカウントストアに立ち寄り、大型犬用首輪と鎖を買って僕達は紀子のマンションに帰っていった。

< 続く >

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