家庭教師 ダブルキャスト

ダブルキャスト

「紀子、最近どうしたのよ。やけに日曜日は忙しそうじゃないの?」涼子はそう話し掛けてきた。
 片山涼子、紀子と学生番号が1番違いつまり、涼子、紀子の順番で出席など取られる。
 番号が近く、話もあったので、涼子と紀子はすぐに仲良くなった。
 ただ、性格は紀子が家庭的な良妻賢母タイプだとすると、涼子はキャリアウーマンタイプであった。
 今はもちろん学生の身分であったが、サークルや学生連合会の幹事など、どちらかと言うと学校にいるよりも、学外でよその大学やサークルにいる時間の方が長いんじゃないかと思える様な良く言えば、非常に活発的な女の子である。この涼子もいわゆるお嬢様で、片山物産の社長令嬢で家はかなりな資産家であった。紀子の実家も医者でかなりお金持ちであったが、涼子の家にはちょっと負けるようだ。しかし、涼子はそんな感じはまったく見せずに結構庶民的な所があった。
 ともかく、涼子も紀子に負けず劣らず美人で金持ち、普通の女の子は嫉妬するような女の子であった。
 その涼子は、紀子に話し掛けていた。
「なに、涼子の方こそ、最近サークルで忙しいとか言ってて、そっちこそどうなのよ」
 紀子は負けずに涼子に応戦した。「私は相変わらずよ。紀子、あんた最近妙に女っぽくなっていない?」
 おそろしいまでの勘で、涼子は紀子に言い寄っていた。もちろん、傍目で見ても紀子の変化には気がつかない。
 本人ですら気がついていない微妙な変化をこの親友の涼子は女の感と言う奴で感じていたのだった。
「なぁに言ってんのよ。涼子は・・・。呆けるにはまだ若すぎるよ。ほんとに・・・。さては、お主こそサークルで男でもできたか?」
「何、自分の事を棚において私に聞く気? 私なんてほーんと、なーんにも無いわよ。サークルに来る連中って中身のない奴ばっかだもん。この涼子様を射止めれるようなナイスガイなんてこれまでお目にかかった事なんかないわよ」
 そう言ってぶつぶつ文句を言い出した。紀子は、相変わらず涼子は理想が高いんだからと思いながらその文句を聞き流していた。涼子も紀子の反応を見て、自分の気にし過ぎかなと思い、深くは追求しなかった。
「で、今度の日曜日は空いているでしょう、紀子」涼子は急に話題を変えてきた。
「えっ、日曜日はちょっとまずいんだ」涼子の目がキラリと光り、「何で?」と鋭く尋ねた。
「最近、私、自宅でインターネットを始めて、それで日曜日は、家庭教師をやっている子が来ていろいろ教えてもらっているの、それで、今度の日曜日はその約束があって・・・。御免ね」
「なるほどねー。ははーん、年下の彼氏が出来たって訳か・・・。家庭教師の先生と生徒の禁断の恋。いいねぇ、紀子、しっかりアバンチュールしてるじゃん」紀子は、かーぁっと顔を真っ赤にして言った。
「そんなんじゃないわよ。一也君は私の弟みたいなもんでそんな恋とか禁断の関係とかは一切ないの」
「そんなにむきになる所を見ると怪しいなぁ」
「だぁ、か、らぁ、そんなんじゃ、無いって言ってるでしょ」
 そう言ってますます顔を赤らめた。「顔が赤くなっているのが怪しい」
「もう、涼子。いいかげんにしてよね。あんまりヒツコイとこっちにも考えがあるからね」
 紀子が本気で怒り出したので、涼子は謝った。
「ごめん、御免。紀子が顔を赤くするからつい、ごめんね。でも、年下の彼もなかなかいいじゃん」
「りょーこ」
「わかったって、紀子、そんなに怒んなくてもいいじゃん。で、日曜日はその子と会うから駄目って事なのね」
 紀子は、うんと頷いた。
「ふーん、じゃぁこうしない?今度の日曜日、私も紀子んちに行って一緒にいるって言うのはどう?」
 紀子はちょっと慌ててこう答えた。「そんな、彼の都合もあるし」そう紀子が呟くと、涼子は、その彼と言う言葉に反応し、「彼?」と聞いた。
「だから、彼っていうのは、Heって言う意味で別に彼氏って言う意味じゃないわよ」
「はいはい、わかった、ごめん。それで?」
「それに一也君がOKっていうかどうかわかんないし、たまたま今日、家庭教師の日だから聞いてみるけど、たぶん嫌がるんじゃないかなぁ」
「どうして?」
「だって何の面識もないし、涼子だって知らない人と会うのって気が引けるでしょう?」
「そんなの、聞いてみなきゃわかんないじゃない。それに、誰も取って食おうと言ってんじゃないんだから何なら、後から合流したり、途中で帰るって手も有るし、とにかく聞いてみてよ。その彼氏に」
「だから、彼氏じゃないって、言っているでしょう。まったく、もう」涼子は半ば強引に紀子に条件をつきつけ、紀子もしぶしぶながら一也に聞いてみるという事にした。
 その日の夜、紀子はいつもの様に一旦マンションに戻り、また新しく買った下着に着替えて一也の家に向かった。
「ピンポーン」紀子は、一也の家のチャイムを鳴らした。
「はーい」一也が2階から降りてきていつものように紀子を迎えた。
「今日も、ご両親は仕事?」「はい、そうです。でも、段々落ち着いて来たらしくそんなに遅くならないで帰って来るみたいですよ」一也はそう言った。
「あ、おじゃまします」そう言って紀子は玄関から上がり、いつものように一也の部屋に入っていった。
 紀子は勉強に入る前にどうしても一也に確認しておかなければならないという気になり今日涼子に言われた事を一也に話した。
「一也君、今度の日曜日ってお礼をしたいと思っていて、うちのマンションに来てもらえるって約束してたわよね」
「別にお礼はどうでもいいですけど、日曜日は約束してましたね」
「それで、今日涼子が、涼子っていうのは、大学の友達なんだけど、今度の日曜日に一緒に一也君にパソコンの事で聞きたいって言ってきたんだけど、一也君、どう?」
「どうって?」僕は、紀子に聞き返した。
「嫌じゃない?」紀子は困った表情を見せて一也に聞いた。
「別に嫌って訳じゃないけど、先生はどう思います?」紀子は、じっと考えていた。
 心に思ったことをそのまま答えるか、一也にあたりさわりのない答えをして、お茶を濁そうか、無意識の考えと普段の紀子の意識との間で葛藤があったのだ。
 その様子を見て、僕はぴんときた。僕は、迷わず紀子にキーワードを言った。
「紀子は僕の催眠のとりこ」僕はそう言うと紀子は、すぐに眼を閉じて「わたしは、あなたの催眠のとりこです」と言った。
「紀子、どうしたんだ。正直に今思っている事を話しなさい」
「はい、ご主人様。今日、涼子が、私の事を最近、女らしくなったと言ったんです。でも、ご主人様、涼子にはばれていませんし、普段の私も全然いつもと変わらないです。でも、涼子って妙に感の鋭い所があって、それで、今日私にしつこくご主人様に会わせろって言ってきたんです。もし会わせないなら、途中から合流するとか、言っていたんでひょっとすると涼子の事だから、私に内緒でこそっと私の部屋に来るかもしれません。それで、気になって、ご主人様に相談した方がいいと思いまして・・・」
 そう言って本当に困った様な表情になった。
「なるほど、そうか、妙に感が鋭いのか・・・。で、お前はどう思う?」
 僕は紀子に尋ねた。
「はい、ご主人様。涼子の場合、へたに断ると後がうるさくなって妙に嗅ぎまわれたりするかもしれません。もし、ご主人様さえよろしければ、今回だけ会うという事にされた方が、よろしいのではないかと思います」そう紀子は、答えた。
「ふん、そうか、で、紀子、お前の気持ちを聞いておきたいが、お前は仲間が欲しくないか?」
「は?仲間ですか?」
「そうだ、仲間だ。お前の友達をお前の仲間にしてやるという事だ」
 紀子は、しばらく考えてこう答えた。「はい、ご主人様、紀子は仲間が欲しいです。
 それにご主人様も紀子ひとりより、奴隷は多くいた方がよろしいでしょう?」
「うん。なかなか判っているじゃないか?でも、紀子、お前の本当の気持ちはどうだ?」
「はい、ご主人様。正直なところ、ご主人様に可愛がっていただける回数が減るのは心配です。ですが、それよりもご主人様のしたいようにご主人様がされて、紀子や涼子をかわいがっていただけるのならそれはそれで、本当にうれしいことです。それに、涼子にもご主人様に可愛がっていただけるこの幸せな気持ちを分けてあげたいというのもあります。だって、こんな幸せを一人占めするなんて本当に罰があたってしまいます」
 紀子は、真剣にそう答えた。
「そうか、紀子の気持ちはよーく分かった。それじゃ、涼子を紀子の妹分にしてあげよう、それでいいよね。紀子?」
「はい、ご主人様。涼子もきっと喜ぶでしょう。この幸せを涼子にも分けてあげれるんですね。よかったわ。ご主人様に相談して本当に良かったわ」
 そう言って紀子は満面の笑みを浮かべた。
「紀子、他に俺に言っておかなきゃ行けないような事はないか?」僕はそう尋ねた。
「はい、ご主人様。特にありません」「そうか」僕は、そう答えるとしばらく考え込んだ。
 やがて、ある計画がまとまると、紀子に言った。
「紀子、涼子を仲間にするのは賛成だね?」僕はもう一度聞いた。
「はい、ご主人様。賛成です。というより、大賛成です。涼子を仲間にするのは、涼子にとってすごく幸せな事です。それに私も涼子が一緒に幸せになれるんだったら一生懸命協力します」
 紀子は、そう言った。
「よし、それじゃぁ協力してもらうよ」そう言って、僕は紀子の額に手を当てた。
 紀子はすっと目を閉じてからだの力を抜き、いつものように更に深い催眠状態になった。
「紀子、これから言う事を良く聞いていつものように覚えておくんだ」
 僕は、紀子に涼子の催眠に対する作戦と、その他、いくつかの安全装置となる指示を紀子に暗示として与えた。これで、紀子は涼子を紀子の仲間にするのに自ら進んで協力するし、それが涼子にとっていい事だと心から信じていた。まるで、宗教の狂信者が考えるような行動だが、紀子は僕に徹底的に調教されており、その狂信者の様に僕の事を絶対に信じていた。
 涼子の作戦を紀子に指示し終わると僕はいつものように紀子に命じた。
 とりあえず、仕掛けは準備した。後は、魚が上手くえさに食いついてくれるかどうかだ。
 こればっかりは、今度の日曜日にならないと結果はわからない。テストで試してみる事はできない。
 ぶっつけ本番の真剣勝負だ。僕は覚悟を決めた。
 僕は、一旦腹を決めれば大抵の場合、決めた通りに実行してきた。僕の人生、あまり長くは生きてはいないが、その考えでずっとやってきた。今更そのスタイルを変える気はさらさらない。
 なるようになれという心境だった。
 僕は、半ば諦めと、旨く行った時の結果を考えてちょっと浮かれていた。
 僕は、紀子をいつものように可愛がるようにした。
 紀子は、新しい下着を着けていた。これは僕はまだ見た事の無かった分で、オシャレに気をつけろという僕の言い付けを守っている。
 僕はいつものように紀子を可愛がった。まず、下着のままでご奉仕をしてもらう事にした。
「紀子、いつものように僕のものを口で奉仕しなさい」
「はい、ご主人様。失礼します」
 そう言って紀子は僕のズボンのジッパーを下ろしそっと手を入れて僕のチ○ポを取り出すと、そっと舐め出した。はじめはそっと包むようになめ、舌先でカリの部分を舐め、次第に奥まで飲み込んでぺろぺろとおいしそうに舐め廻し始めた。それから、空いている方の手で自分の股の間に手を入れて紀子は自分のオマ○コをいじり出した。
 フェ○チオをするペースが段々速くなり、紀子のオナ○ーのペースも激しさを増してきた。
「ふぅーん、ふーん」紀子は僕のものを咥えながら喘ぎ出した。
 僕もそろそろいい感じになってきたので、紀子に言った。
「さぁ、紀子。ベッドにお行き、そして僕を迎え入れてくれ」そう言うと紀子は僕のチ○ポを離すとベッドに登り、僕を迎え入れるために両手で僕に良く見えるようにしてオナ○ニーでぐちゃぐちゃに濡れている紀子のオマ○コを広げ、「ああ、ご主人様。紀子を可愛がって下さい」と言った。
 俺は、コンドームを嵌めて広げている紀子のオマ○コに挿入した。
 紀子は充分に潤っているのですんなりと僕のものを迎え入れた。僕はいつものように僕のペースで紀子を抱き、紀子も僕のペースに合わせて上り詰めるようになっていた。
 僕が果てると紀子もほぼ同時に果てた。紀子の方はすっかり僕のペースと言う物を掴んでおり、僕に合わせて自然とエクスタシーを迎える事が出来るまでになっていた。僕と紀子のセッ○スは、そう言う意味では相性がとても良くなっていた。
 僕と紀子は、それからもう1回戦交えて、僕達はいつものようにお風呂に行った。
 紀子は僕の体を洗い、紀子はそれが終わると自分の体を洗った。
 二人とも汗を洗い流しさっぱりしたのはそれから30分ほどした後だった。
 紀子は、僕に命じられる事もなく、いつものように僕の部屋のベッドを片付けた。
 僕の部屋の片づけが終わる頃には2時間が経っていた。今日はいつもより長くプレイしていたので、僕は内心ちょっとあせった。
 紀子をイスに座らせるといつものように紀子に偽の記憶を植え付けた。
 紀子の額に手をおき、紀子を深い催眠状態にして、僕は言った。
「紀子、いいかい、君は今日はいつものように僕に英語の家庭教師として勉強を教えていた。それで、今まで全くいつものように変わらない勉強時間が過ぎてしまいました。それで、今日話していた涼子の事は、忘れてしまいなさい。でも、さっき僕が心の奥の無意識のうちに覚えておきなさいといった事は忘れてはいけないよ。無意識のうちに覚えておくんだ。いいね」
「はい、ご主人様、今日話していた涼子の事は忘れてしまいます。でも、涼子を仲間に入れる事はいつものように無意識のうちに覚えておきます」
「よろしい、では、3つ数を数えます。3つ数を数えたらあなたはいつもの紀子に戻ります。1、2、3、はい」
「先生、もうこんな時間だ。僕は、時計を指差して言った」
「あら、大変、今日は集中しすぎたのかしら、時間の経つのも忘れちゃって、それじゃ、ここまでにしましょう」
「それじゃ、先生。日曜日に。確か10時でしたよね」「ええ、10時に」そう言うと紀子はバッグに入れている自分のメモ帳を取り出し、「日曜日の欄に10時、一也君と涼子」とメモを書き込んだ。
「涼子さんによろしく言っておいてくださいね。先生」僕は、紀子にそう言った。
「良かったわ。一也君が社交的で。涼子には、一也君がよろしく言っていたって言っておくから」
 そう言ってバッグを持って部屋を出た。
 そして、いつもの様に玄関から紀子を送り出し、僕は食事を食べた。
 食べ終わって、台所の流しに食器を片づけると、僕は2階に上がろうとした。
 そこに両親が帰ってきた。先生が帰って20分ぐらいしてからだった。
「あ、お帰り、今日は早かったじゃない?」僕はそう言うとおふくろは、「ただいま。一也食事は?」と聞いた。
「うん、もう食べた。今から2階に行こうとしてたとこだよ。もうお風呂先に済ませたよ」
 そう言って階段を昇り始めた。「ああ、そうだ、お店の方はもう大分落ち着いたの?」
 そう尋ねると、「ええ、もう軌道に乗ってきたわ。一也にもいろいろ迷惑掛けたけど、もうかあさんもそれ程夜遅くまではかかりっきりになる事はないのよ。それで、英語の勉強の方はどう?」
「うん、上北先生の教え方が上手くて結構順調だよ」
「そう、それは良かった。ああ、一也、来週からは上北先生がいらっしゃている時にかあさん、家に居てあげれるから」
「はーい。わかったよ。じゃぁ僕、2階の自分の部屋に行くから、おやすみなさい」
 そう言って僕は2階の自分の部屋にあがっていった。
 2階の自分の部屋に入ると僕は、来週からの僕の紀子への対応とかを考える必要があると考え、涼子の事と合わせて、僕は作戦を練り直す事にした。
 おふくろが来週から家にいるって事は、紀子といつもの様にエッチするのは危険だな。
 おふくろが気が付く可能性もあるし、かと言っておふくろに催眠を掛けて忘却させるのもちょっと性急すぎるな。ここは一つ、紀子に対しては家庭教師の間はエッチなしで催眠のみの調教をすることにしておいた方が無難だな。
 いずれにしろ、今の所、日曜日の涼子に集中しておいた方が良さそうだ。
 それに、紀子のマンションにはいつでも入れるし、家庭教師の日以外の日に行って紀子を可愛がってもいいし、それは何とでもなるし、よし、そう僕は考えを整理して日曜日に備えた。

< 続く >

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