淫麗童子 第Ⅰ章(その2)

第Ⅰ章(その2)

 夜の帳も下りた東京渋谷。

 ずちゃ…ずりり…んちゅ…

 歓楽街の喧燥を遠くに見下ろす、閑静な7階建て高級高層マンションの一角。

 あむ…ぺろっ…ぺろぺろぺろ…コリコリ…

 マンション5階の一番奥まった扉の部屋、ベットの上で繰り返される恥辱…

「あっ…くう…ボクゥ…切ないよォ…はふぅ…蕩けちゃう…」

 天井に直付けされた蛍光灯照明の下、プレイメイト誌を飾るトップモデル達に見劣りしない秀麗な岬の肢体を、まだあどけなさを残す華奢な子供が弄び続けている。栗色の髪の子供は小麦色の肌に気持ちの良い汗を浮かべながら、もう1時間程は熱く濡れそぼった女陰に可愛らしい口と舌で愛撫をしていた。

「…!? か、噛ンじゃ…ひゃぅ! 駄…目ェ…」

 岬の蜜壷から滴り続ける甘美な分泌液を啜っていたナギは、プックリと膨張している肉芽に釣り上がった大きな両目を向けると、母乳を吸う赤子みたくしゃぶりつき甘噛み混じりに小さい口と舌で愛撫を繰り返す。

 既にナギはヴァンダナの様に頭に巻きつけた黒布と栗色の長く伸びた毛先を束ねる黒布の切れ端の他は、固定用のストラップが巻き付いた草履状のサンダルしか身に付けていない。

「うっ…うぅぅん……っくぅ!!」

「ん? 気持ち…良いか? ナギ…嬉しい♪」

 前屈み気味にベットの縁へ腰掛け、黒いニーソックスに太股の半ばまで包まれた長い両脚を膝の処で折り曲げ力無く宙に浮かしながら、ナギの小さな頭を股間を挟む格好で献身的な愛撫に身を任せるだけの岬。もう5回はナギの愛撫で強制的に絶頂を迎えたろうか。

 …んちゅんちゅ…ぺろん!…あむっ♪

「ひっ…ひゃうん!!」

 1時間程前まで岬の股間を覆っていた伸縮性に優れた淡いグレー色だったコットンの下着も、すっかり持ち主の愛液と小水でグッショリと黒ずみ、ニーソックスに包まれた右足首に申し訳無さそうに絡みついている。

 ミサキ…だいぶ、抵抗しなくなった…長老の教え…少しは役立つ♪

 オナニーすら殆ど経験した事の無かった岬は、強制的に繰り返し味わされる絶頂に憔悴した表情を浮かべながら、妖しく開いた口元にだらしなく涎を垂れ流してるほか無かった。

「うあぁぁぁ…また…駄目だよ…また…」
 
「ミサキ、イク時…ナギに教える…♪」

「…でも…ボク……あっ?! 来る…来る……!!!」
 
 凛としていた美しい顔立ちが苦悶の表情に歪むと、岬はナギに愛撫され始めてから6度目の絶頂に達する。帰宅した時まで岬を包んでいた朱と白で彩られたボレロとワンピースは、今では着崩れし両方ともフロント・ホックのブラと共に、胸の前の止めボタンもフロントファスナーも完全に拘束が解かれて、形の良い鎖骨の曲線から制服やブラの肩紐がズリ落ちかけていた。

 ボク…何してるの…かな? ボク…ボクは…誰…?! 駄目ぇ…駄目だよ…しっかりしろ…ボク…は…ミ…サキ…浅野…岬…!

 絶頂と余韻で消えかける自分の意識を必死に叱咤する岬。

「むぅ。ミサキの精神(ココロ)、凄く頑丈…ナギ、感心する」

 ナギはミサキの精神的な抵抗を楽しみながら奴隷(エモノ)の調教(シツケ)に勤しんでいた。ナギの見初めた奴隷(エモノ)は想像以上のじゃじゃ馬らしい。初めての調教(シツケ)はナギにとって大仕事になりそうである。

「どうし…て…ボクに…酷い…仕…打ち…する…の?」

 悲哀混じりに憂いた表情を眉目秀麗な『お姉様』調の顔立ちに浮かべる岬。多分、今の表情を台詞混じりにテレビで放映したら、男女を問わず多くの視聴者が一撃で岬に魅了され、それこそ夜のオカズにでもされた事だろう。

「もう…赦して…ボク…ボクは…何も…酷い事…してない…の…に…」

 岬に止めども無く流れ落ちる大粒の涙は、肉体的な快感と精神的な衝撃に晒され続けた証だったが、岬の自意識は微かに小さな種火を灯し続けていた。

 ナギは愛撫していた顔を上げ、優しげな表情で岬の問いに応じた。

「…ナギ、最初の奴隷(エモノ)…ミサキを選んだ。ミサキ連れて、ナギ、仲間の元に還る。ミサキ、最高の奴隷(エモノ)! 皆に自慢できる♪ だから…ミサキの存在、全てナギに差し出す。さっき名前と身体、貰った。残り…心だけ♪」

 ナギは静かに立ち上がると、華奢な子供の四肢に不釣り合いなグロテスクな造形物を振りかざし、岬の男を知らない蜜壷の割れ目に狙いを定める。そそり返るナギの得物は子供離れした大きな竿で小さな瘤を幾つも纏った肉の凶器だった。 

「ナギ、ミサキ…誰にも取られたくない。必ずナギが奴隷(モノ)にする!」

 岬の潤みきった秘裂に自分の先っぽを添えるナギ。

 酷い…酷いよ…ボクは…馬や…犬じゃ…ない…

「…そんな…ボク…ボクは…嫌だ…家畜…なん…て…」

「大丈夫! ミサキの面倒、ナギ、頑張る☆」

 初めて自分の意志で見初めた相手を犯そうとするナギ。その待ちきれない昂揚感と好奇心でワクワクした表情を泣き崩れる岬へ向け直すと、どこで覚えたのかナギは右手の拳固でHな印(マ○コ・マーク)をこしらえて、無邪気な笑顔で岬におどけてみせる。

 ぐいっ!

「…ミサキの存在、ナギの物♪」

 ナギは岬の両膝の裏側辺りに左右の手を預けると、岬の長く伸びたニーソックスを履いてる両脚をM字に開脚しながら、岬に向かって小さな腰を沈み込ませていく。

 ずずず…ずりゅりゅ…

「うぁ……くっ、はあっ!!」

 岬の膣内を瘤だらけの肉棒がズブズブと沈み込んでいく。途中、何かに引っかかったが、そのグロテスクな攻城槌は溢れきった潤滑剤の助けもあり岬の城門を簡単に蹴破ると、参の丸、弐の丸と突き進み、遂には本丸まで達する。

「っ痛ぅ…待って…そんな…だ、駄目ェ!」

 ナギの管制下にある岬の首から下は、上半身を支える様に両腕を腰の後ろに突っ張り、M字開脚したままナギに腰を打ち込まれている。一方的に自分の処女を捧げさせられた岬は、破瓜の痛みと荒れ狂う快感に苦しめられていた。

 あっ…や…苦しい…裂けるぅ!

 17才とは思えない様な成熟した秀麗で長身の肢体は、目の前で腰を振る華奢な子供に身体の芯を焼け付かせる様な快感を与えられてくうちに、ナギの肉棒を咥え込んだ岬の形の良く突き出た腰は本来の持ち主の意志を裏切る様に、少しずつ相槌を打ち始める。 

「う…ああ……くぅぅ……あん!」

 ナギは羞恥に苦悶する岬の顔をいとおしむ様に見上げると、ちょうど目前に揺れていたツンと上を向いてる形の良い美乳の先を ぺろっ と舐め上げると、それは嬉しそうに桜色の乳首へパクついた。

 あむっ…ぴちゃぴちゃ♪

「! ひあっ!!」

 ひぅ…やぁ…嫌だ…凄く、気持ち…良い…よぉ…

 おもわず頭を仰け反らせる岬。虚ろな両目が大きく見開かれ、一端は僅かに輝きを取り戻しかけた漆黒の瞳も再び濁り淀んでいく。ナギは小さな腰を元気にスライドさせ続け、膣内に岬を慕う想いと自分が与えてる快感を共に刷り込んでいく。

「ミサキ、ナギは大好き♪ だからミサキ、ナギの…ナギだけの奴隷(モノ)になる。それはミサキの幸せ。ミサキが最初の奴隷(エモノ)、ナギ…幸せ♪」 

 やだ!! やだよぅ…誰か…助け…て…

 下半身から上ってくる快楽の波に乗って、暖かな思慕の想いと焼き付ける様な支配欲が岬の思考を麻痺させる。まるで清らかな水を湛える泉に禁断の麻薬が汚染してくように。

 ボク…初めてだったのに…こんな…年下の子に…いいように犯されて…でも…でも…気持ち良い…ボクは…嫌なの…に…身体が勝手に…喜んでる…くぅ!

 相反する幾つもの思考や感覚がせめぎあう岬の心。紅潮した身体は勝手に快楽を貪りまくり、細く括れた腰から下をナギのスライドに併せ小さくだが規則正しくくねらせ続けている。
 
「も…う……限界だよ…また…来る…来るぅ…!」

「うぅ、ナギもイク…ナギの体液、ミサキの膣内(オク)、たっぷり注ぐ☆」

 恥辱と苦悶に歪めていた凛々しく秀麗な岬の顔は、いつしかナギの元気で激しいスライドに屈する様に、憂いを帯びたトロンとした表情へと変化していく。

「ナギ、ミサキと永遠に一緒♪ ミサキ、ずっと幸せ♪」

 ボク…ボクは…ボクは…ミサキ…浅野…み…岬…だよ…ね…?

 ナギは嬉しそうに破顔すると、上半身を起こしていた岬の細く括れた腰に小麦色の両腕を巻き着け、突き倒す様に自分より大きな岬の肢体に小さく華奢な身体を預けてベットの上に押し倒す。その衝撃でナギの瘤まみれな肉棒は一際深く挿入され、ゴリゴリと容赦無く岬の子宮口を凌辱した。

「んああぁぁぁぁっ!!!」

 上り詰める寸前だった岬は、感極まって透き通る美声で絶叫を上げる。ナギの肉棒を包んでいた破瓜の血混じりの蜜壷は、ぎゅ~っと万力の様に侵入物を鋏み上げていく。

 どくん! どくん! どくん!

「ああっ、駄目ぇ…お腹の中…に…出しちゃ…駄目ぇ…」

 岬の悲鳴もお構い無しに、ナギは半ジェル状の白濁した体液を愛くるしい奴隷(エモノ)の下腹部の中に注ぎ込む。まるで岬を自分の体液で自分色に染め抜く様に、子宮の奥や膣内を大量の体液で満たしていく。

「駄目ぇ! どんどん、入ってくるよぉ…ボク…ボク、孕んじゃうよぉ…赤ちゃん…出来ちゃう…嫌ぁ……」

 どくん! どくっ! どくっ…とくっ……くん……ぷるぷるぷる…

「そん…な……あぁぁ…そんなぁ………」

 岬はナギの満足そうな微笑みを濁った瞳に浮かべながら、膣出しされたショックと爆発的な絶頂で再び意識を遠のかせていった。

 ビクン! ビクン!

 紅潮させた秀麗で長身の肢体を時折ひくつかせながら、身体から全ての力が抜け落ち横たわる岬。その汗ばんだ横顔に振り乱した後れ毛をアクセントに添えて、今は輝きを失った虚ろな瞳を宙に泳がしている。

「ふぅ…ナギ…ミサキを選んで…正解♪」

 ナギは岬と繋がったまま暫く射精の余韻を十分に味わうと岬の肢体に肉棒を突き刺したまま、満足した様子で大工の頭領が一仕事終えた様なそぶりで小ぶりな右手の甲で額の汗を拭う。

 ミサキ…最高の奴隷(エモノ)…ナギ、出会えて、本当に嬉しい♪

 目の前で赤み混じりの白濁液を肉棒に差し込まれた秘裂の縁から垂れ流し、横たわってる愛しの奴隷(エモノ)を見ながらナギは にぱぁ っと、無邪気に笑みを浮かべていた。

 岬は夢を観ていた。
 
 ミサキ…愛しいミサキ…♪

 夢の中の岬は秀麗な長身の『シャープなお姉様』ではなく、まだ幼く小さい女の子の姿だった。小さい岬に風が優しい旋律で語り掛けてくる。

 ミサキ…ミサキは、ナギの奴隷(モノ)に…なるか?

 それは心地よい響き。まるで幼い頃に母親が唄ってくれた子守り歌の様な、安らぎと温もりに満ちた耳障りの良い澄んだ声。小さな岬には意味が理解出来なかったが、素直に返事すれば気が楽になる様に思えた…素直に返事すれば……返事…?

「…な…何…? ボクは一体…? …あっ!?」

 岬が閉じていた二重瞼を薄目を開ける様に開くと、誰かが自分を覗き込んでいる事に気が付く。開きかけた釣り目気味の両目を細めてボヤケた画像を矯正すると、口元を綻ばせて大きな釣り目に笑みを浮かべた栗毛の子供が岬の視界を覆っていた。

「ひぃぃ!」

「ミサキ、気が付いた♪ ミサキ…ナギの奴隷(モノ)、受け入れるか?」

 両頬に緑の模様を入れた小麦色の肌の子供は、あぐらを組んだ自分の脚の上に岬の頭を乗せた格好で、凛とした秀麗な顔を真上から見下ろしていたのだ。ナギは岬の長く伸びた艶やかな黒髪越しに、小ぶりな右手で優しく額の辺りを撫でている。

「ボク…ボクは…そう…そうだ! ボク、君に!!」

「君? 君…違う。ナギはナギ。ミサキの主人♪」

 酷い…酷いよ…ボク…

 そう、岬は先程までの凌辱に満ちた出来事をフラッシュバックさせていた。意識が戻り思考が回転を始めると、それまでの事を順番に思い出していく。校門の前でファーストキスを奪われた事。戸締まりしていた自分の部屋に不意に侵入してきた事。そして、身体の自由を失い何度も絶頂を強要され…処女を…奪われ…最後は膣内に精液を注ぎ込まれて…

「ミサキ…これ以上、抵抗しては駄目。ナギ、もっとミサキに調教(しつけ)必要になる。余り、気が進まない…」

 抵抗…調教(しつけ)…!?

 岬は未だに響き渡る快感の余韻以外、身体の感覚が殆ど無い事に戦慄する。そう、ベットの上で仰向けに横たわった岬の美しく造形された四肢は、全く彼女の命令を受け付けてくれない。そうだ一番衝撃なのは、目の前で微笑んでる無邪気な子供が『人間ならざる者』だと言う事。

「…嫌ぁ…ば、化け物…!」

「?…ナギ…化け物? 違う。ナギ『神魔』☆ ナギ、一人前になる為、人間狩りに来た『神魔』が一人♪」

 脅えながらナギの話を聞く岬。相変わらず首から下は動かす事が出来ない。

「ナギの故郷、人間と違う世界。ナギ達『神魔』の子供、一人前になる為、立派な奴隷(エモノ)育てて、故郷に連れ帰る。ミサキ、最高☆ ナギの成長、皆、驚く♪」

 にわかには信じられない話なのだが、岬は納得するしかなかった。自らを『神魔』と称する小麦色の肌の幼い子供は、確かに人間を超越している何か『人間に無い影響力』で岬の自由を奪い何度も凌辱していたのだから。

 …そんな…じゃあ、ボク…ボクは…どうなるの!?

 そう、もしナギと名乗る『神魔』なる存在の言っている事が全て事実なら…

 ボクは日本から…この世界から、知らない処に連れてかれるって…事…?!

「嫌だ…嫌だよ!」

 二度と家族に逢えなくなる! 仲の良い友人や部活の仲間…多くの世話になった人々の笑顔や逸話が永遠に自分だけの思い出だけになってしまうのだ。岬は哀願する様に力無く左右に首を振って小さな『神魔』に赦しを請う。

「ボクは他所の世界なんて…行きたくないよ…」

「駄目。ミサキ、ナギの奴隷(エモノ)。ナギ必ず、故郷に連れ帰る♪」

 まだ身体の疼きが種火の様に残ってる岬だったが、事態の深刻さと自分の存在を失う恐怖で大粒の涙を浮かべ必死になってナギに訴えた。

「 な…何で…ボクに…そこまで酷い事するの?」

 むぅ……ミサキ、手強い。

 ナギは左程も表情に出さなかったが、岬が悲哀に満ちた表情で嫌がる様子に戸惑っていた。『神魔』の能力を無制限に行使すれば、ナギにだって人間なぞ簡単に操り人形に出来るのだが「自分の眷族として奴隷(ニンゲン)を狩る場合は、奴隷(エモノ)自身に心を開かせ『全ての存在』を自ら差し出させる必要があるのじゃよ」と、出発前に長老らから厳しく教え込まれていたのである。

 困った…ミサキ、こんなに嫌がる…ナギ、悲しい…

 小ぶりだが長く軟らかな右手の人差し指を、ナギは子供っぽく唇に咥えると可愛らしく思案に暮れた。自分の見初めた相手は本当に超一級の素材らしい。大事に優しく育てたい。なにより岬が大好きだから…

 むぅ…やはりアレ、使うか……

 喩えるなら美しく優れた野生馬を見つけては、捕まえ飼い慣らして上等な自分の愛馬に仕上げる様なものであろうか。さしずめナギは岬という素敵な野生馬に魅入られた、調教(しつけ)に手を焼く幼いカウボーイといった処なのだ。

「ミサキ…芯が強い。ナギの好み♪ でも…」

 ナギは自分の組んだ脚の上に載せていた岬の頭を、そおっとベットに降ろすと ぴょこん、とベットを飛び降り自分の服を脱ぎ散らかした部屋の隅でしゃがみ込む。 

 ごそごそ…ごそごそ…?…!

 人間界に来る時に淡いベージュ色の上っ張りの上から背負っていた黒い布に包まれた小さな荷を器用に解くと、ナギは日曜雑貨に埋もれていた弾力が有る小さな玉を5~6個ぐらい数珠繋ぎにした革紐が幾つか付いた道具と、大きな湯飲みぐらいのサイズの蓋付きの茶色い瓶(カメ)を見つけて立ち上がった。

「コレで後ろ塞げば…ミサキ、素直になる♪」

 ナギは悪戯を思い付いたワンパク小僧みたく、含み混じりの笑顔でベットの上に戻ると手にしていたアイテムをいったん足元に降ろし、仰向けだった着崩れた制服を纏ったままの岬の肢体をゴロンとうつ伏せにひっくり返す。

 さぁ…ミサキ、お尻だけ上に上げる☆

 小麦色の幼い子供は小さく呟きながら、小ぶりな左手で岬の形の良いヒップを ちょこん と指差すと、ゆっくり差し出した小麦色の指先を上の方に振り上げる。すると岬の形良く突き出たヒップだけが指に併せてせり上がっていく。

「嫌…嫌だ…ボクの身体が勝手に…嫌ぁ…今度は何する…あっ!?  ひゃうん!」

 覗き込む様に上昇する岬の秘部を見守っていたナギは、捲れ上がったフレアスカート状の裾を括れた腰に巻き付けた格好で、突っ伏す様にせり出した岬の尻に合格のキスをする。岬の可愛らしい悲鳴と共にヒップの上昇も停止した。

 グスン…ああ…また…ボクに酷い事、する気なんだ…

 岬は突っ伏したまま首を僅かに捻ると涙目でナギの方を見やる。彼女の視界に飛び込んできたのは、小さな玉を数珠繋ぎにした棒状の物を茶色い瓶(カメ)の中に湛えられた琥珀色の液体に浸してる小麦色の幼い子供の姿。

「ミサキ、身体の力、抜いて♪」

 ナギは琥珀色の水飴の様な液体の中に手にした棒状の道具を沈めトロリと滴らせると、突き出た岬の腰の真横に陣取り予告無しに手にした道具を菊門に捻じ込み始めた。

「えっ!? そんな…やだよう!!」

 ぐりぐり…にゅるるる…

「ひぃぃぃ…そこは嫌ぁ! お願い止めて! 止めてェ!」

「だ~め。ミサキ、抵抗するの諦める♪」

 ずぷし!

「あ…痛っ! ひぅぅぅぅ!!」

 ナギは弾力がある小さな玉を数珠繋ぎした道具の端っこまで岬の直腸に押し込むと、端っこに取り付けられている黒く細い革の拘束具一式を手早く使って、後ろを貫いている道具が抜け出ない様に拘束していく。

「そ、そんなぁ…お尻が…ボクのお尻が…あ…熱くって…いやぁ…熱いよぉ…」

 岬の菊門からスタートした拘束用の黒い革紐は、愛液と白濁液まみれの秘裂を避け恥丘の脇を進むと左右の太股の付け根に沿って、それぞれ一周させてあった。ちょうど括れた腰の骨盤の膨らみに引っ掛かる様に器用に固定してあり、さらに引き締まった腹部の前と後ろを一周させた別の少し太めの黒革のベルトに連絡させ、しっかり抜け落ちない様に拘束してある。

「ああ…嫌ぁ…助けて…ボク…ボクぅ…お尻もォ…アソコもォ…熱くて…疼いてェ…苦しい…苦しいのぉォ…」

 初めてアナルに異物を強引に咥え込まされ、直腸から熱気を帯びた殺人的な疼きに苦しめられていく岬。その秀麗で長身の健康的な肢体は、処女を奪ったナギの手で女の身体へと急激に成熟させられ、いつしか快楽に敏感となってしまった紅潮する肢体。既に岬は快感に対する耐性を失いつつあったのだ。

「ミサキ、このままでは、イけない。ナギもイかせない…でも…ミサキ、素直になれば、何度でもナギが可愛がる♪ …?」

 ナギは突っ伏したまま再び悶絶し始めた岬の肢体を横から崩して仰向けにすると、岬の敏感なシコリ立つ桜色の二つの乳首を中心に小さな舌で愛撫を再開する。しかし秘裂を愛撫していた時とは違い、岬が愛撫で達しそうになるとナギは紅潮した岬の肢体から離れてしまう。

「あっ! ボ、ボクぅ、あと少しなのォ! お願いィ、切ないのォ!」

 首から下が自分の命令に反応しない以上、自ら自慰すら出来ない岬。荒れ狂う快感と焦燥感に苛まれ、岬の思考や意識が沸騰していく。

「ボク…ボク…気が狂う…嫌ぁ、助けてェ!」

 ナギは内心、苦しみ悶えるむ岬が心配で仕方なかった。しかし、幼い子供ながらも今が正念場だとも自覚していた。丁度、ロデオで初めて背中に人を乗せた野生馬が、乗り手を振り落とそうと必死になって暴れ狂ってる様なモノだ。ナギは岬を奴隷(モノ)にする為にも、ここで半端な情けは禁物なのだ。

「あ…くふう!」

 助けて…イきたいのに…イけないよ!

 達する事が出来ない岬の肢体は脂汗を体中に浮かべ、その眉目秀麗な顔立ちにも辛そうな苦悶の表情を浮かべ焦燥感に顔を強張らせていく。

「ナギ、イかせてあげたい…でも、ミサキ、ナギを受け入れない…ナギ、残念♪」

 わざと意地悪に岬の耳元で囁くナギ。

 岬のテンションが緩んでくると、ナギは意地の悪い拷問の様な愛撫を再開する。今度は岬の脇に陣取り桜色の乳首を甘噛みしながら、華奢な左腕を股間の方へ伸ばすと小麦色の小ぶりな左手を秘裂の上に這い添わせ、蜜壷の周囲や膨張している可愛らしい肉芽を弄びだす。

 くちゅっ…くにくに…

「―――んっ! 融けちゃう…下半…身が、融け落ちちゃう!」

 ――もう駄目ェ…ボク…ボクもぉ…この疼きに逆らえない…

 遂にナギの姦計に陥落した岬。岬は虚ろな瞳を栗色の髪の小さな主人に向けて釣り上がった両目を弱々しく閉じると、大好きだった人達の顔を浮かべ別れを済ませた。そしてナギの縦に細く伸びた瞳を見詰め返し、彼女は弱々しく後戻り出来ない『誓い』の台詞を口にする。

「ボク…な…何でも、言う通りにする…します! だから、早く!!」

 魅入られる様に岬の意識と思考が濁っていく。本心からナギの要求に応じてしまった瞬間、その眉目秀麗な麗しい容姿も腰が高く秀麗でメリハリが利いた長身の肢体も、そして岬の天真爛漫心で頑強な精神も全て小麦色の肌の華奢で幼い『神魔』ナギの所有物になったのだ。

 ナギは飛び切り嬉しそうに破顔すると、岬の頭に抱き着き小さな唇を初めて手に入れた大好きな奴隷(エモノ)の唇に重ね、貪る様にディープなキスを繰り返す。

 へへ…良く言えた、ミサキ♪

 岬は身体を大きく引き攣らせるとキスだけで達してしまった。しかも今までの快感が暴風雨の様な破壊的な衝撃の繰り返しに対して、このキスで味わった快感と絶頂は暖かく包み込む様な全てを癒す至福の快楽だった。『岬お姉様』はトロンと瞳を潤ませると、なんだかナギが可愛くて仕方がなくなっていく。

「ナギ、嬉しい!」

 ご免ね、父さん、母さん…ボク…ボクは…この子に嫁ぐ事になったみたい…なの…もう、二度と逢えなくなっても…悲しまない…でね…

 岬は本能的に自分の存在がナギ無しでは成り立たなくなった事を感じ始めていた。そう、自分の所有者は目の前の可愛らしい栗色の髪の幼い子供なのだ。多分、この子は自分を大事に扱い可愛がってくれる…筈。

「 ん…? わかった! ミサキ、お尻を立たたせる♪」

 何度も岬の唇や頬にキスを乱舞させていたナギは、モジモジしている岬の赤面に気が付いた。既に岬は四肢の自由を取り戻しており、半ば正座を崩した様な女の子座りの姿勢で両手を股間に添わせ、疼いている自分の秘裂をまさぐっている。

「?! う…うん…こうかな…?」

 岬は赤面しながらノロノロと四つんばいになると、気恥ずかしそうな表情で催促するように形の良いヒップを突き出し、濡れそぼった秘裂を長く伸びた艶やかな指で自らナギに向けて押し広げていく。

「あ、あの…ボク…ボクのココに、入れて…下さい…」

 あっ☆ ミサキ、可愛い♪

 ナギは『岬お姉様』の仕種にキュンとなると、直ぐにそそり立っている凶悪な瘤だらけの肉棒を溢れかえる蜜壷の奥へと沈め込んだ。

「ああ! 凄いィィィ! ボ、ボクもうっ! くぅぅぅ!!」

「!? ミサキ…入れただけで、イったのか?」

 感極まったまま、何度も小さく頷く岬。

「 ご…御免ね。ボク、ずっと我慢してたから…」

 着崩れた制服姿のまま肩で息をしながら、シャープで秀麗な横顔に半べそを浮かべ申し訳なさそうにうな垂れる『岬お姉様』の照れ隠しな痴態。

 ミサキ……

 その痴態は同性嗜好の女性や年上趣味の男性諸氏が観ていたら、誰彼かまわず発情しそうな程にフェロモンが満たされ、その仕種を岬の背後で繋がったまま観ていたナギも感じ入ってしまう程だった。

「くぅ~~~! ナギ、ミサキ大好き☆」

「あっ?! あん!」

 岬を背後から犯していたナギは、思わず背後から着崩れた制服越しに健気な岬の細く括れた腰を ガシっ と抱き着くと、更に元気良く小さい腰を前後にスライドさせていった。

「ミサキ、もっとイって! ナギ、何度でもミサキの膣内(なか)に一杯出す♪」

「あっ! あはっ♪ そ、そんなに出されたら…はぅん! ボク、ボク、きっと孕んじゃう…ね…♪」

 岬の蜜壷も小さなご主人様を喜ばそうとスライドに反応して収縮を強め、直腸を刺激しつづける調教用ツールとでナギの肉棒を扱く様に愛撫する。その間、岬は嬉しそうに長く艶やかな内跳ねした黒髪を振り乱しながら、次々と心地よい絶頂を経験していく。

「凄い! 凄いィ! こんなに気持ち良かったンだぁ! はぅぅぅん! ボク、ボク! また来る…来るぅぅっぅ!!」

「ナ…ナギも、イクゥ…!!」

 岬は透き通る美声を響かせながら上半身を大きく上に向かって反らせると、ナギの射精を膣内に感じながら至福の絶頂を迎えた。

 どくん! どくん! どくん!

「あ…ふぅ…♪ ボクの中に凄い勢いで精液が上ってくる……」

「ナギ、ミサキを抱くの大好き! 凄く気持ち良い♪」

 心底ナギに好かれてる事を実感しながら岬は突っ伏す様に上体を崩すと、心地良い朦朧の中で意識を失っていく。だが横顔は安らぎに満たされた優しい表情だった。

 ボク達…上手く…やってけ…る………♪

 ナギは粘り気の強い白濁した体液を最後の一滴まで岬の下腹部に注ぎ込むと、繋がったまま気持ち良さそうに果てた岬を優しげに見下ろす。ナギ自身も射精感と余韻を岬の膣内で暫く楽しんでいたが、ふと、ある事に気が付き左程硬さを失っていない肉棒を物惜しそうに引き抜くと、再び てけてけ と荷解きしていた包みの元に近寄り何やら探し物を始めだした。

 がさごそ……!

「あった! ナギ、大事な事、忘れていた…」

 ナギの小ぶりな右手には、黒く光沢の有る革製と思しき首輪が握られていた。さして飾りがかってないが、上品な趣のある白金製のリングと留め金が僅かに細工されているベルト幅の細い首輪である。一見すると洒落たチョーカーにも見えるだろう。

「大事な儀式…」

 ナギは左手にも何か小さな飾りを握ると、横たわる岬の枕元に正座し自分の脚の上に岬の頭を優しく移し、手にしたチョーカー同然の洒落た首輪を初めて手に入れた愛くるしい奴隷(ミサキ)に取り付ける。そして、左手に握っていた白乳色の不思議な素材で出来た小さく薄い楕円形のキーホルダーみたいなタグ(飼犬の鑑札みたいなの)を、チョーカー同然の首輪に付いている白金製のリングに括り付ける。

 えへへ…準備完了…♪

 一通りの作業が済んだ事を確認すると、ナギは眠っている岬の唇に優しく自分の小さな唇を重ねた。すると横たわっていた岬の額とタグが付いた細い首輪が淡い紫色に光りだし、額の中心と白乳色のタグの中心に丸みががった不思議な幾何学模様が浮かび上がっていく。

 しゅぅぅぅぅ…

 一呼吸おいて額に浮かんだ淡い紫光は何事も無かった様に静かに消えていった。だがタグの中心に浮かび上がった模様の方は、淡い紫光が消えた後も白乳色の表面に濃い紫色で焼き付いた様に不思議な模様を残している。

 ナギは誇らしげに自分の模様が焼き付いた白乳色のタグを確認して微笑んだ。

「…これでミサキ、晴れてナギ専用♪ もう他の『神魔』や『魑魅魍魎』に、ミサキ、奪われない。ナギ、安心♪」

 岬は静かな寝息をたてて、ナギの前で無防備に横たえたままだった。

 ミサキ、ナギの証つけた。ナギ、大手を振って、故郷に還れる…♪

 ベット脇の目覚まし時計の針は、既に零時に差し掛かっていた。目覚まし時計は日課だった岬による目覚ましタイマーのセットがされなくて、少しばかり残念そうに岬の寝顔を見ていた。

 2015年 初夏 ロシア極東のウラジオストク近郊… 

 晴天に恵まれた人の姿が見えない軍用飛行場で、離陸準備中の大型輸送機を囮に時間稼ぎを目的とした陽動作戦が展開されていた。囮に肉薄しようとして撃破された敵の主力戦車や重装備の装甲車 ダチョウ型2足歩行兵器の残骸や車体が、あちこちで炎上している。

 すでに戦場の中心は飛行場の南エリアと南西エリアに移動していた。四本脚のカニみたいな歩行兵器が、水澄ましみたいに戦場を駆け回り敵の応射を力ずくで捻じ伏せ制圧しながら戦い続けている。

 損傷の激しいカニもどきは、一列縦隊で飛行場に侵入してきた敵のミサイル塔載型自走砲の車列に、連装機関砲を撃ちまくりながら飛び込んでいく。

 後方からは唯一の友軍機…人型二足歩行兵器が上空にジャンプしながら、120mm滑空砲の正確な狙撃で援護してくれるが、余りに高速で前進していくカニもどきを援護しきれない。なにより人型二足歩行兵器の方にも敵が近づいていては、人型二足歩行兵器もカニもどきへの援護射撃も途切れ途切れになってしまう。

 案の定、ミサイル塔載型自走砲の車列に突撃したカニもどきは、前後して侵入してきた敵主力戦車の車列とに挟まれ袋叩きにされてしまった。

 やがてカニもどきのコクピットに警報が鳴り出し、そして遂に陽動作戦も半ばでカニもどきは力尽きてしまう。

 オール・システムズ・ブロークンダウン…

 ゲーム・オーバー

「むぅ…ミサキのハイマックス…ナギ、助けてくれない…」

 初期型サ○ーンのパッドを握ったまま、頭に黒布をヴァンダナみたく結んだ栗毛の幼い子供が、膨れっ面で左右2分割できるロングワイドTVの画面右側を、何かに訴えかける様に凝視し続ける。どうにも納得がいかないらしい。

「だ、だって…ボクが援護したくても、すぐ先にいっちゃうから…」

 Vサ○ーン専用のパッドを握っていた長く艶やかな内跳ねした黒髪の、秀麗で長身の女子高生離れした『美人なお姉様』は、隣で薄いクッションの上にあぐらを組んで腰を降ろしている小麦色の肌の華奢な『お子様』を、必死になって言い訳混じりになだめている。彼女が操作していたのは量産型ハイマックス…ロングワイドTVの画面左側だ。

「ナギのブルータルクラブⅡ、脚が速い…ミサキ、ナギを追いかけ無い…」

「ボ、ボクの方だって応戦しないと、やられちゃうしィ……」

 もう既に気づかれたと思うが、ナギは岬と一緒にVサ○ーンと初期型サ○ーンを専用ケーブルで繋いで『ガ○グリフォンⅡ』の通信対戦で、二人で協力しあうシナリオを遊んでいたのだ。勿論、ゲーム自体はナギの無茶な突撃でブルータルクラブⅡが撃破され、敢え無くゲームオーバーになっている。

「むぅ…ミサキ、冷たい…」

 岬に着ていた服を洗濯されたナギは、岬のお古の青いTシャツに彼女がパジャマ代りに使っていた男物の黒っぽいトランクスを身に付けていた。岬はVネックの腰下まで覆う青いサマーセーターのワンピースに、アーモンド色のストッキング姿、そして意味深なミルク色に紫の模様が入ったタグが付いたチョーカー同然の細い黒革の首輪…

「そ、そうだ! もう夕方だよ。ボ、ボクが美味しい親子丼を作るから、晩御飯にしようよ?」

 ベット脇の目覚まし時計は18時半を指している。岬がナギの奴隷(モノ)になって約18時間、初めてナギと出会ってから約1日が経過した事になる。

 あはは…しっかし、ナギ…こんなに『ガ○グリフォンⅡ』にハマるなんて、ボクも予想外だったカナ…♪

 『神魔』の幼い少年に隷属を誓った後、意識を失った岬が目を覚ましたのは朝の9時も回った辺りだった。岬は目が覚めた時、ナギの口から3つだけ隷属する時の注意(命令)を受けた。Ⅰ:特別に許可を与えた時以外は、いつも岬は主人(ナギ)の側にいる事。Ⅱ:主人(ナギ)に嘘をつかない事。Ⅲ:主人(ナギ)への願いは隠さず言う事。どうやら、特に必要以上の思考的な拘束を岬に課さないらしい。だから岬も飼主の事を『ナギ』とだけ呼んでいる。

 でも、ボク、本当なら今頃ナギの故郷へ、連れ去られちゃってたンだろうな…

 勿論、学校は無断欠席していた。多分、クラスでも新体操部でも皆が心配してる事だろう。さすがに良心が少し痛くなる。実際、昼過ぎと夕方に1回づつ留守番電話のリズミカルな呼び出し音が1LDKの部屋に響き、担任と部活の顧問が心配そうな声で伝言を残していった。

 ゴンメンサイ…先生…コーチ…

 その後、岬は何度も『小さなご主人様』の求めるままに自分の秀麗で成熟した肢体を差し出し、その度に至福の快感を感じ子宮の奥に粘り気の強い白濁した体液を注ぎ込んで貰っていたのだ。

 でも、お陰でボクも父さんや母さんと別れなくて済んだし、サ○ーン様々だよね♪

 そうなのだ。事態は変な方向へ変化していった。ナギは正午過ぎまで岬の成熟した肢体を味わっていたが、本当ならそれから岬を連れて故郷へ還る筈のナギだったが、初めて来た人間の世界の品々に好奇心を刺激された栗色の髪の幼い『神魔』は、還る前に岬の部屋の謎な道具類を順番に岬から説明を聞いて回った。

「…これ何? …これは? …どう使う? …何に役立つ? etc etc…」

 え~とォ…テレビでしょ…ミニコンポでしょ…掃除機に洗濯機に…留守番電話と携帯電話…♪

 岬は自分の失禁等で汚れたフローリングの床や部屋の中を掃除しながら、色々と実演混じりに説明してあげた。

 でも、そんなに洗濯って面白いのかなぁ…

 特に傑作だったのが洗濯機。自分の下着や靴下 部活で使った練習着や洗濯篭に入れてあった汚れ物なんかを、破瓜の血や愛液で汚れたシーツと一緒に洗濯機で実際に実演して見せたら、何が面白かったのか洗濯が済んで洗濯物を干してると、ナギは岬に自分の着ている物を全部脱いで、もう1回やって見せろと言い出す始末。

 そしてナギを一番 惹きつけて離さなかったのが、2台のサ○ーンと『ガ○グリフォンⅡ』のソフトだったのである。やはり『神魔』とはいえ思考レベルや興味の方向性は、人間の子供とさして変わらなかったらしい。岬が試しにプレイしたあと操作方法を教えてあげたら、後は今まで『ガ○グリフォンⅡ』三昧である。

「う~~~。ナギ、暫く岬と一緒に人間の世界に残る(遊ぶ?)!!」

 そう、既に当初の目的も果たしている事に気が付いたナギは、急いで故郷へ還らなくても問題が無いのだ。だったら、暫くの間は大好きな奴隷(ミサキ)の家に居候しようと思いついたらしい。岬がいれば寂しくはない。お陰で岬の失踪も暫く先送りされる事になったのだ。

 くすくす…♪

 岬は今までの展開を感慨深く思い出していたが、不意に訴えかける様な視線を感じ慌てて我にかえる。

「あっ!? ご、ごめん…」

「ミ~サ~キ~…」

 いつの間にか大きな釣り目を潤ませ半べその顔で、岬を見上げるナギ。本当に悔しそうに大きな瞳をウルウルさせて、岬に何かを言っている…

「…あの…さ…まだやるの…?」

 小麦色の肌の華奢な幼い子供は、問答無用でミッション・リトライを選択する。

「ミサキ、今度こそブルータルクラブⅡ、しっかり援護する!」

「ボ、ボクも頑張るよ…」

 きゅるきゅるる…あぅ…ボクのお腹の蟲が鳴いている…

 岬は昨日帰宅してから今まで、ナギの白濁した体液と先程ナギと一緒に飲んだアップルジュース以外は口にしていなかった。確かに粘り気がある白濁した体液は不思議と美味しく、量も多かったが如何せん腹持ちはしなかった。

 ふにゅう…お腹空いたなぁ…

「ミサキ、ぼ~っとしない! 早くナギ、追いかける!」

「は、はい!」

 しくしく…

 岬特製の親子丼を食べるのは、まだまだ先になりそうだ。

< つづく >

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