髪射へび少女 第六話

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暁子「どうしよう、おにいちゃんが夜中にいなくなってしまったなんて、パパとママを起こしてみたところで、まあ夢でもみたんじゃないかっていわれるかもしれないし…。」

暁子は、まともにきいてみるのも恥ずかしい気がしたので、また戻ってくるのではないかと自分の部屋にかえって寝ようとした。だが、なかなか寝つけないでいた。クラスの者でへび女にされている子がふえたことや、いつか自分の家に遊びに来ていた真里が実は首謀であることなど。

暁子「そうだわ。気になることが…。」

暁子は、家のパソコンをつけてへび女について知っている者が誰かいないか、ホームページで探してみることにした。ネット上を検索してみると、いずれも妖怪話の類しかなかなか出てこないので、多少焦りながらもようやくなにかを見つけることができた。

暁子「ええっ?これは…。」

田崎研究所…去る×月×日、私立の○○女子高校においてひとりの女子生徒がとつぜん狂いだし、となりのクラスのもうひとりの女子生徒を襲ったため、急遽特別警察を呼んで麻酔銃を打って沈静化。ふたりの女子生徒は研究所にて睡眠中。証言では、日本に突然現われたへび女という…。

暁子「この研究所、また遠くにあるみたいだわ。はっ。」

家のなかでまた物音がしていた。パソコンの置かれた居間とちょうど反対側にある両親が寝ているはずの部屋に、また何者かが侵入していたようすである。暁子はそっとふすまを少しあけて中をのぞいてみると、両親が起き上がっていて見たことのない女と思われる者が暁子の両親の頭に手をかけていたのである。

暁子「だ、だれ?あの人は、しかも、髪の毛をあんな長く三つ編みにして…。」

その主は、自分の兄が襲ってへび女にしていた長原桂子だったのである。

桂子「うふふふふ、うふふふふ。あなたたちもわたしたちの仲間。あなたたちはわたしの命令どおりにすべてしたがう。」

暁子の両親「はい。」

うつろな表情でふたりは答えていた。暁子は、その後ろ姿で三つ編みをしている間から見えている首すじがへびのうろこに覆われているのが薄灯りで見えていたため、昨日の学校にいたへび女になっている同級生たちと同じ類の妖怪だとわかった。

暁子「たいへんだわ、すぐ逃げなくては。そうだわ、逃げ場がわかったら困るから、このパソコンは消しておかないと。」

自分の部屋に戻った暁子は、寝間着から自分の私服に着替え、学校にも行かなければならないからと制服や下着のきがえも用意してそっと家から出ようとした。

廊下を、足音を立てずにようやく玄関までたどりつき、靴まではいたところであるが、鍵を開いて扉をがちゃっとあけたところでへびになっている両親らに感づかれてしまったのである。

後ろを振り向いた暁子は、迫ってくる両親の変わり果てた姿を見て大きく驚いた。

暁子「きゃあ。」

暁子の父「くくくくく。」

暁子の母「うふふふ、暁子、にげても無駄よ。もう、おにいちゃんもとっくにへびになって、おにいちゃんがへびにした桂子さんにわたしたちはへびにされたの。でも、とっても気持ちがいいからいっしょにきなさい。」

暁子「い、いやよ。きゃあ。」

暁子は、目の前にあった傘たてを持って迫ってくる両親にぶつけていた。

暁子の父「ううっ。」

暁子の母「暁子、実の親に向かって何をするの、それにこんな夜中に。」

暁子「はあはあ、あれはもう実の親じゃないわ。」

ようやく、玄関を出て走りぬけていったが、どうしようか考える余裕もなくなってしまっていた。

暁子「そ、そういえばさっきの田崎研究所、電話番号を覚えていられたら…。」

暁子は携帯電話でなんとか覚えていた番号をいちかばちか打ってみた。すると、それほど時間がかかることなく電話に出た者があった。

暁子「あの、もしもし、田崎研究所っていうんですか?」

田崎「はい、そうですが。」

暁子「はっ、よかった。実はこんな夜中にちょっと信じてもらえないような話かもしれませんが。」

田崎「どうやら、そしたら、あなた、タクシーをすぐ見つけて私のいる研究所までいらっしゃい。着いたら代金は私が払う。そしたらゆっくりお話をききましょう。」

暁子「はい、わかりました。」

暁子はすぐに自分がどんな危険な状況にあるかを、相手が理解してくれたものと考えて、とりあえず大通りに急いだ。タクシーもすぐに見つかって、暁子は乗り込んでいった。

こちらは、尾藤真里の家である。真里のほかに、真里の母親、姉である留璃子、妹の理美、真里と同じ学校のクラスにいる寺田明美、西崎栄美子、それに雅美也が襲っていた水無川芳美の7人の女が、雅美也に揃って襲いかかったのである。

雅美也「うう…うう。」

真里「おにいちゃん、しっかり目をあけて、女の子たちのことをしっかり見るのよ。いい?見るのを避けるのは、その子がブスだと思っているのと同じことよ。」

雅美也「そういうわけじゃないけど…。」

真里「だったら、ちゃんと見て。」

目の前には、露骨な肌や下着がいやおうなしにとびこんでくる、雅美也のもだえ方であった。

真里「はい、明美ちゃん、いいわよ。こんどは栄美子ちゃん、またがってみて。」

栄美子「うん。」

栄美子は雅美也の顔と真正面に向かい合い、顔を近づけて口のなかからつばを雅美也の口に垂らそうとしたのであった。

雅美也「あっ、や、やだ…。」

真里「あっ、栄美子ちゃん、ちょっとストップ。」

真里が栄美子の口をふさいだ。

栄美子「えっ?どうして止めるの?」

真里「おにいちゃんは、ほんとうにいやがってるわよ。ものごとには限度があるの。へたしたら死んじゃうかもしれないでしょ。そうなったらわたしたち、おにいちゃんと遊べなくなっちゃうから。だから、彼のいやがっていることはやっちゃいけないの。だから、それはやめてね。」

栄美子「わかった。」

真里の携帯電話が鳴り出した。

真里「はーい。ん?ああ。どうして呼ばないのって?ごめんね。あなたは髪の毛短いでしょ。えっ?髪の毛長くなくてもおっぱいなら大きくて自信あるって?それが、おにいちゃんはおっぱいには興味がないの。絶対に髪の毛が長い女の子でないと興奮できないのよ。悪いけど、男の子の好みはきいてあげないと。差別だって?そう言わないで、こんどあんたみたいな子が好みっていう男の子探してやらせてあげるから。ねっ、じゃー。」

真里の母「まあ、ちゃんと彼のことを気づかってあげてるのね。」

真里「そりゃそうよ。そうだわ、ちょっとみんな休んで。彼ね、女の子の髪の毛をとかしたり編んだりするのが好きなのよ。自分もいま三つ編みしてるけど。」

留璃子「まあ、そうなの?じゃあ、わたしの髪の毛もとかしてくれるかしら。」

真里「いいわよ、あ、理美はいったん髪の毛をほどかなければいけないけど、それもおにいちゃんにやってもらうといいわ。」

栄美子「みんな、三つ編みになるの。」

真里「そうよ。三つ編みの女の子ばかりに囲まれてみたいようなの、うふふふ、ほら、また彼のおちんちん、たってきたでしょ。」

明美「順番はどうやって決めるの?」

真里「わたしが考えているから。どうすれば彼が興奮するか、ちゃんとわかるのよ。」

芳美「ちゃんと、決まっているのね。」

真里「はい、まずいちばん最初は、ママよ。いちばん長い髪の毛だし。」

真里の母「まあ、いちばん最初はママでいいのね。さあ、おねがいね。」

ヘアブラシを渡され、背中を向けられて雅美也は真里の母親の身の丈ほどもある黒髪を念入りにとかし、ていねいに三つ編みを結っていくのであった。その間に真里たちはまた盛んに雅美也を興奮させようと性器をつかんだりしていたのである。

いっぽう、田崎研究所には暁子を乗せたタクシーが到着していた。女性の助手が出て来て代金を支払い、暁子の背中をさすりながら案内していた。

暁子「はじめまして、内野暁子と申します。」

田崎博士「よく遠いところをたずねてくださった。で、どんなことか、おちついてお話してみなさい。」

暁子「実は…ううっ。」

急に泣き出してしまった暁子だが、田崎博士は暁子の心理を十分察知していたようすであった。

田崎博士「おつかれになっているだろうから、ベッドもあるし、そこでお休みなさい。また、明日ゆっくりきかせてもらうから。」

暁子「ほんとうに、お気づかいありがとうございます。」

田崎博士は、女性助手に命じて暁子を寝室に案内させ、また同じ女性だからと暁子の面倒をみてやるようにと依頼した。女性の助手も研究所には何人かいて時間ごとに交代しながら睡眠をとっていたが、田崎博士はずっと寝ないようである。

女性助手「暁子ちゃん、眠ったようですわ。先生もお風呂ぐらい入っておいたらどうですか。」

田崎博士「こりゃ、そうだな。年ごろの女の子とまともにしゃべることもできなければ、先に話が進まんだろうからな。」

真里「わあ、ママったらすごく若くなったみたいよ。」

真里の母「あーら、もともと私は若く見られているわよ。」

留璃子「だから、もっと若くなって子どもみたいになったということよね。」

真里の母「こら、留璃子ったら、口が悪いんだから。それより、雅美也くんに御礼言わなくてはね。ありがとう。」

留璃子「こんどはもしかして、あたし?」

真里「ちがうわよ、おねえちゃんはずっとあと。似たような相手が続くと飽きてしまうかもしれないから、少しずつ順番を変えないと。次は明美ちゃんよ。」

明美「まあ、わたし?」

真里「あ、おねえちゃんはがっかりしないで、彼の背中にまわって抱きついているといいわよ。」

留璃子「あら?べつにがっかりはしていないけど、それならそうするわ、うふっ。」

雅美也「うわっ!」

真里「ほら、急にやったらびっくりするでしょ。やさしく抱いてあげなきゃ。」

留璃子「あら、ごめんなさいね。けれど、きれいに編んだ髪の毛。」

真里の姉、留璃子はこうして雅美也の三つ編みにしている髪のなかほどに鼻を近づけながら、背中から雅美也の肩を抱いていた。寺田明美の一本に束ねていた髪の毛をほどいて雅美也は念入りに後ろからとかしていた。長さはわきの下ぐらいまででも、明美の髪の量はけっこう多かったので、編み方もだいぶ太めになってちょっとやりづらそうだった。

栄美子「うふっ、また彼、おちんちんたってきてるわよ。」

芳美「あー、ちょっとぬがせてたしかめてみよう。」

理美「すごーい。あっ、なんか先が濡れてるよ。」

栄美子「ほんとだ。精液が出てる。」

真里「まあ、よかったわね、明美ちゃんも。自分のことで興奮してくれる男がいたら一人前の女よ。」

こうして、明美、真里の妹である理美、栄美子、姉の留璃子、芳美の順番で雅美也はへび女たちの髪の毛を女学生のような三つ編みにし、最後に真里の髪を編んでいた。栄美子も、肩ぐらいまでの長さでなんとか編めた。

栄美子「うふふ、初めて三つ編みなんてしたわよ。」

真里「うふふふ。みんな、用意はできた?半分はベッドの反対側に行って。よーし、いっせーの…」

雅美也「うわあーっ!」

七人の女が一斉にベッドの上で仰向けにされ、また裸になっている雅美也の身体を目がけてとびつき、かみついたのであった。三つ編みの髪の毛をみんな舞わせながら、雅美也の身体に毒牙をたてて血を流させ、なめてはすくっていた。

真里「うれしいでしょ、おにいちゃん。三つ編みの女の子ばかりに囲まれて。」

翌朝、すでに学校の授業が始まる時刻になっても昨夜からの疲れで暁子は目覚めることができず、まだ田崎博士の研究所にいたため、授業に出るのは無理であった。学校では家からも連絡がないことで暁子はそのまま欠席として扱われた。

真里「暁子ちゃん、どこかへ逃げたみたいだわ。」

同じ教室の真里がなにかを感づいたようすであった。

その日も、学校の女子便所では次々に儀式が行われていた。明美や栄美子もまたひとりずつ仲間をふやして女子生徒たちがへび女になっていった。

真里「これで、このクラスの女子生徒は暁子ちゃん以外みんなへびになったわね。」

芳美「うふふふ、こんどは違うクラスの子?それとも男子を。」

真里「ううん?男子はほんとうにあのおにいちゃん以外、かんたんに選べないわ。きょうはとりあえずこの程度でいいわよ。」

その夜、夕食も終ってまだ深夜にならないうちに真里が雅美也の家を訪ねてきた。髪の毛にヘアバンドをして髪を前後におろした真里は、雅美也が化粧台の前にすわって後ろでやはりへび女になっている母親によって長い髪をブラッシングしてもらっている姿を見た。

暁子の母「あら、真里ちゃん、今夜は早いのね。」

真里「ええ。ちょっと遠いところへ連れていくから。」

暁子の母「そう。ちょっと待って。この子にさせてみたい髪形があったんだけど。」

真里「まあ、どんな髪形に。」

暁子の母「こうやって前髪を三つ編みにして、後ろの髪の毛もふたつにわってはえぎわのところに三つ編みにした前髪を巻くのよ。毛先には小さいリボンを止めてね。」

真里「おもしろそう。てつだうわ。」

こうして、えりあしのところを三つ編みにした前髪で巻いたおさげの姿で背中に髪をおろした雅美也は、真里にまた手を引かれて夜の草むらを気づかれないようにふたりではっていくのであった。

真里「ついたわ。この穴におはいり。」

雅美也「えっ?この穴って。」

真里「ちょっと狭いだろうけど、ちゃんと出口があるわ。」

真里に促されて身体をはいながら雅美也がその穴に入り、あとから真里が追って入っていった。

出てきたところは、実は田崎研究所のガラス室で、しかも雅美也と中学の時に同じ学年にいた松田良子の身体が寝かされていたのである。

雅美也「こ、この子は…。」

真里「うふふふ。そうよ。最初にへび女と言われてここに連れられてきたのよ。おにいちゃんがここでまた襲えばこの子は目がさめるわ。」

雅美也「目覚めるって、あっ。」

真里は、仰向けになっていた良子の身体を回転させて雅美也にその後ろ姿を見せた。

真里「ほら、この子はこんなに長くて多い髪の毛よ。おにいちゃんの、いまぼっきしかけているおちんちんにこの髪の毛を巻きつけるのよ。」

雅美也「ええっ?この子の髪の毛を…。」

真里「ずっと、やってみたいってあこがれてたんでしょ。わたしにはわかるわよ。」

雅美也「はっ、はあ…。」

真里が雅美也の着ていた服をぬがせ、下着もずりおろして雅美也の性器を良子の首すじの近くに、良子の髪の毛をその性器に巻けるように近づかせた。

真里「さあ、おにいちゃん、おもいきり興奮するのよ。」

雅美也は良子の後ろ姿を見続け、だんだんと襲いたいという気持ちになっていた。ついに良子の一本に束ねられている黒髪をわしづかみにして、自分のぼっきしてきた性器に巻き込むようになってしまった。

雅美也「う…、うう…。」

真里も雅美也の性器に指をからませてより興奮させたため、精液が大量にとび出て良子の髪にかかり、その時ついに良子が目を見開いていた。

良子「くくくく。」

恐ろしいことがまたしても…。

< つづく >
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