汚染 前編 その1

~ 前編 その1 ~

 少しづつ、すこしづつ・・・・
 それは誰も気づかないうちに進行していく・・・・・・・
 しかし、それは確実に・・・・・
 それ自体、何も起こしはしない。
 人に害を与えるものでもない。

 無色・透明
 だから気づかれない、いままで誰にも気づかれたことはない。

 でもそれは蓄える
 ・・・・何を?
 ・
 ・
 ・

******
「おーい、ちょっと待ってくれよー」
「おーい、休憩しないのかー――」

「もうちょっとで調査ポイントだ、そこまで頑張れ!」

 俺が必死に叫ぶのに孝夫は相手にしてくれない。
 もう喉はカラカラ、足はフラフラで、今の声を出すだけでも精一杯だったというのに。
 俺たちは○○大学の考古学ゼミの調査で高根山にきている。弥生中期の集落の一部だが、平地でなく、人里離れた山中に突然現われるので何かの宗教的意味で使われた施設であると容易に想像された。
 ゼミの連中と発掘に来たのだが、俺たち二人、電車に乗り遅れてしまい、必死に先発隊に追いつこうとしている最中である。
 孝夫はもくもくと進んでいくが、俺はもう限界がきている。孝夫との距離が100m以上離れてしまった。ここは何度か来たことがあるので道は知っているが、あまり人も通らず道も狭いので、できれば一人で置いて行かれたくはない。
「おーーい、ちょっと、まっ」
 といったところで、がくんと視界が変化した。そして周りの景色、がぐるぐる回りだした。
 そう、俺は足を取られて道を踏みはずして、谷を転がっているのだ。
 幸いここは草が生い茂っているだけで岩は少ないから、衝撃は少なかった。

 どれくらい転んだろうか?
 気づくと、背の高い花? 白い大輪の花をつけた草木の間に大の字で仰向けになっていた。回りの草木の草丈が高いので俺からは青く広がる空しか見えない。
 やべー、まず体を起してここがどこか確認しようと思った。
 うっ、、、体がきしむ、どこが痛いのかよくわからないが、体が自由に動かないことだけは確かだ。ここまま動けず、死ぬって事はないよな。不吉な考えが頭をよぎったが、すぐに頭から振り払った。今弱気になってどうする。物事はいいように考えなきゃ、、
 冷静にあたりを伺うと、チョロチョロと音がする、近くに水が流れているようだ。
 草に隠れて見えなかったが、手でそれを払うとすぐ近くに沸き水が在った。澄みきったいかにもうまそうな水だった。俺はほふくして向きを変えると、泉に手を差し入れた。
 キーンとした冷たさが全身を駆けめぐる。ずきずきしているからだがいっぺんでシャキンとするような鮮烈さであった。すくった水を口元に運ぶと無理な体勢ですすった。
 あー、うまい! まるで生き返るような感じ、細胞のひとつひとつまでこの水がしみわたるようであった。
 俺は何度も何度も、水をすすった。さっきから喉はカラカラであったので、砂漠に染み込む水のようにいくらでも受け入れた。
 よし、これで元気になれるぞ! 俺は生来のポジティブ(楽天的)な考えから、この水を飲んだだけで元気に歩けるようになると想像した。するとどうだろう、きしんで動かなかった体が自分の意志に素直になってきた。おまけに痛みがなくなっているのである。思いこみとはいえ、これほど劇的にかわるものだろうか。人間は気の持ち方でこれほど変わるのかを身にしみて体験した瞬間であった。
 そうだ、確かディパックに空のペットボトルがあったはずだ。山に入る前、買ったお茶のペットボトル、もうとうの昔に中身はなくなっているが・・にその泉の水を詰め込んだ。
 立ちあがって周りを見渡すと、俺が落ちた場所が上方に見えた。おおよそ20~30mほどの斜面を転がり落ちたようである。斜面はそれほど急ではないので大事にはいたらなかったのだろう。
 よし!、気を取りなおして孝夫を追いかけよう、またうるさく言われるからな。

******
 現場についたときは、作業の半分は終わっていた。
「おい、何さぼっていたんだ!」
 孝夫から案の定、小言を言われた。
 ちょっとむっとしたが、言い訳を言うのもいやだったので、
「ちょっと死にかねたんでね」
 とジョークぽく流した。
「それより何か発見はあったのか」
「あー、祭壇らしい構造物があって、そこには水を引ける設備があったな」
「ほー、やはり水は万物を生かすのに必要なものだから、信仰の対象となりえるわけか」
「そうかもしれないが、もっと実用的使っていた可能性も在るぞ」
「水道とか?」
「そうだな」
「弥生時代に水道があったなんて、すごい発見だな」
「あー、まだ詳しく調べないとな、底に水がたまっていたのでサンプルして採取したよ」
 それから、あわただしく作業を行い、この日の予定は終了した。
 また何日かしたら次の調査で来ることになっている。

******
 帰ってから念のために医者に行ったが、軽い打撲はあったが、問題は見つからなかった。ひびでも入っていたらどうしようかと思っていたが、日ごろの行いがいいせいであろうか。
 今日も暑かった。
 考古学研で採取してきた土器などの資料を分類していたが、この部屋は倉庫みたいなところだから空調が効いていない。汗が止めどもなく出てくる。

 おまけに夜は熱帯夜であった。寝苦しさで目が覚めた。
「ふー、あつい、何かなかったか」
 がざごそ物色すると泉で採取した水が冷蔵庫に冷やしてあった。
 ナイスなことに冷凍庫の中だったのでカチコチになっている。この前調査からかえってきたときになんのきなしに放り込んだらしい。
 さっそく取りだして頭にあてた。
 うーーー、キーンとして気持ちいい。
 目が覚めてしまったのでレンタルビデオみようとテレビをつけた。
 ずっと忙しくてみていなかったので延滞料がみごいことになっているかもしれない。
 早く見て返そう。
 画面が出るといきなり、おっぱいまるだしのAV女優がチンポをせめているシーンであった。
 残念ながら現在俺には恋人はいない。当然こういうことをしてくれる人もいない。
 こういうシーンをみると思わずこみあげてくるものがある。
 ゼミにはかわいい子もいっぱいいて、何人か思い浮かんでくる。あの子らがこんなことしてくれたらな、妄想の世界に入ってしまった。
 いつのまにか大きくなったチンポをしこしこかいていた。

 目覚ましがなった。
 いつのまにか朝になっていたようだ。
 下半身むき出してベッドに横たわっていた。
 あのまま寝ちまったらしい。こんな姿、人には見せられんな。頭をかきながら支度をした。

 部屋を出ようとしたとき、床に転がっているペットボトルが目に付いた。
 そうだ、また暑い作業になりそうだから持っていって飲もう、とバックに突っ込んで部屋を出た。

 研究室に寄った。
 もう何人か来ていた。
 遠山に平野、森田の当研究室のきれいどころだ。
「孝夫は?」
「山崎くんは用事があるから後で来るって」
 遠山さんが返事をしてくれる。
「そーなんだ」
 あいつは性格的にはちょっと問題はあるが、頭のきれではピカイチで発言には重みがある。今回の例の発掘だって、彼が文献を調べているうちに見つけたらしい。
 まー物自体は前から地元との人には知られていたらしいが、歴史的価値を見出したのは彼だ。
「ちょっと購買行って来る」
 バッグを置いて、ペットボトルを取りだすと、朝飯のパンを買いに売店に向かった。
 帰ってくると、ペットボトルが見つからない。
「平野さん、ここにおいてあったペットボトルしらない?」
「うーーん、そう言えばさっき森田さんが冷茶入れるんで容器を探していたっけ」

 俺は、パンを食べるときに水を飲もうと思っていたので、探しに森田さんのところへ行った。
「森田さ・・・・・」
 と言いかけたときに、目の前に紙コップを差し出された。
「これどうぞ」
 お茶だった。
「冷たいからおいしいわよ」
「これって、俺のペットボトル使ったでしょう」
「あー、工藤くんのだったの? 適用な容器が見つかったので使わせてもらっちゃった」
 と、ぺろっと舌を出した。
 おいおい。
「中身は?」
「それ!」
 使っちゃったのかよ。
「中身が変なものだったら、どうするつもりだったの」
「大丈夫、ちゃんと確かめたから、それにしてもこれっておいしいね。どこのミネラルウォーター?」
 やるなーー。
 まぁいいや、俺はコップを受け取ると研究室の椅子に腰かけてパンを食べ始めた。
 森田さんは他のメンバーに冷茶を配っていた。
 冷茶を飲むとあのときの鮮烈な感じがよみがえってきた。身体に活力を与えてくれるような感じである。しかし、今日はそれ以外にも別な感じがした。何だろう、この感じは?
 下半身がうずうずくるような、そわそろした落ち着かなさである。

 ふと気づくと森田さんが近くにきていた。
 目の下あたりがほんのりピンクに染まったうつろな目つきで俺を見ていた。どこかいやらしさを感じる雰囲気だ。
「どうしたの」
 俺が声をかけるとはっとした感じで
「あっ、工藤君?」
「どうしたの、ぼんやりして」
「あー、ちょっと身体が熱くて。熱っぽいみたい。」
「どれどれ」
 と、おでこに手を当ててみる。
 普段だったら嫌がって逃げるはずだが、今日は違った。
 手が額に触れたことがきっかけになったかのように、森田さんは身体を俺に預けてきた。
 俺はそのはずみで自分の椅子に戻され腰かけてしまった。それに森田さんも引きずられて倒れこんできた。膝まずいて俺の足の間に挟まるような格好になってしまった。彼女の視線にはちょうど俺の股間がきていた。
「ねー工藤くーーん」
 声のトーンが変わってねちっこく甘ったるい声となっている。
「ここなめてあげようか、たまってるんでしょう」
 何だ、この急激な展開は。
 普段の森田さんからは全然想像できない行動である。
 違っていたのは森田さんだけではなかった。今の俺も今の状態がとても自然で彼女のリクエストに素直にOKしてしまう気持ちになっていた。
 チンポをなめられるという行動も恥ずかしさより期待の方が大きかった。
 俺の答えをまたずに彼女はズボンのチャックを下ろすとトランクスの中で大きくなっているムスコを取りだしていた。
「わー、おっきいーー」
 さも、うれしそうな顔でムスコをまじまじとみると、あっというまに大きな口を開けてくわえこんでしまった。ちゃぷちゃぷという音が聞こえ始めてと同時に彼女の頭が大きく上下に動き始めた。
「あーー」
 思わず声が出る。どこかで見たシュチュエーションだ。
 気づくと平野と遠山も近くに来ており、俺たちの行動をうつろな目で見ていた。全然恥ずかしくない。むしろ見られていることが快感に思えてくる。それは森田も同じようで舌使いが激しくなり音が激しくなった。平野はやがて自分の手でおっぱいをまさぐり始めた。最初は服の上からであったが物足りないのか、ブラウスをはだけ、ブラをずらし直接もみほぐし始めた。もう片方の手は股間に伸びていき、中腰の格好であそこを触り始めた。平野も普段はお嬢様タイプなのでその落差がたまらなく刺激的だ。
 遠山はスカートを脱ぎ、パンティをずらすと腰をくねくねしながら、俺に見せつけ始めた。指をあそこに入れては出していると、くちゅくちゅといやらしい音があたりに聞こえるようになった。それを見ていると俺のものはもう爆発しそうだった。
「で、でるーーー」
 その声に合わせるかのように3人が俺のチンポの前に集まってきた。
 そして、俺の出した液が3人の顔を白く染めていった。
 3人を残して、俺はフラフラと部屋を出ていった。しばらくすると頭が冷静になってきた。何故あんなことになったのだろう。
 今度彼女たちの顔をみると気まずい雰囲気になりそうだった。どんな顔して会えばいいんだ?
 それにしても、どこかで見たような・・・・・・そうだ夕べのビデオのシーンと同じじゃないか。
 今日の出来事の因果関係を紐といていくと、あるキーワードが浮かび上がった。
 あの水だ!
 アレを飲んでからみんなおかしくなっている。そしてあのシーンが夕べのビデオだし、そのとき俺はあの水を額に当てて思っていた、大学の女の子がHになればいいと。
 それから導き出される解は、この水に何か神秘的な力が宿っているということだ。そういえば、昨日、崖から落ちて動けなかったときも、この水を飲んでから元気になった。
 もしかしたら・・・・・・俺はあっさりと回答にたどり着いた。
 これが正しいことは、すぐ証明できる。
 俺は、午後を自主休講にして高根山のあの泉に水を汲みに行った。

 軽トラを先輩から借りて、ドラム缶いっぱいの水を汲んできた。
 俺の推測を確かめるための準備をしてから学校に向かった。
 昨日の今日だからちょっと気まずかった。研究室に入ると真っ先に平野に出くわした。
 平野は俺を見るなりぽっと真っ赤になり、小走りに部屋を出ていった。やっぱりな、、、
 記憶は消えていない。しっかり覚えこまれている。
 まぁーいいや。これで仕掛けがしやすくなった。
 仕掛けを終わると、近くの喫茶店で時間をつぶした。
 3時過ぎ、俺はまた研究室へ戻った。

 平野、遠山、森田・・・昨日の3人娘がいた。そして助手の及川さんもいた。そしてたまたま遊びに来ていた遠山のテニスクラブ仲間の矢野紗耶果ちゃんもいた。彼女は1年性だが、このゼミに興味があるらしくときどき顔をだしていた。
「どこ行っていたのよ、サボリ魔」
 遠山がいつもの調子でつっかかってくる。
「ちょっと野暮用、ところで孝夫は?」
「今日も出かけているのよ、何やっているのかしら。卒論も近いのに」
 平野は、
「工藤君、昨日はありがとう、あの冷茶の水、工藤君のだったってね。おいしかったわ。」
「いえ、いえ、平野っちのためなら」
「あら、おじょうずね」
 と笑顔を返した。やっぱり平野はお嬢様だ。
 森田はというと、
「工藤君、私昨日何かしなかった。よく思いだせないんだけど」
「教えてほしい?」
 俺はもったいぶった。
「教えてほしいんだったら10分後で準備室に来て」
「わかったわ」
 俺の考えはほぼ正しかったようだ。あとは最終確認を・・・・
 10分後、森田と俺は準備室にいた。研究室の備品を置いてあるので、雑然としてい
「ね、何したの教えて!」
「本当に覚えてないの?」
「ねーじらさないで教えてよ」
「それじゃ、服を取らないで下着を脱いで」
 俺はさらりと命令した。普通ならこのような発言をすれが、セクハラだと大騒ぎになるはずだが。
 でも、俺には確信があった。
「下着脱いだら本当に、教えてくれる?」
 常識で考えたらまったく不合理な要求であるが、彼女はまったく変なそぶりも見せずに俺のリクエストに答えた。
 女にとって服を脱がないで下着を取ることは朝飯前のことだろう、彼女は手を後ろに回し中に入れると、ブラのホックをはずして、するするとブラをはずしてしまった。
 下は・・ストッキングをはいているようだ。これは残したままはずせないか?
 そうだ!
「森田さん、ストッキングはパンティを脱いでからもう一度はいてくれない?」
「あーー、いいわよ」
 これもあっさりOKである。これはちょっと変態ちっくであろう。でも今彼女にとっては昨日したことを知ることが最重要課題であった。
 するすると脱ぐとパンストだけをもう一度はきなおした。
「これでいいでしょ」
「うーーん、もうちょっと。あとはーーー、シャツのボタンをはずして。でも脱いじゃだめだよ。もひとつ、パンストのあそこの部分を破って大事なところを丸見えにして。」
「うん、わかった。」
 彼女は言われたままにした。特にパンストを破るところなんて、普段はあまりみない行動なので、こっちも異常に興奮した。
「さー教えてよ」
「わかったよ、研究室に中で、昨日君は俺のチンポがほしくてたまらなくて自分からベロベロしたんだよ」
「えーー、なんで! 私そんなところでそんなことしないし、ましてや何で工藤君なわけ?全然どうも思っていないのに!」
 最後の一言はちょっとショックだったけど、まぁそんなところだろう。日ごろの態度を見てればそれはあまり前のことだろう。
 それより、面白いのはこんな状況・・おっぱいを丸だしで、やぶれたパンストからあそこが丸見え・・・で、そんなことしないし!はないだろう。
 でも、そのギャップがいいんだけどね。
「おっかしーなー、森田さんから誘ってきたんだぜ。大きな口でおれをチンポをなめまわして。とても気持ちよかったな。」
「いやー、変なこといわないでよ。いままでそんなことやったことないわよ。」
「じゃー、試してみない、これで、思い出すかもよ」
 俺は、にやっとしながらもっこりとなった あそこを指さした。
「いやー、そんなこと・・・・、するわけ、、、そうね、試してみようかしら・・」
 突然表情が好色そうになった。
「好きにしていいよ」
 口では一応拒絶はするが内心は興味いっぱいだろうし、今回は仕掛けもあるし、こうなるのは必然だろう。
 彼女がズボンのチャックをおろすともう我慢できないとばかり俺のムスコがむくっと飛び出した。
 それをみて彼女はますますトロンとした目つきになり、いとおしそうに口に含み始めた。
「足を開いて、あそこをいじくるんだ」
 足を開くと必然とあそこが丸見えとなり、そこを彼女の白い細い指がいじくり始める。
 これでますます彼女が興奮してきて、頭の上下動が激しくなってきた。
「どう、思いだしてきた?」
「う、うん、わたしって、これをなめるのが好きだったのね、この前は顔にかけてくれたけど、今度は飲ませて」
「うん、いいよ、初恋の味カルピスだから、おいしいよ」
 彼女の激しい愛撫におれにものは限界を迎えた。
 彼女のご希望どおり口めがけて発射した。
 量が多かったらしく、口元からたらぁーと白い液がたれてきた。
「あー、おいしい、また頂戴、工藤くーん」
 と、たれた精子を舌でぺろっと器用になめた。
「きょうはこのままでたほうがいいよ、でもシャツのボタンは止めてね。」
「あと、今の出来事は忘れてしまうよ、購買でカルピスをおごってもらっただけだよ」
 彼女が部屋を出ていった後、俺はにったと顔が緩んでくるのが自分でもわかった。
 これがあれば、何でも思いどおりできることがわかったからだ。
 遺跡の近くでの泉でみつけた水。これにはすごい力があることがわかった。
 それは人の念を実現してくれる力だ。
 俺は水に
 “俺の言うことを素直にきいてしまう、でも普段はそのことを忘れていて俺に頼まれたときだけそうなってしまう”
 と念をこめて、研究室の給水用の小型タンクに詰め替えたのだ。
 3時になるとうちの研究室はこれでコーヒーやお茶を入れるので、3時まで待っていたのだった。他の連中も飲んでいるはずである。
 なぜならもうひとつ念をこめていた
 “昨日の俺との出来事は忘れてしまう”
 の念も見事に効いていたからである。
 俺の怪我がすぐ直ったのも、飲むときにすぐに直るようにと念をこめたからに違いない。
 ドラム缶一本分も汲んできたので、当分は困らない。
 さてこれからどうするか。
 こんなすごい力、有効に使う方法を考えなくては・・・・・・・・・・。

< つづく >

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