汚染 中編 その1

~ 中編 その1 ~

 コツ、コツ、コツ・・・・・
 暗く長い廊下を歩いていく。

 目の前に大きな観音開きの扉が現われた。
 俺はその扉を力をこめて押した。
『ギー・・・・・・』
 という音をたてて扉が少しずつゆっくりと開いた。
 そして板の間の広い空間が山崎の視界に現われた。
 照明はほの暗いが、所々等間隔に蜀台が立てられろうそくの火が燃えている。
 山崎はその灯りに導かれるように歩いていった。
 その光りの先に白装束を身にまとった数人の人影が見えた。
 近づくにつれ、その姿がはっきりしてきた。
 ふいに、頭上から重々しい声がした。
「山崎、首尾はどうだ」
 俺はその声に対して、恭しく答えた。
「はい、高根山中で例の遺跡をみつけました」
「遺跡などはどうでもよい、アレは見つかったのか?」
 その声はせかすように続いた。
「あ、はい、見つけたには見つけたのですが・・・・」
「どうした?」
「遺跡の中には、もう少ししか残っておらず、採取できたのはわずかの量でした」
「確かにそこは、儀式の場所であったのだろうな」
「はい、それは確かです。そこに水を引いた形跡が確かにありました。ただ、その水も今では枯れ果て、最後の小量が底にたまっているだけでした」
「それで、効果は?」
「その、量がそれだけしかありませんので、事前に試すわけにもいかず、教祖様の前でご披露しようと持ってまいりました」
「そうか、それが本物かどうかが、先決だ。それを確かめてから探しても遅くはあるまい」
「誰が実験台はおりますか?」
「そうだな、ちょうど今日、信者がつれてきた女がおる。どうもここを探りに来たマスコミのようだが。もちろん入信する気などさらさらない者であろう。普通ならここで時間をかけて洗脳していくのだが、この効力があれば一瞬というわけだな」
「はい、仰せの通り」
「誰か、あの女をこちらへつれて来い!」
 教祖と呼ばれた白ひげを蓄えた男が、低く重い口調で誰かに命令した。
 すると、どこからともなく、数人の白装束姿の者が若い女をひきずってきた。
「あんたたち、なにするのよ。やっぱり、うわさどおりいかがわしい宗教団体なのね、ねー早く私を離して! 離さないとひどいことになるわよ」
 と、大声でまくしたてている。
「元気のよいお嬢さんですな。どこでそのようなお話を聞いたか存じませんが、当○○教は世の中の平和を願い、人間一人一人が心の平穏を取り戻すことをめざしたものです。あなたもよく知ればきっとわかってもらえると思いますが。はっはっは」
「こんな無理やり連れてきて、まともな団体ならこんなことはしないわ」
「すぐに私たちの真理に感化してお仲間になれますよ」
 その女がわめこうが、その教祖はあくまでも冷静な態度を崩すことはなかった。
「山崎、例のものを!」
「はい!」
 山崎は、懐からビンのようなものを取りだすと額にあててなにやら唱え始めた。
 しばらくして、そのビンのキャップを開けて、その女に近づいた。
「なにしようとするの、やめて、やめてよ」
 さっきにもまして抵抗が激しくなったので、周りの白装束の連中がしっかりと押さえつけた。
 一人が女の頬を押さえつけ、強制的に口を開かせた。
 その口めがけ、中の液体を注ぎこんでいく。
 目を白黒させているが、喉に注ぎこまれた液体を飲み干していく。
 ビンの液体がほとんどなくなった。
 山崎は白装束の連中に合図して手を離すよう促した。
 身体の自由が効くようになった女は、扉に向かって掛けだしていった。扉に手がかかったと、思った瞬間。急に彼女の歩みが緩慢になった。そしてくるっと振り返った。その顔はもう恐怖に引きつったあの顔ではなかった。口元があやしく緩み、目もトロンとした感じで焦点が合っていない様子である。ゆったりとこちらへ向かって歩き出してきた。そして手を着ている洋服にかけると、歩きながらシャツのボタンをはずし始めた。ボタンをはずし終わると、躊躇なくぎ脱ぎ捨てると、上半身は黒いブラジャー姿となった。顔の表情はどこかうれしそうに微笑んでいる。さらに近づきながらそのブラジャーもはずしてしまい、教祖の前2m前ぐらいに来るころには形のいいおっぱいまるだしの姿で立っていた。自分からそのスタイルのよさを見せびらかすように胸を突き出し、モデルのような立ち姿であった。
「教祖様、ごらんのようにこの女はすっかり我々の僕と化しております、なんなりとご命令を」
「山崎、これがあの水の効果か。このように女を裸にしてしまうのか?」
「いいえ、この水自体が裸にするのではありません、水に念じるのです、どうしてほしいかを。私は今、この水にこう念じました。”教祖様の前で裸になることはとても光栄で誇らしいことだと、そしてその教祖様におっしゃられたことはすべてが真理である“と・・さぁ、この女になんなりと命令を」
「うむ、そうか、それではこの力がどのようなものか試してみよう」
 と、しばらく考えていたようだが、
「そこの女、自分を慰めてみてくれんかのぉ。そうだなぁ、そうするには服はじゃまであろう、すべて脱ぐがよい」
 白ひげを蓄え、いかにも温和そうな教祖であったが、この命令を出すときに好色そうに目が光ったのを山崎は見逃さなかった。
 そして山崎はやっぱりなという顔でにんまりとした。しかし、この山崎の表情の変化に気づいた者はいなかった。
 女は教祖の命令を受けて、下半身に残っていた衣服をすべて脱ぐと、生まれたままの姿になった。先ほどの上半身の露出でもそのスタイルのよさはわかったが、すべて脱ぐとその均整の取れたプロポーションがひときわ輝いて見えた。彼女の場所だけスポットライトがあたっているようであった。
 教祖はその彼女の姿を鼻を伸ばしながら眺めている。その他の者もおおっぴらには態度にあらわさないが、彼女の挙動を食い入るように見ていることが、彼らの視線を見れば明らかであった。
 女は雑誌の記者だけあって、言葉の理解力はあると見えて、教祖の言った”自分を慰めて”をちゃんと理解したようで、立ったまま足を開いて身体をもだえさせながら右手は胸を揉みほぐし、左手の中指はクリ○リスを慈しむようになでまわしていた。
 指がそこに触れるたび甘い”あ~ん”といううめき声が広い部屋中に響いていた。
「おっほっほ、これはまたすごい力じゃのー、さっきまで敵対心いっぱいであったこの女が私の命令であられもないこの様子じゃ、山崎!これをはやく探し出せ!」
「教祖様、もう少し遺跡の調査を精査する必要があるかと思います。そのためには、金と人が必要なのですが、、、、、」
「そんなもの、私が出してやる。一刻も早く、この水を見つけてくるのじゃ」
「仰せのままに」
 と、深々と頭を下げる山崎であったが、その顔にはしたたかな微笑みがあふれていた。

******

 次の日、工藤は研究室に来るのがとても楽しみであった。
 彼の僕となった研究室5人娘とその彼女らがばらまいた成果をはやく確認したかったのだ。
「おはよーー」
 と挨拶をすると、森田が
「工藤君、おはよーはないでしょ、もうお昼近いわよ。」
 相変わらず、突っ込んでくる。
「夕べはしゃぎすぎて、お疲れさんでね」
「そうね、昨日のパーティーは楽しかったわ。お酒飲んでしゃべっただけなのに、腰が痛いのよね。運動した後みたいに。何かしたっけ?」
「酔っ払って、どこかにぶつけたんじゃないの」
 俺は夕べの森田がティルドーをつけて平野を責めたてている姿を思いだしておかしくなった。
「人の顔見て、何にやにやしてんのよ、失礼よ」
 と、森田がむっとした。
「ところでさー、夕べのおみあげ、どうした?」
「おみあげ? あ、あれね。今夜友達と飲みに行くことになったから、そのとき勧めようとおもって。だってあの水ってダイエットにいいんでしょ。みんな大喜びだと思うわ」
 ダイエット? 俺そんなこと言ったっけ? きっと森田は勝手にそう思いこんで・・そうしたほうが友達に勧めやすいと・・都合をつけたにちがいない。あとはお手並み拝見と。
 そこは、適当に会話して、準備室へ行った。そこには及川さんと平野がいた。
「おはよー」
「おはようございます」
 と軽やかな返事が返ってくる。
「工藤君、昨日のパーティーは楽しかったわ。あんな楽しいのなら、またやろうね」
 と、及川さん、最後の『やろうね』が夕べの及川さんとの行為を思いださせて、とてもいやらしい響きに聞こえた。及川さんはそう言う意味で言ったのでないと思うが・・。
「工藤君、私も楽しかったです。よかったら今度うちでやりません? お友達もいっぱい連れてきますよ」
 と、平野。さっそく、お嬢様人脈で楽しいことができそうだ。思わず、よだれが出そうだった。
「ところでさー、昨日のおみあげなんだけど」
「あのお水ですよね。あれなら今朝、茶道部にお掃除に行ったときに、お手前用の水として冷蔵庫にストック致しました。あのお水は非常においしいですので、お手前用のお水として最適ですわ」
 ふむ、ふむ、和服姿の平野が茶道室でお茶を立てながら、Hなことをする姿が想像された。茶道部はおしとやかな女の人たちが多いから、その落差を楽しめるに違いない。
「私はねー、夕べ帰ったら、ちょうど姉さんと妹が帰ってきていたのよ。姉さんは飲み会の帰り、妹はクラブの帰りで。あの水を見たとたん、頂戴って、二人ともごくごく飲んでたわよ。あの水おいしいでしょう。もっとないのかってうるさいほどだったわ」
 及川さんは、3姉妹でマンションに住んでいると聞いていた。実家は田舎だけど地元の実力者で、娘3人がこっちに出てきて勤めや大学に通っているらしい。近いうちにそのマンションにおじゃまさせてもらうってのはどうだろうか。
「及川さん、そんなに気に入ってもらったなら今度水を持っておじゃましますよ、いいですか」
「もちろんよ、みんな大歓迎よ」
「工藤さん、私のところも忘れずに来てくださいね」
 と、平野も及川さんのすぐあとに答えた。
 まずは、及川さんちだな、もうすでに飲んだって事だから。
「それじゃ、まずは年上の及川さんからおじゃまします、今度の日曜日でいいですか」
「うん、そうね、じゃ、空けとくわ」
 平野はちょっと不満そうだったが、絶対行くからと念を押したのでそれで納得したようだった。
 二人と会話をしている間に、準備室に遠山がファイルを持って入ってきた。
「あっ、みなさん、おはようございます」
 と軽く会釈をした。
 長い髪がゆれて、シャンプーのいい匂いがした。
「工藤君、昨日はお邪魔様でした。とっても楽しかったわ。でもどうも後半の記憶がなくて、何かしましたっけ? あと、うちに帰ってから気づいたのですけど、パンツはいていなかったのよね。あっ、工藤君、今の聞いた?」
 と言ってしまってから、顔が赤くなっていた。遠山はちょっとおっちょこちょいのところがあって、まぁマイペースというか、周りの状況を考えないでとんでもない発言をしてしまうことがよくある。今がまさしくそうだ。普通男の前で自分のノーパンを暴露するだろうか。その場にいた男はどう反応して言いか、わからない。固まるしかない。
「あ、あのーー、べつに気にしなくてもいいんじゃない。楽しかったからいいんだよーー、あはは、、、」
 と頭を掻きながら御魔化した。
「そ、そーよねーー、またやろうね」
 と、念のせいか、急に気にしなくなった。
「ところで・・・・」
 また、同じ質問をした。
「あれね、今日のクラブの時間に紗耶果ちゃんといっしょに、テニスクラブのみんなに飲んでもらおうと思っているの。あの水を飲んだとき、すごくすがすがしい感じがしたのね。それに飲みやすいしね。これってスポーツ後のドリンクとして最適よねって」
 うん、それはいいね。ナイス遠山ちゃん。俺は心の中でガッツした。でもテニスクラブは女の子だけではない。
「遠山さんテニスクラブ全員分の水はないから、女子だけでいんじゃない」
 野郎まで水を飲ませるのはもったいないと思ったのだ。
「それはそうね、ペットボトル2本じゃ、女子の分もそれほど十分とは言えないし、ましてや男子の分なんてね」
「どれぐらいの比率なの、男女は?」
「そうね・・・・常時来る人は女子10人、男子8人ぐらいかな」
 そんなものか、テニスクラブは人気があるからもっといると思ったが、正規のテニス部もあるから、分散しているようだ。まてよ、男子で言うことを聞いてくれる人間が何名かいれば、あとあと便利かもしれない。この役をテニスクラブに担ってもらうのもいい手かもしれない。と、さっきの考えを修正した。
「そーなんだ。でもそれじゃすべての女子にも行き渡るか微妙だね。そうだ、男子の分も俺が差し入れするから、今日の放課後練習に参加していいよね」
「あー、ありがとう。工藤君って優しいのね。みんなのこと考えてくれて」
 と、遠山が尊敬の眼差しで俺を見つめ返した。動機が不純なので、そういう風に感動されると、ちょっとばつが悪いなぁー。
「じゃ、放課後、テニスコートで待ち合わせね!」
 と、言うと遠山は準備室を出ていった。
 野郎どもを使って、一人じゃできないプレイをするってのも、趣向のひとつとしてはいいかもしれない。突然思いついたプランだったが、結構いけるかもしれない。
 準備室で及川さんと平野がまだうち合わせの最中だった。俺はもう用事はなかったのだが、美人がふたり向き合っているこの状態をうまく使いたいものだ。
 二人の会話は最近見つかった荒川遺跡の事だった。
「及川さん、この遺跡に関する研究テーマとしてどういう方向がいいでしょうか」
「遺跡から発掘される数々の土器や、遺構、植物の残滓など、そのどれかにテーマを絞って集中的に調べていくのもひとつね」
「たとえば、植物を調べると、当時の植生、気候がわかるし、DNA鑑定などを行えば、どこ由来のものがわかり、もしかしたら大陸とつながりがあった、などがわかるかもしれないしね」
「そーですね、浅く広くレポートをまとめるより、何かひとつに集中したほうが調査したって充実感もありますね」
 この会話を俺の望む展開に変えてやろう。
「及川さん、もっと面白いテーマがありますよ」
 俺は口をはさんだ。
「どんなテーマ?」
「たとえば、祭祀に関する土偶が出てくるときありますよね。具体的に言うと男性器や女性器をかたどったものです。当時は寿命も短く、人の生死は今より身近なもので、その象徴としてそういうものを作って、神に祈りをささげたと思われます。それがだんだんと時代を経て、食料が安定して確保できるようになると、余裕が生まれ性を楽しむようになっていったと思われます」
 突然俺が雄弁になってディベートを始めたものだから、二人ともぽかんと口を開けて俺を見ている。
「で、テーマですけど、『古代から現代への性の変遷』なんてどうでしょうね。いいよね、平野さん!」
 と振られた平野。
「あっ、そ、そ、そうですねーー、突然男性器なんって話になったので、あっけにとられちゃいましたけど、テーマの切り口としては面白いかもしれませんね」
「確かに。下世話になりそうなところをうまくまとめれば、それなりになるかもしれないね」
「ねーでしょ! それに、ちゃんと現代の性についての資料はそろっているし」
「えー、どこに」
「及川さんですよ、及川さんなんてその美貌とスタイルなら、世の男どもがほっとかないでしょう。いろんな経験談が聞けるはずだよ」
「えー、ちょっと、工藤君、そんなこといわれても・・・・」
「及川さんなら、平野さんのためにひと肌もふた肌も脱いでくれるよねーー、かわいい後輩の研究テーマだものね」
「平野さんからもお願いしなよ!」
 と平野に念を押す。すると、
「そー、ですね、身近に最適な人がいました、及川さんなら安心してお願いできるし」
「そ、そう? そんなに頼られちゃったら、断れないわね」
 と、及川さんがまんざらでもない様子になってきた。
「じゃ、とりあえず、こういうのどう? 現代人女性のオナニーの仕方なんて。
 生活に余裕の出た現代人の性の楽しみ方として、テーマには最適じゃないか」
「お、オナニーって」
 及川さんは顔を明赤らめながらもじもじしはじめた。
「及川さん、さー思いきっていこうよ」
「は、はい」
 俺が強く後押しをしたので、その勢いで及川さんもその気になってきた。
「いつもやっているとおりでいいんだよ」
 及川さんは、ゆっくりと手をあげると洋服の上からゆっくり胸を揉み始めた。
「下も」
「は、はい」
 スカートのホックをはずして、緩くすると、お中のあたりからもう片方の手を差し込むと、下腹部をもぞもぞし始めた。パンティの中にもぐりこんだ指の動きが浮き出たシルエットでよくわかった。
「あー、あ~ん、う、う~ん」
 と次第にうめき声が大きくなった。
「及川さん、気持ちよくなるだけじゃ、だめじゃない。平野さんに今していることを詳しくおしえなきゃ、意味ないよ」
「あー、そうだだったわね、気持ちよくて、ぼーっとしちゃった」
 と、及川は平野に向き直り自分のいやらしい姿を見せつけ始めた。
「中指でね、ゆっくりとクリトリスをなでるとびくんとして、凄い快感なの。ちょっと触っただけでもきちゃう、オマンコに指を突っ込んで、掻きまわすの。すると、ぐちゃぐちゃっていやらしい音たてて、あーーー、いいーー、もっと、もっと激しく突くのー」
 立ったまま大股を開いて腰をくねらせている、口はだらしなく開いて、ときより見える舌の赤さがより淫微にみせている。
 平野は及川の様子を顔を赤くして食い入るように見つめている。
「平野さん、見ているだけじゃ、だめじゃないの。及川さんの真似をして体験しなきゃ」
「で、でも、私したことないし・・・」
 さすが、お嬢さんの平野、オナニーもしたことないなんて。それじゃ、
「平野さん、及川さんのオナニーを見ていると、だんだんとこの前うちでパーティーをやったことを思いだしてくるよ。そうお酒飲んで楽しかったね、でももっと楽しいことがあっただろう、そう、森田さんと、いいことしてたよね、そのときの様子を思いだして、さー、あのときの快感を探すんだ」
 そう、誘導してやった。
「そうだわ、わたし森田さんのあれに突かれて取っても気持ちがよかったんだ。それでとってもHなことして、あーー、私っていやらしいんだ」
 あのときの情景が記憶に戻ってきたようで、平野のたがが外れて素直に自分の身体をもてあそび始めた。
 及川さんはいつのまにか、スカートとパンティを脱ぎ、下半身丸だしで続けていた。
「ねー、Hな私を見てーー。オ○ンコぐちゃぐちゃ、気持ちよくてとろけちゃう」
 平野も真似して、同じことを始めた。
「及川さん、これでいいですかーー、私のオ○ンコもぐちゃぐちゃ言い始めて、中が熱くなって気持ちいいですぅーー」
「そう、そうよ、その調子。指も2本にして中を掻きまわすの」
 まるで鏡のように二人向き合ってオナニーをしている。相手に見られているためにますます興奮が増しているようであった。
 そろそろ論文のテーマの教材も集まったことだろうから、応用をしてもらおう。二人の痴態を眺めていると、こっちも限界だった。
「おふたりさん、方針はもう決まっただろうから、応用編といこうよ。俺が教材になるから現代人の性について実践してくれよ」
 と、椅子に座ったまま、あれを取りだす。ビンビンになったそれは天井目指してつっ立っている。
 まずは及川さんがやってきて
「平野さん、よく見ておいて・・男の人のあそこはこことここをなめてあげると気持ちいいのよ~ん」
 と、亀頭の先っぽと舌でぺろぺろしたあと、顔を横にして筋を下から上、上から下へとなめ始めた。
「う、う、うーー」
 気持ちいい、俺も思わず声を出してしまった。及川さんのテクニックは半端じゃない。
 平野さんも加わって、両サイドからさおを舌で責め始めた。やはり平野さんは未経験者のようでぎこちないが、そのしぐさもそれなりにかわいい。
 次に及川さんは大きな口を開けて上からあれを呑み込み、頭を上下させた。同時に口もすぼめて圧力を大きくしているので、俺に伝わる感覚もさっきの比ではなかった。
「あ、あ、及川さん、気持ちいいよ~」
 自分で声を出したのが恥ずかしくなるくらいの大きな声だった。
 及川さんは平野にバトンタッチをした。平野も真似て大きな口を開けて、くわえこもうとした。ところが、馬鹿正直に根元までくわえこんだため、
「げっ、ごほっ、ごほっ、うぇ」
 とむせてしまった。しかし、それにもめげず涙を出しながら、またTryする様はとてもいとおしかった。
 及川はと見ると、四つん這いなって尻をこちらに向けてあそこを開くと、自分でいじっていた。興奮した自分の身体をこうしないとなぐさめきれないのであろう。
 腰を動かしながらの及川の指使いはとてもいやらしく、それに合わせて秘部から出てくる透明な汁がそれをいっそう卑猥にさせていた。
 それを見ていると、平野の幼稚なフェラでも満足してくる。
 そろそろ、いきそうになってきた。強い衝動が中から迫ってくる。平野には告げずに口の中に出してしまおう、俺はちょっと意地悪モードになった。平野は未熟ながら一生懸命くわえてなめている。そこに、俺の熱い精液が発射された。
 平野の表情が変わった、困惑の表情だ。思わず顔を引いた。
「な、なに?」
「平野さん、これも経験しておかないと、立派なレポート書けないよ、これを飲めば”優”間違いなし!」
 と、白いジェル状の液体が出ているあれの先っぽを指差して言った。
「”優?”・・・」
 ぼやっと、して焦点の定まらない平野であったが、俺の指差すほうへ顔を近づけて、またぱくっとくわえてしまった。そして舌を使って精液を絞りだすようにした。彼女の喉がごくごくと動くのがわかった。
 これまでいろいろとフェラをしてもらったが、今回はまた趣向が違っていて面白かった。快感の度合いもそのシュチュエーションで違うものだ。
 及川も、平野もまださっきの続きをやっている。俺だけだけいってしまったが、彼女らはまだ物足らないらしい。俺も付き合ってやりたいが、出したばっかりで二人はちょっとつらい。
 そうだ。彼女らは俺の言うことはなんでも信じてしまうようになっている。
「及川さん、平野さん、こっちきて。二人とも卒論について一生懸命頑張ったね。君たちは今それをやり遂げたという満足感で心の中が満たされてきたよ。今日はいくことはできなかったね、この満足感はそれに匹敵するぐらいの内容だよ」
 と、強く彼女らの意識に刷りこんでいった。
「それと、今日は二人で卒論について論じていたので、俺は途中で出ていっていなかった。いいね」
 いつもは全部消してしまうところだが、俺に関するところだけ抜き去ってしまったどうなるだろう、それはそれで面白いかもしれない。
 それと、やっている最中に思ったのだが、いちいち理由をつけて彼女らを俺の望む方法に持っていくのもつらいときもある。何かキーワードを決めておいて、状況に応じたモードに切り替わるようにして置けば、便利かもしれない。
 自分としてはある程度彼女らの感情や行動を残したままで、必要なときに思いどおりになってもらうのがいいと思っている。それとは別に完全に人形と化したものもあっていいかもしれない。
 よし、1.として通常モード、普通の何もしない状態。他のモードからこのモードになったときはそのときのことをすべて忘れてしまう、2,は彼女らの性格は残したままHにさせる操りモード、3.は完全に人形としてしまうドールモード、これら3つの状態に瞬時になれるよう他の連中にも仕込んでおこう。もちろん、いままでどおりもOKである。とりあえず、この二人に3モードをマスターしてもらう事にしよう。
 

******

 結局、これをやり終えるまで30分ぐらいかかってしまった。
 やばい! 時計を見ると、講義の時間が迫っていた。これを落とすと卒業が危なかったんだ。
 俺は二人への効果を確かめずにあわてて研究室を飛び出した。

< つづく >

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