crystalrose 第九話

第九話

「くふぅ・・・はぁん・・・あはぁ・・・はあ・・・ックローズ様ぁ・・・ブラックローズ様ぁ・・・ああっ」
 ベッドの上で乱れる聡美。
 レオタードを脱がせ、その柔らかな体を私は存分に楽しませてもらう。
「うふふ・・・真っ赤になって・・・可愛いわ、聡美」
 私が意地悪い口調でそう耳元にささやくと、聡美は両手で顔を隠しいやいやをして恥ずかしがる。
「いやぁ・・・言わないで・・・言わないで下さいブラックローズ様ぁ」
 私は聡美の火照った躰を優しくなで、可愛い、それでいて先が尖った丸い双丘を手でやわらかく包み込んであげる。
 聡美の股間からはしっとりと蜜があふれ出し私はそれをそっと舌で掬い取る。
「うふふ・・・おいしいわよ、聡美」
「ああ・・・ブラックローズ様・・・そ、そんなところ・・・汚いです・・・」
「ふふふ・・・私が綺麗にしてあげる・・・」
 私はわざと音を出すように舌を這わせて聡美の恥辱を煽り立てる。
 それだけで聡美は躰を火照らせて高みに昇っていくようだった。
「ああ・・・いい・・・いいですぅ・・・はあん・・・気持ちいい・・・」
「うふふ・・・いかせてあげるわね」
 私は聡美のぷっくりと膨らんだクリを舌で刺激しながら胸を揉む手も休めない。
 聡美は躰を弓なりにそらせてより深く快楽をむさぼっていく。
「ああ・・・ブラックローズ様・・・ブラックローズ様・・・ブラックローズ様ぁ!」
 私がクリを甘噛みしてあげるとそれだけで聡美は躰をびくびくとさせてシーツを握り締めて達してしまう。
 可愛いったらありゃしない。
「はあ・・・ブラックローズ様ぁ・・・」
 くたっとなってうつろな目で私を見つめる聡美にキスをすると私はベッドから離れた。

 下僕虫が運んできた朝食を食べている間に、私は再び水晶球に魔力を込める。
 律華がどのような朝を迎えたかが私は気になった。
 母親と妹にイかされてしまったのはショックだったに違いないでしょう。
 でも、その事実を受け入れると律華は変化していくに違いないわ。
 私はくすりと笑みを浮かべると水晶球を覗きこんだ。

 夕べと変わらぬ澤崎律華の部屋。
 ベッドの上には布団をかぶって寝ている律華の姿があった。
 だが、おそらくその律華だけはいつもの律華ではないようだ。
 掛け布団が小刻みに揺れ、律華の小さな喘ぎ声が漏れている。
 頬には赤みが差し、しきりに手を動かしているようだ。
 間違いなくオナニーをしているのだろう。
「ん・・・んん・・・はあ・・・」
 可愛いあえぎ声が聞こえてくるわ。
 もうすぐイッてしまいそうね。
「あ・・・はん・・・あん・・・んくっ・・・んっ・・・はあ・・・」
 すぐに躰を硬くして達してしまう律華。
 やがてゆっくりと目を開けて天井をぼうっと見つめる。
「はあ・・・気もちよかったぁ・・・どうして今までしなかったのかなぁ・・・」
 布団から手を出して、その先に付いた液体をじっと眺めている。
「んふ・・・」
 そっと愛しむようにその指先を舌で舐める律華。
 その仕草はとても淫らだ。
「うふ・・・変な味・・・さて、起きなくちゃ」
 ベッドから起きた律華は清楚なピンクのパジャマ姿だった。
 そしてベットの乱れを少し直すと、部屋から出て行った。

 私は監視虫を部屋から移動させる。
 監視虫は例えは悪いがゴキブリのようなものだ。
 狭い隙間でも自在に潜り込めてしまう。
 私は澤崎家のリビングに監視虫を移動させ、再び映像を送らせた。

 映像と音声が送られてくる。
 コトコトと鍋が煮える音とタンタンとまな板と包丁が当たる音が聞こえてきた。
 臭いが流れてこないのであの味噌汁特有の臭みを感じなくてすむのが救いだわ。
 キッチンから聞こえてくる音は朝食の準備がされていることを物語っている。
 だが、それに伴ってかすかなあえぎ声が混じっていることに私はすぐに気が付いた。
「はあん・・・はあ・・・ああん・・・」
 私は薄く笑みを浮かべる。
 聞こえてくる声は間違いなく律華の母親である佳奈子のものだ。
 ぴちゃ・・・ちゅぷっ・・・くちゅ・・・ちゅるっ・・・
 何かを啜っているようなかすかな水音。
 私は監視虫をキッチンへ移動させる。

「あん・・・ああ・・・いいわぁ・・・雛美ちゃん・・・いいわぁ・・・」
 まな板の上の手がおろそかになっている佳奈子。
 全裸にエプロンだけという姿の佳奈子がそこには居た。
「ちゅぷっ・・・はあ・・・美味しいよ、お母さん」
 しゃがみこんで下から母親の股間をうっとりとした表情で雛美は舐めている。
 昨日までは考えられない光景だが、今の二人は私によって思考を変えられている。
 こんなことも当たり前の親子のスキンシップに過ぎないのでしょう。
「はあん・・・嬉しいわ・・・ああ・・・気持ちよくてイきそうよ・・・」
 少し上を向き、ハアハアと佳奈子は息を荒くする。
 まな板の上の豆腐はすでに忘れ去られているよう。
「くすっ、イッちゃってよ、お母さん」
 雛美はいたずらっぽく笑みを浮かべると再び佳奈子の股間に舌を這わせていく。
「ああ・・・ええ・・・イく・・・イくわぁ・・・ああん・・・イくぅぅぅぅ」
 体を硬くして達してしまう佳奈子。
 うふふ・・・
 なかなかやるじゃない。
「あはは・・・お母さん可愛い」
 無邪気な雛美の声。
「あん・・・もう・・・お母さんをからかうんじゃありません。いけない、お鍋掛けっぱなしだわ」
「お姉ちゃん遅いね・・・」
 慌てて鍋の火を落とし、豆腐とねぎを入れていく佳奈子を尻目に雛美はキッチンを後にする。
 可愛らしい水色のパジャマが姉とのおそろいだ。
「あ、お姉ちゃん、おはよう」
「おはよう。お母さんは?」
 どうやら律華が来たようだ。
 時間が掛かったのは身支度を整えていたからだろう。
 キッチンへ入ってきた律華はきちんと白鳳学園の制服を身に纏っていた。
「うん、奥にいるよ。朝ご飯作っている」
「そう・・・早く着替えちゃいなさい。遅刻するわよ」
 そう言いながらキッチンへ入ってくる律華。
「あら、おはよう、律華」
「お、お母さん・・・」
 入ってきた律華は驚き息を呑む。
 それはそうでしょうね。
 なんといっても裸エプロンでおはようと挨拶されるとは思ってもいなかったでしょうから。
「どうしたの律華? 変な顔をして」
「あ・・・え? だって・・・その・・・」
 あっけらかんとしている佳奈子に対して律華は真っ赤になっている。
 豊満な胸を前にして目をそらしていた。
「なあに? まだ律華はいやらしい女になれないの? 困ったわねぇ。そんなことじゃ受験のときに試験官の前でオナニーできないわよ」
 ため息をつくように言う佳奈子。
 彼女の中ではそれが当たり前のことなのだ。
「え? そ、そんなこと・・・」
「何言ってるの? きちんとその場でイけなければ落とされちゃうのよ。今朝はちゃんとオナニーしたんでしょうね?」
「は、はい。しました。きちんとしました」
 佳奈子の気迫に押されるように律華は返事をする。
「そう・・・あなたは雛美と違って晩熟だから心配だわ」
「あ・・・お、お母さん」
 何か言いたそうに母親を見上げる律華。
「今日はきちんと下着を穿かないで登校するんですよ。学校でもオナニーはきちんとしなさい」
「はい、お母さん」
 律華は思わず返事をしてしまう。
 きちんとしつけられている律華は母親の言いつけには逆らえないのかもしれないわね。
「大丈夫だよね。お姉ちゃんは優等生だからきちんとオナニーしてるよね」
 顔を洗い終えた雛美が戻ってくる。
「え、ええ・・・う、うん」
 赤くなって言葉を濁す律華。
 可愛いったらありゃしないわね。
「え? まさかお姉ちゃん学校でオナニーしていないの?」
「え? そ、そんなこと・・・」
「だよねぇ。授業中にオナニーするのは当たり前だもんね」
「そうよ。きちんとオナニーに集中しないと進学に影響でるわよ」
「は、はい・・・頑張ります」
 母親と妹の言葉にしどろもどろに返事しながらキッチンを飛び出すように出て行く律華。
 あの分では朝食もまともに取れないかもしれないわね。
 私は自分も学園に行く支度をするために水晶球から魔力を消した。

 駅から学園へ向かう途中で私は澤崎律華を見かけた。
 うつむき加減でスカートを気にしながら歩いている律華は、やはり下着を穿いていないのだろう。
 私は近付いて行って声を掛ける。
「おはよう、澤崎さん」
「あ、おはようございます。麻里子先生」
 きちんと立ち止まり、私に向かって頭を下げる律華。
 やはりきちんとしつけられたお嬢様だわ。
 でもやはりスカートが気になるらしく、手で裾を押さえている。
 白鳳学園のスカートは短いものではないものの、やはり下着を穿いていないと気になるのだろう。
「どうかしたの? 澤崎さん」
 私は薄く笑みを浮かべる。
 案の定、その質問に頬を染める律華。
「先生・・・私・・・」
 言いよどむ律華。
「どうしたの?」
「私・・・変なんです」
「変?」
 うつむき加減で話す律華を私は笑みを浮かべて見つめていた。
「はい・・・私・・・変なんです」
「どこが変なの?」
「学校で・・・学校でいやらしいことしなくちゃいけないのに・・・いやらしい女にならなきゃいけないのに・・・今までそんなこと考えたこと無かった気がするんです」
 律華は思い切るようにそう言って私を見上げた。
 ドクガナの鱗粉や周囲の行動からいやらしいことをするのが当たり前だと感じ始めているのだろう。
「そう・・・地底帝国との戦いがそこまであなたを追い詰めてしまったのね・・・」
「えっ?」
「女としてのあるべき姿すら見失ってしまうほど戦いに明け暮れていたということだわ。ごめんなさい、気がつかなくて・・・」
 私の言葉が律華に浸透する。
 これで律華は今までの自分は闘いによって歪められていたのだと思うだろう。
「せ、先生・・・」
「でも安心して、最近は地底帝国の出没も無いようだし、私たちの戦いが功を奏してきたのかもしれないわ」
 実際はそんなはずは無い。
 クリスタルの戦士などもはやあなたぐらいのもの。
 地底帝国の地上支配は順調に進行しているわ。
「だから澤崎さんも気兼ねなくいやらしくなっていいのよ。あなたならきっと素敵な淫らな女性になれるわ」
 私は内心の笑いをこらえながらそう言ってやる。
 これで律華はどこでもオナニーをするいやらしい娘に染まって行くことだろう。
「女はいつでも淫らでなければならないのよ。わかるわね?」
「あ、はい、先生。私・・・ちょっと疲れていたのかも・・・」
 にこやかにうなずく律華。
 私は笑みを浮かべながら彼女を伴って学園へ向かった。

 私は国語科準備室へ行き、授業の支度をする。
 地上人どもに囲まれるなど気が乗らないが、魔力を使ってクラスの女学生を操るのもそれなりには楽しめる。
 今日もその手を使おうかとも思ったけど、律華の様子が気になるわ。
 担当の授業は女学生たちを魔力で呆けさせておいて、監視虫からの映像を楽しむことにしよう。
 私は担当する教室へ行く。
 そこにはいつものように三十人からなる女子が静かに私を待っていた。
「起立!」
「礼!」
 いつものように一礼をして授業が始まる。
 席に着いた女学生たちは皆真剣な表情で私を見つめてくる。
 私はすっと手をかざして魔力を放射した。
 すぐに彼女たちの表情がうつろになり、何も考えることが出来なくなっていく。
 なんと容易いことだろう。
 脆弱な精神力しか持たない地上人などは少々の魔力で精神を破壊することが出来るのだ。
 奴隷人形のような洗脳は多少コツがいるが、呆けさせるぐらいなら百人単位でもできるだろう。
「よくお聞きなさい。次のチャイムが鳴るまでお前たちは何も考えることなく黙って席に着いていること。いいわね」
 私がそう命じると女学生たちは黙ってうなずいた。
 これで彼女たちは静かに何も考えることなく次のチャイムまで過ごすことになるだろう。
 地上人などそのまま死なせてやってもいいのだが、今はまだ影響が大きすぎる。
 とりあえずはこれでいいでしょう。
 私は教室を出て国語科準備室へ向かった。

 他の教師は授業へ行っているため準備室には私しかいない。
 私は監視虫を律華の教室へ向けて放つと、水晶球をセットする。
 なんだか盗撮や覗き見をする感じで少し楽しい。
 程なく水晶球には律華の教室が映し出されてくる。

「masato maikata at writeing of crystalrose」
 英語の授業が行なわれている律華の教室。
 教壇の上に立っているのはあの縁根先生。
 怨恨(えんこん)とまで呼ばれるほどねちっこいオールドミス。
 顔も見たくない女だわ。
 私は監視虫の位置を動かして律華の席に近づける。
 目を付けられるのがいやなのか、女学生たちはみんな静かに授業を受けている。
 そんな中でかすかに妙な音が聞こえてきた。

「は・・・あ・・・ん・・・・ああ・・・んん・・・」
 他の女学生たちがノートに手を走らせているのとは対照的に、律華の手は机の上には無かった。
「ん・・・いい・・・気持ち・・・いいよ・・・んん・・・」
 机の下にもぐりこんだ両手は忙しそうに小刻みに動いている。
 うっとりとした表情を浮かべた律華は授業中にも関わらずにオナニーを始めているようだわ。
「んん・・・はあ・・・あん・・・んん・・・」
 声が漏れるのも構わずに律華の手は動いている。
 その様子を隣の女子は気が付いているようだった。
「澤崎さん・・・澤崎さん・・・」
 小さな声で注意を促し気がつくように仕向けるが、律華は一切お構い無しだ。
「はあ・・・いい・・・こんな・・・こんなに・・・」
「澤崎さん・・・何やっているの?」
 律華はその声に煩わしそうな表情を向ける。
「何って・・・オナニーに決まっています」
「オ?」
 あっさりと律華の口から放たれた言葉に彼女は衝撃を受ける。
「うふふ・・・気持ちいいのね・・・みんな夢中になるのもわかります」
「や、やめなさい。授業中よ」
「うふっ・・・どうしたんです? 授業中だからいいんですよね?」
 そう言いながら律華は顔を火照らせてスカートの中で手を動かしている。
「さ、澤崎さん・・・」
 言葉が出ない。
「そこ! 何のおしゃべりをしているの?」
 縁根先生の声が教室に響く。
 どうやら律華の痴態に気がついたのかしら?
「澤崎さん、児玉さん、今は授業中ですよ。何のお話をしているのかしら?」
 縁根先生は黒板を指し示すために持ち歩いている細い棒をムチ代わりに振りながら律華たちのところへ近づいてくる。
「す、すみません。澤崎さんが・・・その・・・」
「オナニーをしていたんです、先生」
 律華は悪びれもせずにそう言ってのけた。
「オ、な、なんていうことを・・・」
 あっけにとられる縁根先生。
 まさか優等生の律華からそんな言葉が発せられるとは思いもしなかったでしょうね。
「オナニー?」
「オナニーですって?」
 他の女子たちからもささやきが漏れる。
「はい、授業中にオナニーするのは当たり前ですから」
「あ、当たり前って・・・そんなはずは無いでしょう!」
 縁根先生は顔を真っ赤にして怒鳴っている。
「えっ?」
 律華がきょとんとした顔をしている。
「だって・・・女はいつだって・・・」
「授業中に淫らな行為をするなんて・・・いったい・・・」
「えっ? でも・・・」
 律華は混乱する。
 女にとってはいつでもみだらであるべきなはず・・・
 そう思っているに違いない。
「す、少し保健室へでも行って休んできなさい」
「は、はい・・・」
 律華はよくわからないまま席を立つ。
 きっと今の彼女は混乱の只中だろう。
 ここは私が導いてやらねばならないわね。
 私は立ち上がって準備室を後にした。

 保健室にはすでに奴隷人形になっている佐藤愛子養護教諭がいる。
 そこで何が起ころうと外部に漏れる気遣いは無い。
 私は入り口のドアをノックする。
「はい、どうぞ」
 佐藤先生の若々しい声だ。
 その中には多少の艶も感じられる。
「君嶋です。ちょっとよろしい?」
「君嶋先生ですか? どうぞ」
 すぐに返事が返ってきて、私はドアを開けて中に入った。
 そこには白衣を着た佐藤先生が席についていたが、私の姿を見るとすぐに跪いた。
「ようこそいらっしゃいました。ブラックローズ様」
 メガネの奥に妖しい光をたたえた愛子は私をうっとりと見上げている。
 奴隷人形となった彼女はすでに心を闇に染めているのだ。
 わたしは可愛い奴隷人形ののどをなでてやると耳元に話しかける。
「もうすぐここに澤崎律華という娘が来るわ。きっと混乱していると思うから優しくベッドで休ませてあげなさい」
「ああ・・・かしこまりました、ブラックローズ様」
 嬉しそうにのどを鳴らす愛子。
 猫を可愛がっているようで何か可愛い。
「私は奥にいるわ。よろしくね」
「はい。お任せ下さい」
 立ち上がり私に一礼する愛子。
 私は仕切ってあるカーテンを開けてベッドに寝転がると律華を待った。

< 続く >

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