現代の魔術師 その3

その3

「魔術ってなんなの?」
「魔術の根本は科学と一体だよ、あるものと同じ状態に近づけることで同じ結果を生み出そうとする。太古の人は燃える木の熱さを知り、その状態に近づけることで火を生み出すことを編み出した。そこから生み出された魔術の原理とは必要な類似点と不必要な類似点の曖昧さにある。この曖昧さを起こす事が魔術なんだ。」
「・・・よくわかんない。」
「僕は魔術師だからね。さっきも言ったように物事をよくわからなくなることがそ魔術だ。魔術師にものを尋ねてもよくわからなくなる。」
「火を出したりするのは魔術じゃないの?」
「あれはただの魔術だした結果。」
「変なの。」
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-放課後-
 夕日でオレンジに染まる教室でショートヘアの少女が丁寧に窓を拭いていた。
 少女の真名を上野春香という。かなり小柄で童顔、胸も無い、頭もちょっと弱めで、まるで小学生。
 そこに魔術師である鈴木が入ってくる。
「大変だね。美化週間の間毎日残ってるんでしょ?今日はクラブもなくて暇だし手伝おうか?」
 上野は鈴木の方を見て「ありがとう!」ところころ微笑んだ。

 しばらく一緒に掃除した後、鈴木は上野に魔術をかけ始めた。
「そういや上野さん、美化委員って例えばなにやるの?」
「ん~?今やってるみたいに掃除ぐらいしかやらない。」
「美化委員の掃除っていうと特に汚いところを綺麗にするんだよね。」
「うん。そうだよ。」
「そういや普段掃除しないものも掃除したりするの?」
「う~ん。あ、あの黒板消しクリーナーとか昨日掃除したよ!」
「普段掃除しないものって指示に従って掃除したりするんだよね。」
「うんうん!」
 人は一つのハッキリした認識にたいして曖昧な解釈を持っている。
 その曖昧さを確かめなおすことで物事の曖昧さはおおきくなっていく。
 曖昧さが一定になったことを鈴木は感じると、魔術を完成させた。
「ところで上野さん。」
「うん?」
「僕の足の裏汚くなってるんだ。上野さん美化委員だし掃除してくれない?」
「…?」
 上野が変な顔をする、なにかおかしいと感じたようだ。
 しかし、魔術は成功した。
 上野は明るく答える。
「い~よ~!」
 上野が雑巾を取り出してきた、あわてて鈴木が止める。
「あ、待って!足の裏の掃除は歯を立てずに咥えて舐めるんだ。」
「うん。わかった!」
 鈴木が手近な椅子に腰をおろして足を向けると上野も床に膝をおとして足をできる限り咥えた。
「はむ・・・ぅうん・・・ぺちゃぺちゃ・・・むぅ。。。ぷはっ。こう?」
「そうそうその調子。もっと綺麗にして。」
 上野は再び足を咥えた、熱中して自分の足を舐める少女に鈴木は大きな征服感を得て満足した。
 だが、ここでは終わらせない。
「大体綺麗にできたかな?後もう一箇所な掃除欲しいところがあるんだけど。」
「うんむ・・うむ・・・ぷはっ。うん。どこを掃除して欲しいの?」
 制服のズボンのチャックを開けて性器を見せる。
「ここを咥えたり舐めたりして掃除して欲しいんだ。」
 前例もあり、上野は既に深く魔術にかかっていて何も疑問には思っていない。明るく答える。
「うん。わかったよ!」
 すぐに咥えて舐め始め、教室に唾液の音が響く。
 しかしただ舐めさせているだけではあまり快感は得られないので舐めさせながら幾つか細かい指示を出す
 数分後には大きな快感を与えるようになっていた。
「うん、なかなかいい感じだね。その調子その調子。」
「ふむ・・・はむ・・・うぅん・・・ぷはっ。へへ。」
 上野は得意げに笑った。
 鈴木は告げる。
「もうすぐそこから汁がでてくるから、それを全部飲んだら掃除は終わるよ。」
 上野は頷いて掃除を再開した。
「はむ・・・ぺちゃぺちゃ・・・ぁむ・・・」
 しばらくたつと上野に絶頂が訪れる
「出るよ!」
 精液が上野の口の中に放出される、その量に小さな口では耐え切れず眼を大きく開けて性器から口を離した。
「ぶはっ・・・へほっ。う~んごめん無理だったよ~。」
 そう言いながら床にこぼれた精液も掃除しようと床を舐め始める。
 その光景を終わるまで眺めた後鈴木は新たな魔術をかけ始めた
「ありがとう上野さん。ちょっと大変だった?」
 微笑む上野。「大丈夫!掃除は好きだし。」
「ところでまだ聞きたい事があるんだけど。」
 ここまでくれば物事の曖昧さはその存在自体にも影響を与え始める。

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 便器はどのような役割を果たすか?
 これによってトイレは幾分清潔になる。
 美化委員はどのような役割を果たすか?
 これによってトイレは幾分清潔になる。
 ならばトイレと美化委員は同じ存在ではないか。
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 次の日。
 朝から存在が曖昧になった上野は『使われて』いた。
 体で、口で、クラスメイトの尿を受けると満足そうにあの罪の無い笑顔を見せていた。

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「それは・・・便器ではなく小学生ですか?ご主人様。」
「胎児のころから英才教育を受けていただけはあるね、まぁ流石にこの子の実年齢はわからなかったみたいだけど。」
「一体何をされているんですか?この子の魔術の素養はかなり高いようですが、ご主人様が必要な理由が・・・」
「大丈夫だよ、君の事をほっぽたりしないから。」
「嫉妬なんて!ご主人様が魔術の素養が高い人物を集める理由がわからないだけです!」
「大丈夫。それなら時が来たら話すよ。」

< 了 >

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