催眠術師 鋭次01 (32)

(32) 悪夢の残り3回、墜ちた美人銀行員 奴従契約完了

「よーし。今日は、このくらいにしておいてやる」
 梨華をたっぷりと可愛がった後に、鋭次は満足そうに言った。
「それでは、約束通りビデオテープを5本、破砕してやろう」
 そう言うと、本棚からビデオテープを取り出すと、破砕機に入れた。激しい音がしたかと思うと、テープは粉々になった。
(ああ・・・やっと、1回終わったのね・・・)
 梨華は、絶望的な気持ちで、本棚を見つめていた。その様子を見ていた鋭次が、なおも追い打ちをかける。
「明日からは、たくさん呼び出してやるからな。携帯端末を持っておくんだぞ。一回でも
 呼び出しを無視したら、ビデオをバラまくからな」
「はい。無視しません」
「よし。明日からは、会社の帰りには予定を入れるなよ」
「でも、残業があるかもしれないし・・・」
「その時は、許してやる。俺の携帯電話の番号を教えておいてやるので、残業の場合は連絡するんだ。わかったな?」
「はい・・・」
「それじゃあ、送ってやるよ。ルンルン書店で、いいか?」
「はい・・・」
 そうして、梨華は送ってもらい、その後、家に帰った。

 それから、3ヶ月にわたって梨華は、50数回、呼び出されたのだった。
 今では、完全に鋭次のものになっていた。最初のうちは、ほぼ毎日、夕方になると、携帯端末で呼び出された。土曜や日曜は、朝から一日中可愛がられた。また、金曜や土曜は、夜になったので帰ろうとすると、泊まっていくように命令された。そして、一晩中可愛がられるのだった。梨華は、母親や銀行の友人に言い訳するのが、大変だった。それもなんとか切り抜けられた。最近では、二日か三日に一回ぐらいの呼び出しになっている。
 唯一の救いは、鋭次が、ただ単に普通のセックスをするという事であった。
 異常なプレイがなかったのが良かった。それに、鋭次に抱かれるのも、まんざらでもなかった。
 鋭次の優しい愛撫とセックスは、梨華を常に気持ちのいい天国に導くのだった。
 そして、60回言うことを聞けば、ビデオテープを全部破砕してもらえると信じて、ここまで言われた通りにしてきた。しかし・・・

 それは、残り3回というところであった。
 土曜日の朝から、呼び出された梨華は、鋭次の最高級の一戸建ての書斎にいた。
「今日は、梨華に面白いものを見せてやろう。その前に・・・」
 鋭次は楽しそうに言いながら、梨華にリラックスチェアに座るように言った。
 梨華がチェアに座ると、腰の所がベルトで固定された。
「ああっ!! 何なんですか、これは・・・」
 梨華は、不安になって鋭次に尋ねた。
「なあに、大したことないよ。梨華が、暴れたりしないようにね。心配しなくていいよ、梨華に何かするわけじゃないからね。ただ、ビデオを見てもらうだけだよ」
 そう言って、ベッドの枕元から一本のビデオテープを持ってきた。パッケージを見て梨華は愕然となった。それは、梨華の3本目のビデオだった。
 タイトルには、”美人銀行員 梨華の調教記録”と、書かれてある。内容は、これまでの50数回にわたる、鋭次からの呼び出しに応じてきた恥ずかしい姿が、ハイライトシーンになって、収められている。まさに、梨華のこれまでの記録にふさわしいものだ。
「ビデオの鑑賞会の始まりだ。最後まで、良く見るんだ!!」
 鋭次に、きちんと目を開けて見続けるように命令されていたので、60分間、目をそらすことも出来なくなっていた。

「こんなの・・・恥ずかしい・・・」
 しばらくの間、ビデオを見せられ、あまりの恥ずかしさに、梨華は立ち上がり、ビデオテープを抜き取ろうとした。しかし、チェアに腰の所にベルトが固定され、まともに立ち上がる事は出来なかった。
「どうしたんだ?! ”可愛い梨華ちゃん人形”」
 と言われると、梨華は、とろーんとなり、力無く、チェアに座り込んだ。
「はい・・・鋭次様・・・」
 腰のベルトを外すと、梨華を立たせて、鋭次が、チェアに座ると、自分の膝の上に、梨華を座わらせる体制にした。
「最後まで、よく見ておくんだよ」
「はい・・・鋭次様・・・」
 鋭次の手は、梨華の薄いのセーターを捲くり上げ、ゆっくりと、梨華の胸を揉み始めていた。
「あぁん・・・鋭次様ぁ・・・」
「梨華ちゃん人形は、こんな風にされるのが、好きなんだろ?」
「はい・・・鋭次様・・・あぁん・・・」
「梨華ちゃん人形は、俺にブラを脱がされるのが好きなんだろ?」
「はい・・・鋭次様・・・梨華のブラジャーを・・・あぁーん・・・脱がせて・・・たくさん可愛がって下さい・・・」
「よしよし。脱がせてやるよ!!」
 鋭次は、あっという間に、胸元のフロントホックを外した。続いて、両方の肩ひもを下ろすと、梨華の綺麗なピンク色の胸が露になった。
「あぁん・・・鋭次様・・・ブラジャーを脱がしていただき・・・あぁん・・・ありがとうございます・・・あぁん・・・」
「梨華、俺の目を見るんだ!!」
「はい、鋭次様」
 そう言われ、梨華が、鋭次の方を向くと、目がとろーんとなり、命令を受ける体制になった。
『お前は、これから、おっぱいに性感帯の弱点が集中する。特に乳首が、最大の弱点になる。』
 そして、鋭次にキスをされた。その瞬間に、鋭次の強制的な催眠術にかかり、梨華の性感帯の弱点が、胸に集中した。
 キスが終わると、梨華は、大型テレビの方を向き、ビデオを見続けることになった。
 今、言われた事は、覚えていないようであった。
 しかし、身体の方は、恥ずかしい反応を示すようになっていた。
 胸を軽く触られただけで、とても感じてしまうのであった。
 どうして、こんなに感じてしまうのか、自分でも分からす、梨華は困惑しながらも、鋭次の愛撫を受けながら、ビデオを見続けていた。
 しかし、鋭次の指が、軽く乳首を摘んだ時、梨華の身体が、ピクンっと反応した。
「あんっ!! 鋭次様っ!! あぁーーん!!」
「どうしたんだ?!」
「あぁーーん!! なんでもっ!! ありまっ!! せん・・・あぁーーん!!」
「梨華ちゃん人形は、こんな風にされるのが、好きなんだろ?」
「あぁーん・・・はい、鋭次様っ!! あんっ!! 大好きです・・・あぁん・・・」
「ふっふっふ。それじゃあ、これでどうだ?!」
 鋭次が、一番の弱点となっている乳首を強く摘み、クリクリと弄り始めた。
 途端に、梨華の身体がピンっと張り詰めた様に、仰け反った。
「ああーーん!! ダメーーー!!」
「ふっふっふ。どうした? これがいいのか?」
「あぁん・・・変になっちゃうっ!! 許して・・・」
「梨華ちゃん人形は、俺のされるがままに愛撫を受け続けるんだよ!!」
「ああ・・・そんな・・・これ以上、続けられたら・・・あぁーーん!!」
「こんな風に続けると、どうなるのかな?」
 鋭次が、尚も、いやらしく乳首を責め続けた。
「ああぁーーん!! ダメっ!! ダメっ!!」
 梨華は、首を左右に振って、必死になって耐える。
「これ以上、続けると、どうなるのかな?」
「ダメーーー!! イっちゃう・・・イっちゃうの・・・」
 ビデオの中の梨華も、セックスをしており、その様子を見せられながら、弱点の乳首を愛撫されている。
 ビデオの中の梨華も、フィニッシュが近づいていた。それに合わせて、
 現在の梨華も、弱点を責め続けて、昇天に近づいていた。
「イク・・・イク・・・イっちゃう・・・イっちゃうーー!!」
「梨華ちゃん人形は、俺にイカされるのが、好きなんだろ?」
「ああぁ・・・そんな・・・そんな恥ずかしい事・・・」
 梨華の脳裏には、”男の愛撫により昇天させられる”という事が、最大級の恥ずかしさで、あってはいけない事であると、強く心に植えつけられていた。
 男にそんな姿を見られたり、そんな状態にされた場合、恥ずかしい弱味を握られたと思うようになっていた。梨華は今、そんな状態の一歩手前まで来ているのである。
 そして、鋭次の問いかけに、梨華は自分の思っている事とは違う返答をしてしまう。
「もう一度、聞くよ。梨華ちゃん人形は、俺にイカされるのが、好きなんだろ?」
「ああぁーーん!! はいっ!! 鋭次様。梨華を辱めて下さい・・・あぁーーん!!」
「ほらっ、これでどうだ?!」
「ああーーー!! イクーーー!! 梨華、鋭次様にイカされちゃうーー!!」
「ほらっ、イケっ、イケよっ!!」
「ああーーー!! イクーーーーー!!」
 一際、大きな声を出したかと思えば、ガクっとなり、梨華は昇天していった。
 梨華はこれで、鋭次に恥ずかしい状態にされたのである。
 梨華は、恥ずかしい弱味を握られたと感じるようになっていた。
 鋭次に、この弱味を他人に言われないように、お願いしなくてはいけないと激しく思うようになっていた。

 その後も、ビデオを見続けている間に、梨華は、約60分の間に、胸の愛撫だけで、3回もイカされていたのであった。梨華は、完全に、鋭次に恥ずかしい弱味を握られたと感じていた。
 そして、ビデオを見終わると、梨華はとても嫌な予感がした。そして、その予感は現実のものとなった。
「次は、こっちを見てもらおうかな!!」
 鋭次は、そう言うと、梨華の座っているチェアを少し、向きを変えて、本棚のほうを向かせた。
 部屋に入った時、そう気にはしていなかったが、今、本棚を見ると、残り15本の梨華の恥ずかしいビデオテープがあった。そして、それとは別に、カーテンのしてある本棚があった。
 鋭次が、一気にカーテンを開けた。
「ああっ!! そんなっ!! 酷すぎますっ!! もう終わりだと思っていたのに!!」
 梨華は、大きな声をあげた。本棚には、すごい数のビデオテープと写真集があった。
「ここには、3種類のビデオが200本づつと、写真集が200冊ある」
 合計800本の数になる。金額にすると、8000万円だ。
「ああ・・・それでは、一回につき、5本破砕してもらえるとして・・・ 160回も鋭次様の呼び出しに応じなければならないんですね?」
 梨華は、職業柄、素早く計算をして、鋭次に尋ねた。しかし、意外な答えが返ってきた。
「誰が、呼び出し一回につき、5本破砕すると言った?」
「えっ?!」
 梨華は、耳を疑った。
「何本、破砕するかは、俺が決められるんだよな?」
「はい・・・鋭次様・・・」
「これからは、呼び出し一回につき、1本破砕することにする!!」
「そんな・・・それじゃあ、800回も!?」
「とりあえずは、そういうことだな」
「ああ・・・800回なんて・・・」
 そう言って、途方に暮れている梨華を見て、鋭次は言った。
「まだ、分からないのか? 可愛い奴だな」
「えっ? どういう事ですか?」
「いいことを教えてやろう。ビデオテープや写真集は、1本でもあれば、いくらでも増やす事が出来るんだぞ!!」
「そんな・・・」
「つまり、いくらでも梨華を呼び出す事が出来るというわけだ!!」
 普通の女性であれば、ビデオや写真集をコピーして増やすという卑劣な行為には、激しい抵抗の意思表示をして、そのような事は止めるように訴えるであろうが、梨華には、そのような事が出来ない状態にされていた。
 梨華には、最初のビデオを見せられた時に、強い記憶操作の催眠術がかけられていた。
 ビデオや写真集が、1本でも、鋭次の手にある限り、増やされてしまうのは、仕方のない事であるという事。
 また、ビデオや写真集を増やされても、その現実を受け入れ、鋭次に文句を言わない事。
 ビデオや写真集が残っている限り、鋭次の呼び出しに応じて、ビデオを1本でも早く、破砕してもらうのを願うしかないという事を。
 梨華は、これらの事を気持ちの中で整理し、絶望的な気持ちで鋭次に返答した。
「ああっ・・・梨華は一生、鋭次様の言うことを聞かなければならないんですか?」
「そう言う事だ。”可愛い梨華ちゃん人形”は、こうなる運命だったのだ」
 鋭次は、そう言って、チェアのベルトを外した。そして、茫然としている梨華を抱きかかえ、ベッドに連れていった。ベッドに寝かせ、梨華の目を見て言った。
「”お前は一生、俺の言うことを聞かなければならない。お前は、俺の奴隷だ。”」
 そして、梨華の目を見つめたまま、強くキスをした。鋭次の唇がゆっくりと近づいてきたが、梨華は抵抗出来ずに、吸い寄せられるように、鋭次と唇を重ねた。
(私は・・・梨華ちゃん人形・・・私は・・・鋭次様の奴隷・・・)
 梨華は、完全に屈服してしまった。もう奴隷になるしかないのだという気持ちで支配されたのである。そんな心身状態で、鋭次に催眠術をかけられて、キスをされると、梨華には強制的な強い催眠術がかかった。一生解けることのない催眠術にかかったのである。
 とろーんとなった梨華は、鋭次に誓いの言葉を言った。
「梨華は、これから一生、鋭次様の言うことをなんでもお聞きします。お好きな時に、お呼び下されば、伺いますので、なんなりとお申し付け下さい。梨華で、出来る事でしたら、どんな事でも従いますので、よろしくお願いします」
 銀行員奴隷 7号 の誕生の瞬間である。

< つづく >

感想を書く

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


The reCAPTCHA verification period has expired. Please reload the page.