催眠術師 鋭次04 (14)(15)

第14話 規則の手帳

 重大な儀式の終わった鋭次は、自慢の巨砲をゆっくりと抜いた。
 ぬちゃっという音と共に、ミルクが糸を引き、由美子の太股に垂れる感じになった。力無く開かれた両足の間は、元々は綺麗なピンク色のものであったが、今はその様子は見る事は出来ない。替わりに、大量に注がれた天使のミルクが少しずつではあるが、溢れる様に秘壺から垂れ出ていた・・・
 パンティを履かせて、白衣を整えさせると、落ち着くように、由美子をベッドの淵側に座らせる事にした。由美子は、下半身に激しい違和感を感じつつも、今後の対応をどうすればいいのか、その事が一番の心配となっていた。
 由美子は、今から二人にイッてしまった事を言いふらされない様にお願いしなければならないからだ。そんな事を考えているうちに、鋭次から声がかかった。
「今後の事はどうするか、二人で相談するといいよ。先輩看護婦なら何か知ってるかも知れないしな! そちらのソファの方で、話をするといい。俺は向こうで休んでいるから」
 そう言うと、鋭次は、部屋の入口近くの普通の病院用ベッドの方に行き、くつろぐ様な体勢になっていた。癒し治療が終わり、満足げに、雑誌か何かを読んでいるように見えた。
「それじゃ、安田さん。こちらにいらっしゃい」
 ハンディビデオカメラの撮影完了後、正常に保存を行い、作業を終えた満里奈は、新人看護婦にソファで会話をすると言った。
「はい・・・先輩」
 由美子は、恥ずかしい姿を撮影されたビデオカメラがとても気になるが、それも会話の中で聞けばいいだろうと先輩看護婦の言われた通りにソファの方について行った。

「可愛い姿で、二回もイッちゃったわね」
「ああ・・・言わないでください・・・」
 いきなりの問いかけに、由美子は真っ赤になって、先輩看護婦の話を聞かされる状態になっていた。
「それに、ミルクまで、下のお口に出されちゃって・・・くすくす」
「ああ・・・それは・・・ああ・・・私、どうなってしまうのですか・・・」
 二人が会話をしていると、気がつくと、そこに鋭次が立っていた。
「あっ。鋭次さん・・・えっ?」
 先に気付いたのは由美子であったが、鋭次と目を合わせると、とろーんとなり、催眠術を受ける体勢となった。
 続いて、満里奈の方も見つめると同様になった。
『由美子ちゃんに命令をする! これから、満里奈が言った通りにしないと、恥ずかしい姿が言いふらされる事になる!』
「ああ・・・そんなの・・・許してください・・・」
『今からの会話で、満里奈の言った通りにする事! 分かったな?!』
「はい・・・分かりました・・・」
『それから、規則の手帳に書いてある事を絶対に厳守して、実行するようにする事! 分かったな?!』
「はい・・・分かりました・・・」
『よし。それでは、今から行うキスにより、由美子ちゃんの脳裏に今言った事が強く刻み込まれる!』
「はい。鋭次さん。んぐっ! んーー! んーー!!」
 鋭次の第一の催眠術が終わり、由美子はとろーんとなったまま、その場で休んでいた。続いて、満里奈の方にも別の催眠術を実行する。
『満里奈に命令する! これからの会話は、俺が言った通りに、由美子ちゃんに説明する事!』
「はい。鋭次様。鋭次様の言われた通りに、安田さんに説明するように致します・・・」
『では、今言った事を必ず実行するようにキスをしてやる!』
「はい。鋭次様。んぐっ! んーー、んーー!」
 満里奈の脳裏にも、催眠術が掛けられ、二人のこれからの会話は、鋭次が進行する事になった。
『それから、二人に・・・』
 続いて、二人にとって、不思議な催眠術も実行されていた・・・

「それじゃ、お話をしましょうか」
 満里奈の掛け声で、由美子は、ぼおーとしていた状態から、現実に戻された。どうして、ぼおーとしていたかは分からないが、鋭次が来た事は何故か覚えていなかった。鋭次は、向こうの病院用ベッドで休んでいるのであろう。そのように思っていた。
「はい。先輩」
 由美子は、会話を始めるべく、先輩看護婦に返事をした。
「安田さん。貴女が今、一番気にしている事は何かしら?」
 満里奈は、優しく新人看護婦に問いかけをした。答えは複数あるが、その中でも超重要で最高レベルに聞きたい質問があった。
 由美子は、すぐに質問に答えた。
「あの、私の恥ずかしい姿を撮影されたビデオカメラを下さい!」
 由美子にとって、絶対に有り得ない状況を撮影されたビデオを何とか手に入れる事が最大の課題であった。由美子は、強い口調で先輩看護婦にお願いをした。しかし、そんな生意気な態度で、物事が進む訳は無かった。
「あらあら。このビデオの事? これは、この後、院内放送する為のものよ! 貴女にあげる訳にはいかないわ」
 ”院内放送”という言葉を聞き、由美子は、再び、激しい衝撃感に襲われた。
「そんなっ!! それだけは、お許し下さい!!」
「そう言えば、『フェラチオ大好きナース 安田由美子』ってビデオもあったわね。それも一緒に、院内放送しようかしら?」
「ああっ!! 嫌っ! お願いですっ! 言う通りにしますから・・・どうか、それだけは・・・」
 由美子は、最初の会話から、いきなりの大ピンチになっていた。由美子は既に泣きそうな顔になっていた。
「私の言う通りにするのかしら?」
「はい。先輩」
 由美子は、間髪入れずに返答をしていた。その様子を見て、鋭次は満里奈の耳もとで指示を出した。
「そう? それじゃ、言う通りにしてもらおうかしら。言う通りにしたら、一週間後に、このビデオと前のビデオを両方、貴女にあげるわ」
「本当ですか?」
 由美子は、夢のような取り引きに先輩看護婦に聞き直していた。満里奈の返事は、しっかりとした信用出来る声に思われた。
「ええ。本当よ。貴女が私の言う通りにすればね。でも、言う事を聞かなかったら、すぐに院内放送するから、そのつもりでね!」
「分かりました」
 由美子は、一週間、先輩の言う事を聞けば、超重要な秘密をばらされないで済むと思っていた。しかし、一週間後には、もっともっと、取り返しがつかない事態になるとは思ってもいないであろう・・・

「それじゃ、次のお話よ。他に気にしている事はあるかしら?」
 満里奈は、再び、優しい声で新人看護婦に問いかけた。その声を聞き、由美子は、もう一つの重大な事を聞くことにした。
「はい。あの。ミルクを・・・下のお口に・・・ああ、恥ずかしい!」
「どうしたの? きちんと言いなさい」
「はい。ごめんなさい。ミルクを下のお口に中出しされた看護婦は、どうなるのでしょう?」
「ああ。その事ね。ちょうど、私もその事を話そうと思っていたのよ」
 先輩看護婦は、由美子の質問に対して、何らかの答えを持っているようであった。由美子は、満里奈の話を聞く事にした。満里奈は、再び、鋭次の指示を耳もとで聞き、次の台詞を言った。
「その答えは、貴女が持っている”規則の手帳”に書かれてあるわよ!」
 そう言われると、そうであった。”規則の手帳”に答えがあり、”規則の手帳”が今回の問題の答えの全てなのである!
 由美子は、慌てて、自分の白衣のポケットから、この病院の神のバイブルとも言うべき、”規則の手帳”を取り出した。慌てる新人看護婦に、満里奈は、それを制し、自分の話を聞かせる事にした。
「貴女は、さっき、私の言う事を何でも聞くと言ったわよね?」
「はい。先輩・・・」
 どうして、そのような話を今されるのかは分からないが、由美子は、それに同意しているので返事を行った。
「それじゃ、その”規則の手帳の第33条”に書いてある通りにしなさい! それが、私の最初の命令よ!」
「はっ、はい。分かりました」
 由美子は、内容は分からないが返答をした。どちらにせよ選択肢は、それしか無いのである。由美子は、返事をした後に規則の手帳のページを探していった。言われた第33条を探していくと、後ろの方に全体がピンク色のページで見開き2ページにわたって、第33条のページがあった。

 ※※ 聖心病院、看護婦規則、第33条、男性患者様に、天使のミルクを中出しされた場合について ※※
 ピンク色のページで、『●● VIP患者様の場合 ●●』(●はハートマーク)
 と書かれたページが、見つかった。

 1.VIP男性患者様に、天使のミルクを中出しされた看護婦は、その男性患者様が退院するまで、その男性患者様の専属看護婦にならなければなりません。
 2.専属看護婦は、VIP男性患者様が指定した白衣と下着を身に着けなければなりません。 もし、指定した物を着けていない場合は、男性患者様の手によって、着せ替えさせられる事とします。
 3.専属看護婦は、VIP男性患者様に、『着せ替え人形ナースになってくれ』と言われると、それに応じなければなりません。VIP男性患者様は、一日に何回でも、『着せ替え人形ナース』になる事を指示する事が出来ます。
 4.着せ替えは、男性患者様が指定した場所で、男性患者様に手によって、行われる事とします。『着せ替え人形ナース』は、VIP男性患者様に身を委ねて、大人しくしていなければなりません。着せ替えの最中に、男性患者様の手や口が触れる事があっても、大人しくしていなければなりません。
 5.専属看護婦は、VIP男性患者様が眠る時、指示があれば、添い寝をしなければなりません。添い寝の時の寝具は、男性患者様が指定する姿にならなければなりません。

 あと、数項目にわたって、専属看護婦の心得が記述されてあった。これを読んで、由美子は、専属看護婦が恥ずかしい対応をしなければならない事を知った。
 どうして、ここまで恥ずかしい規則が書かれてあるのかは分からないが、ここに書かれてある事は絶対であり、この病院で働く看護婦にとっては、”神のバイブル”なのである。
 それに、今、先輩看護婦とこの第33条に書いてある通りにすると約束したばかりである。由美子は、『この通りにしなければならない。鋭次の専属看護婦にならなければならない』という気持ちになっていった。
 規則の手帳を読み終えた事を確認した満里奈は、新人看護婦に言った。
「規則の手帳は、読んだかしら? 貴女は鋭次様の専属看護婦になるのよ! 分かったわね?」
「はい・・・先輩・・・鋭次さんの専属看護婦になります・・・」
「ふふっ。物分かりのいい子ね。助かるわ。それじゃ、決定ね。一週間だけがんばればビデオを全てあげるわね!」
「はい。先輩」
 満里奈は、簡単に新人看護婦を説得する事が出来た。耳もとで鋭次に言われた言葉を言っただけなのだが・・・

 二人の会話は、何か少しおかしいところがあった。
 普通に受け答えをしている様にも見えるが、時々、会話が途切れる時があった。しかし、会話が途切れた後、満里奈の口からは指示された言葉を口にするようになっていた。
 二人が会話を始めた時から、鋭次は、二人の前にいたのである。正確に言うと満里奈の横に座っていた。そんな状態で、このように会話が進む感じにはならないと思われるが、二人の看護婦には鋭次の姿が見えていないようであった・・・
 それは、先程の最後に、鋭次が掛けた催眠術によるものであった。二人には、何故か、鋭次の姿が見えなくなり、ベッドで休んでいるものと思うようになっていた。
 しかし、実際には、満里奈の横に座り、満里奈の耳もとで指示を出していたのである。この事により、由美子を簡単に専属看護婦になる事を了承させたのであった。

第15話 専属看護婦、誕生

「それでは、鋭次様のところに行きましょうか」
「はい。先輩」
 満里奈は、新人看護婦に専属看護婦としての詳細な説明を一通り行い、VIP男性患者様に所へ行くことにした。
「行く前に、これに着替えなさい」
「えっ? これは?」
「新しい白衣と下着よ。さっきまでの行為で白衣は皺だらけだし、下着も濡れているでしょうから、これに着替えなさい」
 由美子は、渡された清潔な白衣と下着に、一瞬、躊躇したが従わない訳にはいかない。少し、気になる部分もあったが言われた通りに、ソファの隅で男性患者様の死角になる所で着替えを行った。

 鋭次は、スイートベッドで、くつろいでいた。
 これからの会話は、満里奈が主導権を持って由美子に指示を行うが、それは、あらかじめ鋭次が満里奈に教え込んでいたものであった。
 満里奈は、鋭次の”天使のミルク”の虜になって、ミルク大好き病になっていた。それ故、鋭次が指示した事を完全に守るようになって、鋭次の操り人形状態になっていた。今夜の鋭次の天使のミルクを注いでもらう為に、一生懸命、指示された事を思い出しながら、新人看護婦に指示や説明を行うのである。

 スイートベッドの側に着くと、満里奈は嬉しそうな声で、VIP男性患者様に言った。
「あの。鋭次様。ちょっと、よろしいでしょうか?」
 ベッドで休んでいた鋭次は、その声に気がついたようだ。
「んっ? 満里奈、どうしたんだい?」
「はい。鋭次様。この子、安田さんとの相談が終わりましたので、お話に来ました」
「ほおー。そうなのか? 早かったね。それで、どうなったんだい?」
「はい。それで・・・」
 薄いピンク色の布地で、まるで下着として着けるスリップの様な白衣を身に着けて、由美子は恥ずかしそうに立っていた。
 それは、腕の部分には袖は無く、ノースリーブの衣類で、両肩の部分は細い紐を簡単に蝶々結びにして留めてあった。その蝶々結びを解く事により、肩紐が外れてしまう仕組みになっていた。
 また、その肩紐とは別に、もう一組の白色の蝶々結びの肩紐もあった。それは、由美子が今、身に着けているブラジャーの肩紐であった・・・
 薄い布地のピンク色の白衣は、ほとんどシースルーに近い素材で出来ていた。光の光線の具合や何らかの行動をしていなくても、じっとしているだけで白衣の中が透けた状態になっていた。
 白衣の下には、白色のフロントホックブラと、白色のリボン留めパンティの様子が簡単に見てとれた。
 また、白衣の中央には、5つほどの簡易留めホックが並んでおり、軽く左右に力を加えるだけで、ホックが外れるものとなっていた。スカートの丈は、膝上20センチくらいで、軽い動作をしただけで、パンティが見える状態となっていた。
 この白衣は、ほとんど、下着か寝具に等しいものであった。
 由美子は、この様な衣類を身に着けさせられ、男性患者様の前に恥ずかしそうに立っていたのであった。

「鋭次様。この子。安田さんは、今日から、鋭次様の専属看護婦になるらしいですわよ!」
「なんだって? 専属看護婦さん? だって?」
「はい。鋭次様」
 その話を聞き、鋭次は由美子の方を見た。由美子は恥ずかしそうに立ったままである。
「本当かい? それにしても、可愛い白衣だね」
 それに対しては、先輩看護婦が返事を行った。
「ありがとうございます。鋭次様。記念すべき日となりますので、可愛い白衣の方がいいかと思いまして、この”ネグリジェ白衣”を着けるように言いました」
「”ネグリジェ白衣”だって?」
 鋭次は、驚いたように聞き直した。
「はい。鋭次様。今、この子が身に着けているのは、”ネグリジェ白衣”と申しまして、夜にVIP男性患者様に”添い寝”する時に身に着ける白衣なんです」
「”添い寝”だと? どういう事だい?」
 鋭次は、次々と現れる新しい言葉に、尚更、驚いたように聞き直していた。
「はい。鋭次様。あの、徐々に説明してまいりますので、今は、とりあえず、”専属看護婦の誓い”を聞いて頂けるでしょうか?」
「そうかい。分かったよ」
 鋭次は、意外とすんなり、了承してくれた。
 18才の美少女看護婦の恥ずかしい誓いの開始である。

「さあ。安田さん。鋭次様に、”専属看護婦の誓い”をしなさい!」
「はい・・・先輩」
 満里奈に肩を押され、由美子は、スイートベッドの淵側に座っている鋭次に対して、誓いの言葉を述べる事になる。
 満里奈は、由美子の耳もとで、誓いの言葉を教え込んだ。 由美子は言われた通りに、鋭次に誓いを述べる。
「あの。鋭次さん。私・・・安田由美子は・・・鋭次さんの専属看護婦になる事を・・・誓います」
「ふーん。そうなんだあ。よろしくな」
 鋭次は、特に気にした様子も無く、あっさりと挨拶をした。由美子は、それに対しても返事をした。
「はい。鋭次さん。これから、よろしくお願いいたします・・・」
 由美子は、ペコリと頭を下げた。しかし、ここで、先輩看護婦の声が上がった。
「安田さん! それじゃ、誓いのキスをしなさい! それにより、専属看護婦としての誓いが有効となるのよ!」
「えっ? キス・・・ですか?」
 少し躊躇う由美子に、満里奈は少し声を大きくして、言った。
「そうよ。鋭次様に抱きつき、誓いのキスをするのよ!」
「そんな・・・こんな姿で・・・鋭次さんに抱きついて・・・キスをするなんて・・・」
 由美子は、自分が今、身に着けている薄い布地の白衣で抱きついてキスをするのが、とても恥ずかしく感じていた。しかも、重要な事に、このキスは、由美子にとって、ファーストキスなのである!!
 催眠術を掛けられ、何度もキスをされているが、由美子はその事を覚えていなかった。由美子は今まで男性とキスをした事が無く、このキスがファーストキスになるのである。
 そんな躊躇いを隠せない美少女看護婦に、満里奈は、由美子の耳もとで、最終警告の言葉を言った。
「私の言う事が聞けないっていうの? ”院内放送”しようかしら?」
「そっ、それだけは!」
 由美子は、必死になって、小声で、先輩看護婦にだけ聞こえるように懇願した。
 こうなってしまっては、もうどうしようもなく、満里奈に従うしかないのであった。由美子は、覚悟を決めて、男性患者様に、誓いのキスを行うのであった。

 鋭次に、スイートベッドから立ってもらいようにお願いすると、由美子は男性患者様に言った。
「鋭次さん。今日から、私は、鋭次さんの専属看護婦になります・・・よろしくお願いします」
「ああ。よろしく頼むよ。その言葉を忘れないようにね!」
「えっ? はっ、はい・・・んぐっ! んーー、んーー!!」
 鋭次は、由美子を強く抱きしめて、目を見つめると、優しい口づけを行った。
 由美子の目がとろーんとなり、恥ずかしい誓いが脳裏に刻み込まれていく・・・
(ああ・・・私、鋭次さんとキスを・・・)
 由美子は、何故か、鋭次の瞳から目を反らす事が出来なかった。また、目を閉じる事も出来なかった。とろーんとなった目で、まるで、お嫁にいく新婦の様に、男性患者に見つめられたまま、キスを受け続けていた・・・
 このキスにより、由美子は、規則の手帳の第33条を必ず守る、専属看護婦になってしまうのである。
(これで・・・私は、鋭次さんの専属看護婦になってしまったの?)
(私は・・・私は・・・鋭次さんの・・・専属看護婦・・・)
 由美子の脳裏に、深い深い強制的な暗示が刻み込まれた。
 1分近くの長いキスが終わると、鋭次は嬉しそうに言った。
「これで、由美子ちゃんは、俺の専属看護婦さんになったんだね!」
「はい・・・鋭次さん」
「由美子ちゃんのような可愛い看護婦さんが、俺の専属看護婦さんになってくれるなんて、俺は幸せだな!」
「ありがとう・・・ございます・・・よろしくお願いします」
 由美子は、ペコリと頭を下げた。

 一通りの挨拶が終わると、鋭次は、ぽつりと言った。
「それにしても、可愛い白衣だね」
「はっ、はい・・・」
 由美子は、恥ずかしさのあまり、それ以上、何も言えない。
「でも、俺は、普通の白衣の方がいいな」
「そっ、そうですか」
 由美子は、そのように返事をしたが、この会話の中で鋭次が普通の白衣を望んでいるという事は、今の恥ずかしい白衣を止めて通常の白衣に戻れるのではないか? という期待感も少し浮かんでいた。それ故、言ってはならない事まで続いて言ってしまったのである。
「そっ、そうですよね」
 それを聞いて、満里奈と鋭次は、一瞬にんまりと笑った様な表情になっていた。

「それじゃあ、普通の白衣になってもらおうかな?」
 鋭次が、特に気にした様子も無く、軽い気持ちで言ったような気がした。その姿に悪意は全く感じられなかった。そして、気がつくと、スイートベッドの近くにあるミニテーブルの上には、何故か清潔な新しい通常の白衣が置かれてあった。
 由美子は、気づいていたかどうかは分からないが、白衣の下には、同様に清楚な新しい下着も置かれているのであった。由美子は、それを見て、今、身に着けている恥ずかしいネグリジェ白衣を止めて、早く通常の白衣に着替えたいとい気持ちになっていた。
「はい、鋭次さん・・・それでは、更衣室の方で・・・」
 VIP病室の入口付近には、何故か、更衣室があった。
 この更衣室は、看護婦達の為のもので、どういう理由があるのか分からないが、鋭次の所に来る前に看護婦が利用する場合がある。鋭次のいるVIP病室に来るまでは、他の患者様にも見られるので、あまりに恥ずかしい姿になる事は出来ない。
 しかし、鋭次の所に行く時には、鋭次に指定された白衣や下着を身に着ける必要がある場合があるので、看護婦はここで着替える事になるのである。今まで着てきた通常の白衣を脱ぎ、薄い布地のミニスカート白衣に着替えたり、時にはブラジャーを外してしまったりと、どういう意思や暗示により、そのように着替えるのかは分からないが、看護婦達はよくここを利用することがある。
 由美子は、入口付近に更衣室があることを知っていたので、そのように言ったのであろう。しかし、それを聞いた先輩看護婦は、大きな声で、叱責する様に新人看護婦に言った。

「貴女、安田さん。何を言っているの?! 規則の手帳の事は忘れたのかしら?!」
「えっ? あの・・・」
 由美子は、先輩の叱責にビクッとなり、更衣室に行く足が止まった。新人看護婦の不甲斐なさに、満里奈は、怒ったように命令した。
「第33条の3項目と4項目を、もう一度、ここで読んでみなさい!!」
「はっ、はい。先輩」
 由美子は、規則の事を思い出し、先輩に言われた通りに、手帳を読む事になる。
「あの・・・これは・・・」
 手帳のピンク色のページを開いた由美子は、恥ずかしい規則に読む声が止まってしまっていた。
「どうしたの? 早く読みなさい! 鋭次様にも聞こえる様にきちんと読むのよ! 読まないとあのビデオを院内放送するわよ!」
「ああっ! それだけはっ! 分かりました。読みます。読みますから・・・」
「そう? 分かればいいのよ。それじゃ、読みなさい」
 由美子は、恥ずかしい規則を、この場にいる者に聞こえるように読み始めた。
「専属看護婦の私は、VIP患者様、つまり鋭次さんに、『着せ替え人形ナースになってくれ』とおっしゃられると、それに応じなければなりません・・・」
「”着せ替え人形ナース”だって? 何なんだい、それは?」
 鋭次が疑問を口にすると、すかさず、満里奈は返答をした。
「はい、鋭次様。”着せ替え人形ナース”というのは、文字通り、この子が着せ替え人形になるって事ですわよ!」
「ふーん。着せ替え人形にね・・・」
「はい、鋭次様。安田さん、続きを読みなさい!」
「はい・・・先輩。着せ替えは、鋭次さんが指定した場所で・・・鋭次さんの手で・・・着せ替えていただきます」
 由美子は、恥ずかしい規則を読み、その事を鋭次に教える事となった。
「ふーん。それじゃあ、わざわざ、更衣室に行かなくても、このスイートベッドの上で、着せ替えする事も出来るんだよね?」
 その質問には、またもや、満里奈が、返答した。
「はい、鋭次様。この子は、鋭次様に身を委ねて大人しくしていますので、鋭次様が新しい白衣に着せ替えてあげて下さい」
 その返答を聞き、鋭次は、先程、ミニテーブルの上にあった白衣ともう一組の物を持ってきて、質問した。
「そうなんだ。それじゃあ、この新しい白衣は、俺が着せ替えていいんだね?」
「はい、鋭次様。専属看護婦の白衣は、VIP患者様、つまり鋭次様が着せ替えする事が出来ます」
「それじゃあ、こっちの下着はどうかな?」
 鋭次の手には、新しい白色の下着があった。清潔なブラジャーとパンティが持たれていた。由美子は、白衣の他に下着がある事に大きな不安に襲われていた。そして、その答えは、あっさりと満里奈の返答により、現実にされるのであった。
「はい、鋭次様。専属看護婦は、VIP男性患者様が指定した白衣と下着を身に着けなければならない規則になっていますので、ブラジャーやパンティやガードルなど、下着も着せ替えする事が出来ます」
「ふーん。下着も着せ替え出来るんだ・・・それは、楽しみだね」
 鋭次は、嬉しそうに、満里奈の話を聞いていた。しかも、満里奈の話には続きがあった。
「それと・・・安田さん。続きがあるでしょ? 4項目の残りの一行を読みなさい!」
「はい、先輩。着せ替えの最中に、鋭次さんの・・・ああっ! こんなっ! こんなの・・・」
「どうしたのかしら? 続きを読まないと・・・」
 先輩看護婦は、先程から何度も行っている脅迫で新人看護婦を見つめて言った。そうされると、由美子は、どうしようもないので仕方なく続きを読むことにした。
「はい・・・分かりました。着せ替えの最中に、鋭次さんの手や口が触れる事があっても・・・ああ・・・恥ずかしいです・・・」
 由美子は、どうしても恥ずかしくて、続きを読むことが出来なかった。それを見た満里奈は、大きな声で続きを言うのであった。
「鋭次様の手や口が触れる事があっても、大人しくしています。でしょ?」
「はい・・・先輩・・・」
 由美子は、真っ赤になって、恥ずかしい規則が男性患者様に知られた事を意識するのであった。大体の規則を聞いた鋭次は、優しい声で言った。
「それじゃあ、とりあえず、通常の白衣に着替えようか」
「はい・・・鋭次さん・・・」
 専属看護婦は、VIP男性患者様の申し入れを断る事はせず、返事をするのであった・・・

< つづく >

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