老教師の午後 6

-6-

 ふと、衣擦れの音に目が覚めた。
「…………?」

 真夜中の、奈々の部屋。

 微かな衣擦れの音に、私はふとまどろみから目を覚ました。
 可愛いデザインだが、しかし豪華で大きい彼女のベッドから顔を上げる。
 私の正面、大きく開かれたガラス窓の前に、奈々が立っていた。
 外を向いたまま首だけをこちらに振り向かせ、にこりと微笑む。
「お月様、綺麗ですよ……」
 淡い月明かりの中、白いシルクのネグリジェだけを纏ったその姿は、まるで妖精のように儚く、頼りなく見えた。

 思わずベッドから立ち上がって歩み寄る私に、奈々はくるりと向き直り、軽い足取りで抱きついて来る。
 裾長のネグリジェから覗く脚は白くしなやかで、徐々に女性としての柔らかさや滑らかさを持ちつつあった。
 だが――。
「……」
「えへへ……」
 ぽふ、と私の胸に飛び込んだ少女の身体は、それでもまだ、子供特有のか細さを色濃く残している。

(滑稽な事だな……)

 私は無言のまま苦笑した。
 腕の中の少女の全てを、私は既にこの手にしているのだ。
 膣の奥の奥、隅々までを貪り尽くし、幾度もその内奥に精を放った。

 その薄い絹の布地の下には、幾つも刻まれたキスマークが隠されているし、
 少女の身体の奥深く、その子宮は今も、私の精液で満たされている。

 その精神も魂も、悪魔の力で捻じ曲げ、手中に収めた。
 魂の絆は今もなお、逐一奈々の精神を赤裸々に伝え続けている。
 それなのに――。

 奈々が、今にも消えてしまいそうな気がしたのだ。

 今夜の訪問の目的は、奈々の従兄弟の排除だった。
 何か心配な事は無いか、と彼女に聞いたところ、浮かび上がってきた人物だ。
 表面上は好青年を取り繕っているが、二人きりになると途端に厭らしい視線を絡みつかせ、身体を触ろうとする、と。

 ――即座に奈々の父親を使ってこの家に呼びつけ、顔を合わせた瞬間に問答無用で『支配』した。
 覗いたその精神の奥底には、思った通り、反吐が出るような本性が蟠っていた。
 家の権力と財力に飽かせて薬物や不良仲間を使い、何人もの女性をレイプしてきた、正真正銘のクズだったのだ。
 あまつさえ夏休みには、彼の家の別荘で奈々を監禁・レイプする計画さえ立てていた。

 悪魔との契約があと数ヶ月遅かったら、奈々は――。
 そう考えただけで、地面が崩れるような危機感と、そして殺意にも似た怒りを覚えた。

 結局、彼には女性への性欲と、男性としての機能の全てを失ってもらう事にした。永遠に。
 自殺させなかっただけでも感謝してほしいというのが、偽らざる私の本心だ。
 決して自分のしている事を棚に上げている訳ではない。自分が善行を行ったと言うつもりも無い。所詮は私も同じ狢だ。
 だが、それでも、このまま彼を放置する訳にはいかなかった。それはたとえ神であろうと認めるところだろう。

 その後万難を排すべく奈々の身辺を洗い直し、これで一安心と胸を撫で下ろした頃には真夜中になっていた。
 そのままこの家に泊まり、先刻の不安を打ち消すべく、私は奈々を何度も抱いた。

「一瞬、妖精かと思ったよ……」
「――っ!! もう、恥ずかしいです……」
 真っ赤に紅潮し始めた顔を隠すように、奈々は私の胸に額を押し付けた。
「あまりに綺麗で、消えてしまいそうでね……年甲斐も無く、焦ってしまったよ」
 軽く抱きしめ合い、くい、とその顎を持ち上げ、啄むようなキスをする。
「ん…………ふ……、消えたり、しませんよ……わたし、せんせのお嫁さんになる為に、生きてるんだもん……」
「奈々……」
「この身体も、心も、ぜんぶぜんぶ、せんせの為にあるの……」
「……」
「もう、わたし、せんせ以外の男の人なんて、汚らしい獣にしか見えないんです……近付くだけで、身体が震えて、吐き気がするの……」
(そう、刷り込んだからな……)
 私は返事の代わりに唇を重ね、思い切りその舌を弄んだ。
「んん、ふ……はぁ…………せんせ、好き……愛して、ます……」
「……私もだよ、奈々……」
 そのまま、二人の足は自然に、ベランダへと向かう。

「きれい……」
 ベランダの柵を掴み、中空を見上げる奈々。
 広い芝生の庭の上、ぽっかりと丸い、真っ白な月が、二人を見下ろしていた。
 つややかな黒髪と、驚くほど細い項(うなじ)、幼さを残す肩先が、月光を纏って白く輝く。
 その幽眩とも言うべき光景に、私は思わず、奈々を背中から抱き締めていた。

 確かな鼓動と、体温を感じる。
 強く抱き締めれば、折れてしまいそうな、小さな「命」。
 だが、この命が、いずれは私の子を宿し、産み育てるのだ。
 私は父性愛にも保護欲にも似た、不思議な感慨を覚えていた。

「夜って、昔はとても怖かったんですけど、今はなんだか、安心します……」
 私の腕に手を重ね、奈々はそっと体重を預けてくる。
「暖かい……」
 少し強めに抱き締めながら、私は奈々の耳元で囁いた。
「奈々……」
「はい……」
「私は、そう長くは生きられないらしい……」
「……!!」
 奈々の身体が、瞬時に強張る。
「この前医者に、そう言われたよ……何故か身体が若返っていて、そしてその分、無理がかかって寿命が縮むのだそうだ」

 無論嘘だ。悪魔にそういう手抜かりは多分、無い。
 悪魔が契約に関して、人間に罠に掛ける事は大いに有り得るが、この若返りは悪魔との利害が一致し――と言うよりは、
『私が堕ちた事による影響を大きくしたい』という悪魔側の思惑によって与えられた副産物だ。
 これによって私が自滅するような事態は起こらないだろうと踏んでいた。

「それまでに、私はできるだけ多くの『生きた証』――子供を、残したいと思っているんだ」
「……」
「幾人もの花嫁を探しているのは、そういう理由からだ……お前には複雑な思いも多々あるだろうが……どうか、わかってほしい」
「はい……、わかりました……」
 胸に顔を押し付けながら、奈々はすすり泣くように答える。
「ただ、これだけは言っておく……これから幾人の妻を娶るかは私も分からないが……誰か一人を選べと言われたら、私は迷い無くお前を選ぶ。絶対にな」
「せん、せ……」
 顔を上げてこちらを見上げ、大きく見開いた瞳に、見る見るうちに涙が溢れていく。
「この事は誰にも言うなよ。奈々の胸の内にだけ仕舞っておけ……だが、決して忘れるな……」
「うれ、し……嬉しいです、せんせ…………私、その言葉だけで、もう死んでも良い……」
 華奢な身体を、強く、強く抱きしめる。

 今言った言葉は真実だ。私は元々、この娘を手に入れる為に悪魔との取引を承諾したのだ。
 少女達の中の誰か一人を選べと言われれば、本当に迷い無く、私は奈々を選ぶだろう。ただ、彼女だけでは満足できないというだけの事だ。
 私の肉体から込み上げる情動は、もはや一人の少女相手だけでは到底満たされないところにまで強まっていた。
 奈々一人だけが相手では、すぐにその肉体を壊してしまうだろう。
 契約のときは、奈々一人が私の物になれば良いと思っていた。だが、悪魔はオマケとばかりに軽い口調で、私の肉体を若返らせた。
 これは、その代償という形になるのだろう。やはり悪魔は甘くない、油断ならない、という事だ。

「おいおい、死なれちゃ困るぞ。お前には私の子を元気に産み育ててもらわなきゃならん……そう、何人も、な……」
「はい……せんせ、離さないで、くださいね……」
「ああ、一生離さんぞ……お前は永遠に、私の物だ……」
 微笑み合いながら、何度目かのキスをした。初夏の爽やかな夜風が、奈々の長い黒髪を躍らせていく。

 このまま、時間が止まれば良いのに、と、奈々は囁くように、言った。

 たまらずに強く抱きしめる。だが、こんな時にも私の分身は、正直にむくむくと反応し始めてしまう。
 密着している状態で、奈々が気付かないはずもない。彼女は恥ずかしそうに、しかし少し悪戯っぽい瞳でこちらを見上げ、クスッと笑った。
「したい……ですか?」
「あぁ、すまんなぁ……どうにも最近抑えが効かん。まあ、こんな可愛い妻を抱いていれば当たり前なんだがな……」
 ふふ、と、困ったような、嬉しそうな笑顔で答える奈々。びっくりするほど大人びた表情だ。
 少女の物ではない――それは妻が夫に向ける、全てを委ね、信頼しきった微笑だった。
「身体は、大丈夫か……?」
「まだ……せんせのが、はいってるみたいです……でももう、痛くはないですから……」
 夕刻の交わいの後、私は保険医を呼びつけて膣に強力な抗炎症剤を塗りこんだ。痛みも魔眼の力でシャットアウトさせ続けている。
 それでも、今日の幾度ものセックスは幼い身体に堪えただろう。
 だが、そうは思っていても、込み上げる肉欲は止まらなかった。
 せめて、なるべく早く終わらせよう――背中から手を回してクリトリスを弄り、膣口をくすぐる。
「――あ、ぁ……」
 幼い蜜壷は、あっという間に濡れ始めた。奈々も興奮していたのだ。
「ふふ……奈々のここもすっかり準備完了じゃないか。期待していたな?」
「うぅ…………っ」
 途端に顔を伏せ、耳まで真っ赤に染めて黙り込む。先程までの妻の表情とこの少女の羞恥、このギャップも良い。
 その表情を見たくなり、私は無理やり奈々の頤を摘んで顔を向けさせ、正面から覗き込んだ。
「うぅーっ…………」
 文字通り、林檎のように真っ赤に染まった少女の顔。恥ずかしさに視線は泳ぎ、行き場を失い、奈々は瞳をぎゅっと閉じた。
「可愛いぞ、奈々……」
「せん、せ……う、あああっ!!!」
 顔を見合わせた状態のまま、私はもう片手で軽く奈々の片脚を持ち上げ、バックの体勢でそのまま貫いた。
 衝撃に再び見開かれた奈々の瞳が、私の瞳と絡み合う。
 きゅうきゅうと不器用に締め付けながらも、奈々の膣はすこしずつ私の男根を受け入れていった。
「ふふ……ここもだいぶ、解れてきた様だな」
「せんせ、に、型、付けられちゃったもん……せんせの、形に……」
 可愛い事を言ってくれる――私はお礼代わりに軽く口付けし、ゆるやかなピストンを開始する。
「あ……、ああ……、あぅぅ…………ぅ……」
 紛う事無い少女の喘ぎ声に、腰が勝手に早まっていった。視線を絡み合わせたまま、絶頂への急勾配を駆け登っていく。
「……渡さん、お前は、誰にも、渡さんぞ……未来永劫、私だけの物だ……」
「ああぁ、はいっ、はいぃっ、わたしは、ああぁ、せんせの、ものですぅ……」
 声が、息が、至近距離で絡み合う。手すりにしがみ付いて体重を支えていた奈々の両手に、ぎゅうっと力が入った。
「――死ぬまで……ううん、死んでも、ずっと、ずっと、永遠にせんせぇの物ですぅ!!!」
 膣の奥から、とめどなく、マグマのような熱が湧き上がる。
 ――とぐろを巻き、渦を巻き、貫く肉棒に絡み付いていく。
 やがてはそれが、二人の魂までもを飲み込む、熱狂の渦へと育っていくのだ。

「い、いくぞ、いくぞいくぞいくぞ……っ…………ぐぅ………………っ…………う、おおおおお!!!」
「ああ、あああああ、きて……ぇ、来て、来て、来て、来てぇぇぇっ!!!! う、ああああああーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」

 今や心の底から夫婦となった私達は、獣の遠吠えのように月に叫び、そして同時に果てた。

「ん……ぅ」
 弥生は、泣きながら目を覚ました。
 寝起きの頭を軽く振り、涙の跡をタオルケットで拭う。

(寝た後も、泣いちゃってたかあ……)

 時刻は、いつも起きる時間よりも1時間以上早い、午前5時。
 空はとっくに明るいが、空気はまだ肌寒かった。

(…………)

 目が覚めると共に、思い出していく。
 昨日の衝撃を、そして泣きじゃくって過ごした夜の事を。

 明らかな、弥生の敗北だった。

 始めは奈々を心配して、偵察に行った筈の進路指導室。
 だが、そこで弥生は老教師に全てを見抜かれ、奈々と同じマッサージを望んで、
 そして生まれて初めての快楽を味わった。――味わって、しまった。

 弥生にとっての世界、その全てが、がらりとその色合いを変えた。

 そして、快楽の海を漂い、呆然としているうちに訪れた奈々との衝突。
 見せつけられた、二人の睦事。
 至福から煉獄の嫉妬へ、全てがジェットコースターのように訪れ、弥生はその怒涛のような出来事に、ただ翻弄された。

 ――そして、親友だったはずの奈々との、決別を迎えた。

 あの、後。
 あたしは逃げるように進路指導室を後にし、沈んだ声で母親に迎えを頼んだ。
 車の中でも、家に着いても、心配する家族の声も耳に入らずに、倒れ込むようにベッドに沈んで、そして、泣いた。
 悔しくて。羨ましくて。――そして、妬ましくて。
 抜け駆けされた、取られた、裏切られた、――負けた。
 色々な感情や衝動ががぐちゃぐちゃになって入り混じって、それらが正しいのかどうかさえ分からなくなって、ただ泥沼に飲み込まれるように、沈んでいった。

(…………)

 だけど、それももう終わり。
 一晩泣いて、なんとか心は落ち着いた。気力も、回復した。
 ここからは、反撃だ。

(負け、ない…………負けないっ!!)

 やられっ放しで黙っていられる性格じゃ、ない。
 陸上の時と同じ。負けても、敵わないと思っても、打ちひしがれても、それでも絶対に心は折らなかった。
 今回だって、そうだ。絶対に心は折らない。認めない。
 見返して見せる。逆転してみせる。必死に心を奮い立たせて、叱咤して、あたしはベッドから飛び起きた。

 まずはシャワーだ。こんな泣き腫らした顔を晒すわけにはいかない。
 そして、ご飯。夕飯も食べなかったからお腹はペコペコだ。エネルギーが足りない。
 しっかり食べて、身だしなみも整えて――いざ、出陣だ。
 あたしは気合を籠めるように、ずんずんと足を踏みしめて、歩き始めた。

(負けないから、奈々……!!)

 じーちゃん先生に、あたしを――貰ってもらう、ために。

 あたしも、奈々と同じように……先生の、お嫁さんに、してもらうために。

 いつものようにお父さんに送ってもらう車の中で、必死に作戦を考えた。
 あまり良い作戦も、思いつかなかったけれど。
 でも、手が無いわけじゃなかった。

 前に従姉妹のお姉ちゃんからこっそり貰った、エッチな本。
「あんたは少しはこういう事も勉強しないと、育たないわよ」
 なんて言われて、あの時は恥ずかしさもあって怒っちゃったけど。幼児体型で悪かったな。
 でも、今は感謝感激。ありがとうお姉ちゃん。

 あの本に書いてあった事。絶対にこんなの出来ないって事ばっかりだったけれど。
 でも、やるしかない。
 奈々よりもエッチな事をして、じーちゃん先生を誘惑するんだ。

 拳を固めて燃える私を見て、お父さんは「今日は気合入ってるなあ」なんてのんびりと笑っていた。

 ……ごめんね、お父さん。
 弥生は今日、上手く行ったら、初めてをじーちゃん先生に捧げます。
 でもいいよね、その時は先生と結婚するんだから。
 そうなったらお父さんも、喜んでくれるでしょ?

 だから、がんばるね。

 ちょっと、怖いけど。

 年端も行かない少女の「結婚」、そして複数の少女を娶ると言う「重婚」――。
 今の日本の倫理を根底から覆すような、そんな「常識」が蔓延する、この学校の中――。
 その中では、少女達の精神もまた、奇妙な変遷を経て育ち始めていた。

 自分達もあわよくば、先生の花嫁になれるかもしれない……。
 その期待は、無垢なはずの少女達は持ち得ないはずの、大人の女としてのプライドを育て始めたのだ。

 自らを磨き、怠惰を律し、矜持を保ち、理想の女性へと近付く気概を持つ。
 ライバルが周りの同年代の少女なだけに、若さと可愛さに胡坐をかいているわけにもいかない。
 何より、外見だけの可愛さなど、先生には通用しない。相手は数十年のキャリアを持つベテラン教師なのだ。

 女生徒達は自らそれを悟り、決心し、自己改革を始めていた。

 そして、もう一つ育ち始めているのが、学校の外の「常識」への、独立心だ。
「厳格な学校教育など時代遅れで本当にくだらない」という世間、それに対する反発心。
 ――そして今の自分達の「夢」や「価値観」とは異なる、外の世界。
 周りなど関係ない。自分は、自分の信じる事だけを握り締め、何者にも流されずに生きる……。

 少女達の年齢で、これだけの人生観を持ちうるのは、稀有なことだ。
 本来なら、まだ数年は親の言うなりに育っていくはずの少女達にとって、それは劇的な変化だった。

 学校全体が持つ、生徒達のモラル、向上心、自意識。
 ベテランの教師達がどんなに頭を悩ませても、どうにもできないその雰囲気を、老教師は図らずも改善してのけた。

 この学校の女生徒達は今、風格さえ漂わせながら、颯爽と歩き始めていた。

 『――だが、それでも、それを良しとしない勢力も、またどうしようもなく存在する、か――くくく』

 奈々を伴って登校し、彼女を教室に送り届けた、その後。

「こんにちは」

 突然、いきなり、唐突に。
 一人きりのはずの進路指導室に、軽やかな声が響いた。

「初めまして、『契約者』。お初にお目に掛かれて――実に、最悪だわ」

 反射的に振り向こうとするのを、寸でのところで思い留まる。
 どうせ、振り向いても何も見えまい。――悪魔の時と同じで。
 しかし、お目に掛かるとは痛烈な嫌味だ。想像していたよりも随分とウィットに富んでいるではないか。

 ――ならば、こう答えてやるとしよう。

 「初めまして、『天使』様。このような『名も無い』教師にお声を掛けて頂き――」

 私は、僅かに唇の端を歪めた。

「――光栄の、至り」

 始業のチャイムが鳴り、微かなざわめきが伝わってきた。

< つづく >

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