僕の魔法、キミの魔法 第二話

第2話

 魔法を使って藤野とセックスした日の帰り道、僕は色々考えていた。

 取り敢えず一応は魔法が上手く効いたみたいだけど、微妙と言えば微妙。

 何せ告白を促したのに実際してきたのは相談だったし、練習と割り切りつつもやっぱり藤野はちょっと恥ずかしいみたいだった。
 嫌がってはいないみたいだったけど、元々ある羞恥心を完全に打ち消すにはイメージがまだまだ弱かったのかも。それに藤野の性格的なものとか色々関係してそう。

 他の子に試すのはちょっとオアズケにして、もうちょっと色々藤野で実験と練習を重ねた方が良いかも。

 練習だったら藤野も喜んで参加するだろうしね。

 そんなこんなで翌朝。
 藤野とあれだけしたのに、今朝も僕のちんぽはギンギンだ。
 う~ん、魔法の実験日和だね。
 魔法をエロス方向にしか使う気のない僕にとってコイツの調子はとても重要だ。
 今日も一緒に頑張ろうなと撫で上げるとビクンビクンと返事をする。
 さてあまり刺激しすぎると無駄撃ちしてしまう。
 何たって魔法が使えるようになったんだ。
 自分でやるなんて馬鹿らしいよね。
 ひとつ上の男になった僕は意気揚々と学校に向かった。

 僕が教室の自分の席に辿り着くと、待ち構えていたんじゃないかってくらいのタイミングで藤野が話し掛けてくる。
「おっはよー、菅原!」
「おはよう、藤野」
 普段通りと言えば普段通りだけど、よく観察すれば藤野の表情が今まで僕に向けられていたものとちょっとちがうような気がする。
 これが恋する乙女の顔ってヤツなのかも。
 そうさせたのは僕だけどね。
「あのさ、菅原は今日の昼休みって何か用事ある?」
「購買で昼飯買って食べるくらいの予定しかないよ」
「じゃあさ、お昼は奢ったげるから、その、れ、練習に付き合ってよ」
 驚いた。練習はするつもりだったけどまさか藤野から誘われるなんて。
 でもちょうど良いや。じっくりと魔法を使えるのは昼休みと放課後くらいしかないもんね。
「ああ、『練習』ね。良いよ。へへ、昼飯浮いた♪」
 あくまでも練習。気軽な友達同士の関係の範囲内という印象を崩さないようにちょっとおどけてみた。
「もう…その分しっかり練習の相手してよね。じゃあ昼休みになったら屋上行く階段の踊り場で待ってて。あたしは小道具の準備があるから。ま、そんなに待たせるつもりはないけどさ」
「小道具?何か本格的じゃん?」
 何だろう、どんな練習をする気なんだ?想像がつかない。
「ふふふ♪来たるべき日に向けて色々考えているのだ」
 少なくとも僕の目の黒い内はそんな日は来させない。
 こっちも色々やってみたい事があるんだ。
「お~、何か凄そうだね。期待しとくよ」
 そんな話をしてる内にチャイムが鳴る。
 さて、退屈な授業を聞きながら楽しい実験内容でも考えるかな。

 昼休み。僕は藤野との約束通り、屋上へ向かった。いや、屋上へは出ないよ。寒いし、手前の踊り場で待ってるように言われたしね。
 ていうか、今まで意識してなかったけどここはなかなかの穴場かも知れない。この季節、吹きっさらしの屋上へ好き好んで出るヤツはいない。それはつまり屋上にしか繋がってないこの階段を昇ってくるヤツもいないってこと。しかもこのドア手前の踊り場は手摺りが背もたれにもなるし、いざという時身を隠す事もできる。
 エロい魔法の実験にはピッタリだね。設計者に感謝しとこう。ありがとー。ぶんぶん。
 あらぬ方向に手を振っていると人の気配。あ、藤野。
「菅原、何してんの?」
「う~ん。感謝の気持ちを表現してた。ま、そんなことより昼飯食べようよ。お腹減っちゃったよ。」
「…どのくらい?」
 後ろ手に何かを持った藤野が聞いてくる。
「午後の授業に支障が出るくらいかな」
「菅原、いつも寝てるじゃん」
「つまり眠気を吹き飛ばしてしまうくらいの空腹感ってこと」
「そっか、じゃあ多分大丈夫かな」
「…不穏な言葉が聞こえたような気がする」
「気のせいだよ。さ、練習しよ」
「いや、昼飯…」
「食べながらできるヤツだから」
 そう言うと藤野は踊り場にピクニックシートを引いた。その上に置かれたのは、二つの箱。大きいのと小さいの。
「藤野、まさかこれは…手作り弁当?」
「朝、早起きして作ったの。その、付き合ったらこういうこともあるだろうから、れ、練習しようと思って」

 おかしい、何かがおかしい。
「あ~ん」
 口を開けると食べ物が詰め込まれる。美味しい、それは良いんだけど。
「あ~ん」 
 藤野の箸は次のおかずを詰め込もうとしている。しかしまだ僕は先程の食べ物を飲み込み終わっていない。無視して咀嚼を再開する。
「…えぐ、やっぱり私の作ったものなんて美味しくないよね」
 藤野が涙ぐむ。仕方なく口を開ける。すると泣き止んだ藤野が嬉々として僕の口におかずを詰め込む。ハムスターでない僕に頬袋はない。正直もう限界だ。僕は次の箸を振り切って立ち上がるとお茶のペットボトルを掴み液体の力を借りて口の中の食べ物を一気に流し込む。その様子を藤野がポカンと見上げている。呼吸を整え僕は言った。
「藤野、正直に言わせてもらう。弁当はとても美味しい。だがそのペースで口に運ばれてまともに食事できるとは思えない。」
「え、そうなの?」
「うん、練習すべきはそこだ。大体藤野はほとんど食べてないじゃんか」
 そうだ、それにさっきから何一つエロい事がないじゃないか!
「だって『あ~ん』の練習だし、あたしのは後でも良いかなって」
「じゃあ僕が食べさせてやる」
 ついでにエロい事もしてやる。
「え?え?あたしに?菅原が?」
 慌てる藤野をそのままに僕はイメージを組み立てる。適当に卵焼きを箸で摘んで藤野の口に運ぼうとする僕の姿を。
「ほら、口開けて。あ~ん」
 上手く同調して藤野になりきった僕は更に別の事を強く思いこむ。藤野自身の考えだと誤解するぐらい強く。
『菅原に差し出されたモノは素直に口に入れる。』
 強く思い込み過ぎてちょっと耳鳴りがする。これぐらい強くイメージを植え付ければ大丈夫かな?内容も単純だし。
「あ、あ~ん」
 口を開いた藤野に卵焼きを放り込む。
「ほら。美味しいだろ?味に関しては悩まなくて良いよ」
「うん」
 藤野がモグモグしながら答える。行儀は悪いけど構わない。これからもっと行儀の悪いことをさせるんだしね。
「食べてる間は待ってあげないと」
 そう言いながら僕はカチャカチャとベルトを外す。
「…そうね。一度にたくさんは無理だわ」
 卵焼きを飲み込んだ藤野が言う。僕はズボンのジッパーを下ろした。
「だろ?よ~し、次はこれだ。ほら、あ~ん」
 僕は自分のちんぽを取り出して藤野の目の前に差し出す。これからの事を想像してもうギンギンになってる。
「うん」
 何の躊躇もなしに藤野が僕のちんぽを口に入れる。
 いいぞ、魔法が効いてる。やっぱり強くて単純な方が効きやすいみたいだ。
「これはちょっと食べ方が難しいかもね。教えてあげるから『練習』しなよ」
「ふん、わふぁった」
 藤野がちんぽをくわえたまま喋る。ヤバい、それキモチイイ…。
「強く噛んじゃ駄目だよ。でもさっきみたいにくわえたまま喋るような感じで口をモゴモゴするのは良いよ」
「ふぉう?」
 藤野が目一杯モゴモゴしてくる。う~ん、まんことはまた別の気持ちよさがあるなぁ。
「そうそう。そしたら今度はそのままペロペロ舐めてみて。アイスキャンデーみたいに」
「むひゅかひいね」
「いやいや、大丈夫。藤野才能あるかもよ」
「ふぉんふぉ?」
 嬉しそうに僕のちんぽを舐める藤野。
「今度はモゴモゴしながらペロペロしてみて」
「ふぉんなかんり?」
 こ、これは!たとえるならサッカーで名コンビが巧みなパスワークで敵陣営を駆け抜けていく感じだろうか。ヤバい!最後のディフェンスが抜かれた!ゴール前フリーだ!
「ふ、藤野!くわえたまま口を離さないで!」
「んにゅう!」
 僕は藤野の頭を掴むと自分の腰に押しつけた。
 どぷっどぷどぷ。
 見事藤野の喉奥にシュートが決まる。藤野は僕の股間で苦しそうにしてるけど僕は手を離さずに意識を切り替える。
 あんまりイメージしたくないけど、藤野の視界は僕のちぢれ毛で一杯だ。でもとにかく藤野に思い込ませる必要がある。
『菅原のちんぽはとっても美味しい。ちんぽから出るザーメンはもっと美味しい。』
 意識を戻すと腕の力を弛めて藤野の顔を覗き込む。するとさっきまで苦しそうにしていた表情が様変わりしていた。
 ごくり。
 喉を鳴らして藤野がザーメンを飲み込む。
「ぷはぁ。練習なのにこんな美味しいの出してくれるなんて菅原ってば優しいね」
 口から出したちんぽを両手で持ちながら笑顔で言う。
「まだこびりついてるだろ?全部藤野にあげるよ」
 正直僕はそんなの一滴も舐めたくない。
「え?良いの?えへへ、やったぁ♪」
 嬉しそうにちんぽを舐め始める藤野。その刺激でまた僕のちんぽが元気になる。う~ん、せっかくだからセックスもしたいな。どういうイメージを植え付けよう?
 そう言えばまだ弁当を食べきってないな。
 良し!コレでいこう!
 意識の切り替えにもだいぶ慣れてきた。僕は藤野になりきると早速イメージを植え付けた。
『菅原がお弁当を食べている間にデザートを準備しなくちゃ。デザートはあたし。菅原の目の前だけど見せつけるようにオナニーしちゃおう』
 藤野が舐め終わったのを見計らって弁当に手を伸ばす。
「僕、弁当の残りを食べたいんだけど、ええと、また食べさせてくれるの?」
「あ、良いよ。食べて食べて。あたしはその間にデザートを準備するから」
「すごいな、デザートまであるんだ」
「へへ♪まあ食べながら見ててよ。すぐに準備しちゃうから」
 僕が食べ始めると藤野は自分の体をまさぐり始めた。
「ん…」
 右手は制服の上から胸を揉みしだき、左手はスカートの中でモゾモゾしている。
「ぁあ…す、すがわらぁ」
「何?」
 弁当をパクつきながら聞き返す。
「ど、どうかな?美味し、そうに、ん、見える?」
「う~ん、制服着てるからよく分からないなぁ。いっそ脱いじゃえば?せっかくの『練習』なんだから色々試してみなきゃ」
「そ、そっか、ふぁあ、これ、じゃ見え、ない、んん、よね」
 藤野はオナニーの手を止めずに少しずつ服を脱いでいく。何かストリップショーみたいでエロい。見に行った事ないけど。
 食べ終わる頃には上靴と靴下以外は何も身に付けていない藤野が目の前にいた。多分床があんまり綺麗じゃないからだと思う。ピクニックシートはあるけどそんなに広くないからね。でも僕もちんぽ出しっ放しだから人の事は言えない。だってこんなにガチガチじゃしまえないよ。
 よく見れば藤野も良い具合になってる。体は全体的に上気して赤みがかかってる。目はトロンとして、でも何とか僕の方を見てるって感じ。口は半開きで涎が垂れていてたまに声が小さく漏れる。大きすぎず小さすぎないおっぱいはツンと上を向き、乳首は硬く尖っている。開いた股の間では指が忙しそうに動いてる。両側からまんこを広げながら中から溢れる汁を掻き出すようにジュプジュプと音を立てて指を出入りさせている。こんなの見ながら美味しいご飯が食べられるんだから僕は幸せだね。僕は最後の唐揚げを食べ終わると箸を置いた。
「あ~美味しかった。もうお腹いっぱい」
「!!」
 藤野がこの世の終わりみたいな顔で僕を見る。
「どうしたの?」
 ニヤニヤしながら尋ねる。
「も、もう、ぁぁ、食べられ、ないの?」
 それでも必死で指を動かしながら藤野が聞いてくる。
「そうだね」
「で、デザートは?」
「え、デザート?ううん、どうしようかな…」
 答えは既に決まってるんだけどわざと焦らしてみる。
「やぁぁ、食べてぇ、食べてよぉ、あたしぃ、もぉ、だめなのぉ、ねぇ、おねがい、すがわらぁ」
「わかった、わかった。そんなに言うなら食べるよ。デザートは別腹って言うしね」
 エロいのも別腹だ。僕はちんぽを片手で掴むと立ち上がって藤野に近付いていく。
「はやく食べてぇ、」
 股もまんこも限界まで開いた藤野が急かす。実に食べやすそうだ。トロトロのまんこにガチガチのちんぽをあてがうと僕は自分の両腕で藤野の腰を掴んだ。
「いただきま~す」
 思い切り腰を突き込む。
「ひあぁああぁ!」
 凄い声をあげた藤野は、何だか恍惚としていて幸せを噛みしめているようなそれでいて女というよりも雌を感じるようなエロい顔をして、小刻みにプルプルと震えている。
 突っ込んだだけで逝っちゃったみたいだ。まあ良いや、僕も楽しませてもらうよ。
 一回藤野の口に出した事もあって僕には少し余裕があった。それでも滅茶苦茶キモチイイ。出し入れしているとまんこがウネウネと絡み付く、まるで僕のちんぽを縦横無尽に這い回ってるみたいだ。
「あっ、もっと、ゆっくり、して、わかん、なく、なっちゃぁあ」
「美味しいからね、がっついて食べちゃうよ」
 藤野の訴えを一蹴してガンガン腰を送り込む。何だかんだまだセックスを覚えたてだからね。気を遣えるようになるにはレベルが足りない。
「ひゃいん、そんなぁ、うれひいけろぉ」
 藤野は既に呂律が回らなくなってる。前回植え付けたイメージもあって感じまくってるみたいだ。
 しかしそれは僕も同じ。あったハズの余裕はとうに消え失せ、さっきから僕の脳髄にアラート信号が鳴り響いている。
「そ、そろそろ出ちゃうよ」
 膣出しはマズいよなぁ、昨日は深く考えずに出しまくっちゃったけど。
「おくひぃ、おくひにちょうらぁい、しゅがわらの、ざーめん、たくひゃんろませてぇぇ」
 そっか、さっき植え付けたイメージで藤野は僕の精液が大好きになったんだ。
「わかった!いっぱい出すよ!」
 そう言ったのと同時ぐらいにまんこからちんぽを引き抜いた。名残惜しさも感じるが仕方ない。そのまま藤野の半開きの口に突っ込み、喉奥に亀頭を擦りつける。
 藤野も苦しそうにしながらも口をモゴモゴしてくれる。口の中で藤野の舌が裏筋に触れた瞬間、僕は今までに経験がないくらいの量を射精した。数回に渡って狭苦しい藤野の口の中を跳ね回りようやく止まった。
「ん、ぐぅ、んん」
 その大量の精液を全部飲み干した藤野はそのままちんぽを舐め回して尿道に残ってるヤツまで吸い出してしまった。教えてないのに…ホントに才能があるのかもしれない。
 藤野は口からずるりとちんぽを出して僕を上目遣いで見ながら口の周りをぺろりと舐めた。
「ごちそうさま」
 その表情に無性にエロスを感じて思わずもう一回やりそうになった時、予鈴が聞こえてきた。
 その音にハッとした僕らは慌てて服を着ると弁当とシートを片付けた。
 荷物を抱えて走り出そうとした時、藤野が僕の袖を引っ張る。
「また練習付き合ってくれる?」
「うん、もちろん」
 頬を染めた藤野は何だか照れくさそうに僕に背を向けると走り出した。
 僕もその後を追うように走る。
 次の女の子を狙う為にも藤野にはまだまだ練習に付き合ってもらわなくちゃ。

< つづく >

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