堕楽の家 第3話

第3話 恭子

「あんたたちっ、またシンゴをいじめたねっ!」
「うわっ、サナがきたぞ!にげろっ!」
「こらっ、まちなさいよっ!」
「だれがまつかっての!このかいりきおんな!」
「なによーっ!」
「うわっ、サナがおこったぞ!」
「にげろーっ!」

「うっ、うっ、ありがとう、サナちゃん」
「もう、あんたもいつまでないてるの、シンゴ」
「うっ、ううっ、えっく……」
「あーっ!おねえちゃんがシンゴおにいちゃんなかしたんだーっ」
「ちちちっ、ちがうわよ!なにいってんの、ミナ!」
「えー、でも、シンゴおにいちゃんないてるじゃん!」
「だだだ、だからこれはっ!」
「うううっ、えっく、ひくっ!」
「だからっ、もうなくのやめてよっ、シンゴ!」
「やっぱり、おねえちゃんがなかしたんだーっ!」
「ちがうっていってるでしょ!」

* * *

 ……夢か。

 目を開けるとベッドの上に寝ている自分がいた。

 あれは小学生の頃の夢だろうか。
 あの頃は、俺がいじめられると、いつも沙奈が助けてくれた。
 いつも、沙奈と、まだ小さい美奈と、3人で遊んでた。

 なぜか、夢の中でムキになって美奈に反論している沙奈の姿が記憶に焼きついている。
 なんであんなに顔を真っ赤にして、どうしてあんなに狼狽えていたんだろう?

 ……ああ、それに。
 あの頃、俺は沙奈のことを”沙奈ちゃん”って呼んでたんだ。

 あの頃にはもう戻れないし、戻りたいとも思わない。

 昨日、あの瞬間から、俺たちの関係は完全に変わってしまった。

 あの後、沙奈には、俺たちがしたことを誰にも話すことも知らせることもできないように口止めの暗示をかけた。
 そして、俺にも美奈にも、殺すことはもちろん、傷ひとつ負わせることはできないという暗示も。
 前に、催眠術ものでそういうのを読んだことがある。
 そういうのをやっておかないと、騒ぎが大きくなったり、危ないことになるかもしれないって。
 あの装置の効果には絶対の信頼があるので、きっと大丈夫だという確信はある。
 まあ、一晩寝て、なにも騒動が起きてない時点で大丈夫だってことはわかったけど。

 その日、沙奈は珍しく授業が始まるギリギリに学校に来た。

 授業の間、こっそりと沙奈の様子を窺う。

 今にも泣きそうな顔で下を向き、先生の話なんか耳に入ってないように見えた。
 そして、時々、ぎゅっと唇を噛んで方を震わせている。
 昨日のことが相当こたえている様子だ。

 ふっ、いい気味だ。

 そんな姿を見ているだけで、胸のすく思いがする。
 それに、あいつは俺と目を合わせようとしない。
 俺と目を合わせたら催眠術をかけられると本気で思い込んでいるんだろうか。

 ……本当に馬鹿だな。
 もし、そんなことが本当にできたら、今頃学校中の人間は俺の思い通りになってるはずじゃないか。

 まあでも、あいつがそう思い込んでくれてるのなら、それはそれでいい。
 だいいち、こんなに打ちひしがれた沙奈の姿を見ているだけで溜飲が下がるってもんだ。

 もうしばらくはこのまま苦しんでいてもらうとするか……。

 俺は、半泣きの沙奈をちらちら眺めながらほくそ笑む。

* * *

 放課後。俺の部屋。

「で、家ではどんな様子なんだ、沙奈は?」
「ん……部屋に閉じこもってご飯の時しか出てこないよ。私と話しもしようとしないし、目も合わせようとしない。……んむ、えろろ」

 床に膝をついてフェラをしながら、美奈が家での沙奈の様子を報告する。

「そうか」
「私のこと、すごく怖がってるみたい。廊下でばったり会ったときに、ものすごく怯えてたもん。……あふ、ちゅぱ」
「ふーん」
「あんなにびくびくしちゃって馬鹿みたい。だって、ああなっても当たり前じゃん。みんなにちやほやされてるけど本当はなにもできない女のくせにさ。それなのに、なんでみんなお姉ちゃんがいいの?むかついちゃうよ。……ん、んむむ、えろろ、れるっ、んむ、ちゅぱ、んふ」

 ひとしきり不平をこぼすと、美奈はフェラに集中し始めた。

「ちゅぱ、ぺろ、れろれろ、んむ、んく、あふ、れろろ」

 舌を細かく動かして刺激を与えてくる美奈のフェラに、俺の息子はすぐにむくむくと起きあがってくる。

「んっ、んくっ……お兄ちゃん、もうこんなに大きくなったよ」

 チンポから口を離して、美奈が嬉しそうな笑みを浮かべた。

「ねっ、ねっ、だから、お兄ちゃん、早くぅ」

 キラキラと瞳を輝かせ、期待感丸出しで美奈が迫ってくる。

「……なぁ、家の人は変に思ってないのか?特に、恭子おばさんとかは?」
「え、お母さん?それは、お母さんは心配してるみたいだけど、お姉ちゃんがちょっと気分が悪いだけだって言ってるから。気にはしてるけど、変には思ってないんじゃないかな」
「そうか……」

 沙奈がずっとそんな調子だと、さすがに家の人が不審に思うかもしれない。
 まあでも、沙奈が俺たちのことをしゃべることはできないはずだから、別にばれるとかの心配はしてない。
 そんなことよりも、ふっと恭子おばさんの顔が頭に浮かんだんだ。

 小さい頃は、よく沙奈たちの家に遊びに行っていた。
 だから、ふたりの母親の恭子おばさんにもよく会っていた。
 その頃から、子供心にもきれいな人だと思っていた。
 今はあの家に行くこともないし、外でばったり会ったときに挨拶するくらいだけど、今でも、恭子おばさんは眩しいくらいにきれいだった。

「なあ、美奈?おまえ、恭子おばさんは好きか?」
「うん、お母さんは優しいし、美人だし、自慢のお母さんだよ。お母さんは、お姉ちゃんだけをえこひいきしたりしないから」
「よし。じゃあ、恭子おばさんも俺たちの仲間に入れてあげないか」
「お母さんを!?」

 美奈が驚いて目を丸くする。
 
「そうさ。恭子おばさんとおまえと、そして俺とで、もっとえっちなことをいっぱいするんだよ」
「そんな……。私だけじゃダメなの、お兄ちゃん?」

 そう言った美奈の顔には、不安と不満がはっきりと浮かんでいた。

「だけどな。3人だとふたりじゃできないことがいろいろできてもっと楽しいぞ」
「そうなの?でも……」

 俺のことを独占したいのか、美奈はなかなかうんとは言ってくれない。

 ……しかたないな。

 俺は美奈に向かって意識を集中する。
 すると、美奈が体をビクンと小さく震わせた。

 美奈。おまえは母さんを、恭子おばさんを仲間に入れたくなってくる。
 恭子おばさんと、俺と3人でいやらしいことをするのが楽しみでしかたなくなってくる。

 そう強く念じる俺。
 美奈の表情は、遠くを見ているようにぼんやりとしたままだ。

 こんな感じでいいのかな?
 なんとなく、強く命令や暗示をかけるときのやり方がわかってきたような気がする。

「どうだ、美奈?恭子おばさんと俺と3人で楽しくやろうぜ。そして、沙奈のやつを仲間はずれにしてやるんだ」
「……え。あ、う、うんっ、そうだよね!その方が楽しいよね!」

 俺の言葉に我に返ると、美奈はさっきとはうって変わって賛成してくる。
 そう、この家の中ではこいつの気持ちを変えさせるなんて簡単なことなんだよな。

「よし、じゃあ明日さっそく恭子おばさんを仲間に入れてあげような」
「うんっ!」
「とりあえず、今日は俺といっぱいセックスしよう」
「わーいっ!」

 美奈が、飛び上がって抱きついてくる。

「ここをこうして……こうっと……ああっ、んああっ!」

 俺の膝に乗っかるような姿勢でショーツをずらすと、嬉しそうに俺の息子を当てて体を沈ませる美奈。

「あああっ、おっきいっ!大きくて、アソコが擦れて、気持ちいいよっ、お兄ちゃん!」

 そのまま、美奈は自分で腰を動かし始める。
 そんな美奈の体を支えてやりながら、俺は明日どうするか考えていた。

 恭子おばさんをこっち側につけようと思ったのは、放っておくと沙奈のことで怪しまれるかもしれないと、少しは思ったのは確かだ。
 だが、なによりも、沙奈は催眠術をかけられると思って俺と目も合わせようとしない。
 きっと、自分からこの家に来ることはもうないだろう。
 美奈も警戒されてるから、昨日のように美奈を使ってこの家に誘い込むことはできない。
 沙奈を装置の効果範囲に誘い込むには、他のやり方が必要だった。

 恭子おばさんを引き込もうと思ったのは、そう考えたからだ。

 なにより、恭子おばさんは美人だしな……。

 俺は、ぼんやりとそんなことを考える。

「んっ、ねえっ、お兄ちゃんももっと動いてっ!」
「おう、わかった」
「ふあっ!ああああっ!来てるっ、お兄ちゃんのおちんちんが奥まで当たってるうううっ!すごいっ、すごいよっ、お兄ちゃん!」

 美奈にせがまれて、下から突き上げてやる。
 俺にぎゅっとしがみついてきて歓声をあげながら、美奈はそのまま腰を動かし続ける。

「ほら、おまえももっと腰使えよな」
「うっ、うんっ!あああっ、くううううっ!」

 歯を食いしばって腰を大きく揺する美奈。
 感じているのか、アソコがさっきからぐいぐいと締め付けてきていた。

* * *

 ――翌日、俺の部屋。

「いいか、よく聞けよ、美奈。俺がこれから恭子おばさんを連れてくる。恭子おばさんは、おまえの言うことをなんでも聞いてくれるはずだから、恭子おばさんが俺といやらしいことをするようにさせるんだ」

 俺の言葉に、美奈は黙って頷く。

 美奈は、俺の顔を見上げたままぼんやりとして、完全に命令を聞くモードになっている。
 あの装置の扱い方にも、ようやく少し慣れてきた。
 こうやって強く念じてやれば、催眠状態とか、トランス状態ってやつだろうか、ぼーっと遠くを見ているようにぼんやりとなる。
 どうやら、その状態の時に命令するのが一番効果的みたいだ。

 俺は、一通り、恭子おばさんにさせることを美奈に説明し、美奈は虚ろな顔で首を縦に振る。

「おい、起きろ、美奈」

 そう言うと、美奈の顔に表情が戻った。

「……あ」
「なに寝てるんだ、美奈」
「あれ、私?」
「あれ、私?じゃないだろうが。じゃ、これから恭子おばさんを呼んでくるから、ここで待っててくれないか」
「うんっ」

 美奈をそのまま部屋に残し、俺は家を出る。
 俺の家から美奈の家まではそう離れてはいない。

 この家に来るのも久しぶりだな。

 明野家の玄関の前に立つと、懐かしくて、思わず小さい頃のことを思い出してしまう。
 ここに入るのは、小学生の時以来だ。

 まだ、沙奈は帰ってこないはずだった。
 今日の授業中も、あいつは泣きそうな顔でうつむいているだけだった。
 でも、放課後にはいかにも重たい足取りで、それでも荷物を持って更衣室に向かっていくのを確認したから部活に行っているはずだ。

 俺は、一回大きく息を吐くと、インターホンを押す。

「はーい、どなた?」
「僕です!飯田進吾です!」
「あら?進吾くん?どうしたの、いったい?」

 玄関のドアが開いて、恭子さんが顔を出した。

 改めて間近でその姿を見て、思わず見とれてしまう。
 恭子おばさんは、俺と同い年の子供がいるとは思えないほどに若々しく、そしてきれいだった。
 完全にオバサン化しているうちのおふくろとはえらい違いだ。
 実際に恭子おばさんの方がうちのおふくろよりも歳は若いんだろうけど、それにしても、だ。
 恭子おばさんは歳をとらない種族なのか、うちのおふくろがすぐに歳をとる種族なのか、もしくはその両方なのか、思わずそんなことを考えてしまう。
 小さい頃から、子供心にきれいな人だと思っていたけど、こうやってじっくり見ると、本当に美人だなと思う。

 ほっそりとした顔は、美奈よりも沙奈に似ているのかな?
 でも、ショートカットの沙奈とは違って、長い髪をポニーテール気味に結い上げているし、なにより、目元がきつい印象の沙奈とは違って、恭子おばさんは目尻に柔らかな笑みを絶やさず、優しい表情をしていた。
 
「どうしたの?進吾くん?」

 恭子おばさんの声に我に返る。

「あっ、いや、さっき美奈ちゃんが気分が悪いって言ってうちの前でうずくまってて」
「ええっ、美奈が!?」
「だから、今、うちで休ませてるんですけど、母さんに、恭子おばさんに来てもらった方がいいって言われたんで僕がこうして呼びに来たんです」
「それで、美奈はだいぶ具合が悪そうなの!?」
「いえ、横になったらだいぶ楽になったから大丈夫って本人は言ってるんだけど」
「そうなの、ありがとう、進吾くん。ちょっと待ててね」

 そう言うと、恭子おばさんはいったん奥に入り、鍵を手にしてすぐにまた出てきた。

「お待たせ。じゃあ、行きましょうか」
「はい」

 恭子おばさんは、玄関に鍵を掛けると、俺と並んで小走りに走り始める。

「ごめんなさいね、進吾くんの家に迷惑かけちゃって」
「そんな、気にしなくていいですよ。美奈ちゃんは僕にとっても妹みたいなもんだし」
「そうよね、小さい頃はよく遊んでくれたものね」
「それに、たいしたことはなさそうですし、大丈夫ですよ、きっと」
「だといいんだけど。いえね、一昨日の晩から、沙奈も気分が悪いっていって元気がないのよ。それで今度は美奈でしょう。もしかしたら、なにか病気かしらと心配になっちゃって」
「そんなの考えすぎですって、きっと」

 不安そうな恭子おばさんを励ます俺。
 というか、沙奈に元気がないのは俺のせいなんだけど、本当のことを恭子おばさんに言えるわけがない。

 そんなことを話しているうちに、すぐ俺の家に着く。

「さあ、どうぞ中に」
「ええ」

 玄関から恭子おばさんを迎え入れると、そのまま階段を上がっていく。

「恭子おばさん、こっちです」
「え?二階?気分が悪くて休んでるのに?」
「なにしてるの、恭子おばさん!早く来てよ、美奈はこっちですから!」
「え、ええ……」

 階段の上から強く言うと、戸惑いながらも恭子おばさんはついてきた。

「さあ、ここですよ」
「美奈!……ええっ?」

 俺の後から部屋に飛び込んできた恭子おばさんは、中で何事もないかのようにマンガを読んでいた美奈の姿にきょとんとして立ちつくす。

「あ、お母さん、来たんだ」
「美奈、あなた、気分悪いんじゃ……?」
「うん。気分は悪くないよ。ここに来たらとっても気分が良くなったし」
「え、どういうことなの?」
「うーん、それはお母さんにもすぐにわかるよ」

 困惑している恭子おばさんに、涼しい顔で美奈が答える。

 よし、そろそろだな。
 タイミングを計って、俺は恭子おばさんに向かって念じる。
 恭子おばさんは美奈の言葉やすることに逆らうことはできない、と。

「ほら、お母さん、こっち来て」
「え、ええ……」

 釈然としない顔で、恭子おばさんは美奈の方に近づいていく。

「これからお母さんも、私と、進吾お兄ちゃんと一緒に気持ちよくなろうね」
「ちょ、ちょっと、美奈!?」

 美奈に服のボタンを外され始めて、後ずさろうとする恭子おばさん。

「もうっ、お母さんは動かないで!うまくボタンを外せないじゃない!」
「だから!……ええっ、どうして!?」

 美奈から体を離そうとして、恭子おばさんが驚きの声をあげた。

「どうしてっ?体が、動かない!?」
「そうそう。じっとしててね、お母さん」
「やめっ、やめなさい、美奈!」

 動けない恭子おばさんの服を手際よく脱がせていく美奈を眺めながら、俺はベッドに腰掛ける。

「うわ~、おっぱいがブラからはみ出そうだね、お母さん」
「いやっ、やめてっ、美奈!」
「上はこれでよし、と。じゃあ、次はこっちだね!」
「やっ、そこはダメよっ!どうしてっ、なんで体が動かないの!?」

 恭子おばさんは、ただ狼狽えているばかりで俺の方に注意が向いてない。
 そうしている間にも、スカートもショーツもずらされて、すっかり裸にされてしまう。

「これでよし、と。さあ、じゃあ、進吾お兄ちゃんにも見てもらおうね。お母さん、お兄ちゃんの前に立って」
「え?ええ?どうして?」

 恭子おばさんの足がゆっくりと動き、俺に近づいてくる。

「ちょっと!私になにをしたの、美奈!!」

 狼狽えて美奈に向かって叫ぶ恭子おばさん。

 なるほど、こういう使い方もありだな。

 きっと、恭子おばさんには、美奈の言うとおりに自分の体が動いているように思えるんだろうな。
 沙奈の時とは違って、俺じゃなくて美奈がなにかしたんだと感じてるのかな?
 もちろん、俺もここにいるんだから共犯とは思われてるかもしれないけど。

 ていうか、俺も美奈に操られているフリでもしてみるか?
 犯人は美奈ってことにして。
 でも、今から美奈と打ち合わせするのも面倒だな。

 だいいち、もう目の前に素っ裸の恭子おばさんが立ってるじゃないか。

「し、進吾くん……」

 恭子おばさんは、恥ずかしそうに手でアソコと胸を隠そうとしている。

「もう~、ダメだよ、お母さんったら。手をどけて、進吾お兄ちゃんにちゃんと裸を見てもらわないと~」
「い、いや、やめて、美奈」

 嫌がっている恭子おばさんの様子とは反対に、恥ずかしい場所を隠していた両手がゆっくりと動いていく。

「うわぁ、すごいや」

 包み隠すものがなくなったその体を見て、俺はそれしか言えなかった。

 美奈よりもさらに大きなおっぱい。
 いや、確かに美奈も歳のわりには大きいとは思うけど、全然迫力が違う。
 なんというか、俺の顔が埋まりそうなというか、おっぱいに窒息してしまうというのを一度やってみたいというか。
 ……て、なに考えてるんだ、俺。

 それにしても、つんと張った美奈のおっぱいと比べて、重みで少し垂れているところがイヤラシイ。
 しかも、胸はそんなに大きいのに、全体の体つきは細くて、腰なんかきゅっとくびれてる。
 そして、美奈のほとんど剥き出しの割れ目とは違って、アソコは三角形の茂みに覆われていた。

 これが、大人の女の人の裸なのか……。

 しかも、その体の上には、女優か、さもなければモデルかというくらい整った顔が、なす術もなく恥ずかしそうに睫毛を伏せている。
 見れば見るほどいやらしくて、視線が釘付けになる。

「キレイだ。本当にキレイだよ、恭子おばさん」
「……進吾くん。こ、これはいったいどういうことっ?」
「もう、お母さんったらなに言ってるの?これから、いっぱい気持ちいいことするんでしょ」
「そういうことらしいですよ」

 俺は、にやにや笑いながらすっとぼける。

「ねえ、お兄ちゃん、お母さんになにやってもらおうか」
「うーん、そうだな……まずは、オナニーのお手本でも見せてもらうか?」
「あっ、それいいね!ねえねえ、ちょっとオナニーして見せてよ、お母さん!」
「なっ、なに言ってるの、美奈!?」
「いいからやるの!」
「そんなことできるわけっ!ああっ、またっ!?」

 怯えた表情のまま、恭子おばさんの手がゆっくりと動く。

「ひっ、ひくうっ!」

 恭子おばさんの指が、股間の茂みをかき分けていく。
 びくびくっと体を小さく震わせて短く叫ぶ恭子おばさん。

「ああっ!いやっ、なんでっ!?あうっ、いああっ!」

 戸惑いながら喘ぐ恭子おばさんの手が、アソコの辺りを弄り続ける。
 そして、もう片方の手が、自分のおっぱいをぎゅっと掴んでいた。

「いああっ!なんでっ、体が勝手にっ!?あうっ、あくうううっ!」

 恭子おばさんの指がぐっと茂みの奥まで挿し込まれて、ふとももがきゅっと内股になる。

「へええ、そういう風にやるんだね、お母さんは」

 美奈がしゃがみ込んで、興味深そうに恭子おばさんがアソコを弄っている様子を覗き込んでいた。

「いやっ、見ないで、美奈!ああっ、あううううっ!」
「いいんだよ、お母さん。ほら、もっと気持ちよくなってよ」
「いあああっ!あくうっ、あっ、いあああああっ!」

 立ったままで激しくオナニーをしていた恭子おばさんが、がくりと膝をついて前倒しになった。
 両手はアソコとおっぱいを弄り続けているから、肩で上半身を支えている。

「ひあああああああっ!ああっ、いやっ、あううううっ!」

 甲高い叫び声がして、恭子おばさんの体がビクッ、と大きく跳ねる。
 指が激しく動いているアソコの辺りから、ポタポタと床に汁が落ちていた。

「イったの、ねぇ、イっちゃったの、お母さん?」
「ううううっ!あうっ、あっ、あああっ!」

 喘ぎながら、恭子おばさんが首を横に振る。
 両手は、まだ自分の乳首をつまみ、もう片方の手は、指が根元まで割れ目の中に入り込んでいた。

「なんだぁ、まだイってないの?ほら、もっと激しく、ね」
「あっ!うあああああああっ!」

 恭子おばさんの体がごろんと転がり、仰向けになってブリッジしているみたいに反り返った。
 その体勢だと、弄っているアソコが丸見えだ。
 剥き出しになった茂みの中に、真っ赤な割れ目がばっくりと開いていて、そこを指が出入りしている。

「ね、イっちゃおうよ、お母さん」
「ああっ、ダメッ!あううっ!」
「ダメじゃないよ。私もお母さんがイクところ見てみたいもん。だから、ほら、もっと気持ちよくなって」
「いあああっ!ああああああああああああっ!」

 美奈に耳元で囁かれて、恭子おばさんの体がまた仰け反って固まる。
 アソコには、中指と人差し指が根元まで入り、親指がクリトリスにかかっていた。
 そして、ビクビクビクッと体が跳ねたかと思うと、割れ目からブシュッと潮を噴いてぐったりとする恭子おばさん。

「すごい、いやらしいよ、お母さん」
「うん、それに、すごいきれいですよ、恭子おばさん」
「……あぁ、あぅ、や、やめて、美奈、進吾くん」

 にやつきながら見下ろしている俺と美奈を、恭子おばさんは怯えた様子で力なく見上げてくる。
 もちろん、これでやめるわけがない。
 今度は俺が楽しむ番だ。

「じゃあ、じっとしててね、恭子おばさん」

 そう言うと、俺は恭子おばさんにのし掛かるようにして胸に手を当てた。

「やああっ!なにするのっ、進吾くん!」

 恭子おばさんは後ずさって逃げようとしたけど、それはできない。

「うそっ、またっ、どうして?体が、動かない!?」

 そりゃそうだろう。俺がじっとしてて、て言ったんだから。
 俺は、動けない恭子おばさんのおっぱいをじっくりと揉ませてもらうことにした。

「いやあっ、やめてっ、進吾くん!」

 うーん、なんだろう、この感触。
 美奈のおっぱいみたいに指を押し返してくるような弾力はないけど、むっちりとして手に吸いついてくるみたいだ。
 それに、手の中で流れそうなくらいに柔らかい。

 そして、今度は顔を近づけていく。

 うわぁ、すげえ。

 今、本当に俺の顔が恭子おばさんのおっぱいの中に埋もれている。
 俺の顔を包み込む、この温かくて柔らかいものは、なんて言ったらいいんだろう。
 それに、気のせいかなんだかいい匂いがする。
 思わず、おっぱいに埋めたまま、顔をぷるぷると振ってしまう。

「ああっ進吾くん、だめよ!」

 体を動かそうともがきながら叫ぶ恭子おばさん。
 でも、俺は、そんなことにはかまわずに舌を伸ばす。
 どうせ、恭子おばさんは体を動かすことはできないんだ。
 舌にねっとりとまとわりついてくる柔らかい感触。
 もし、食べ物だったらものすごく美味しい食べ物の食感だ。

「いやっ、あっ、ああっ!」

 俺は、恭子おばさんのおっぱいを吸い、乳首を唇で挟む。
 いつの間にか恭子おばさんは、もがくのをやめていた。
 いや、体をよじらせるようにしているんだけど、もがくというよりかは。悶えるっていった感じだ。

「すごいですね、恭子おばさんのおっぱい」
「あ……お願い、もうやめて……」
「ね、ね、どう、お母さんのおっぱい?」
「うーん、大人の女の人のおっぱいってこんなんなんだな」
「私のおっぱいと比べてどう?」
「それは、まあ、美奈の方がピチピチしてるよな」
「やたっ!」
「でも、これはこれで味があるというか包容力があるというか……」
「もうっ、どっちなの!?」
「まあ、若いおっぱいには若いおっぱいの、大人のおっぱいには大人の良さがあるってことだな」
「えーっ?なんなの、それー」

「……美奈、進吾くん、もうこんなことやめて」

 動かない体をなんとかしようというのはあきらめたみたいだけど、まだ恭子おばさんは弱々しく訴えてくる。
 でも、その全身はほんのりとピンクになって、ほわっと湯気が立ちぼってきていた

「そうですね。そろそろ恭子おばさんもこれが欲しくなったんじゃないんですか」

 そう言って、俺はズボンを脱ぐ。

「あ……」

 剥き出しになった俺の息子を見て、恭子おばさんが息を呑んだ。
 もう、それはギンギンに勃ってスタンバイ状態だった。

「ほら、これを入れて欲しいんでしょ、恭子おばさんは」
「い、いや、そんな……」
「入れて欲しいんだよね!だって、進吾お兄ちゃんのおちんちんものすごい気持ちいいもんね」
「気持ちいいって、美奈、あなた……」
「そうだよ。私、いつもお兄ちゃんにおちんちんいれてもらってるよ。ホントに気持ちいいんだから」
「そんな、美奈!?」
「えー?でも、お母さんも入れて欲しいんでしょ?」
「そうですよ、恭子おばさん。だって、ほら、おばさんのここ、こんなにばっくりと開いてドロドロですよ」
「きゃあっ!」

 俺が恭子おばさんの足を持ってぐっと開くと、真っ赤な裂け目が目の前に現れた。
 愛液でドロドロになったそこは、襞がひくついているのが見えるほどに開いていた。
 いやらしい気分になると女の人のそこが開いてくるのは美奈と何度もセックスしてるうちに気づいていたけど、恭子おばさんのそこは美奈とはまた全然違った。
 美奈よりも大きく開いている感じもするし、赤い色も濃くて、なんて言うか、ものすごく生々しい。

「ね、お母さんもお兄ちゃんにおちんちん入れてもらって気持ちよくなろうね」
「あ……い、いや」

 いやって言いながら、恭子おばさんがごくりと唾を飲んだのを俺は見逃さない。
 まだ少し怯えてるけど、俺のチンポをじっと見つめる恭子おばさんの目。
 なんか、すごく物欲しそうに見つめてる。

 オナニーして、おっぱい揉まれて、その気になってきてるんだろうか。

 これなら、このままでもいけるかな。

 とりあえず、装置の力は借りずにそのままやってみることにする。

「じゃあ、いきますね、恭子おばさん」
「やっ、だ、だめっ!あぅ!あっ、ああああっ!」

 恭子おばさんの両足を抱えたまま、固くなったチンポをその割れ目に突き挿す。

「いっ、いああああああああっ!」

 そのまま奥まで突くと、恭子おばさんが大きく体を仰け反らせた。

 これはすごいや。

 恭子おばさんのそこは、チンポに絡みついて中に引き込んでいくみたいだった。
 その温かさとまとわりつく感じが無茶苦茶気持ちいい。
 思わず、俺はそのまま腰をばこばこと動かしていた。

「あっ、あああっ!だめっ、あっ、あんっ、あああーっ!」

 俺の腰に合わせて、恭子さんが切れ切れに喘ぐ。

 あれ、おばさんも気持ちよさそうじゃないか?

 俺は、試しに恭子おばさんに声をかけてみる。

「恭子おばさんも動いていいですよ。思うとおりに動いて下さい」

 すると、恭子おばさんが両足を抱え上げられた姿勢のまま、体を俺の動きに合わせるようにして動かし始めた。

「あっ、あんっ、だめっ、だめなのにっ、気持ちいいっ!」

 泣きそうな、でも、どこか気持ちよさそうな顔で体を揺すっている恭子おばさん。

「あああっ!進吾くんのおちんちん、あの人のより固くて大きくてっ、ああっ、私、おかしくなっちゃう!」
「ふーん、お父さんってふにゃちんだったんだ~」
「ああっ!だめっ、そんなこと言っちゃだめっ、美奈!」
「でも、お母さん、とっても気持ちよさそうだよ」
「あああっ!それはっ!進吾くんのおちんちんが大きくてっ、中で擦れてっ!あうううううっ!」
「それはそうだよね。お父さんのふにゃちんじゃなくて、お兄ちゃんの固くて大きいの入れられたら気持ちいいに決まってるよね」
「ああっ、美奈っ、そんなこと言わないでっ!あっ、はああああんっ!」
「くすっ、お母さんったら本当に気持ちよさそう。いいよ、どんどん気持ちよくなってね」
「ええっ?あっ、ふあああああああっ!」

 一瞬、恭子おばさんが白目を剥いた。

 そうか、今の恭子おばさんは美奈の言うとおりになる体になってるから、美奈がああいうと気持ちいいのも大きくなるのか。

 俺は、腰を振りながらあの装置の威力に感心してしまう。

「んくううううううん!あっ、すごいっ、すごいのおおおおっ!」
「うん、わかるよ、お母さん。進吾お兄ちゃんのおちんちんて、固くて、奥にごつごつ当たって本当にすごいんだよね」
「いああっ!もうだめっ!進吾くんのおちんちん、大きくてっ、おまんこがめくれそう!あっ、ああああああっ!」

 ばさばさと頭を振り回す恭子おばさん。
 気のせいかその顔は半分笑っているようにすら見えた。
 自分が恥ずかしげもなくいやらしいことを言っているのに気づいてるんだろうか?

「ああああああっ!やっ、私っ、ダメになっちゃう!進吾くんのおちんちんが気持ちよすぎてっ、もうっ、変になっちゃう!」

 俺に合わせて揺らす体の動きがだんだん激しくなっていく。
 つうか、こっちも相当気持ちいい。
 きつく締め付けてくるような美奈のアソコとはちがって、恭子おばさんの中は熱くて、ドロドロとまとわりついてきて、全身の血がチンポに集まっているような気がしてクラクラしてくる。

「変になっていいんですよ、恭子おばさん。どうです、中に欲しくないですか?」
「うああああっ!あっ、な、中はっ!で、でもっ!」
「そうですか、欲しくないんですか?」
「いあああああああっ!やっ、ダメだけどっ、でも、欲しいのおおおぉ!」

 恭子おばさんが蕩けた瞳を俺に向けて叫んだ。

 じゃあ、その代わりに恭子おばさんの心のすべてをもらいますよ。

 俺は、胸の内でそう呟く。

 美奈のように、これが終わっても、そして、この装置の有効範囲から出ても俺からは逃れられないようにしてやるんだ。

「いいでしょう、恭子おばさん。じゃあ、僕だけを愛し、僕だけのものになると誓って下さい。そうしたら中に出してあげますよ」
「あっ、あああ、それはっ!」
「いやなんですか?じゃあ、これで終わりにしますね」

 そう言うと、俺は腰を動かすのを止めた。

「ま、待って!」

 そのまま、抱えていた両足を下ろそうとすると、恭子おばさんが短く叫んだ。

「お願いっ、止めないでっ!」
「じゃあ、誓ってくれるんですね?」

 余裕の笑みで俺はもう一度訊ねる。

「誓うっ、誓うからお願いっ!進吾くんっ!」

 高まった快感を欲しがる気持ちを抑えきれないのか、恭子おばさんの返事は悲鳴に近かった。

 でも、言葉だけの誓いじゃ意味はないんだ。

「わかりました。じゃあ、よく聞いて下さい、恭子おばさん」

 俺は、心の中で強く念じながらその言葉に力を込める。

「……あ……はい」

 恭子おばさんの顔から表情が消えて、力のない返事が返ってきた。
 その目はこっちを向いているけど、俺のことは映っていないようにぼんやりとしている。

「恭子おばさんは、今から僕に射精されてイってしまいます。そうしたら、恭子おばさんは僕以外の男のことは愛せなくなります。僕だけを愛して、僕の言うことだけを聞いて、僕たちといやらしいことをする女になるんです」
「……はい」

 俺の言葉に、抑揚のない返事が返ってくる。
 そして、俺はもう一度恭子おばさんの両足を抱え直すと、腰を思い切り打ちつけた。

「……あっ。ああっ!ああああんっ!」

 ショックで意識が戻ったのか、恭子おばさんの瞳に光が戻って、腰の動きに合わせて体がぐっと反り返る。
 俺は、恭子おばさんの両足をしっかりと抱え込んで、思い切り腰を振り続ける。

「あっ、あんっ、ああっ、あうっ!ああっ、きてっ、進吾くんっ!」

 もう、恭子おばさんには嫌がる素振りは全くなかった。
 もちろん、こっちは言われなくてもいくつもりだ。
 というか、さすがに限界ギリギリだった。

「あ、あああっ、はあああああああああっ!あ……」

 思い切り腰をぶつけると、溜まっていた精液を一気にぶちまける。
 恭子おばさんは、頭だけで体を支えて逆立ちするようなくらいにまで体を反らせてイってしまう。
 そのまま、エビ反りの体勢で体を固まらせていたけど、いきなり、がっくりと体が床に落ちた。

 その勢いでチンポが抜けて、割れ目からどろりと濁った精液がこぼれてくるのが見える。
 俺は、そのままベッドに座り込んで、息を整えながら恭子おばさんの様子を見守っていた。

「……はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。……あ」

 床に転がったまま大きく息をしていた恭子おばさんが上体を起こし、トロンとした目で俺の方を見た。
 その視線が、まだ少し元気なチンポに釘付けになる。
 と思ったら、這うようにして俺の方に近づいてきた。

「ああ、こんなに汚れてしまって。きれいにしますね。ん、あむ……」

 そう言うと、いきなり俺のチンポを咥えこんだ。

「んむ、んふ、んんっ、じゅるる。あふ、ぺろっ、れろろっ」

 丁寧に、そして熱心にチンポをしゃぶる恭子おばさん。
 うっとりと目を閉じて、本当に美味しそうにしゃぶっている。
 つうか、なんでこんなに上手いんだ?
 唇をきゅっとすぼめてチンポを締め付けて、的確に気持ちいいところを舌で刺激してくる。
 美奈のフェラも上手いと思ってたけど、格が違う。

「ぺろろ、じゅっ、あふ、えろろ、んく」
「すごく熱心ですね、恭子おばさん。そんなに僕のチンポが気に入ったんですか?」
「ん、んふ。だって、あなたのことだけを愛するように誓わせたのは進吾さんですよ」

 潤んだ瞳で俺を見上げて、恭子おばさんはそう答える。
 さっきまでと違って、俺のことを、進吾さん、と呼んでいる。
 それが恭子おばさんなりの愛し方なのかな?

「それと、私のことは、恭子、と呼び捨てにして下さいね。ん、れろろ、あむ、ちゅる、ぺろ」

 そう言っていやらしい微笑みを浮かべると、またチンポにしゃぶりつき始めた。

「ねえ、お母さん。私にもお兄ちゃんのおちんちんしゃぶらせてよ。お母さんを見てたら我慢できなくなっちゃった……」

 俺たちの様子を黙って見ていた美奈が、体をもぞもぞさせながらすり寄ってきた。

「んむ……。いいわよ、美奈。一緒におしゃぶりしましょうね」

 恭子おばさんはそう言って美奈のために場所を空ける。

「わーい!だからお母さん好きだよ!……ん、ぺろ、ぺろろ」
「れる、じゅ、じゅる、えろろ、ぺろっ」
「れろっ、ぺろ、んふう、れろろろ」

 ふたりで膝をついて、両側からチンポに舌を伸ばす美奈と恭子おばさん。

「ぺろっ、ぺろっ、あふ、ぺろろろっ」
「えろ、んふ、れる、れろろ」

 フェラ自体は、ひとりでやっているときの方がずっと気持ちいい。
 でも、それよりも、上から見下ろしているふたりの姿のいやらしさに、チンポがまたむくむくと大きくなってきていた。

 俺は、美奈と恭子おばさんの頭をそっと押し返してフェラを中断させる。

「ぺろっ、ぺろろっ……え?進吾お兄ちゃん?」
「ほら、来いよ、美奈。今度はおまえの番だ」
「わーい!」

 美奈が、ぱっと顔を輝かせて俺に跨ってくる。

「あら、服を脱がないと、美奈」
「そんなの待てないよっ!お母さんと進吾お兄ちゃんがセックスしてるの見てるあいだ、ずっと我慢してたんだから!」
「まあっ。でも、気持ちはわかるわよ。それに、男の人って、制服姿でエッチなことするの好きですものね」

 急いでチンポをはめようとする美奈を笑って見守る恭子おばさん。

 さすがはふたりの子持ち。
 経験豊富というか、百戦錬磨というか……。

「ここを、こうやって……はうっ、ふああああああっ!」

 俺にしがみついたまま片手でショーツをずらせると、美奈が体を沈ませてきた。
 よっぽどしたかったのか、いきなりぐいぐいと締め付けてくる。

「あんっ、やっぱりお兄ちゃんとのセックス、気持ちいいよっ!ああっ、固いのがっ、奥まで当たってるよっ!いいっ、すっごくいいのっ!」

 無我夢中、といった感じで体を跳ねさせるように腰を動かす美奈。

「あんっ、ああんっ、あっ!あああっ!?おっ、お母さんっ!?」

 恭子おばさんが立ち上がると、美奈の背後から手を回しておっぱいを掴む。

「ふふふっ、さっきのおかえし。今度は美奈がいっぱい気持ちよくなってね」

 恭子おばさんの手がすっと降りてきて、俺と美奈がつながっている辺りにもぐり込んでくる。

「いやあああっ!そんなところに手を入れてクリつまんじゃダメえええっ!」

 美奈が、ぎゅっと俺にしがみついてきて、ぶるぶると体を震わせた。

「うふふ、こんなにショーツも制服も濡らしちゃって、お洗濯が大変だわ」
「きゃあああっ!お母さん、ダメッ、クリトリス、そんなにいじめちゃダメッ!」

 俺のチンポを入れたままで、美奈の体がビクッ、ビクッと跳ねる。

「はうううううっ!あうっ、ふあああああああああっ!」

 美奈の体が、俺を抱きしめたままきゅうっと固まった。

「あらあら、もういっちゃったの、美奈?でも、まだまだよ」
「ひああああああっ、あっ、あ゛あ゛あ゛あ゛っ!」

 恭子おばさんの容赦ない攻めに、美奈が体をひくひくと痙攣させる。
 その度に、チンポがぎゅうぎゅう締め付けられてものすごい刺激が来る。

 俺は、半ば唖然として恭子おばさんのやるのに任せていた。
 それは、たしかに俺たちといやらしいことをするようになるとは命令したけど、ここまでなるとはさすがに思ってなかった。
 ていうか、それは絶対に装置のせいじゃない。恭子おばさんの経験がものを言ってるんだ。

 もしかしたらこの人の経験値は、俺たちとは比べものにならないんじゃないか?

「さあ、何度でもイっていいのよ、美奈」
「あうううううっ、あっ、あああああっ!」

 装置の効果もあってさっきは俺の言いなりだったけど、恭子おばさんが本気になったら、俺たちじゃ太刀打ちできないかもしんないぞ。
 つうか、いくらものすごい美人とはいっても、いったいどこでそれだけの経験を積んできたのか、考えるとちょっと怖い気もする。

 そんな俺の心配をよそに、部屋の中に美奈の喘ぐ声が響き続けていた。

* * *

 その晩。

 今日は、恭子おばさんと美奈とさんざんやったからさすがに体がしんどい。
 それでも、眠い目を擦りながら俺はパソコンの画面をクリックする。

 ……よかった。まだ売ってる。

 あの装置を売っているサイトがまだあったことに俺はホッとする。
 こんな怪しいサイト、すぐに消えてしまうと思ってたからちょっと意外でもあった。

 でも、まだ買えるんならそれにこしたことはない。
 俺は迷わずに装置を購入する。

 お金のことは心配しなくていい。
 どうせ親からいくらでももらえるんだ。

 今買ったそれは、美奈たちの家に設置するつもりだ。
 最初は、いま持っているやつを持っていこうかと思った。
 でも、どうせなら新しいのを買った方がなにかと便利じゃないかと思ったんだ。

 これでよし、と。
 
 後はこれが届くのを待つだけだ。
 俺は、ひとりにやつくとパソコンの電源を切った。

< 続く >

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