好奇心は猫をも殺す 6

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「では、お手並み拝見といきましょうか」
 太一はチンポを舐め続けている千鶴を立たせると、背後から突き込んだ。
 いきなりの事だが、千鶴の身体は敏感に反応する。
「ひぃいぃぃぎゃぁぁああぁああいぃいいあぃぃいぃんっ!」
 体育館に嬌声が響いた。

――が、今回は違った。

「えっ!? 何だっ?」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁっ!」
 異常な事態に気付いた生徒や教員が、揃って驚愕の声を上げたのだ。
 全員の視線が壇上に注がれる。

「皆、見ろっ!」
 その瞬間、太一の右目が変化した。
 壇上を注目していた為、全員がその目を見てしまった。
 全員の顔から表情が消え、静寂が訪れる。
「そうだ、それでいい」
 太一が満足そうに言う。
 全ては太一の計算通り。
 皆の視線を集める為に、千鶴とのセックスを餌にしたのだ。
「……さて、どうします?」
 太一が言うと、全員が1人の女生徒に向き直った。
 どこかゾンビの様な、機械的で緩慢な動きだった。
 太一は内心で、その動きを忌々しく思った。
 力の作用が思ったより弱かったのだ。
 人々がジリジリと包囲を狭めていく。
「……そうね」
 その女生徒――委員長は何でも無い事を考えるかの様に、小首を傾げた。

――もう勝負は付いている。
 委員長は思った。
 太一が壇上に現われた時、自分は罠に掛かったのだと理解した。
 自分の忠告を無視されたと察した。
 それ故に……酷く動揺していた。
 もしかしたら……。
 そういった期待が委員長の中にはあった。
 あの時は声を掛けただけで正気に戻ってくれた。
 だから、これからも、きっと……。
 そう期待してしまった。
 それ故に動揺は大きく、又、動揺したからこそ、ここまで深みに嵌ってしまった。
 いくら委員長と言えども、この数の差はすぐには覆せない。
 いや、不可能では無かったが、委員長に他人を犠牲する選択肢は選べない。
 それも太一はお見通しだろう。
 そう、全校集会に参加してしまった時点で、委員長に勝ち目は無かった。
 勝ち目が無いならば……。

「降参するわ」
 委員長はあっさりと言った。
「……は?」
 あまりにあっさり過ぎた為、太一は何を言われたか理解出来なかった。
「……降参よ。だから、皆には無茶をさせないで」
 委員長は言いながら両手を挙げた。
「……いいよ」
 太一の声と同時に人の壁が割れ、壇上までの道が出来た。
「はぁい、委員長」
 星野達3人が人垣から表れ、ゆっくりと歩いて来た。
「一緒に来てくれる?」
 疑問系だが、委員長に選択権があるはずも無い。
 従うしかなかった。
 ここにいる全員が人質同然なのだから。
 委員長はゆっくりと、3人に囲まれながら歩く。
 それはまるで処刑台に向かう死刑囚の様だった。

「ようこそ、僕の世界へ」
 太一が手を広げ、大げさに出迎えた。
 無論、その周りには大勢を侍らせている。
 そこには微塵の隙も見当たらなかった。
「取り合えず、そこに座って貰おうかな」
 言いながら、壇上に用意したパイプ椅子を指差す。
 委員長は黙ってそれに従った。
 委員長が座るとその周りに人が群がり、両手両足をしっかりと掴んだ。
 試しに体を捩ってみたが、万力で固定された様にビクともしない。
 人間離れした力で押さえ付けられていた。
「あまり抵抗しない方がいいよ」
 太一がニヤニヤしながら近付いてくる。
「無意識のリミッターを解除してるからね。筋肉や関節とかが壊れるよ」
 委員長が苦々しげに太一を睨む。
 言われなくても抵抗する気は無かった。
 無関係の人を巻き込むのは不本意だった。
「で、どうするの?」
 委員長が尋ねる。
「そうだね……」
 太一が先程の委員長を真似て、似合わない仕草で小首を傾げた。
「……こんなのはどうかな?」
 それを合図に星野の手が、背後から委員長の頭を押さえて固定した。
 さらに桜井と宮下が左右から指で目を開かせたのだ。
「どうやら委員長には僕の力が効かないみたいだけど……」
 ここに来てようやく太一が委員長に近付く。
「この至近距離からの全力にも耐えられるのかな?」
 委員長は息を飲んだ。
「さて、いくよ……」
 太一の右目が人では無い物に変わる。
 その瞬間、委員長の意識は飛んだ。

「気分はどうだい? 委員長」
 太一の声で委員長は意識を取り戻した。
「……最悪ね」
「流石は委員長。まだ屈しないなんて」
 太一が大袈裟に驚いてみせた。
「でも……」
 太一の手が委員長の胸を鷲掴みにした。
「なっ! 何するのっ!」
 しかし、太一の手が無遠慮に委員長の胸を揉みしだく。
「いや、触らないでっ!」
「そんなに嫌ならもっと抵抗したら? 委員長も乗り気でしょ?」
「そんな訳……えぇ?」
 その言葉に応える様に、委員長の身体が意思に反して動く。
 太一が触りやすい様に、体を反らせ胸を張っていた。
「えっ? あっ……わ、私っ!?」
 困惑した声を上げながら、委員長は誘う様に腰をくねらせた。
「なんでっ! どうしてっ!?」
 更にシンプルなデザインの下着を下ろし、両足を大きく開いた。
 そう、とっくに手足の拘束は解かれているのに、身体が自由に動かない。
 その事実に委員長は驚愕した。
「はははっ! やっぱ委員長も乗り気なんじゃない」
 太一が嘲笑う。
「さて、クラスの男子、出番だよ」
 そう言うと、委員長のクラスメートの男子が委員長の前に整列した。
 皆ズボンと下着を下ろし、いきり立ったチンポを丸出しにしている。
「ひっ!」
 委員長が短い悲鳴を上げる。
「さて、この中に童貞は居るかい?」
 太一が言うと、全員が手を上げた。
「はははっ! これはいいや。委員長、皆の筆下ろし、よろしくね」
「やっ! 止めてっ!」
 委員長が引きつった声を上げるが、当然無視される。
 しかも身体は男子生徒が入れやすい様に、自らいやらしく腰を突き出していた。
 1人目の男子が委員長の前に立ち、熱いチンポの先端が割れ目に触れた。
「いやぁぁっ! あ、あぁっ! や、やめっ!」
 男子は無表情に腰を進めた。
「うぁああぁぁぁっ! いやぁあっ! がぁあっ! やあぁぁ、あぁあぁっ!」
 チンポが委員長を貫き、切れ切れの鋭い悲鳴が体育館中に響いた。
 殆ど濡れていなかった膣内を、膨張したチンポがめりめりと無理やり押し入ったのだ。
 それは尋常では無い苦痛だろう。
「ぬ、抜いてぇぇ……お、お願いよぉぉ……」
 委員長が涙ながらに訴える。
「ははっ! これはいいね。こんな見っとも無い委員長は始めて見たよ」
 太一は馬鹿笑いをした。
「ほら、麗しの委員長による感動の童貞卒業式だ。男ならもっと頑張りなよ」
 その声に男子生徒が腰を振り始めた。
「がっ! ぎぃぃっ! あぁぁひぃっ! ひぃっ!」
 その度に委員長の顔は苦痛に歪み、痛々しい悲鳴が上がる。
 暫くその様子を楽しそうに見ていた太一だったが……。
「……詰まらないな」
 そう呟くと委員長に話し掛けた。
「ほら、委員長、皆が注目してるよ。恥ずかしいでしょ?」
「……ぇえ?」
 言われて委員長は改めて周りを見た。
 すると、壇上で犯されている自分を、全校生徒と教師全員が見ている事に気付いた。
 その瞬間、途轍もない羞恥心に襲われた。
「いやぁぁぁぁっ! 皆、見ないでぇぇぇぇっ!」
 それは苦痛をも忘れさせる、圧倒的な羞恥だった。
 あまりの恥ずかしさに、それだけで気を失いそうだ。
「……でもさ」
 太一が続ける。
「委員長は見られると感じる、変態さんだよね?」
 太一の言葉が、心にするりと入り込む。
 何かのスイッチが切り替わるかの様に、羞恥が快感にすり替えわった。
「そ、そんな……あぁ……、こんな、所を……うぅん……見られて……ん……のにぃぃ」
 途端に委員長の口から、羞恥をスパイスとした快楽の声が上がった。
「あれ? 委員長、もうびっしょりと濡れてるんじゃない?」
 再度太一の言葉。
 乱暴に挿入され軋みをあげていたマンコから、濃密な愛液が滴り始めていた。
「な、なんで……どうして、こんな……にぃっ!?」
 委員長の表情は羞恥に歪んでいる様に見える。
 が、その目は何かを期待している光を帯びていた。
 事実、男子生徒のチンポを咥え込んだ膣内は、小気味良く収縮していた。
「委員長も楽しんできたみたいだね。そろそろ、全開で行こうか」
 そう言うと、男子生徒の腰を振る動きが激しさを増した。
「あぁぅうっ! ま、待ってっ! ……あぁっ、いや、ぁぁぁああああぁっ!」
 チンポが膣内を押し広げ、強引に根元まで埋没する。
「あふぅぅ……ぁあああっ! あっ、ぁああっああぁあああっ! いいっ!」
 膣内を満たすチンポの感触に、委員長がはっきりと快楽の声を上げる。
「うぁああぁぁぁっ! か、硬いのがぁぁあっ! 奥っ、まぁでぇぇぇっ!」
 それを太一が面白そうに眺めている。
「すっかり感じてるね、委員長」
「ぅぅううっ! そんなぁ、感じてっ! なんかぁ、い、ぃなぁいぃぃぃ!」
 快楽に染まる瞳に涙を浮かべ、首を左右に弱弱しく振った。
「はん、こんなに濡らしてよく言うよ」
 委員長のマンコはもうびっしょりと濡れ、床まで愛液が滴っていた。
「皆に見られながら犯されて興奮してるんでしょ?」
「ぁぁああっ! 私はぁぁっ! ひぎぃっ! 興奮なんてぇぇっ!」
 委員長が息も絶え絶えに反論する。
 が、それは言葉だけだと見え見えだった。
「いや、委員長は変態だよ」
 太一の断定の言葉。
「あぁふっ! んんっ! ぁあんっ! やぁあぁん」
 甘い声が自然に漏れ、腰も快楽を得ようと更に積極的に動き出した。
「ははっ! 感じてるじゃないか、この淫乱委員長め」
「あぁぁんっ! いぁいぃぃぃのぉぉ、あぁんっ!」
 その言葉にさらに感じたのか、腰を一層激しくくねらせた。
 熱を帯び赤くなった肌は汗でぬらりと光り、マンコから滴る愛液は床に水溜りを作っている。
 その姿は堪らなく淫靡だった。
「こんっ! なぁっ! こと……なっ! ん、てあぁんっ!」
 強過ぎる快楽に、委員長の理性はすでに消え掛けていた。
「で、でもぉぉっ! が、我慢がぁぁん、で、できなぁぁぁいっ!」
 もっとチンポの突きをせがむ様に、淫らに腰を押し付ける様にくねらせる。
「そんなに欲しいならもっとあげるよ。委員長が変態で淫乱だって、心の芯まで刻み込め」
 太一から押し付けられた快楽が、とうとう委員長自身のモノに成った。
 男子生徒がスパートをかける様に、一層激しく腰を叩き付ける。
「んんぁあぁあぁあっ! ひぃぃっ! ひゃあぁっ!」
 委員長も高く嬌声を上げ、それを受け入れ逃すまいと足を絡める。
「んんっ! は、恥ずかしいのにぃぃ……感じるぅっ! チンポ、感じちゃうぅぅぅっ!」
 その表情はいつもの凛としたものでは無い。
 快楽に狂う、一匹の雌のものだった。
 激しい交わりに、男子生徒が限界に達しつつあった。
 委員長もそれを感じ取るが、チンポが与える快楽に逆らえなかった。
 いや、身体は積極的にそれを求めていた。
「そろそろ終わりだね。一緒にイキな、委員長」
 それを合図に男子生徒は委員長の中にぶちまけた。
「あっ! ひぃぃあぁぁぁぁぁぁっ! はぁっ! いぃっくぅぅぅぅううぅぅぅぅっ!」
 委員長が快楽の叫びを上げる。
 子宮を満たす精液を感じ、頭の先から爪先までを絶頂で震わせた。
「で、出てるぅぅ……奥に……熱いのぉ……がぁぁ……」
 男子生徒が腰を引くと、委員長のマンコから白く泡立ちながら精液が滴り落ちた。
 それを太一が満足そうに眺める
「くくく……はははっ! 流石の委員長も形無しだね」
 太一が勝ち誇った様な声を上げる。
 それもそうだろう。
 委員長は目が虚ろになり、半開きの口からは涎が垂れていた。
「僕の勝ちだね、委員長」
 そう言う太一も肩で息をしていた。
 力を全力で使う事は、太一自身にも大きな負荷が掛かったようだ。
 手近な生徒の肩を借りて近くのパイプ椅子に座り込んだ。
「僕は少し休むから、続きは宜しく頼むよ」
 そう言うと、星野達3人が頷いた。
「じゃあ委員長、皆の相手、宜しくね」
 太一の言葉を合図に、次の男子生徒が委員長の前に立つ。
 そのチンポはすでに勃起していた。
「ほ~ら、いらしゃい」
 宮下と桜井が委員長の足を大きく広げ、男子生徒を招く。
 男子生徒は前に進むと、躊躇無く委員長に挿入した。
「ひゃいぃぃぃぃぃんっ!」
 虚ろだった委員長が、突然の挿入に嬌声を上げた。
 イッたばかりの膣内に、いきなり挿入されたのだ。
 しかし男子生徒はそんな事は気にならないとばかりに、激しく腰を振り出した。
「あんっ! ひぃぁっ! や、やぁん! いぃぃぃのぉぉおおっ!」
 腰が動く度に委員長から甘い声が上がる。
 最早、快感しか感じていなかった。
 それを星野達は面白そうに見ていた。
「同じパターンだと詰まらないね」
 太一が口を挟んだ。
「お前達も混ざれ」
 星野達は頷くと、委員長の体に絡みついた。
 星野は後ろから委員長の頭を抱え込み、静かにキスをした。
 始めはソフトに、次第に舌を絡めて激しく口内を愛撫する。
 宮下と桜井は左右から乳首を咥え込む。
 唇で挟んだり、歯で噛んだり、刺激を与えていく。
 さらに宮下はクリトリスに、桜井はアナルに指を這わせ、妖しく愛撫する。
 それらのテクニックは素晴らしかった。
「あぁ、はあぁん……ひぃぎぃぃぃっ! あぁぁあんっ!」
 委員長が更に激しく声を上げる。
「ひぎぃぃぃいいっ! あぁあっぁあ、ぎぃっ! あぁぁああんっ! ひぃぃイッィいいんっ!」
 それは最早悲鳴だった。
 強過ぎる快感に精神が焼き切れ、生命の危機さえ感じさせる声だった。
「うん、それでいい」
 しかし太一はその悲鳴すら楽しんでいた。
「委員長、しっかりね」
 そう言うと、委員長の悲鳴を子守唄に、太一は眠りに付いた。

 ……もしも……。

 もし、太一に余力があり、ずっと起きていられたならば。
 もし、注意深く周囲の様子に気を配れていたならば。

 きっと気が付いた筈だった。

 委員長とのセックスを終えた男子が、周囲で待機している人々に触れて歩き回っていた事に。
 触れられた人々もまた他の人に触れながら歩き、鼠算式に増えていった事に。
 また、委員長から滴る汗や愛液が床に落ちた後、意志があるかの様に方々に移動して行く事に。
 それらは触れられていない人々に這いより、滲み込んでいった事に。

 だが、太一にその余力は無かった。

 ……委員長の反抗がすでに始まっているとは、夢の中ですら思っていなかった……。

< 続く >

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