カルト学園狂躁曲!? 第九章

第九章:ついに洗脳完了!! マッドサイエンストの軍門に下った(?)郁子の意外な言動

 教祖様もヘンタイ博士も、そしてもちろん純情な男の子も、学園一のマドンナの痴態に釘付けだ。熱っぽく瞳を潤ませ、艶めかしく身悶え喘ぐ郁子ちゃん。散々、性癖を暴かれ、妄想を掻き立てられ、ひちゃひちゃひちゃと淫靡な音を下の御口から漏らしつつ、性器いじりを止められないのだ。
「ああ~~ッ、も、もう駄目ッ・・・らめぇ~~ッ・・・」
 涎に母乳、それにもちろん淫らなジュースを滴らせながら、白旗状態の郁子に、生唾ごっくんだ。
「隆元さま・・・いよいよです」
「こりゃあ、見ちゃあいけないもん見てしまったな・・・。淫華学会史上最もエロイ女性信徒の誕生だな。間違いなく、この娘は我が宗教の救世主になる!」
 股間を膨張させつつ、目尻を下げる悪党二人。学園のマドンナの洗脳に成功しようというのだからその嬉しさは理解できる。対照的に、微かに自分に想いを寄せ始めた大好きな女の子が、眼前の淫乱女に変貌し、おまけに新興宗教のマドンナに堕ちてゆく姿を見せつけられた俊。
「小越・・・お前のオナニーシーンなんて・・・見たいけど、見たくねぇ―――ッ!!」
 男心は微妙なようで。
「ごめんね、俊・・・くん。わたし・・・やっぱ負けちゃいそぅ・・・」
 甘い吐息を漏らしながら、わびた郁子は突然ガクンと痙攣するようにその肢体を震わす。
「あ、あぁッ、だ、ダメッ!! ああ、ああッ、ああああああ~~~~~ッ!!」
 男子ならば誰でも、そこに自分のシンボルを突っ込みたいと願う花園から、夥しいラブジュースを発射。そのスケベなお汁箱を描き、洗脳室のガラスにびちゃりと付着する、と同時に、郁子は観念したようにガクンと膝をついた。

「やったやった!! 郁子ちゃんはわしのものぉ~~。わしの意のままに今日から性奴隷、いや、我が学会の教えを布教する勝利の女神というわけだなぁ、もう」
 と、教祖が喜べば、
「この学園はもう我が宗教に堕ちたも同然ですなぁ」
 と、変態博士も勝利宣言だ。
「よし、その娘を出してやりなさい」
 技術士が蹲る郁子を抱えだす。4時間近くも虐められたり、気持ち良くされたりの連続だった郁子は、精根尽き果てたご様子だ。
「フフフ、洗脳間もないところ申し訳ないがね、郁子君。最初のミッションだ。その目の前にいる、落ちこぼれヤンキーの性欲を発散させて早いところ我が教えの虜にしてあげなさい」
「性欲を発散って・・・まさか、郁子にフェラをさせようってかぁ? 願っても無ぇ、で、でもそれをされたら俺たち二人仲良く、こいつらの信者じゃねえかよぉ!!
 と、またしても俊君の心は千々に乱れるようで・・・。しかし、郁子は艶めかしく立ち上がると、蠱惑的な瞳でアソコ丸出しで、半勃起状態の性器を持て余す俊に歩み寄る。
「お、小越・・・ちょ、ちょっとやめろ・・・なぁ、おい、俺はお前にフェラして欲しいけど、素のままのお前じゃなきゃダメなんだぁ~~ッ」
 しかし、郁子は手錠で繋がれた俊お前に立つと、意味深に微笑んだ。俊君、生唾ゴクリ・・・。

 だが、俊の期待はある意味裏切られ、ある意味意に添う事となる。郁子は突如体操部で鍛え上げた美脚を振り上げると、傍らにいた絵里先生の顎を砕く!!
「私の俊クンには・・・指一本触れさせないんだからッ!! この俊クンこそ、我が尊師よ!!」
「ええ!?」
 この発言に一同、お口あんぐり。
「ど、どういう事よコレは!?」
 と隆元教祖が亀頭博士を問い詰める。
「・・・どうやら、この娘の妄想をうまくコントロールしたつもりが、先天的な隠れた性癖を刺激してしまい、それを叶える役を割り当てた加々見俊こそ、自分の【教祖】とのうみそにプログラミングしてしまったようで・・・」
「つまり・・・失敗ってこと?」
「はあ」
「この馬鹿ちんがぁ!!」
 と、学園ドラマらしく、金○先生の物真似で、部下をひっぱたく教祖様だ。

 だが、彼ら以上に驚いたのは俊の方だ。
「大丈夫ですか、尊師!? おいたわしいわ。こんな辱めを受けて。貴方様を気持ち良くするのは私の役目。これは後までしまっておきましょうね」
 跪いた郁子は痛々し気に、そして物欲しげにそそり勃つ俊のペニスをしげしげと眺めると、愛おしむ様に降ろされたままのズボンを引き上げる。嬉しいような悲しいようなのヤンキークン。だがそれどころじゃあない。なにせ、ついさっきまでツンデレどころか、ツンツンしているだけだった憧れのお姫様が、俊クンと名前呼びしてくれただけでヤンキーとしては大出世なのに、そればかりか、自分に傅き、教祖呼ばわりまでし始めたのだから。ハワイ旅行に出かけるつもりが、旅行会社の手違いで宇宙旅行になってしまったような状況か。
「おい、小越、冗談はやめろよ。尊師って一体・・・」
 戸惑う俊をそのままに、郁子は正義感に萌えた瞳で教祖&マッドサイエンストを睨む。惚れ惚れするような肉体美から沸き起こる怒りのオーラに、たじろぐ二人だ。
「尊師をこんな目に遭わせたあなた達は許せないわッ。小越郁子、淫華学会に宣戦布告します!!」
 言うが早いか、レオタード姿のナイスバディ躍動させ、悪の組織を撃退する郁子だった・・・。

 お嬢様ウエポン郁子の圧勝に終わった研究室には、フルッボッコにされた隆元教祖と亀頭博士以下、信者兼技術者の屍が累々の状態だった、というのは大げさだが、この日彼らの野望はついえた。しかし、本当の闘いが始まろうとは俊走る由もなかった。

< To Be Continued >

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