亜種王 第5話

第5話 *  俺の上で嬌声を上げるウィルネを、突き上げる。 「あぁッ! 愛しています、アシュオウ様! 私の体は、アシュオウ様のモノです! この髪の毛の、ひとすじまで、全て、アシュオウ様のオナホです! どうぞ、私の体を、ア

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亜種王 第4話

第4話 *  ガキの頃から、自分は底辺の人間だという自覚はあった。  腹を空かせて泣いていた記憶しかない。他人より多くを食べるために、誰もが必死だった。兄弟すら信用できなかった。いつも汚い顔で食い物を探していた。  精霊

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亜種王 第3話

第3話 *  夜の森。深く誰も踏み込まないような奥地で、わずかな灯りに、ウィルネが立像のように佇んでいる。  鬱蒼とした森の中、俺の欲望に絡め取られた妖精だ。その神々しいまでの姿に目を十分に楽しませてから、俺はボイスコン

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亜種王 第2話

第2話 *  地上に出てみれば、まだ夜も明けてなかった。  PCを通じて、何千年も旅をしてきたような感覚が俺を戸惑わせる。  だが、世界は何一つ変わっていない。  大きく息を吸う。  何度もバイオテクノロジーに汚され、洗

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亜種王 第1話

第1話 * 最初、悪食の神がいた。 神は地上を食べ尽くし、身動きできぬ巨体となった。 それでも満足できぬ神は、人間を作って食べ物を集めさせた。 しかし人間は神の命令に背き、自分勝手に暮らし始めた。 次に神は、精霊を作って

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大家さん 第1話

 私の仕事はアパート管理。  そう、いわゆる大家さんです。  30才過ぎて早5年…。  世間一般的には一番働き盛りのこの歳に、親の遺産だけで呑気に暮らしております。  両親には、昨年このアパートだけを一人息子の僕に残して

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うらぷら 第5話

第5話 「ぁぁ・・・・・」  ビクン、ビクンと朱美の体が時折震える。  その貌は快楽にとろけ、様々な体液が全身にまみれている。 『朱美』 「ふぁぃ・・・・」  指輪から陽子が話しかける。 『とても気持ちよかったでしょ?』

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うらぷら 第6話

第6話 「イカせて・・・・・イカせて・・・・・イカせて・・・・・」  静かな部屋。闇に包まれた部屋に声が響く。  魂希は仰向けになり、焦点の合っていない瞳で茫然とどこかを見ている。僅かに開かれた口からは壊れたテープレコー

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うらぷら 第4話

第4話  チュンチュン・・・・・  窓の外から雀の鳴き声が僅かに入り込んでくる。 「ん・・・・・・」  差し込んできた光を浴びて、朱美は目を覚ました。 「あ・・・・・・寝ちゃったんだ・・・・・・」  パソコンデスクに突っ

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うらぷら 第3話

第3話  ギィィィィィ・・・・・  戸の軋む音が部屋に響く。  照明が点いていない部屋の中は薄暗く、突然の光に水乃は眼を細める。  そこには緑色の髪の毛をした男とその後ろに控える巫女装束に似た服を着た少女の姿があった。

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他人史 第九話

第九話  俺は悠々とゲームの課題に取り掛かった。・・・正確に言うなら、俺の場合はもう取り掛かり終わっていて、後は仕掛けの結果を待つだけなのだが。  なので、俺のした事と言えばガラス戸から駒達に近づいただけだった。 「あっ

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他人史 第八話

第八話  待ちに待ったゲーム開始当日の朝、俺は東京のとある駅に来ていた。仲間内でサイバーの家の位置を知らない俺が万が一迷わないようにと、迎えをよこしてくれるそうなのでそれの待ち合わせをしているところだ。  さらに言うと、

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他人史 第七話

第七話  俺がリビングで夕食後の一家の団欒を楽しんでいると、ドアチャイムが鳴り響き来客を告げた。  俺が言うまでも無く、母が応対に出る。こんな夜遅くに一体誰が来たのだろうと俺は思ったが、すぐにその疑問は解消した。 「誠二

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