他人史 第九話

第九話  俺は悠々とゲームの課題に取り掛かった。・・・正確に言うなら、俺の場合はもう取り掛かり終わっていて、後は仕掛けの結果を待つだけなのだが。  なので、俺のした事と言えばガラス戸から駒達に近づいただけだった。 「あっ

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他人史 第八話

第八話  待ちに待ったゲーム開始当日の朝、俺は東京のとある駅に来ていた。仲間内でサイバーの家の位置を知らない俺が万が一迷わないようにと、迎えをよこしてくれるそうなのでそれの待ち合わせをしているところだ。  さらに言うと、

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他人史 第七話

第七話  俺がリビングで夕食後の一家の団欒を楽しんでいると、ドアチャイムが鳴り響き来客を告げた。  俺が言うまでも無く、母が応対に出る。こんな夜遅くに一体誰が来たのだろうと俺は思ったが、すぐにその疑問は解消した。 「誠二

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「美晴おばさん、これは玄関行き?それともこのまま放置?」  ずっしりと重いダンボールを両手で抱え、僕は叔母さんに尋ねた。  叔母さんは僕の後ろで、何かわけのわからない骨董品やら、どうやって使うのかわからない調度品やらを、

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他人史 第六話

第六話  ・・・やりすぎたかも。  その言葉が今の俺の胸中を、満たしていた。  今、俺の目の前には幼馴染の有里と、中学からのクラスメイトである双子の姉妹冬香と夏美がいる。三人とも全裸で、うわ言を言うだけになっていた。  

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他人史 第五話

第五話  俺は有里の弁当を食べた後、クラスでノートを書くのが上手い奴を操作して、授業のノートをコピーさせてもらうと、さっさと下校した。家に早く帰って、週末からのゲームの景品をどうするか、考える必要があるからだ。  別に自

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他人史 第四話

第四話  深夜、チャットルームで俺は、サイバー達とするゲームの優勝賞品についての話を聞いていた。背後のベッドでは姉貴と真紀が、姉妹揃って眠っている。・・・夜這いしてやろーか。  ・・・いや、今はゲームの話だ。  ゲームの

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他人史 第三話

第三話  朝、幸福なぬくもりと柔らかさの中で、俺は目覚めた。  ぬくもりと暖かさの正体は、俺の横で寝ている姉貴だ。昨日はあの後三ラウンドやってそのまま寝てしまったのだ。  腹が空腹を訴えってきているが、もう少しこの幸福を

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他人史 第二話

第二話  朝九時丁度。土曜の朝にしては早くに、俺は目覚めた。 「御堂誠二、朝九時目を覚ます。他人史と言っても、自分にも効くんだな」  あと俺の他人史には、特に期限を設けずに、精力絶倫になると書いてある。ハーレムを作るのな

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他人史 第一話

第一話 『で、何か聞きたい事は?』  俺に他人史の力があることを教えてくれたサイバーは、そう聞いてきた。   聞きたい事はいくらでもあった。何故わざわざ俺に力の事を教えたのか。そしてあんたは何者なのか。それに他に居るとい

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他人史 プロローグ

-プロローグ-  俺、御堂誠二は恵まれている。中の上の財力を持つ両親に、八畳の自分の部屋。健康的な肉体に、そこそこに整った顔。両親が離婚して、父親に引き取られ、何年か前にその父が再婚したが、おかげで、美人で巨乳の姉と微乳

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第三の眼 第四章

第四章~家族乗っ取り計画前編~  俺が学校から出たとき、すでに空は暗くなっていた。 (学校が終ったのが13時で、今は18時か…さすがにやりすぎたか)  あの後、美里と麗華とやりまくった。時には、1人、時には二人同時に相手

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第三の眼 第三章

第三章~お嬢様を墜とせ~  昨日の事もあり、俺は朝になっても爆睡していた。  そこに忍び寄る一つの影… 「陽く~ん。朝だよ。起きて~」  う~ん…その言葉で俺は体を起こして寝ぼけ眼で涼子を見た。  黒と白……目がはっきり

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第三の眼 第二章

第二章~陥落、そして~  ぴちゃ、にちゃぴちゃぴちゃ  教室に不釣合いな淫らな音が響いていた。 「うん…美里、気持ちいいぞ。んっあぁ…」  すでに美里が俺のモノを銜えてから、数分が経った。 「美里は、フェらが上手いな。こ

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第三の眼 第一章

 ある日俺の中で何かが弾けた。  どうも俺には特殊な能力が眠っていたらしい。  それからは友人らを使って色々訓練を重ねた結果、自由に使いこなせるようになった。  幸い今日から新しい学校だ。くくく……楽しい日々の始まりだな

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えんぴつ 2本目

二本目  突然だが俺は今ガッコのトイレに居る 向かって左から二コ目 向かって右から二コ目 つまりは真ん中 その鍵が掛かった個室のドアの前 中からは人の気配 音を出さないように蠢く そんな気配 授業はもう始まってるだろう

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えんぴつ 1本目

一本目  俺の名前は、海多屋 創(うるたや はじめ)  ごくごくご普通な人生を送る学生、ただ今思春期まっさかり、発情期とも言う  たった今帰りのホームルームが終わった所。  隣の席では下条の周りに女子が群がり始めていた。

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黒と白 12.黒と白

12. 黒と白 「終っちゃったんだ」  恵は辺りを見回しながら、深く、悲しげなため息を漏らした。 「恵!どうしてここに?..何故...お前は俺のことを.....」  恵は、訳も分らず捲し立てる影一の頬をゆっくりと撫で、髪

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黒と白 11.降臨

11. 降臨  じめじめと湿った感触が肌を嘗める深夜の庭園に、男は一人空を眺めていた。  日の光を遮られ輝きを失った月は、感情を無くした男の様に只佇んでいる。  真の闇というのはここよりも深いのだろうか?  自分が今、ど

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黒と白 10.堕落

10. 堕落 「ご主人様、準備が出来ました」  寝転がって煙草をくゆらせている影一に麻里が声を掛けた。  影一は何も言わず、不機嫌そうに指先の煙草をはじくと、部屋の絨毯の焦臭い臭いにも構わず部屋を出ていく。  麻里は黙っ

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黒と白 09.純愛

09. 純愛 「おにいちゃん!遅かったじゃない!前の電車に乗ってると思ったから、さっきからずっとここで飛びっぱなしだよ」  相変らずの無邪気な瞳は影一の荒んだ心を一気に洗い流していく。 「おい、人前で”おにいちゃん”って

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黒と白 08.出会

08. 出会 「つぎはー、よこはまー、よこはまです。お降りの方はお忘れ物の無い様お気をつけ下さい」  細身のジーンズにTシャツ。その上にはまっ黒のジャケットを羽織り、ぼさぼさだった髪は後ろで括られている。  その為か、普

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