現実乖離 2

乖離の快楽  山内乖離は思う。  この世界は何とも興味深いのかと。  人の思いとはなんとも面白いのかと。  感情なんて一時のものに過ぎず、時や状況によって流されて行く。  それなのに人は、夢を語り、愛を囁き合う。  人間

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現実乖離 1

時にそれは時計のように 「はぁ」  俺は、理科準備室でため息をついた。  隣で山内乖離(やまうち かいり)不気味な笑いを口元に浮かべながらフラスコを振っている。 「おまえ、幸せそうだな」 「そういう、良はいつも通り面白く

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