「ご注文は以上で宜しいでしょうか?」
 美貴子はバイト先の喫茶店で働いていた。
「ごゆっくりどうぞ」
 笑顔でその場を離れようとした時、唐突な衝撃が彼女を襲ったのだった。

ガツン(?)

(『ガツン』は、ジジさんの作品です)  ──『ガツン』。  数年前から認知され、世間を騒がせている現象の通り名だ。  何の前触れもなく、町の住民の後頭部から鳴り響く、“ガツンッ”という音。それとともに、彼らは突然おかしな

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