第一話 組織 暗い部屋。 そこは、暗い部屋だった。 頼りになるものは、空中に漂う蝋燭の光。 蝋燭の光を部屋の中心とするなら、その部屋はかなり大きいことが見てとれた。 蝋燭の光量が足りていないせいで、部屋の全体像
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「そろそろ出てきたらどうだ?」
闇夜に響く男の声。
それと同時に空間が揺らぎ、一人の少女が現れた。
「紅。組織の名に於いて、神楽 舞が相手をします」
煉牙の門 プロローグ(改)
プロローグ 「そろそろ出てきたらどうだ?」 闇夜に響く男の声。 まるで、これから起こることを純粋に期待する少年のような声色。 「いえ、あなたと正面きって争うことは不本意なんですけど」 答えるは、幼い少女の声。 そ
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