第二話 「詩桜里(1)」 俺の『力』は相当強い。 ほとんど無制限に、相手の感情、記憶、思考――そういったものをひっくるめて俺は『心のカタチ』と呼んでいるが――を読み取り、さらにそれを作りかえることもできる。 しかし
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……部屋の明るさに目が慣れるのに数秒かかった。窓から薄手のカーテンを通して、柔らかな朝の光が差し込んでいる。
どうやら久し振りにあの夢を見たらしい。
心のカタチ 第一話
第一話 「俺」 「……!」 「……が……だからっ!」 (……てよ!) 「だから……と……んで……っ!!」 (やめてよ!) 「だから……さんと…死んで……だいっ!!」 「やめろっ!!!」 ……部屋の明るさに目が慣れるのに
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