乖離の快楽 山内乖離は思う。 この世界は何とも興味深いのかと。 人の思いとはなんとも面白いのかと。 感情なんて一時のものに過ぎず、時や状況によって流されて行く。 それなのに人は、夢を語り、愛を囁き合う。 人間
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俺には友達がいなかった。
奴も同様。
だから、いつも二人でいる。
ただ、ただ、そんな関係。
現実乖離 1
時にそれは時計のように 「はぁ」 俺は、理科準備室でため息をついた。 隣で山内乖離(やまうち かいり)不気味な笑いを口元に浮かべながらフラスコを振っている。 「おまえ、幸せそうだな」 「そういう、良はいつも通り面白く
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