見習い退魔師ユカリ 7

7.被虐の歓びに目覚めるユカリ

「ユカリ、どうしたの? 早く食べないと学校に遅れますよ」
「昨日は大活躍じゃったからのう。さすがのユカリちゃんもお疲れかな」

 その日の朝食を3人で食べながら、私は狐につままれたような気分になりました。下着だけで寝ていたため、登校準備に着替えたセーラー服でテーブルに着いていたのですが、何度下着の中を確かめようと思ったことか。ママとおじいちゃんの目が光っているので、そんな事出来る筈ありませんでしたが。

 私は朝早く起きるなり、魔王に体を乗っ取られたおじいちゃんに、下級の魔物淫魔が巣食っているおぞましい下着を着けられてしまいました。魔王に名付けられた「インマ君」はけがらわしい触手を局部に這わせて寄生してしまったのですが、2時間ちょっと前なのに、悪い夢の続きだっんじゃないかと疑ってしまいます。朝食を作ってくれたママもおじいちゃんも全くいつも通りで、魔物の気配すら感じられないのです。

 ――嫌らしい触手の感触は確かに残ってるのに、変だわ

「インマ君」はアナルに寄生触手を伸ばしたのを最後にしゃべらなくなってしまいました。クリトリスと乳首に絶妙な振動を加えられ、絶頂に追い込まれた触手の動きも完全に止まっていましたが、動かなくてもエロティックな気分になってしまう触手が消えたわけではないと思うんです。私は進まない箸を無理矢理使って朝食を終えると、2人の目から隠れるようトイレにこもりました。

 スカートをまくってすぐ便座に腰を下ろし、ハーフパンツとショーツを一気にずり落として見ると、やはり気色の悪い触手の群れは消えていてはくれませんでした。胸の方も同様でしょう。あれが淫夢などでなく現実だった事に落胆した私は、やっぱり無駄と知りつつ手早く印を結んで気を触手目掛けて放出してしまいます。ところが、これが見事にしっぺ返しを受けてしまいました。結界で守られた触手達は消えてくれるどころか、急に息を吹き返したかのように存在感を発揮し始めてしまったのです。

 おぞましくもエロティックな感触が蘇り、クリと乳首をキュッと摘まれる心地良さで思わず「アン!」とエッチな声が出てしまいます。ハッと気付けば、亀甲縛りの「見えない縄」がギュウギュウと締め付ける感触も復活してしまい、括り出されてバンと張り出した乳房に巻き付いた触手に乳頭を括られてるだけで、もうエッチな気分から解放されるのは無理でした。
 そしてもちろん股間の快楽はさらに素晴らしくグングン膨らんで来て、圧倒的でした。包皮を上手に剥いてクリトリス本体に巻き付く触手は人の指じゃ絶対に無理と思える微妙な圧力を加え、まだ細い触手がオチンチンに擬態してアソコに入り込んでるのも、処女なのに恥ずかしくなるくらい気持ちいいんです。そして恥ずかしい尿道口を塞ぐ極細の触手や一番恥ずかしいお尻の穴に侵入した触手まで快楽を伝えて来る事を、もう否定は出来ませんでした。

 ――アン、嫌だ、出ちゃう! 出ちゃうよお!

 トイレの便座にしゃがみ込んでるのですから、排泄するのは当然なのですが、それが私の偽らざる心境でした。何しろ私の股間が出す体液は全て、淫魔に食べられてしまうんです。それがどんな気持ちになるものかわかりませんでしたし、さすがに怯えてしまいました。

「あ、あ、ああ……」

 ああ、何と言う事でしょう。女性器がベチョベチョになってしまうくらい大量な体液を出したと思ったら、寄生してる触手達が大喜びで蠢き、彼らのエサとなるその液体ーたぶんエッチなお汁とオシッコが混じってたと思いますーを消化して一滴残らずスーッと消えてしまったんですけど、その心地良さは素晴らしいものでした。通常の排尿時に覚える快感の何倍にも気持ち良く感じられ、それがエロティックな心地良さを伴ってるものですから、私はますます新たなラブジュースを分泌してしまい、それを又気持ち良く食べられてしまう、この快感サイクルに夢中になってエッチな声を上擦らせてしまう私がいました。

 ――こんな快感あり得ない、凄過ぎる! で、でも……どうしてイカないのかしら? イキたいよお……

 そんな不埒な気持ちが頭に芽生えた時でした。まるでそれを待っていたかのように淫魔が話し掛けて来たのです。

「オハヨ、ユカリおねーちゃん。朝っぱらからオナニーしてくれるとは感心だねえ」
「ち、違うわよ」

 私はウッカリ気を浴びせてしまっただけで、アソコに手も触れていないのです。

「おねーちゃん、イキたいんでしょ」
「バカな事言わないで」
「インマ君にお願いすればイカせてあげるよお」
「邪魔だからどいて! アソコを拭くんだから。人間の女の子はオシッコしたらキレイにするもんなの」

 何だか無理矢理な理屈だと思いましたが、私はオシッコの後始末のついでに、手早くアソコを弄ってしまうつもりでした。もう頂点がすぐそこまで見えてたので、ちょっと刺激すれば気をやれそうでした。こんな事、口が裂けても淫魔に知られるわけにはいきませんでしたが。ところが、アソコを拭こうとした私の手は、どういうわけかその目的を果たすことが出来ないのでした。

「ざーんねーんでしたー。ユカリおねーちゃんは、勝手にオナニーしてはいけないんだよお」
「……どういう事?」
「寄生したトコロ、結界に守ってもらったから。だからオマンコもオッパイも、ユカリおねーちゃんには弄る事が出来ないんだよ」
「そんなバカな……」
「でもダイジョーブ。おねーちゃんが出す汁はボクがキレイに食べたげるから。白状してよ。食べられるのって、死ぬほど気持ちがいいんでしょ。でも、おねーちゃんはイケません。ボクが勝手にイカないよう加減してあげるから。おねーちゃんは、一生ボクに逆らえないよーだ」
「何を勝手な……駄目えーっ!」

 結界に封じられてアソコに触れる事すら禁じられた私は、そうしてる間もジクジクと淫汁を分泌してしまい、それをエサとする淫魔の触手に消化される快感に必死に抗いました。ですが、とうとう密かに恐れていた部分の触手責めにはもう情けないほど手放しで悲鳴を上げてしまいます。

「おねーちゃん、ウンチがチョロっと出て来たよ。へえ、ココがおねーちゃんの弱点なんだ。マジヘンタイじゃん」
 恥ずかしい事に少し洩れてしまったウンチを触手に食べられた時の感激と言ったら、もう言葉にもなりません。それなのにインマ君が加減してるせいなのか、どうしても絶頂が訪れないのです。イケそうでイケない辛さで私の理性は崩壊し、とうとう白旗を上げてしまいました。

「インマ君、お願い! イキたいのよ。イカせてえ!」
「素直になったね、おねーちゃん。ボクの言う通りに、大きな声で言ってみて」
「ユカリは、お尻の穴が、感じてしまう、どヘンタイ、マゾな退魔師です」

 声を出して言わされるのは大きな抵抗がありましたが、アナルが一番の急所と見破られた私は、イキたいと言う素直な気持ちをぶつけるように、インマ君の伝える言葉をそのまま大きな声で復唱しました。そしてそれが確かに私自身がどヘンタイマソである事を心と体に刻み込まれてしまう儀式だったように思います。

「良く言えました、ユカリおねーちゃん。魔王様も喜んでお呼びだよ」
「ユカリちゃん、開けておくれ」

 トイレのドアを叩いて呼んでいたのは、確かに魔王に憑依されたおじいちゃんでした。

< 続く >

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