第一話
この都市一番のお嬢様学校の西棟の4階、放課後の活動も終わり学生はみな帰宅をする時間。
夕暮れ時の生徒会室には3人の人影があった。
「それじゃ、気をつけてね」
扉の少女に向けて手を振っているのはこの学校、神保中央高校の生徒会長。名前は紅部早紀。今年二年で来年は受験。学校の制服を着ているためある程度の年齢は推測できる。が、制服がなければ小学生と思えるほども外見である。グレーを基調とした大人っぽいであることも相まって致命的なほど制服が似合っていない。
平均よりも10センチ低いであろう身長とあまりに発育が遅れている胸とか尻。代わりに髪が非常に長いせいで地面につきそうになってしまっている。
だが彼女は外見に反してこの学校では非常に生徒達からの尊敬を集めていた。
この学校の非常に高い敷居を一般人で唯一乗り越えた創立初の特待生。更に他の学生と同じ、いやそれ以上に品位があり礼節や節度を持ち合わせた少女だった。
それゆえに彼女は他の生徒に疎まれることなくお嬢様学校に入りこみ、今年の10月に次期生徒会長に選ばれた。三年生がほとんど引退し、ちょうど一週間前から彼女を筆頭にした生徒会が活動をはじめたのである。
「それでは、お先に失礼します
……本当に大丈夫なんですか?」
少女に見送られて扉から出ようとしているのはこの学校の書記。ノーフレームの眼鏡と切りそろえられた前髪がよく似合っている。
少し近づきがたいオーラが出ており、実際に始めてあったもう一人の男に対して目を細め警戒している。
イメージ的には硬い殻を想像させるが生徒会長である紅部のことは信頼しているようで彼女が手を振りかえすとそのまま何も言わずに出て行った。
「……ていうか何なの。俺めっちゃっ警戒されてなかった?こんなに人懐っこい笑顔なのに」
最後の一人はそういって唇の端を思いっきり吊り上げて笑顔を作る。
男の名前は青山ウシロ
どこか胡散臭い表情であり先ほどの少女が紅部とこの男が二人っきりになるのを警戒していたのもこの胡散臭さが原因であろう。
制服は近くの学校のブレザーを着ている。しかし、首を絞めるネクタイが窮屈なのかとられていてさらに上のブレザーも脱ぎYシャツを着崩しているといったかなりだらしない格好をしている。
客観的にみればこのようなどこか自堕落な学生と超お嬢学の生徒会長に接点があるようには思えない。
だが紅部と青山たしかには長年を連れ添った仲間だった。それもお互いのもっとも深い部分、夢や仲間を共有するほどの。
夕暮れ時の生徒会室で二人は話を始める。
◇
「それでは、お先に失礼します」
最後まで俺に不審者を見る光線を浴びせてくれた子がようやく帰り支度をはじめた。いやー、もうこっちは普段まったく関わらない学校の生徒会室に居座らせてもらっちゃってまじで胃がいたいですよ。
しかも一回出ようかとか言ったのに早紀ちゃんはまったく出る気ないみたいだし、せっかくお嬢様学校に来れたのに覚えてるのは差別の眼差しだけ。
まったく、なれないことはするもんじゃないですね。
「……本当にだいじょうぶなんですか?」
しかも、最後の最後まで疑ってるし!
俺ってそんなに怪しい人相してる!?
学校じゃ人懐っこいオナモミ青山で通ってるのに。
「……ていうか何なの。俺めっちゃっ警戒されてなかった?こんなに人懐っこい笑顔なのに」
あの目つきのきつい子が出て行って俺はようやく自由にしゃべる事ができるのでした。
「は、鏡みてから物言えよ。お前あわよくばうちの生徒食べちゃおう、とか思ってんだろ。顔に意地汚い考えがでてんだよ」
「お、おお、思ってないし!!あわよくば挿入までいけるかもとか全然思ってないし!!」
「結構すごいなお前!挿入までとか普通考えねえだろ。おまえどんなお嬢様イメージしてたんだよ」
「いや、そういうお嬢様こそ誰にでも股開いてくれたりすんのよ。こう、博愛的な?」
「……お前はある意味博愛したくなるけどな。可愛そうな人枠で」
「何気にひどい子というよね早紀ちゃん!」
「いちいち暑苦しいんだよ、叫ぶな」
早紀ちゃんは相変わらず俺にきつかった。
さっきはあんなに可愛い表情で仕事してたのに。
「そんで今日はなんでわざわざ呼んだの?まさか生徒会室でプレイしてくれるため!?いやー、現役生徒会長が自ら肌を脱いでくれるなんて。ウシロ感激!!」
ふざける気はなかったのになぜかセクハラまがいのことをいってしまう。
抑圧された性衝動が溜まってるのかな……
まあ、早紀ちゃんならきちっとかわしてくれるから俺もこういうことが言えるんですが
「……プレイってなあに、お兄ちゃん?」
ほうら、上手くかわしてくれ……なに!?
早紀ちゃんのってくれた!?
背が低いからナチュラルで上目使い。
しかも禁断の兄妹プレイですと!?
「プ、プププ、プレイって言うのはね……ハアッ…ハアッ……お兄ちゃんの大事なところとね……ハアッ…ハアッ…早紀ちゃんの大事なところをね、く、くくくっ付けるんだよ。」
「えっ!?そんなの恥ずかしいよ!!」
「ぜ、ぜぜぜ全然大丈夫だから!!早紀ちゃんみたいな年頃になるとみんなやってるから!ほ、っほほら一回やってみよう。ね?ね?恐くないから、むしろ気持ちいいから。ほらー早紀ちゃんの大事なところをあけてみよう!!」
「でもお母さんに大事なところは男の人に見せちゃダメだっていわれてるの」
「大丈夫、大丈夫。僕いい人だから全然大丈夫。ほらースカート上げてお兄ちゃんに見せて……ハアッ……ハアッ…大丈夫だから」
「……じゃあ、お兄ちゃんが土下座したら早紀考えてあげる」
こ、これはいけるのか!?
俺はすぐさま脚を折りたたみ頭を床にたたきつける勢いでさげた。
でこに床の冷たい感触がしてちょっとつらい。
「……そんで今日お前を呼んだのはさ、あの昔話してたやつができたっていう」
早紀ちゃんは土下座した俺をスルーして本題を話し始めた。
……これは超高等技術の時間差放置プレイ!?
「……」
自分からネタを振っておきながら相手のターンに放置するとは、なんという鬼畜!
「んでさ、お前に渡しとこうと思うんだけどちょっと問題が……いつまで固まってんの?」
「…………」
俺はしばらく恥ずかしさで動けなかった
「いやまじでないわー。自分から振っといてそれ無視るとか早紀ちゃんまじないわー」
「っていうかお前が躊躇なく土下座してびっくりしたんだよ!普通に引いたよ!」
「俺の心はいつもまっすぐなんだよ、まっすぐなんだよ!!」
「同い年の女の子相手にああいうことすっとまじ引かれるよ?明日から青山総スカンの回覧板回っちゃうよ?」
「ああ、それなら大丈夫(ニコッ」
「……なにがだよ」
「早紀ちゃんがあんまり可愛いからやっちゃったんだよ。早紀ちゃん以外にはしないから(ニコッ」
「そういうのが引くって言ってんの。お前の笑顔もついでにキモイ」
「ちっ、この女落ちねーでやんの。これだからガキは嫌いなんだ」
「…………(蟻の大群を踏んで歩いてるような死んだ目をしてる)」
「あ!!うそです!今の全部嘘です!早紀ちゃんは魅力あふれる大人の女性です!」
「……おまえ、明日のバイトでしず○ちゃん使って抜いてたのばらす」
「それだけはやめてーーー!!」
相変わらず早紀ちゃんとの会話はデンジャーだ。
このまま続けていたくもあるんだがそろそろ完全下校時刻になるはずだ。
しょうがない、本題に入ってもらうか。
「んではそろそろ真面目にしましょうか。今日はなしてわざわざ俺を呼んだんのよ?」
明日はシフトが被ってるから用事があるならバイトが終わった後でもよかったはずだ。
「なんかいきなり態度変えられてちょっとむかつくし、そもそもお前が不真面目だったんだけど……」
早紀ちゃんも頭を少し振って意識をチェンジさせてる。
左右に長い髪が振り子みたいに揺れる。
「用事はお前に渡しもの。今日呼んだ理由は早いほうがいいから」
そういって早紀ちゃんはかばんの中から何か取り出して俺に放り投げる。
「おっと」
少々危なかったがしっかりと右手でキャッチ。
「はい、用事終了」
渡されたのはタバコの箱程度の大きさの機械。
ずっしりとした重量感があって金属特有の冷たい感触がする。
「えっと、まったくわけがわからないんですが?」
「さっき言ったじゃん、聞いてなかったの?」
「……すみません」
さっきは正直エロいことしか考えてませんでした。
「……それ、何に見える?」
手に収まるようなサイズの機械で、スライドすると液晶が光る。
液晶には本日の日時が。
ボタンには0から9までの数字と複数の記号。
さらにキーパネルがあって、メールやネットの機能もついてるようだ。
これは
「完璧に携帯じゃん」
俺が持ってるのより少し縦に小さく横に広いが普通の携帯電話だ。
「やっぱそう見えるよな……なんでこんな形になったんだろ」
早紀ちゃんがぼやくように言う。
「え?と言うことは携帯じゃないの?」
渡されたのはどこからどう見てもただの携帯だ。
まさか、どこかで作られているという携帯型ピストルとでもいうんでしょうか。
だが、彼女はそんな俺の予想を更に超える言葉を告げた
「精神操作装置、人間用のね」
「…………え?」
しばらく何も答えられなかった。
あまりに予想の上を行く答えだったから。
しかも、それは俺たちの叶えられないと思っていた望みだったからだ。
しかし、早紀ちゃんはそんな俺に構うことなく明日の予定でも語るかのように説明を始めた。
「ただの携帯っぽいけど他の機能は全部ダミーね。どれも全然使えないからで、使えるのはメールだけ。そんで、メールを送るときにアドレスじゃなくて相手の本名を入力するのね。本文のところに命令を書き込むと相手の考えを操ることができる、って感じかな。正確には測ってないけど大体相手が20mぐらい近くにいないと効果ないからそこらへんは調節してね」
「…………」
「そんで、電源は普通の携帯の充電器でいいから。それとなるべく命令は正確に書いておくこと。幅が広いと相手の都合のいいように解釈されちゃうことがあるみたいだから。で、一番大事なことなんだけど……なにボッとしてんの?」
バシッ!
「……あら?」
早紀ちゃんから背中をたたかれてようやく意識が戻ってきた。
っていうかちょっと意識が飛んでたのか……
「あのー、ちゃんと説明聞いてくれませんかね?」
抗議する様に眉を寄せる。
少しほほえましい仕草で普段だったら茶化すのだが……
「と、とりあえず質問いいっすか」
「なに?」
「こ、こりは本物なんでしょうか?」
興奮のあまり声がひっくり返ってしまう。
情けないことに少し舌が震えてる。
「本物だな。とりあえず何人かに実際に使用して効果は確認済み。対象は10歳から50歳までの男女を無作為に選んで実験。年齢や性別による効果の違いはないみたい」
「ま、まじっすか……」
「私が説明するより自分で試してみたほうが早いだろ。明日のバイトの時もうちょい詳しく説明するからそれまで試しに使ってこい」
「…………」
振って沸いたような話。
絶対に実現はしないとあきらめていた。
人を操ること、それはろくでもないがきだった俺と早紀ちゃんの間のひとつの共通点。
そして何年も考えて無理だと考えていたこと。
それが、こんなにあっさり手にできる日が来るなんて。
「あのさ、どうせ私が何言っても確信なんて持てないんだから一回使って来いって」
だが、彼女はこういうことで嘘はつかないだろう。
これは、俺と彼女を結ぶ夢のひとつなんだから。
「……本当に作れたんだ」
そう信じるしかない。
そして、これを作れたことで確実に俺と彼女の人生は変わる。
「まあな、ちょっと問題もあるんだけど……」
早紀ちゃんはなにか言いにくそうに目を伏せるが俺はようやく夢がひとつかなった実感にいまさらながらに浮かれていた。
「うっひょううーーーー!!早紀ちゃんマジで天才だわ!!やったねーーーー、わっひょひょーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!」
ついつい偏差値の低そうな叫び声を上げてしまう。
まあ、長年の夢だったんだ。このくらいは許してほしい。
「……そんでさ、それ作るときに代わりにひとつ問題を抱えちゃったんだよね」
彼女は珍しく口の中で何度かあーとかうーとかいいながら言葉を濁してる。
俺にその問題とやらをどう伝えればいいのか迷ってるらしい。
だが、どんな問題だろうが今の俺には通用しないぜ!!
「なんだい?なんでも言ってごらん!今日の俺はテンション高いぜーーーー!」
結局どう伝えるかという早紀ちゃんの悩みは俺に非情に端的に伝えるということに決定したらしい。
事実、彼女の言葉はまったく疑問の余地をはさむ隙を与えなかった。
「……それ作るときに借金3億円背負ったから、今月中に払ってね」
「…………」
本日二度目のトリップ
今日の俺はテンション低いぜ……
◇
早紀ちゃんと分かれて二時間後。現在地は大都市酒城の酒城駅前大通り。
駅前公園の入り口近くの外国語講座前のベンチの上、右足を上にのせて偉そうに肩肘ついた態度でのさばっているのが今の俺の状況。
「どうしましょうかねえ」
西口の歩行者回廊は近隣のデパートとくっ付いてる大規模なもので下の道路を簡単に見下ろすことができる。ここから駅前のスクランブル交差点を観察するのが俺の暇のつぶし方の一つだった。
だが、今日はそんなことをしている余裕はない。
理由は勿論先ほど早紀ちゃんから言われたこと、借金三億円のせいだ。あの後すぐに全校下校時刻になったせいで詳しい話は聞けなかったがどうやらこれも冗談でもなんでもないらしくしかもかなり切実な問題で一日でも俺の余裕を与えるためにバイトのときではなく今日呼び出したらしい。ちなみに借金は三億だけではなく俺が支払う以外にも彼女自身かなりの借金を背負ったらしい。
つまりなにがあっても彼女には頼れない。しかも勝手に名義が使われていたので(一ヶ月前にわけの分からない書類にサインさせられていた)逃げることもできないみたいですしねー。
さて、どうしましょう……
まあ、早紀ちゃんを責めることはできないし悪いことばかりではない。
俺たちの夢が確かに一つ実現したのだ。
それを成し遂げた過程で背負った借金ならこれも夢のために必要なことなんですよね。
そしてさっき預かった『装置』。
これさえあれば金策にもかなりの無茶がきく。
「……そうだった、俺の昔からの夢がかなったんだなー」
……歪んでいるのは自覚していた。俺は昔から人を自在に操るのが好きだった。同志である早紀ちゃんと流行の超能力番組で人を操る力を身に着けようと必死になっていた。そんな子供時代のことを忘れたわけではなかったが結局俺たちにはその思いを成し遂げる力を身につけることはできなかった。そしていつの間にかそんなことを思い出すことも少なくなっていた。
だか、彼女はそのことを強く覚えていて、俺に何も言わずに努力を重ねてきたのだ。俺もそんな彼女の努力の尻拭いくらいはしっかりやりたい。
だからこそ、金は必ず集めないといけないんですよね。
……さてと。
だけどそれはそれだ!!!
ごめんなさい、彼女がせっかく配慮してくれ一日だけど俺はこれからこの『装置』を使って遊びます!!
だって今こそ昔妄想した数々のあんなこんなを実現するときなんだ。
男として、いや夢見る人間としてやらねばならないことがある!
誰も俺を止められないぜ!!
「ひゃっほううーーー!!」
酒城駅前に俺の叫びがこだまする。
何人か怪訝な目をしてこちらを向いたがそんな視線では今の俺はまったく動じなかった。
さて、実際にこれを使おうと思うんだが早紀ちゃんの説明によるとこれは誰彼構わずに使える代物ではないらしいですね。
この『装置』を人に使おうと思ったときにまず関門になるのはターゲットの本名をフルネームで知らなければならないといった点。たとえば今すれ違った人とちょっと距離をとってますよ系なクールビューティの女子大生さんを操ろうとしても名前が分からないのでどうすることもできない。家から近いコンビニのショートボブで目がくりくりっとしてる可愛い系のバイトの使おうとしても苗字しか分からないのでダメ。
さらに約20m以内に対象がいないといけないという制約もあるようで。たとえば漫画の表紙を飾ったことで名前を知った胸のサイズがマニア向けのアイドルに使おう思っても会うことができないからダメ。
こうなるとこの『装置』を今すぐに使う場合対象は限られてくる。
俺の知人で欲を言えば操って楽しい人物。となると学校の同級生か先生ってことになるかな。
もっと手ごろなところで家族っていうのも人によっては選択肢かもしれないが残念ながら俺は一人暮らし。家族は親父の転勤に付き合って俺だけ残ったからすぐに会うことはできないのだ。っていっても県境挟んでちょっといったところだから休日とかはよく妹とその友達が遊びにくるのだが。
というわけで今日のターゲットは俺のクラスメイトにしよう。
これでも顔は広いほうで女子のアドレスも知っているからすぐに連絡することもできんで。何人かあたって一番近くにいる子に『装置』を使うことにしますか。
現在午後8時40分。約束の時間まで残り20分ほどだ。
あの後何人かにメールして、一人近くにいるらしいので会いましょうぜって言ってみました。ノリのいい子だったのでokをもらえて現在待ち合わせ場所のハンバーガー屋で一人コーラを啜ってる。
ちなみにメールの後詳しい話は電話したんだが大体こんな感じでした。
トゥルルルルルルー、トゥルルルルルルー、トゥルルルルルルー、トゥルルルルルルー、ピッ
「やっほー、青山君どしたのーこんな時間に遊ぼうとか不良になっちゃったの?」
「そういう大森さんこそこんな時間に駅前にいるとかどうなのよ」
「残念でした。私いま塾にいるんだもんー。不良じゃありませんー」
「え、塾にいたの?やば、もしかして邪魔だった。なんかごめんねー」
「いや、全然。丁度休憩時間で暇してたところだから」
「マジで?なんか気を使わせてない」
「青山君こそ同級生になに気使ってんの。かなりウケるんですけど」
「ハハハッ、ウケられちゃった?いやー最近バイトで気使うこと多くなったから癖付いちゃってるかもだな」
「あ、青山君バイトなんかしてんの。いやーマジ偉いね」
「この時間に塾にいる大森さんのほうが偉いっての。俺なんかあれよ?女の子との遊ぶ金ほしさにバイト行ってんのよ?」
「うわ、言っちゃったー。青山君ちょっとぶっちゃけすぎ。てかなんで私に連絡してきたの、別にそんなに親しくないのに?」
「やーそのバイトのお金を目的のために使いたいなーなんて(大森さんも結構ぶっちゃけてるよ……)」
「へ?……え、それって何。私もしかして誘われてますか?」
「やー誘ってるっていうか実は本命の子にすっぽかされちゃってさーそれでなんか寂しい!誰か私を抱きしめて!?みたいな?」
「なにそれ、私で妥協っすか?」
「あ、嘘です!!大森さんが本命です!!実は心臓バックバクです、お願い見捨てないで!!」
「……なんか面白いねー青山君って。でも、寂しいなら最初からそういえばいいのに」
「あ、またウケた。やー俺って女の子にモテる才能あるかも?」
「うわ、なんか言ってるし。もーいいからそこの場所教えてください」
「へ?今西口パルス前……ってか遊んでくれるんですか?」
「青山君が振られてかわいそうだからいってあげるんですー。西口のマックで待ってて、塾終わったらいくから」
「あいよ、大体何時ごろっすかね?」
「んー9時前後になるかも」
「了解、んじゃ9時に着くようにしますね」
「はーい、っていうかうん。青山君って本当に面白いね」
「どもーオナモミ青山を今後ともよろしく」
プチ
大体こんな感じでした。
電話のお相手は大森しのぶさん、俺のクラスメートで可愛いっていうより綺麗系の女の子だ。ウチのクラスの勉強トップスリーで常に学年10位以内に入り込む秀才な子で、人当たりのいい性格なので男性ウケも女性受けもいい。会話からだとちょっと軽い感じなのかなって思われるかも知れないけど実際はうるさいタイプのしゃべり方じゃなく相手に相槌を打つみたいな喋り方をする子だった。多分俺のことをちょっと軽いやつ、って思って合わせてくれたんだと思う。
いまどき珍しい気の利く若者なんですよね、大森さんって。
彼女が言ったとおりクラスでは特別親しくしてたわけじゃないのにちょっと同情誘ったらすぐに来てくれるあたりも優しくて彼女がクラスで人気があるのも分かる気がします。
親しくないっていってもアドレス交換するくらいの親交はあったんですけど(実際に使ったのはこれが初めて)
それから何することもなかったので結局約束の30分前にマックに着いちゃって手慰みに携帯っぽいのをいじってんのが今の俺。まあ、これから『装置』を彼女に使うにあたって幾つか仕込んでおきたい事もあったからまあいいや。
大森さんが来るまでおれはガチャガチャと『装置』をいじってました。
「あれ、青山君はやー。ごめんね、なんか待たせちゃった?」
大森さんが来たのは約束の10分前。
隠してるけど肩で息をしてるので走ってきたのが分かってしまう。
約束に間に合わせるのは当然で人を待たせることもしたくなかったんだろうな。本当にいい子なんだなー。
「あー全然。っていうか約束9時なんだから早く来たのはこっちの勝手だから」
「いや、私って人待たせんの嫌なんだよね。自分が待つのは全然いいんだけど」
みたいね。
でもクラスメートにそこまでしてたら疲れないのかねこの子は。
「もしかしてこっちが急かしちゃった?もうちょい遅れてきたほうがよかったかな?」
「んー。早く来たのはこっちの勝手だから。えへへ」
さっきの俺の言葉をつかってニッコリと笑う。
俺も負けずにニッコリ。
お互いに笑顔の交換をしてようやく空気が緩くなった。
さっき分かったんだが『装置』は普通の携帯としての機能をほとんど持たないけど普通の携帯みたいにメールに関しては何個かの機能があるみたいで。
そのなかで俺が注目したのはメールの保存ができるというとこ。これを使えばあらかじめ命令文を考えといて20m以内に入ったら送信、相手を操作することができる。なので先ほどの待ち時間の間にいくつか指令メールを作成しといて送信ボックスに保存しておいたのでした。
「でさ、湯野さんが勉強おしえてくれって言うんだけど家に入ったらいきなりなんか探し始めてさ。お前はなにしに来たんだ?って感じでさー」
「あーそうね。それはきついね」
「後さ、ウチの妹が最近妙におとなしくてさ。どうしたんだ思ったら私の部屋に変な本持ってきてさ、お姉ちゃんこういう本読むの?って読まんっての!」
「まあ、思春期だからね」
「そういえば最近新しい講師が入ってさーそいつが嫌なやつなのよ、自分が無能なの棚に上げて成績上がんなかったら宿題増やしてさー。自分の教え方が悪いことに気づけっての」
「……ああそうね」
「……青山君、なんか生返事だね」
「あーそうね……へっ!?」
やば、これからどうしようかってこと考えてて大森さんの話適当に聞き流してた。
「私の話、全然聞いてないよね」
「ごめんちょっと考え事してた」
「……いいんだけどさ。何、振られた女の子こと考えてたの?」
あ、そういうことになってたんだっけ。
「まったく違うこと考えてた。ほら、俺って失った恋は気にしない性質だし」
「そうなん?じゃ、何考えてたの?」
「大森さんって頭いいのなーってこととか(適当)」
「え、私頭弱い子だと思われてたの?」
「や、成績とかはいいの知ってたけどさ。なんとなく会話が大人びてるっていうか」
「そういうのって今まで言われたことないな……それって青山君が頭いいからそう思ったんじゃないの?」
「俺の成績知ってる?下から30位以内(600人中)を競う男ですが……」
「そうなん?でもそういうのって関係なくない?」
「大森さんみてるとそういう意味の頭の良さってのも成績に関係ある気がすっけどね」
「さっきから私のことヨイショしすぎ。なんかこそばゆいんですけど」
本当に恥ずかしかったのか頭の後ろを掻きながらすこし頬を紅潮させる。
謙遜も嫌味がないし話していて面白いしこのままでも、って気持ちもあるんですが……
「あはは、照れた大森さん初めてみたんだけどやっぱ可愛いね」
「なんか私さっきからからかわれてます?」
「俺はいたって真面目ですよ?」
「それはありがとうございます!」
すこし大きな声を出した後照れてる顔を見せたくなかったのか俯いてしまう。
こちらとしても残念なんだけどね。
「大森さんもう少し時間ある?帰る前に寄りたいとこあるんだけど付き合ってくれませんか?」
今日はあなたを支配する日なので。
夜は続いちゃうよー。
◇
二人でマックを出た後俺はかなり無理に彼女を誘い出し二人っきりになれる場所に移動することにした。
『装置』は名前を知らない人間を操ることはできない。
必然的にこれを使う時は誰にも見つからない場所に行かなくてはならない。
といっても『装置』をつかって命令すればその条件を満たすのはそれほど難しくないのだが……
どこにするかは迷ったが今回はバイト先を使わせてもらうことにした。
バイト先の同僚も俺や早紀ちゃんの仲間なんで何とか無理いって空けてもらうことに成功した。
ただ代わりに明日一時間早く入ることになったが……
そういう経過で今俺と大森さんはバイト先のカフェであるエジト酒城店の中にいて……
「チュッパ…………チュ……………アン……チュパ……」
俺の肉棒をしゃぶって貰っていた。
『エジトの中ではどんなことにも疑問を抱けず、青山ウシロの言葉を全て信じる』
これが俺が送信した命令だ。
ここに来るまでは「いやーごめんね青山君。私そろそろ帰らないとだからあんまり付き合えないんだわ」といっていた彼女も
「この店超いいでしょ?何にも気にしないでいつまでも居たいみたいな?ほらもう絶対に出たくないっしょ?」
と俺が言ったのでもう何も気にせずにこの店に居るしかなくなった。
店内には俺と大森さん以外は誰もおらずいつまでたっても店員が出てこないあきらかにおかしい状態なのだが『疑問を抱けない』ため大森さんはニコニコと俺の向かいに座ってる。
さっきはあんまり意識してなかったのだが何でもできるとなると大森さんの異性としての部分をどうしても意識してしまう。
それはきめ細かな髪の毛だったり、ある程度のふくらみを見せる胸だったり、制服のスカートで隠してる部分だったり。
俺の息子もこれからやることを想像して鎌首をもたげている。
我ながら現金なことだ。
「とりあえず大森さん服脱いでよ。やー、この店さお客さんは服脱がないといけないんだよね。ほら、なんか衛生上の都合みたいな?暖房全開だから裸でも全然大丈夫だし。ほら、立った立った。」
「や、もうそんな急かさなくても脱ぐから。脱ぎますからあっち向いててよ」
「あ、何隠してんの!?ダメだよ、俺店員大森さんはお客さん。店員にはしっかり服脱いで裸なるところ確認させなきゃ」
「そ……そうなの?わかった、青山君の前で脱ぐね」
「そうそう。もっとあげてこーよ。ほーらパンティなんか思いっきり脱ぎ捨てちゃえ」
「う、うん。思い切って……えい!」
ポーイとパンティが脱ぎ捨てられて床に落ちる。
さっきまで床に落ちた薄い布切れが隠していた部分が堂々とさらけ出される。
大森さんのあそこは結構毛深いほうでした。
「そ、そんなに見ないでよ。あんまり綺麗じゃないし、見ても面白くないっしょ?」
いやいや、俺はかつてない感動につつまれてますよ。
「ほらほら、恥ずかしがってちゃだめですって。これはこの店で必要なことなんだから。っていうあれだね、隠そうとするから恥ずかしいんだよ。もっとこう見せ付けちゃおうよ。片手でおまんこ開いちゃってもう片方で上の服脱いだらいいんじゃない?テーブルの上に膝でのっかてさあ。そう。そんな感じ!」
「んーもう。そんなことしたって恥ずかしいものは恥ずかしいの」
とかなんとかいっても体が動いちゃってますよ。
目の前のテーブルに下半身裸で思いっきり膝立ち。
足を横に向けているからいつも隠している部分が思いっきり見えてしまっている。
もう恥ずかしいとか言ってる場合じゃないでしょ。
しかも右手の指を二本入れて自分のあそこを横に引っ張ってるから中のピンクの部分まで覗けちゃう。
普通の男女関係では絶対見られないようなポーズ。
しかも、俺と大森さんはただのクラスメートなのにこんなことをさせられるなんて、本当にこの『装置』はすごいですね。
「……んっ、ちょっとこのポーズ……脱ぎ……にくい」
おまんこを開いてる右手は使えないので上着は左手だけで脱ぐことになる。
やっとのことでウチのセーラー服とYシャツを脱いで気づけば残りはブラしかつけてない。
左手を背中に伸ばしてなんとかホックを外すと重量感のある胸がプルンとかいう擬音が出そうな勢いで飛び出してきた。
「うわ、胸すご!」
「正直すぎるでしょ!」
「や、マジびっくりした。何、着痩せするタイプなんだ」
「そうなの?私そういうこと考えたことないんだけど……」
「超びっくり。もっと見たいから胸突き出して。っていうか左手で胸絞ってみせて」
「えーでも。……んーしょうがないなー」
テーブルに全裸で載ったまま俺のほうに勢いよく胸を突き出してくる。
俺の指示どうりに左手は胸をきゅっと絞って乳輪と乳首をさらに強調させる姿になってる。
客観的にみれば強い露出癖のある女性が男性に迫っているって感じかな。
もちろん大森さんに露出癖なんてないしあったとしてもいきなりこんな風に迫るほど頭の悪い人じゃない。
というか大森さんはただこの店でのルールである俺の言葉に従っているだけで何か性的なことをしているという考えさえ持ってないのだ。
このアブーノーマル性こそ俺が望んでいたものだ。
興奮で息子がもうそろそろ煙突になってしまいそうだ(比喩的表現)
「ねえ、大森君って店員なんでしょ。言うとおりにしたんだしそろそろなんか出してよ。メニューとかないの?」
「へ?あ、そうだったね」
変なことをしている意識がない彼女にとってはこれは店で必要なことだからやった、なのでカフェで注文をしたいと思うのは当然のこと……まあ今日のメニューってのは全部シュフ(俺)の気まぐれセットなんですけどね。
「そうね、じゃとりま俺のお勧めのコーヒーでいい?」
「ん?それ青山くんのお勧めなん?じゃそれで」
「あいよー」
せっかく来てくれた大森さんには申し訳ないが今日はこの店の本来のメニューは一つも持ってくるつもりはない。
俺はカウンターに向かわずにテーブルの下から自分の肉棒を取り出して彼女の前にさらけ出した。
「ちょ!?青山君何してんの!?や、……えっ!?」
「ん?なにパニくってんの?」
「え、だって……いきなり…………え、まじでどうしたの?ちょ、大丈夫!?」
なんか気持ち悪いとかそういう気持ちより本気で俺の頭がどうにかなったのかと心配しているようだ。
大丈夫、大丈夫。だってすぐになんにも可笑しくないことに気づくんだから。
「ほらほら、勘違いしない。俺がこんなことしてんのは変なことでもなんでもないっしょ?単にコーヒー飲むのに必要だから脱いだだけなの」
「えっ!?……そ、そうなの?…………そうなんだよね……そう」
「そうなの、んでさ飲むときは大森さんの協力が必要なんだけど手伝ってくれるよね?」
「そ、そうなんだ。どうしたらいいの?」
「俺のアソコ咥えてもらえる?んーどういったらいいんだろ。こうアイスとかしゃぶる感じで」
「えーと、青山君のアソコを」
「あ、雰囲気だしたいからはっきりチンポって言っちゃっていいよ。別にコーヒー飲むためにチンポしゃぶるのは普通のことだしね」
「う、うん。……青山君の……チンポしゃぶるね」
まだちょっと恥ずかしいと思っているのか顔が紅潮している。
しかも上目遣いでそんなこといわれたらもうビンビンですよ。
大森さんがゆっくりと俺の肉棒を両手で覆う。
手が冷たくてかなり興奮していた俺には温度差で気持ちいい。
「うん、いい感じ。それじゃあ手と口をゆっくり前後に動かしてくれる?」
「チュパ……チュ…………チュッ……こんな感じでいいのかな?」
「おおう、大森さん上手いな。気持ちいいよ」
「気持ちいいって、なんか変な言い方。私ただ青山君のチンポ咥えてるだけなのに」
「や、気持ちいいほうがいいんだよ。気持ち良いほうがおいしいコーヒーが出てくるからね」
「そうなんだ。そういえばさっきからなんか先のほうがぬるぬるしてきてるみたい。でも、これあんまりおいしく……」
「すっごいおいしいっしょ?」
「うん、甘くって私こういう味すきだなー」
「そりゃよかった。俺的にはもうちょい強くやってくれたほうがいいんだけどさ。」
「そうなの?チュ…………チュプ………………あうん。チュウッ!!こんな感じかな?」
シコ、シコ、シコ、シコ、シコ、シコ、シコ
両手の動きがどんどんはやくなって俺の官能が刺激される。亀頭の辺りを唇でおもいっきり吸われると思わず前かがみになってしまう。
普段の教室では明るく勉強もできてクラスの参謀みたいな地位に居る大森さんがこんなに積極的に俺にフェラチオしてくれるなんて。
しかも唇周りの筋肉を張って硬すぎずやわらかすぎないっていう絶妙な感覚を生み出している。
いやー、もっとしてもらいたいのはやまやまなんですがとりあえず一回ださせてもらいましょう。
「もうそろそろ出すね」
「結構おそいんだね?えーとカップかなんかに入れたほうがいいのかな?」
「んにゃ、そのまま口に出すから全部のみこんで」
「あ、うん。わかった」
かなり溜まってたみたいで勢いよく大森さんの口に射精してしまう。
大森さんも懸命に全部飲み込もうとしてくれたんだけど少しだけ口から零れてしまう。
「うわ、ごめん。ちょっと強すぎたな」
「いや、このくらいなら全然大丈夫だよ」
そういって唇についた精子をペロっと舌で舐めとってくれる。
その仕草はちょっとやばいな。
自覚ないとはいえエロ過ぎですよ大森さん。
「ちょっと疲れたからさ、次は大森さんが紅茶注いでくれない?」
「別にいいんけど普通お客に注がせるかなー。青山君おおちゃく者だよ」
「や、誤解しないでほしいんだけど。ここの紅茶ってさ、女性にしか注げないんだよ。今大森さんしか女の子いないから」
「あ、なーんだ。そうなら先に言ってよ。ま、私も家では結構紅茶飲んでるしそんなに不味くないとおもうよ」
「ほうほう、そりゃ期待できそうですな」
っていってもこれから入れてもらう紅茶は普段とは全然違うものなんだけど。
ま、本人も結構乗り気みたいなんでいいか。
「えっと……大きく……足開いて………できた、こんな感じ?え、もっと開くの?この格好超恥ずかしいんだけど。はいはいわかった、わかりました。
こうやってカップを………うーん…股の下に……持ってきて。そんでこのままおしっこすればいいの?まだ、なんかあるの?あーもうわかりました。オナニーしながらおしっこすればいいんでしょ?
そんなこと言われなくっても……ッ…………アンッ………ちゃんとオナニーするから。もっと腰振って?ってこれ汁跳ねちゃうじゃん。初めにオナニーしてその後おしっこ?もう、最初にいってよ」
大森さんにはおいしい紅茶を入れてもらうためにテーブルの上に裸でM字開脚してもらいました。
そのままおしっこと愛液をブレンドをブレンドしてもらうために自分から熱いオナニーに励んでもらってます。
あえぎ声を上げながら大事な部分を何度もすりあげてます。
普段理知的な人がする情熱的なオナニーってのは見ているだけでも楽しいものですねー。
薄く毛が生えている性器を見せつけるように前後に揺らして指を出し入れしています。
うお、二本の指を一気に中にいれるとは。意外に激しいオナニーだな……
「アウンッ……あ、青山君もうそろそろイキそうかも」
「お、んじゃおもいっきりだしちゃってよ。自分の中に溜まってるもの全部ぶちまけちゃえ」
「う、うん…………ア、アッ……アッ……出る……アアンッ………全部でちゃうよ!!」
大声を上げると同時に止めとばかりに指を大事なところに挿入する。
めちゃくちゃな気持ちよかったみたいで達したときに電撃が走ったみたいにブルッと体が震えてましたね。
しかも全部だしちゃえ、って言ったせいなのか単に我慢してただけなのかイッた拍子に黄色い液体も出ちゃってますよー。
「アハッ……気持ち……よくて……死んじゃいそう。私オナニーしながら……おしっこしちゃった。…アンッ!」
手の甲からカップにむかって愛液とおしっこのブレンドされた液体が滴りおちる。
大森さんはまだ足りなかったのか突っ込んでいる指をモゾモゾとうごかしておまんこの中をほじっている。
顔は普段の大森さんが絶対に見せないだろうアクメ状態のぶっ飛んだ笑顔で唇の端がつり上がって頬がものすごく赤くなっている。
やっぱり俺はギャップ萌えなんだなーと自己分析してみたり。
別に俺は初めから淫乱な子が好きなんじゃないんですよね(もちろんいたらいたで嬉しいんだけど)
普段クラスではみんなから頼られる人気者。
あの明るくも決してバカじゃない明晰な頭脳の大森さんがこんなに頭悪そうに笑ってくれるのが快感なんですよね。
更に彼女はこんな状況をただ紅茶入れるため、としか思ってないのもさらにいい。
いやー、今日という日があってよかったとひしひしと感じてます。
折角大森さんに淹れてもらった紅茶なんですがさっきコーラのんだばっかりだったので結局淹れてもらった大森さん自身に飲んでもらうことにしました。
ちなみに感想は『うん、やっぱり自分で苦労して淹れた紅茶はおいしいねー。でもちょっとしょっぱいかも』だそうです。
お腹壊さないといいんだけど。ま、世の中そういう趣味のひともいるんだしそんなに心配することもないかな。
その後も大森さんには色々とやってもらいました。
冷蔵庫からとってきたフランスパンを下の口にいれてどのくらい食べられるかに挑戦。
かなり小さいのサイズだったのですが中々奥にはいらずに入り口のあたりでなんども出したり入れたり繰り返し。
最終的にはほぐれたのかかなり奥まで入るようになって力強くフランスパンを股間に押し込んでそのまま立ってもらいました。
結構奥まで入ってたんですが立つときは股間に力をいれないと落ちちゃうみたいで内股立ちでなんとか立ち上がることができました。
どんなに清純な女の子でも真っ裸に内股立ちで股間からフランスパンが生えてたらやっぱり格好はつかないみたいですねー。
でも、フランスパンを当店で一番多く下の口で食べた記念として写真をとったときのVサインはなかなかシュールでいい感じでした。
長さだけを測るのもなんなのでフランスパンを千切って下の口にどのくらい詰め込めるのかも試してみました。
最初は簡単に入ったんですが半分を超えたあたりから手で蓋をしていないと漏れちゃうようになって三分の二でギブアップでした。
その後食べ物を粗末にしてはいけないのでお皿を股間に持っていって詰め込んだパンを出してもらいました。
千切った欠片だったパンは詰め込む過程で丸いパンになっちゃったみたいで中々出すのは大変そうでしたが、オマンコの左右から両手で押し上げるように絞っていって無事に出すことができました。
もちろん捨てるのはもったいないので大森さんのの愛液で濡れ濡れだったパンは本人に食べてもいました。
他にも色々してもらいたいことはあったんですが時間も時間なので最後にもう一回俺の性衝動を解消してもらうことにしました。
大森さんの下の口に俺の精液を飲ませてあげる代わりに上の口では唾液を飲ましてもらう、要するに上下ともに連結して抱きしめあってる形になったんですがこれはすごい正解でした。
なんていうか下で搾り取られてるて登り詰めてるときに舌を絡ませたときの感触っていうのがすごい快感で、なんていか嵌りそう。っていうか嵌った。
「やっばー、これすっごく気持ちいいわ。どうしましょう」
「チュパッ…………チュ………アッ……え?……なんか……いった?……アアンッッ!…………きこえ……なかった」
主に大森さんに体の動きを任せて俺は両腕で支えてるだけなので大森さんのほうはかなり息切れしちゃってます。
まあ、あそこの濡れぐらいからいって彼女のほうもかなり気持ちいいんじゃないのかな。
「や、なんつうかこれやばいなーと思って。あ、もっかい射精くる」
「アンッッ……本当に……やばい……かも…………しれ…………アアン!!……ま、また……でた…………青山君の……チンポ……ミルク…………おいしすぎ」
そろそろ大森さんは体力の限界かな。
腰をゆっくりと離して後ろにまわしていた手を解くと大森さんはそのまま倒れこんじゃいました。
ありゃりゃ、本当にやりすぎたな……
◇
「んじゃねー。また明日学校でー。今日は夜中に付き合ってくれてありがとうございます」
「ううん、こっちもありがとう。すっごく美味しかったよ!
……バイトのシフト教えてよ、また遊びに来てあげるから」
店の中じゃ気づかなかったけど外で時間確認したらもう12時近くになってしまってます。
やー、本当に時間の流れを忘れていたな。
大森さんも喫茶店で美味しい物を飲んだりしただけ、としか認識できてないんだけどなんだかつやつやしてすっごく機嫌いいみたいです。
俺も美味しい思いができて本当にこの『装置』は捨てるところがないなー。
「すっごく遅いし送ってこうか?駅前ぐらいまでになっちゃうけど」
「ううん、いいよ。こっから駅そんなに遠くないしね」
「……男としてはこんな夜中に女の子一人歩かすのはちょっと心苦しいな」
「あはは、かっこいいね。フェミニストなんだ?」
「……もしかして本気で迷惑?」
「あ、全然迷惑ではないんだけど。っていうか嬉しいよ。……でも、あれじゃん?青山君最後の人っぽいじゃん?だから片付けあるかなーなんて……」
「あっ!……あー……そういえばそうね……片付けなきゃだめっすね。……スンマセン」
「ひひっ、気持ちだけで十分だよ。じゃあ後片付け頑張ってねー」
そういって大森さんは大きく手を振って立ち去ろうとする。
俺は今日の感謝をこめて……
「それじゃねー。それと今日帰ったらショーツおもいっきり濡らす位オナニーしてね。
そんで使ったショーツは明日学校で俺に頂戴ー」
「うわ、変態趣味だ」
「またまた、大森さんなんか帰ったら一時間位オナニーするんだから十分変態ですよ」
「……はーい。一時間以上オナニーすればいいので。しかもショーツがずぶ濡れになるくらいね」
「そそ、んじゃまた明日ー」
「うん、じゃあねー。楽しかったよー」
大森さんは最後まで大きく手を振って角を曲がっていった。
本当にいい子だなー。
俺の変態指示にも素直に従ってくれちゃって。
もちろん普通なら彼女がいかに素直でもさっきみたいなセクハラを超えた発言をしたらぶっ飛ばされるでしょう。
しかし、彼女にはさっき着替えているときに新しく『性に関連することは全て疑問を持たずに青山ウシロの指示にしたがうこと。自分からは性的なことは一切しないこと』という指示を与えておいたんですね。
これで明日の学校で指示の利き具合やどのくらいの時間効果が続くのかも実験できる。
まあ、殆どは趣味なんだですけどね。
大森さんって結構オナニー激しそうだったし下着すっごく濡らしちゃうんだろうなーなんちゃって。
さて、と。
店の中にはいり改めて見渡すとかなり酷い惨状が広がっている。
後先考えず遊んだためそこらじゅうが汚れている。
テーブル、床、カウンター問わず色々な体液が飛び散っていたり、食器に黄色い液体が混じったパンが放置されていたり。
……これそのまま引継ぎしたら殺されるだろうな。
今日一日の締めくくりとしてはかなり地味になるがちゃんと片付けてから帰るとしますか。
それじゃあ、おやすみなさい。
< 続く >