ヒミツの購買部2 和音 後編

和音 後編

 琴乃様の奴隷になってから1ヶ月近くが経った。
 その間、私の生活は以前とは一変した。
 もちろん、琴乃様に言われた通りに、周りのみんなには私と琴乃様との関係はわからないように振る舞っているけど。

 でも、今の私の全ては琴乃様のためにあるんだから。

「あんっ、んんんっ、こんな感じでっ、よろしいですか、琴乃さまぁ?」

 学園の敷地のはずれ、遊歩道から離れたところにちょっとした雑木林がある。
 そこにある大きなクヌギの木の下で、私は琴乃様のために精一杯ポーズをとっていた。
 ここに人が来ることはまずないから、どんな大胆なポーズだってできる。

 琴乃様が見つめる前でブラウスのボタンを外し、おっぱいがよく見えるように胸元をはだけさせると、まず、両手で乳首を摘む。
 そのまま乳首を指先でこね回していると、それだけでびんびんに固くなってきた。
 その、つんと立ち上がった乳首を見せつけるようにして両手でおっぱいを押さえ、ネクタイを挟むようにしてポーズを作る。

「んふうっ、いかがでしょうかぁ、琴乃さまぁ?」

 できる限り悩ましそうな表情を作って琴乃様の方に胸を突き出している私。 
 わざと舌っ足らずな、甘ったるい声を出すのもえっちポイントが高いのではないかと自分では思っている。

 次は、クヌギの幹に片手をついて琴乃様の方にお尻を突きだし、腰をくねらせながらゆっくりとスカートをめくり上げていく。

 実は、アソコはもうぐしょぐしょなんだけど。

 でも、ショーツは事前に脱いでいるのでなんの問題もない。
 そして、だらしなく舌を出し、琴乃様に向かっていやらしく微笑みかけながらアソコの中に指を入れていく。
 この表情はネットで調べたんだけど、アヘ顔、って言うんですって。
 なんか、すごく気持ちよくなると自然に出るらしいのだけど、これはわざわざ琴乃様にお見せするために画像と見比べながら鏡の前で何度も練習したんだから。
 もう、アソコの中はドロドロで、ふとももの内側を溢れたおつゆが垂れているのがわかる。

 きゃあっ!ひょっとして私ってものすごくいやらしい!?
 それに、すっごくヘンタイっぽじゃない!
 これならきっと琴乃様にも満足していただけるわ!

「ああんっ、やあっ!私のここ、もうこんなにお汁が溢れてますよぉ……」

 ちらちらと琴乃様の様子を窺いながら指を動かすと、クチュクチュと音を立ててアソコからどんどんおつゆが溢れてくる。
 それもこれも、琴乃様に見ていただいてるからこそだ。

 それに、笑みを浮かべて私の方を見ている琴乃様のお姿……。
 なんてキュートなのかしら。
 あんなに可愛らしいのに、時々、小悪魔みたいに私を苛めてくださるのがまた素敵なのだ。

 だって、本当はお優しい方なのはわかっているから。
 特に近頃は、暖かいお言葉をかけてくださって、琴乃様の愛情をすごく感じる時がある。

 あの日以来、週に何回か琴乃様はこうやって私を”可愛がって”くださる。
 琴乃様の見ている前でいやらしいことをするのはすごく興奮するし、家でひとりだけでやっている時よりも何倍も気持ちいい。
 だって、こんなにえっちなことをしているところを琴乃様に見られてるって思うだけで快感に思えてくるんですもの。
 それに、私のいやらしい姿に琴乃様が満足なさったら、その後は素晴らしいご褒美が待っていることがわかっているので自然とひとりえっちにも力が入る。

 今となっては、琴乃様のことを憎いなどと思っていたのがすごく昔のことみたい。
 あの時の私は、なんて馬鹿なことを考えていたんだろう。
 そして、なんてひどいことを琴乃様に対してしてきたんだろう。
 そのことを考えると、悔やんでも悔やみきれない。

 きっと、中等部のあの時にあんなあさましい姿を琴乃様に見られたのも運命だったのに違いない。
 だって今の私は、琴乃様の前で素直な自分の姿をさらしてこんなに幸せなんだもの。
 もっと素直に自分を出した方が楽だっていう、あの時の琴乃様の言葉は正しかったんだ。
 それなのに、私は琴乃様に対して無礼なことばかりしてきた。
 今になって考えたら、あれは、惹かれる思いの裏返しではなかったのかと思う。
 あの時の私は何も知らない小娘だったから、まるで初めての恋に怯えるみたいに琴乃様のことを拒んでいた。
 本当はずっと琴乃様のことが気になっていたのに……。

 そんな私をこうやって可愛がってくださるのだから、琴乃様は本当に優しいご主人様だ。
 なんでもっと早く琴乃様の奴隷にならなかったのかと、今さらながら悔やまれる思いがする。

「琴乃さまぁ、いかがですかぁ?」
「ええ、とってもいやらしいわよ、和音。へっ…くしゅんッ!」

 私のいやらしい姿を眺めながら微笑んでいた琴乃様が、大きなくしゃみをなさった。

 お寒いのかしら?
 私はこんなに体が火照っているのに……。
 いいえ!私のことなんかどうでもいいのよ! 
 琴乃様が風邪でもおひきになったら大変だわ!

「大丈夫ですか、琴乃様!?お寒いのではありませんか?」
「うん、ちょっとね……」

 私が慌てて駆け寄ると、琴乃様はずずっと鼻を啜りながらそうおっしゃった。

 やっぱり!お寒いんだわ!

「こう冷えてくると、なかなか外でっていうわけにはいかないわよねぇ……」

 どうしましょう……人に見られなくてもっと暖かい場所って……?
 ……あっ、そうだわっ!

「じゃあっ、私の家においでになりませんか、琴乃様!」
「へ?あなたの家?」

 それは、驚かれますよね。
 奴隷がご主人様を家にお招きするなんて。
 それも、あんな粗末な家に……。

「はいっ!私なんかの家にお招きするのは心苦しいんですけど……」
「いや、それはいいんだけどね」
「それに、今、家には他に誰もいませんから」

 あれ?
 どうしてびっくりした顔をなさっているの?

 今日は父さんも母さんも帰りが遅いし、誰に見られることもなく可愛がっていただけるっていうのに。

「ですから、ぜひ私の家にお越しください、琴乃様!」
「うん、まあ、あんたがそう言うんだったら……」

 首を傾げながらも琴乃様がそう言ってくださったので、私はすっかり嬉しくなってしまった。

「光栄です!ではっ、早速!」

 はだけていた制服を直すと、私は喜び勇んでカバンを拾い上げる。
 もちろん、琴乃様のカバンも。

「さ、それでは行きましょう、琴乃様!」
「いいわよ、自分のカバンくらい自分で持つから」
「でも、琴乃様……」
「忘れたの?他の人の目があるところでは私たちの関係を知られないようにって言ったでしょ」
「あっ、申し訳ありません!琴乃様がうちにお越しになるので、私、少し舞い上がっていたみたいです」

 そうだった、私、喜び過ぎてすっかり忘れていたわ!
 学園内で私が琴乃様のカバンを持っているところを見たら、不審に思う人がいるかもしれないじゃないの。

 慌ててカバンを手渡すと、私は琴乃様を先導して正門へと向かっていった。

♪ ♪ ♪

「ここがあなたのうちなの!?」

 私の住んでいるマンションを、驚いたように琴乃様が見上げていらっしゃる。
 どうやら、琴乃様にとっては予想以上のボロマンションだったようだ。

 やっぱり、こんなところに琴乃様をお連れするのは失礼に当たるわよね。

「申し訳ありません。本当なら、琴乃様をお招きするような場所ではないんですけど……」
「いや、違うのよ。私が勝手に勘違いしてただけだから」

 そう言うと、琴乃様はにこりと微笑む。

 勘違いって?何を勘違いされたのですか?

 よくわからないけど、いつまでも琴乃様を外に立たせているわけにはいかない。

 琴乃様を案内して、私は自分の家のある階へと上がっていく。

「さあ、こちらです、琴乃様」

 私の家に入ると、琴乃様は目を丸くして部屋の中を見回した。

 こんなむさ苦しい場所に案内してはいけなかったかしら……。

 びっくりなさっている琴乃様を見ていると心苦しくて、情けない思いがしてくる。

「私は一人娘で、父は仕事から帰るのも遅いですし、今日は母もパートのある日ですから、この時間は誰もいないんです」

 恥ずかしさと心苦しさを紛らわすようにそう言うと、琴乃様はますます驚きになった。

「へえ、お母さんも働いてるんだ……」

 やっぱり、そんな庶民の生活なんか琴乃様はご存知ないんだわ。

 こんな下賤な者の家にご主人様をお連れして、申し訳ない思いでいっぱいになる。
 泣きそうな思いで椅子を勧めると、琴乃様はお座りになってもまだ物珍しそうに部屋を見回していた。

 とにかく、何かおもてなしをしないと……。

 そうだわ!
 琴乃様はさっき寒いっておっしゃっていたから、熱いシャワーを浴びていただいたらいかがかしら?
 それよりも、お風呂を沸かした方がいいのかな?
 あっ、そうだ!私が琴乃様の体をお流ししよう!
 それってなんだか、ご主人様にお仕えする奴隷らしいじゃない!
 琴乃様のお肌を私がきれいにしてさしあげるの!
 裸になって、一緒にお風呂場の中で、ボディーソープを泡立てて琴乃様の白くてきれいな背中に……。
 やだっ、私、興奮しすぎてそれだけでイっちゃいそう!

「お体が冷えてないですか、琴乃様?よろしかったら、熱いシャワーで体を暖めてはいかがでしょうか?それとも、これからお風呂を沸かしましょうか?よろしければ、私がお体を流しますけど」

 あれ?どうなさったんですか、琴乃様?
 なんだか微妙なお顔をなさってますけど?

「いや、大丈夫。そこまで寒くないから」
「そうですか……」

 そうですよね……。
 琴乃様みたいなお方が、こんなボロマンションのお風呂なんかにお入りになるはずがないもの。
 それなのにあんな妄想をして、私、みっともないわ。

 ……だったら。
 そうだ、温かい飲み物でも入れてさしあげよう!
 コーヒーは……インスタントしかないわね。
 あっ、たしか紅茶はそこそこいいのがあったはずだわ!
 熱い紅茶に、たっぷりのミルクと、砂糖と、ついでに私の愛情も入れて……きゃっ♪

「あの、なにか温かいお飲物でも用意いたしましょうか?」
「うん、ありがとう。でも、大丈夫だから」

 どうしよう、これも断られてしまったわ……。

 何かおもてなしをしなくてはいけないのに、申し出をことごとく断られて私はがっくりと肩を落とす。

 だったら、どうしたらいいのかしら?
 やっぱり、私の部屋にお通しして……。
 そんなことをして、恥の上塗りにならないかしら?
 でも、他に選択肢はなさそうだし。

「では、私の部屋に行きませんか、琴乃様?」
「うん、そうね、そうさせてもらうわ」
「はいっ!それではどうぞっ、こちらです!」

 やっと琴乃様が頷いてくださった。
 ただそれだけのことなのに、さっきまでの悄げた気持ちがどこかに吹き飛んでしまった。

「なんていうか、質素な部屋ね」

 ベッドに腰掛けて、琴乃様は部屋を見回している。
 琴乃様にそうするように言われて、私もその隣に腰掛けていた。

「はい……申し訳ありません、女の子の部屋らしくなくて」

 いや、そもそもこんな粗末な場所にお連れしていいはずがないんですもの。

「いや、いいのよ。私の部屋もこんな感じだし」
「そうなんですか?」
「そりゃそうよ。お互いの成績をみたらなんとなくわかるわ。あんたも私と同じで、家で地道に勉強するタイプなのよね」

 そんな、私が琴乃様と同じだなんて……。
 なんてもったいないお言葉をいただいてしまったんでしょう。

 あまりの感動に、少しの間私はぼうっとしてしまった。

 いけないいけない!
 ご主人様を放っておいてぼんやりするなんてだめじゃないの!

「それで、これから何をしましょうか、琴乃様?」
「……え?」

 どうなさったのかしら?
 心ここにあらずという感じだったけど。

「やっぱり、さっきの続きをいたしましょうか?」

 そうよ、よく考えたらそのために琴乃様をわざわざこんなところにお招きしたんじゃないの。
 でも、琴乃様の様子がいつもと違う気がするのは気のせいかな?

「だって、そのために私の家にお越しになられたんでしょう?」
「そ、そうね……」

 やっぱり、ちょっとぼんやりなさってるみたい。

 だったら、ここは私が頑張らないと!
 よく考えたら、琴乃様を喜ばせるためにできることって、私にはこれしかないじゃない!

 私は、張り切って制服をはだけると琴乃様に向かって大きく足を開き、惜しげもなくアソコをさらけ出す。

 あっ、そういえばショーツを雑木林に脱ぎっぱなしにしてきてしまったわ!

 ……まあいいわ。
 おかげで、今ここでショーツを脱ぐ手間が省けたんだし。

「どうのような格好でいたしましょうか?やっぱり、こうやって足を広げた方がお好みですか?」

 膝を折り曲げてMの字になるようにしながら、頭を持ち上げて琴乃様にお伺いを立てる。
 この、M字開脚っていうのがすごくえっちな感じがして私は好きなんだけど、琴乃様はどうなのかしら?

 すると、琴乃様が妙に感心したようにおっしゃった。

「どうでもいいけど、あんたってそういう言葉遣いが板に付いたわよね」
「はいっ!どうしたら琴乃様のお気に召す良い奴隷になれるのか、奴隷とはいったいどういうものなのか勉強いたしましたから。主にネットなどで……」

 あれ?期待していたお言葉とは違うわ。
 てっきり、私のこの見事なM字開脚を褒めていただけると思ったんだけど。

 でも、褒めていただいたのは間違いないわよね?
 M字開脚じゃなくて言葉遣いをだけど。 

 でも、やっぱり褒めてもらうとすごく嬉しくなる。

 だって、この1ヶ月の間、頑張って調べたんですもの。
 けっこう大変だったんだから。
 18才以下は見たらいけないとか書いてあったけど、そんなこと気にしてはいられなかったわ。
 世の中には体は小学生で中身は高校生の人もいるみたいだし、心が18才以上ならそれでいいじゃないの!
 それにこれは、私がよりよい奴隷になるためなんですもの。
 でも、なぜか男のご主人様にお仕えする子の話が多くて、私と琴乃様みたいな女の子同士の例は少なかったけど、奴隷としての立ち居振る舞いや言葉遣いを勉強するにはそれでも充分だった。
 そして、調べてみて、世の中にはけっこう沢山の奴隷がいるんだなって思った。
 私と琴乃様のように、周りの人に気づかれないようにしているだけなんだわ、きっと。

 それよりも今は琴乃様を喜ばせてさしあげないと……。

「では、始めてよろしいですか?」
「いいわよ、私がその気になるくらいおもいきりいやらしくやりなさいよ」
「はいっ!それでは……ん、んんんっ!」

 私がアソコに手を遣ると、指がするっと中に入っていく。
 だって、さっき学校にいたときにもうぐしょぐしょになっていたんだし、こうして琴乃様にアソコを見ていただいているだけでアソコからどんどんおつゆが溢れてきて、指が奥までずぼずぼと入っちゃう。

「あんっ!んっ、はんんんっ!ああんっ、いかがですかぁ、琴乃さまぁ?私、いやらしくできてますかぁ?はうんっ、あんっ!」

 やだ、今日の私って、ものすごくいやらしい?
 これならきっと琴乃様もお喜びになるに違いないわ。

 と、手応えを感じながらアソコを弄っていたのに……。

「やめなさい、和音」

「んんんっ!ええっ?も、申し訳ありません」

 え?えええっ!?
 お気に召していただけなかったの?
 どうしよう?
 そうだ!体勢を変えてみたらどうかしら?

「この姿勢ではお気に召しませんでしたか?それでは、この体勢ではいかがでしょうか?んふうっ、ああんっ!」

 私は、俯せになると琴乃様の方に向けて尻を突き上げて両膝を少し開いた。
 そうしておいて、前と後ろから体を挟み込むようにして手を伸ばし、アソコの襞をぱっくりと開いてみせる。
 それだけで、ふとももを溢れ出したおつゆがタラタラと流れていくのがわかる。

「いや、そうじゃなくてね……」
「もっ、申し訳ありませんっ!琴乃様がっ、その気になるようないやらしいやり方を、きっと勉強しますからっ!今日はこれでお許しくださいっ!あんっ、はああんっ!」

 ああ、この姿勢もお気に召していただけなかったみたい。
 でも、もう止まらない。
 さっきからずっとおあずけをくらっていたから、もう、琴乃様のが欲しくて欲しくてたまらない。

「だからっ、お願いしますっ、琴乃様!私のっ、このいやらしい体にっ、どうかっ、どうかっ!」
「しかたないわね……」

 やった!
 琴乃様が私のおねだりに応えてくださる。

 私は、胸を高鳴らせてその瞬間を待つ。
 そして、琴乃様の手が私の体に触れた。

「ひあっ、ふああああああっ!」

 体中をびりびりと走る、痺れるような甘い刺激。
 一気に体が熱くなって、ぶしゅっ、とアソコからおつゆが噴き出してくる。
 気持ちよくて嬉しくて、体がぶるぶると震えた。

 ああ……だめ、体に力が入らない……。

「んふうううっ!あっ、ああああああああああっ!」

 あっけなくイってしまって、体がぺたんと崩れ落ちる。

 やっぱりすごいわ、琴乃様の手は……。

「ふわああぁ……す、すごいです、琴乃さまぁ……。もっと、もっと和音を可愛がってくださいませ……あんっ!んふうううううううっ!」

 私に触れた琴乃様の手が、そのまま肌の上を滑っていく。
 最高に気持ちいいのが続きっぱなしで、またイキそうになってきちゃう。

 琴乃様の手は”魔法の手”。
 私をいっぱいいっぱい気持ちよくしてくれる。
 琴乃様の手で触られたら、私は全身が性感帯になってしまうの。

「ふあああああああああっ!なんだかっ、今日の琴乃さまっ、とっても優しくてっ、私っ、またイってしまいますううううううううっ!」

 やだ、今日の琴乃様、なんだかとてもお優しい。
 こんなに優しく撫でていただいたら、私、嬉しくて切なくて、すごく甘い快感がいっぱいになって、気持ちいいのが限界を超えちゃいそう。

 あああっ!琴乃様の手が私のおっぱいをっ!
 あんっ!そんなにたぷたぷされたら!
 あひいいいいいっ!

「ああああっ!まだイってる途中なのに、そんなっ、おっぱい触られるとっ、ああっ、んふうううううううううっ!」

 私、イってる途中なのにまたイっちゃった……。
 もう、気持ちいいのがエンドレスで、イっちゃうのもエンドレスでわけがわからなくなっちゃう。

 すると、琴乃様の手がぎゅっと潰れそうなくらいにおっぱいを強く掴んだ。

「ふん、またイったの?ちょっと優しくするとすぐそうなんだから。本当にあなたってヘンタイな牝奴隷ね」
「はいいいいいいっ!私は琴乃様に触ってもらって、それで何度もイってしまって、それで嬉しくなるヘンタイ牝奴隷ですううううっ!」

 素敵!お優しい琴乃様もいいけど、やっぱり、こうやってちょっと意地悪な琴乃様もステキ!
 ああっ、こんなにされちゃうと、私、またイっちゃううううううっ!

 目の前でピンクの光がチカチカとフラッシュする。
 体が、きゅうっ、て固まってるけど琴乃様の手は止まらない。

 私は、その後も甘い喘ぎ声をあげながら何度もイキ続けた。

「んんん……しゅごかったれすう、ことのさまああぁ。こんなにいっぱいかわいがってもらって、ありがとうごらいますうううぅ……」

 たっぷりと可愛がってもらった後、私は琴乃様の胸に頬を擦り寄せて甘えていた。
 こんなに奴隷に甘えさせてくれるご主人様って、世の中広しと言えどもきっと琴乃様以外にいないだろう。

 今日は、何度イったのか覚えてない。
 いや、ずっとイキっぱなしだったから、イった回数を数えることなんてできない。

 私は、琴乃様の腕の中でいっぱいに幸せをかみしめていた。

 その夜、私はベッドに腰掛けると、昼に琴乃様が座っておられたところをそっと撫でる。

 私の家に琴乃様がおいでになって、ここに腰掛けてくださった。
 まだ、ここに琴乃様の温もりが残っているみたい……。
 ああ、琴乃様……。

 そうやって、そこを触っているだけで胸が熱くなってくる。

「琴乃様……んっ、あうっ……」

 気持ちの高ぶりを抑えきれなくなって、私はアソコに手を伸ばす。
 琴乃様のことを考えていたから、アソコはもうしっとりと濡れはじめていた。
 ベッドの上でひとり、琴乃様の姿を想像してひとりえっちをする。
 琴乃様の前でやるときほどの高揚感はないし、もちろん、琴乃様の”魔法の手”には遠く及ばない。

「あっ、ああっ、ここっ!」

 それでも、自分の感じやすいところを探りながら、私はひとりえっちを続ける。

 私には今、ひとつだけ叶えたい望みがあった。
 それはもう、野望といってもいいかもしれない。

 ……琴乃様にも気持ちよくなっていただきたい。

 奴隷について勉強して知ったんだけど、奴隷はありったけの知識と技術を動員してご主人様を気持ちよくしてさしあげなくてはいけないみたい。
 そのことを、”ご奉仕”って言うんですって。
 ご主人様に”ご奉仕”して、ご主人様に気持ちよくなっていただくのが奴隷の一番大切な仕事なの。

 だから、私は琴乃様に気持ちよくなっていただきたい。
 そのために”ご奉仕”の勉強をもっとしなくちゃいけないわ。
 だから、こうやって自分の体を使って気持ちいい場所を探るのもそのための勉強なのだ。

「ああっ、琴乃さまぁ!んっ、んふうっ!」

 琴乃様にご奉仕している自分の姿を想像すると、アソコがきゅっと締まる。

「でもっ……もっと上手にならないと、ああっ、ここもっ、気持ちいいっ!んくうううううっ、琴乃さまあぁ」

 頭の中が琴乃様への愛情でいっぱいになって、私はイってしまう。
 眠っている父さんと母さんが目を覚まさないように喘ぎ声を絞ったまま、私は体を仰け反らせてベッドの上にばさっと倒れこんだ。

♪ ♪ ♪

 あれから、学校帰りに私の家で琴乃様に”可愛がって”いただくのが習慣になった。
 琴乃様が私の家を気に入ってくださったみたいで、私は少しホッとしていた。

 そして、夜になると私は勉強をはじめる。
 もちろん、学校の勉強じゃない。
 私がやっているのは、より立派な奴隷になるための勉強。
 そして、いつの日か琴乃様を気持ちよくしてさしあげるための勉強なんだから。

 そして、3学期も終わりに近づいたある日。

 朝、学校に行くと掲示板の前に人だかりかできていた。

 ああ、学年テストの成績が出たのね……。

 今の私はテストの結果なんかどうでもいいんだけど、なんとなく私も掲示板の前に立つ。
 それは、琴乃様の成績が気になったからだ。

 さすがは琴乃様だ。
 おめでとうございます、はじめての学年トップですね。
 こんな立派なご主人様にお仕えできて私も鼻が高いです。

 ええっと、私は……。

 あれ?
 いままでいつも一番上に名前があったから気づかなかったけど、自分の名前を探すのって意外と難しいな。
 ……あ、あった!

 96番、結城和音、295点……か。

 まあ、そんなものよね、全く勉強してなかったんだし、テストもあまりわからなかったんだから。

 だって、私には他に勉強しなくちゃいけないことがいっぱいあるんですもの。

 さあ、教室に行かないと。
 琴乃様はもう来ていらっしゃるかしら……。

 私にはテストの成績よりも、琴乃様が今日も元気でいらっしゃるかどうかの方が大切だった。

「ちょっとあんた!」
「……えっ!?」

 その日、ショートホームルームが終わるやいなや琴乃様が私の机に駆け寄って来られた。
 そして、カバンを持つのも待てないというくらいの勢いで私を外に引っ張っていく。

 そのまま私の家まで来ると、腕を組んで仁王立ちになり、ものすごい形相で私を睨んでいる。

 いつもはとってもチャーミングで可愛らしい、小さくて丸い顔が台無しですよ、琴乃様……。

「ちょっと!これはいったいどういうことなのよ!?」

 ええっ!?これは本気で怒ってらっしゃる?

 私は、慌てて正座になると、背筋を伸ばして居住まいを正した。

「あの……いったいなんのことでしょうか?」

 私、琴乃様の気分を害するようなことをなにかしたかしら?

「なにって、学年テストの成績に決まってるでしょうが!96番って、あれはいったいなんなのよ!」
「ああ、あのことですか。それは、あんまりできなかったからあんなものかと思います」

 そうですよ。私の成績なんてあんなものだし、それに、琴乃様は1番だったんですし……。

「だから!何があったって言うのよ!?」
「だって、全然勉強していなかったですから」

 いったい、何をそんなに怒っておられるのかしら?

「ど、どうして!?」
「学校の勉強はもういいんです。私には琴乃様がいればそれでいいんですから」
「はぁ!?」
「私は、琴乃様のことだけを考えていればそれで幸せなんです。どうやったら琴乃様が喜ばれるか、何をしたら琴乃様のお気に召すのか、それを考えるのが私の仕事なんですもの」

 そう……。
 だから私は、琴乃様のための勉強を一生懸命にしてきたんですもの。

「いやいやいやっ!何言ってるのよ、あんた!?」
「でも、琴乃様のことだけを考えて、琴乃様の気に入ることだけをする奴隷になれとおっしゃたのは琴乃様の方ですよ」
「えっ?……あっ、あああっ!」

 どうしたんですか、びっくりした顔をなさって?
 でも、琴乃様がおっしゃったんですよ。

「だから、私は琴乃様のことだけ考えていればいいんです。学校の勉強なんてもうどうでもいいんです」

 そう……。私は琴乃様のことを考えているだけでとても幸せなんですから……。

「ふざけないでっ!」

 琴乃様が凄まじい剣幕で一喝なさった。

 きゃっ!
 また琴乃様を怒らせてしまったわ!
 どうしよう……。
 いつもは優しく微笑んでいらっしゃる目が吊り上がって、まるで鬼の形相だわ……。
 でも、私、ふざけているつもりなんてないし、私の何が琴乃様をそんなに怒らせてしまったのかしら?

「そんな……私、ふざけてなんかいません……」

 どうしてこんなに怒られているのか、私には全然わからない。

「そんなことで、本当に私が喜ぶとでも思っているの!?」

 きゃっ!?なにっ?なんのことですか?

 いきなり、琴乃様に胸元を掴まれたから、私はすくみ上がってしまった。

「え?え?しかし……」
「私のことを本当に喜ばしたいのなら、今度からテストに全力を尽くしなさい!前みたいに、私に勝つ気で、本気で勉強するのよ!」
「は、はいっ……!」

 琴乃様の気迫に押されて返事をしたけど、声がうわずってしまう。

「今度学校の勉強なんかどうでもいいって抜かしたらただじゃおかないからね!あんたは勉強しなくちゃいけないの!私に負けないくらいの点を取らなくちゃいけないの!」

 ものすごい怖いお顔で一気にそうまくしたてると、やっと琴乃様は手をお離しになった。
 そして、すくっと立ち上がる。

「じゃあ、私、帰るわ」
「えっ!?琴乃様!?」

 そんなっ!せっかくここに来ていただいて、何もせずに帰るなんて今までなかったことなのに。

「次の学年テストの結果が出るまで、私はここには来ないから」
「そんなっ!琴乃様!」

 その言葉を聞いた瞬間、目の前が真っ暗になった。

「いいこと、さっき私が言ったことを忘れないで!もし、次の学年テストで今回みたいな成績だったら、もう二度とあなたのことを可愛がってあげないからね!」

 そう言って部屋を出ていく琴乃様の姿を、茫然として見送ることしか私にはできなかった。
 全てを失った気がして、私の目からどうしようもなく涙が溢れてきた。

 その後、私は枕に顔を押しつけてずっと泣き続けた。

 どうしようもなく悲しくて、涙が止まらない。
 私、あんなに琴乃様を怒らせてしまった。
 琴乃様は、もう、ここには来ないって、もう二度と私のことを可愛がってくださらないって……。

 いや……そんなのいや……。
 私には琴乃様しかいないのに……。

 延々と泣いて、涙が涸れるかというくらい泣き続けた後、なぜだか、勉強をしなくてはという思いがわき上がってきた。

 これは……?
 どうしてこんな気持ちに?
 そうだ!琴乃様がそうおっしゃったからだ!

 まだ気分は晴れないけど、私は起きあがって机に座り、参考書を広げる。
 こうやって学校の勉強をするのって、何ヶ月ぶりだろう……。
 やだ、書いてあることが全然わからない。
 これは2学期の途中からやり直さないとだめだわ……。

 そうやって机に向かっているうちに、少しずつ気持ちが落ち着いてきた。

 そうだわ、琴乃様は自分に勝つ気で、本気で勉強しろとおっしゃった。
 自分に負けないくらいの点を取らなくちゃいけないって。

 そうか、琴乃様は私と競争がしたかったんだ。
 奴隷の分際でご主人様と競争しようなんておそれ多いことだけど、それが琴乃様の望みだったんだ。

 私、いままでずっと私が1番で、私の成績が落ちたからこれで琴乃様が1番になれて喜んでいただけると思ってたけど、それは大きな間違いだった。
 琴乃様は、全力の私と競いたかったんだわ。

 ……申し訳ございません、琴乃様。
 間違っていたのは私の方です。
 そんな琴乃様の気持ちも理解できないで、私、本当にいたらない奴隷です……。

 参考書を見ながら、自分の情けなさにまた涙が溢れてきた。
 でも、くよくよしてはいられない。
 琴乃様の思いに応えないと、今度こそ本当に見放されてしまう。
 そんなのは絶対に嫌だもの。

 それから、琴乃様は学校でも私に話しかけてくださらない。

 でも、授業中に私の机の方をちらりと窺う視線を感じていた。
 琴乃様は、私のことを気にかけておられる。
 だったら、私は琴乃様の期待に応えなくてはいけない。

 家でも、私は毎日机に向かって勉強する。
 それでも時々、琴乃様に可愛がってもらった時のことを思い出してしまって体が火照ってくる。
 だって、前はあんなに可愛がっていただいてたんですもの。

 ああ、琴乃様に可愛がってもらいたい……。
 琴乃様の見ている前でいやらしくひとりえっちしたい……。

 そう思うとどんどん体が熱くなってきて、私のこの、いやらしい体を持て余してしまいそうになる。

「ん……あっ、あんっ……琴乃さまぁっ……」

 そんな時は、椅子に座ったままアソコに指を入れて、琴乃様のことを考えながらクチュクチュとかき回す。

「あっ、あふうっ!んんんっ、そこっ、いいですっ、琴乃さまぁ!」

 琴乃様に可愛がってもらっていると想像しながら、アソコの中をいじり、もう片方の手でクリを弾く。

 そうやってイクまでひとりえっちをしてからやっと体の火照りがおさまると、私はまた勉強に集中する。
 とにかく、春の実力テストまでに遅れを取り戻さないと。
 もう一度、琴乃様に可愛がっていただくために……。

 それから少しして、私はこの前のテストの成績のことで先生たちに呼び出された。
 担任の橋本先生と、学年主任の高野先生と進路指導の大矢先生が口々に、いったい何があったのかと、心配そうな顔をして訊ねてこられた。
 まさか、こんな騒ぎになるなるなんて想像もしていなかったので私は驚いてしまった。
 3学期の間、ずっと風邪気味で体調が思わしくなくてあまり勉強に集中できなかったのだと言っても、先生たちはなかなか納得してくれなかった。
 しかたがないので、今回はたまたま調子が悪かっただけで、次の学年テストの結果を見たら私の言っていることが正しいとわかるはずです、と言ってやった。
 そんなこんなでさんざん揉めた末に、次のテストの成績が悪かったら親も呼んで三者面談をするという条件でようやく私は解放されたのだった。

 もちろん、私は次のテストで先生たちを納得させる点を取るつもりだ。
 でもそれは先生たちのためでも、ましてや自分のためでもなく、琴乃様のためなんだから……。

♪ ♪ ♪

 そして、年度も変わり、私たちは3年生になった。
 2年生から3年生になるときはクラス替えがないので、今年も私は琴乃様と同じ教室で授業を受けることができる。
 このところ、琴乃様に相手をしていただけなくて寂しいけど、それだけがささやかな幸せだった。

 そして、運命の日がやって来る。

 今回のテストには充分に手応えがあった。
 きっと、琴乃様にも満足いただける成績は取っているはずだ。

 でも、もし予想以上に悪かったらどうしよう。
 これで琴乃様に許していただけなかったら、私……。

 こんなに不安な成績発表を迎えるのは、中等部入学以来、初めてのことだった。

 掲示板の前に立つと、私は1番上を見上げる。
 きっと、琴乃様の名前はそこにあるはずだから。

 ……あっ!

 1番、斉藤琴乃、結城和音、490点。

 そこには、琴乃様の名前と並んで私の名前もあった。
 琴乃様と肩を並べるなんておそれ多い気もするけど、琴乃様より上じゃなくて良かった。
 やっぱり、それは少し気が引けるもの。
 これで、琴乃様に許していただけるかしら?

 その日の放課後、久しぶりに琴乃様の方から私に話しかけてくださった。
 そして、私たちは一緒に下校して、数カ月ぶりに琴乃様が私の家に来てくださることになった。

 それだけで、私は舞い上がりそうなくらい嬉しかったというのに……。

 でも、どうして私は正座をさせられているのかしら?
 だって、琴乃様ったらなんだか機嫌が悪そうなんですもの……。

「……本当に憎たらしいわね。あんなに簡単に1番を奪還するなんて」
「そんな……私、琴乃様に言われたとおりにしただけなのに……」

 そんなことおっしゃっても、私は琴乃様に言われたからそうしたのに。

 私は、どう答えていいのかわからなくて下を向いてしまう。

「これで琴乃様に怒られたら、私、もう、どうしたらいいのか……」
「別に、怒ってないわよ」
「え?琴乃様?」

 琴乃様の声の調子が急に明るくなったような気がして、思わず私はそのお顔を見上げる。

「だって、私はテストに全力を尽くせって言って、あんたはその通りにしたんだから怒るわけがないじゃないの」
「では、私を許してくださるのですか?」
「許すもなにも、そりゃ、あんたに勝てなかったことは悔しいけど、負けたわけでもないしね。決着は次に持ち越しってことかしら。それに、こうなることは私が望んでいたことなんだし、むしろよくやったって褒めてあげたいくらいよ」

 そう言って、琴乃様は優しく微笑まれた。

 ……琴乃様に褒めていただいた。
 それに、こんなに柔らかくて優しい笑顔を私に向けてくださってる。

 心の底から、じわじわと喜びがわき上がってきた。
 こんなに嬉しいのはいつ以来だろう?
 これで私、これからも琴乃様の奴隷でいられることができるんだわ……。

「ありがとうございますっ、琴乃様!本当にありがとうございます!」

 嬉しくて、本当に嬉しくて私は何度も何度も頭を下げる。

「ああ、もういいから。でも、本当にあんたはよくやったわよ」
「それではっ!また琴乃様に可愛がっていただけるんですね!?」

 そう、それだけが私が頑張って勉強した理由なんですもの。

「あー、そういえば、そういう約束だったわね。いいわよ、あなたの望み通りにしてあげるわ」
「本当ですか!?ありがとうございます!」

 やった!ご褒美がいただける!
 私の望み通りにしてくださるって!

 そうだ!
 ひょっとして、これはあの望みを叶えるチャンスなんじゃないのかしら。

 でも、本当に許してもらえるかな?
 琴乃様、嫌がられるんじゃ?

 何を弱気になっているのよ!
 ずっとお相手をしてもらえてなかったから、奴隷の心構えを忘れてしまったの?
 これは奴隷としての務めなんですもの、ちゃんとやらないといけないわ。
 きっと、気持ちよくなられたら琴乃様もお喜びになるに違いないもの。
 だから頑張って琴乃様を気持ちよくしてさしあげないと!
 何てったって、私はヘンタイ牝奴隷の和音なんだから!
 そうよ、ここは力ずくでも……。

「では、ひとつだけ琴乃様にお願いがあるのですが……」
「なによ?言ってごらんなさい。私にできることならなんでもしてあげるわよ」
「では、失礼します、琴乃様!」

 こんなことをして、もしかしたら怒られてしまうかもしれない……。
 でも、私はどうしても琴乃様に気持ちよくなっていただきたいの!

「え?……きゃあっ!」

 私が立ち上がってベッドに押し倒すと、琴乃様の口から悲鳴が上がった。

「ちょっ、和音!?……あっ、やあっ!」

 暴れる琴乃様を抑えつけて、私はその首筋にそっと口づけする。

「やんっ!こそばゆいよっ、和音!」

 ……琴乃様の肌、柔らかくて気持ちいい。

 琴乃様の肌に唇を触れただけで、興奮のあまり私は天にも昇りそうな心地になる。

 でも、目的はこれじゃないわ。
 私は、事前にイメージしておいた通りに体を動かしていく。

 琴乃様のスカートの中に手を入れて、ショーツの上からワレメをなぞる。

「ちょっと!……ああんっ!」

 私に抑えつけられたまま、その下で琴乃様の体がビクンと震えた。

「なっ、なにするのよっ、和音!」
「ん、んふ……私、ずっと琴乃様にも気持ちよくなっていただきたいと思っていたんです。だから、今日は私にご奉仕させてください」

 私は、ショーツの中に手を入れると、手探りで琴乃様の敏感なところを探り当てた。
 そして、そこを覆っている皮をめくって中に隠れている粒をつつく。

「ひゃんっ!あああああーっ!」

 琴乃様が大きな声をあげて、私の体を持ち上げるくらいにきゅっと体を反らせた。

 ああ……私にクリトリスを触られて琴乃様が感じていらっしゃる

「嬉しい、感じていらっしゃるのですね、琴乃様」
「ひあああああああっ!やっ、ちょっと和音ったら、やめなさい!」

 体をビクビクと震わせながら琴乃様がおっしゃるけど、私はやめない。
 だって、今日は、今日だけはどうしても琴乃様に気持ちよくなっていただきたい。
 何度もイクぐらい、いっぱい……。

「本当なら、琴乃様の命令を聞かなくてはいけないんですけど、私、どうしても琴乃様に気持ちよくなってもらいたいんです。申し訳ありません、琴乃様、私、ご主人様の言いつけを守れない、いけない奴隷で……」
「やっ、そういう問題じゃなくてっ!あんたはあたしの言うことをっ……あ!あああーーーーーーっ!!!!」

 ああ、そんなに大きな声をあげて、気持ちよろしいのですね、琴乃様。

 だけど、声の調子がなんか違うような?
 気持ちいいというよりか、驚いたような感じ。
 それに、私のネクタイを見つめてるみたいだけど……。

 まあいいわ。
 もっとご奉仕しないと。

「和音っ、ちょ、ちょっとタイム!んっ、んむむむっ!?」

 私は琴乃様に顔を近づけると、その唇を奪う。

 琴乃様の唇も柔らかくて甘い……。

 私は、その中に舌を入れると琴乃様の舌に絡め、口の中をくすぐる。
 これ……琴乃様の味がして、私も感じちゃう。

 口づけをしながら、私は琴乃様のブラウスの中にもう片方の手を忍び込ませた。

「んんん……んふう……あっ、あんっ!」

 ブラを上にどけておっぱいを掴むと、琴乃様が可愛らしい声をあげる。

 琴乃様のおっぱい、むにゅむにゅと柔らかくて、それでいて弾力があって、手触りがすごく気持ちいい。

「ああんっ!あなたっ、どこでこんなっ!?あっ、はああんっ!」
「私、一生懸命勉強したんです。どうしたら琴乃様に気持ちよくなっていただけるのか、ご主人様にご奉仕するにはどういう風にしたらいいのかをネットで。そして、どこをどのくらいの力で触ったら一番気持ちいいのか、自分の体を使って勉強したんです」

 それはもう、本当に大変だったんだから。
 ネットにあったご主人様にご奉仕するやり方は、ほとんどが男のご主人様へのものばかりだったから、女のご主人様にはどうやったらいいのか、ガールズラブの本とかサイトとか見て勉強して。
 どのくらいの力の入れ方でどこをどうやってご奉仕したらいいのか、力加減とかは自分の体を使っていろいろ試したし。
 私は琴乃様のような”魔法の手”は持っていないから、琴乃様に気持ちよくなっていただけるだけのテクニックを身につけないといけない。
 でも、こういう時は本当に女の子同士で良かったと思う。
 自分が気持ちいいと思ったことを琴乃様にしてさしあげればいいんだから。

 ……あ、琴乃様の乳首、つんと立ち上がってる。

 私は、おっぱいの先端で固くなっているそれをコリッと摘む。

「ひあっ!ふああああああっ!」
「私のご奉仕で琴乃様の乳首、こんなに固くなって……私、嬉しいです」
「あああんっ!やあっ、乳首っ、感じちゃう!あっ、ふあああっ!」

 そうか、琴乃様は乳首が敏感なのね。
 だったら、もっといっぱい気持ちよくしてさしあげなくては。

 私が乳首を指先で玩ぶと、琴乃様は大きく体をよじらせて喘ぐ。

 琴乃様、すごく気持ちよさそう。
 それに、とっても可愛らしいです。

「ううんっ!だっ、だめだよう、和音、そんなにしたら……あんっ……」
「琴乃様、もっともっと気持ちよくなってくださいね」
「やあっ、だめえ……これ以上されると、私、変になっちゃうよぉ……あっ、あふうん!」

 変になってかまいませんよ、琴乃様。
 私の前では、思い切りえっちになってくださいね。

 琴乃様のクリトリスはさっきから固くなって、もう皮からはみ出しそうになっているのが指先で触っててもわかった。
 それは琴乃様がいっぱい感じていらっしゃる証拠だから、私も嬉しくなってご奉仕に力が入る。

 そうやって乳首とクリトリスを指先で挟んだり弾いたりしているうちに、琴乃様の体からだんだん力が抜けてきた。
 甘くて可愛らしい声で喘ぎながら、だらりと両手両足を投げ出して、私の指先の動きに合わせてピクピクと体を震わせている。

 私のご奉仕で、琴乃様にもいっぱい気持ちよくなっていただけたみたい。
 では、そろそろあれの出番ね。

 私は、いったんご奉仕を止めて、琴乃様のスカートとショーツを脱がせていく。

 そして、この日のために用意しておいたものをベッドの下から取り出すとスイッチを入れた。
 それは、以前母さんが使っていた携帯用の電気マッサージ器。
 最近使ってなかったみたいだし、ネットで調べたらこれを使うのがいいって書いてあったからちょっと拝借したの。

 低い音を立てて振動をはじめたそれを、私は剥き出しになった琴乃様のアソコに押し当てた。

「え?なんなの、和音……あっ、んふううううううっ!」

 その瞬間、きゅっと琴乃様の体が反り返った。

「きゃああああああっ!なにっ、なんなのっ、これ!?」
「これは、母が使っていた電気マッサージ器です。調べてみたら、こういうのがすごくいいって書いてありましたし」

 琴乃様に使う前に自分の体で試したときにはすごかったんだから。
 こんなのであんなに簡単に気持ちよくなれるなんて知らなかった。
 でもまあ、琴乃様の”魔法の手”には敵わないけど。

「もちろん、私の体でも実験済みですから、効果は保証付きです」
「いやっ、そうじゃなくてっ!ふあああああっ!」
「当然のことですが、琴乃様に使わせていただくんですからちゃんときれいに洗ってあります」

 汚い物を琴乃様に使うわけにはいかないですもの。
 ちゃんときれいに洗って、消毒もしたんだから。
 電池も新しいのに入れ換えたし、もう準備万端整えていたんですよ。

「んふううううううううっ!あっ、はあああああああっ!」

 すごい、琴乃様の体がバタバタ跳ねてる。
 それに、すごくいやらしい顔をして、こんなに甘い声で喘いでいらっしゃる。
 私も、琴乃様の手で可愛がっていただいている時にはきっとこんな感じなんだわ。

 じゃあ、次はこっちを……。

「んくうううううううううっ!」

 私が電気マッサージ器をずらして、赤く充血したクリトリスに当てると、琴乃様の体がまたぎゅうって固くなった。
 琴乃様のワレメももうばっくり開いて、赤く染まった奥からおつゆがいっぱいに溢れてきている。

 それではこの中に……失礼します、琴乃様。

 私は、琴乃様のワレメの中に人差し指を入れて、優しくかき回した。

「ひくうううううううううっ!やあっ、いまっ、中に入れたらっ、はううううううううううううんっ!」

 ひときわ大きな喘ぎ声と共に、琴乃様の体がビクンと弓なりになったかと思うと、アソコからどくどくとおつゆを溢れさせながら固まった。
 半円を描くようなきれいなシルエットを保ったまま、琴乃様はひくひくと体を震わせている。

 そして、それが崩れたかと思ったら琴乃様はぐったりとなってそのまま動かなくなった。

 気を失われたのかしら?

 私も、琴乃様に可愛がってもらった時、何度もイってしまって意識が飛ぶことがあった。
 それは本当に気持ちよかったからで、私はそのくらい気持ちよくしてもらって嬉しかったんだけど。
 でも、琴乃様は大丈夫かしら?

 私は、呼吸が苦しくないように琴乃様のネクタイを解き、ブラウスのボタンを外していく。

「……う……ううん」

 小さな呻き声が聞こえたけど、琴乃様はまだ目を覚まされそうにない。

 良かった、どうやら大丈夫みたいだわ。

 ボタンを全部外して制服をはだけさせると、琴乃様のほんのりと桃色に染まった肌が露わになった。

 なんて可愛らしいお姿なんでしょう。
 いつまでもお慕いします、琴乃様……。

 私は、琴乃様のおへそにそっと口を寄せると、ゆっくりと舌を這わせる。
 そして、両手でその肌に触れると、琴乃様の温もりが伝わってきた。

 女の子同士はよくこういうことをするんだって書いてあった。
 でも、読んだだけの知識と、実際にやるのって全然違う。
 こうやってやってみるとそれがよくわかる。

 これは、テクニックとかそういうのじゃない。
 ……相手のことを本当に好きだったら、自然にやりたくなるんだわ。

 琴乃様のことが大好きだから、ごくごく優しく、柔らかく舌を這わせ、手のひらを滑らせる。
 琴乃様のお腹を、胸を、ふとももを、そしてアソコも……。

「……ん、んんん?ふあ、ふあああぁ……」

 あ、琴乃様が目を覚まされた。

「ん……んんんっ!……え?和音!?……あんっ!……はああぁん……」

 私のやっていることに気づいて、琴乃様は少し驚いてらっしゃるみたいだった。

 でも、私の手も舌も止まらない。
 琴乃様のことが愛おしくて、ずっとこうしていたい。

「あんっ……んふううっ……ああっ!か、かずねええぇ……」

 なんだか、琴乃様の体が熱くなってるみたい……。
 肌がさっきよりも赤くなって、ほんのりと湯気が上がっているような気がする。

 あ……。

 琴乃様の足が私の体を挟むようにして絡みついてきて、その腕が優しく私の頭を抱いた。

「んん……ううん……和音……かずねえぇ……」

 琴乃様ったら、なんて甘い声をあげてらっしゃるのかしら。

「いかがでしたか?気持ちよかったですか、琴乃様?」
「……うん」
「よかったぁ。でも、もっといっぱい気持ちよくなってくださいね、琴乃様」
「……うん」

 私の言葉に、まるで小さな子供みたいに頷かれる琴乃様の姿が本当に可愛らしい。
 少し丸みのある童顔の、くりくりっとした大きな目を潤ませて見つめられると、琴乃様のことが愛おしくて胸が詰まりそうになる。

 私は、琴乃様の体をぎゅっと抱きしめた。
 体いっぱいに琴乃様の温もりを感じて、トクントクンって私と琴乃様の胸の高鳴りが重なり合うみたい……。

「ん……こうしていると、私も琴乃様に気持ちよくして欲しいって思ってしまって……私をもっといっぱい可愛がってください、琴乃様……」
「うん……いっぱい、気持ちよくしてあげるよ、和音」

 私のすぐ目の前にある琴乃様のお顔。
 瞳が潤んで、いやらしく蕩けて、そしてとっても優しくて暖かな笑みを浮かべていらっしゃる。

「ありがとうございます、琴乃様。では、私と一緒に、もっともっと気持ちよくなりましょうね」
「……うん」

 私は目を閉じると、琴乃様に顔を近づけていく。

 そして、琴乃様の唇と私の唇が触れる、柔らかい感触。

 固く抱き合ったまま、私はこれからも琴乃様にお仕えする幸せをいっぱいに感じながら熱烈な口づけを続けた。

♪ ♪ ♪

 あの後、「あなたのことが大好きよ」、というありがたいお言葉を琴乃様からいただいて、私は嬉しさのあまりわんわんと大声を上げて泣き出してしまったのだった。
 そんな私を琴乃様は優しく抱きしめてくださって、「これからはご主人様と奴隷の関係じゃなくて、恋人同士になりましょう」、というもったいないお言葉までかけてくださった。

 私は本当に幸せ者だと思ったけど、その申し出は丁重にお断りさせていただいた。

 琴乃様が私のことを大好きで、私も琴乃様のことを大好きなのだったら、別に恋人同士でなくても、奴隷とご主人様の関係でも構わないと私は思う。
 私はもっともっと琴乃様に”ご奉仕”していっぱい気持ちよくなっていただきたいし、これからもずっと琴乃様に”可愛がって”いただきたい。
 そうやって、ふたりでたくさん気持ちよくなることができたら、それでもう私は充分幸せなのだから。

 それになにより、私は琴乃様にお仕えして、琴乃様に可愛がっていただくことでしか幸せになれないヘンタイ牝奴隷なんですもの。

< おわり >

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