ガツン#

(『ガツン』はジジさんの作品です)

「たいへんっ!たいへんなのっ!!」

 ネコっぽい顔付きの女の子が、ボクの部屋に飛び込んできた。顔が真っ赤で、どれだけ走ったのか、息をひどく荒げている。肩までの髪の毛も、どこか乱れてるし。
 名前もネコっぽくて、美優っていう。
 まぁそれはいいとして、問題は格好だった。
 黒を基調としたメイド服。しかも機能性よりもデザインに凝った、今風なヤツ。
 ネコ耳付きのカチューシャと、大きめの鈴がついた首飾り。
 手にはシルクっぽい、白い手袋。
 ボクの部屋が一瞬で異世界に変わっちゃったよママン。

「・・・どうしたのさ?」

 平静を装ってボクが聞くと、美優は息を整えながら、にっこりと笑った。

「ガツンに、やられちゃった。と、いう事で私を抱いてね。っていうか、私がヤル」

 なにをいきなり言うですかこのコは。
 きゃーなんて嬉しそうに悲鳴を上げながら、両手で頬を押さえてくねくねしてるし。

「えい」

 ところが、美優はボクが止める間も無くパンツを脱いで投げ捨てると、唖然(というかビビリが入ってる)としてるボクを押し倒した。そのままボクのお腹の上にまろやかなお尻をすとんと落として、獲物に襲い掛かる寸前のネコみたいな笑顔でボクを見下ろした。

「ガツンだから、しょうがないよね?」

 美優は恥じらいに頬をうっすらと染めながら、手を後ろにまわして躊躇無くボクのズボンを脱がした。美優は背後を見てもいないというのに、不思議とその手の動きは的確だった。

「ほら・・・もう濡れちゃってるの・・・わかる?」

 ボクのお腹に、Tシャツ越しに秘所を押し付ける美優。軽く前後に擦ると、美優の愛液でTシャツの濡れた部分が広がった。「ん、ふっ・・・あはっ・・・」と、美優が悩ましげな声を上げる。

「あ、ごめんね、私からもしてあげるね」

 美優は後ろ手にボクのモノをそっと掴むと、まだ半勃ちのソレを、優しく擦った。
 滑らかな手袋の感触が、否応無くボクの性感を刺激する。

「んっ」

 カリの部分を重点的に握りながら、親指で先端をこじるという攻撃に、ボクの口から声が漏れた。まだ腰を揺すり続ける美優が、にやりん♪な笑顔を浮かべた。

「ほら、かたぁくなってきたよ・・・」

 他に誰もいないのに、美優は小声で囁いた。釣り目がちな目が、妖しい光を湛えている。ボクはまるで催眠術に掛けられたみたいに、茫っと美優の目を見詰めた。

「そろそろいいよね。いれちゃう、よ?」

 目線だけはボクと合わせたまま、美優は腰を後ろにずらして、ボクのモノを美優の入り口にあてがった。くちゅり、と湿った音が聞こえた。
 ぺろりと舌で唇を湿らせると、美優は目を細めて腰を落とした。
 狭くて、にゅぐにゅぐして、濡れてて、吸い付くような、不思議な感触がボクのモノを包み込んだ。

「ん・・・アッ!おくまで、はいっちゃったよ・・・あ・・・」

 ボクのモノの先端に、コツンとナニカが触れる感触があった。
 少しだけ腰を浮かせてぐりぐりと擦るようにすると、美優の顔が快感に歪んだ。さっきまでの余裕が無くなって、何かに怯えるような、期待するような、相反した表情を浮かべた。
 またコツンと当てると、それに反応するみたいに包み込む感触が、擦りたてるような感触に変わった。
 まるで、ボクのためだけにあるような、美優の器官。
 ぴったりと隙間無く埋まって、最初から一つだったんじゃないかって思ってしまう。

「じゃ、うごくね・・・」

 腰をボクに打ち付けるように、まるで別のイキモノのように、美優の腰がうねった。
 何度も何度も。
 時に角度を変え、時に速度を変え。
 メイド服に包まれたしなやかな身体が、まるで踊っているようだった。
 今にもイキそうな美優の顔が、快楽に歪んでる。
 ボクも、もうもちそうに無かった。
 ボクたちは最後の瞬間に向けて、意識を集中する。泣きそうな感じに潤んだ美優と視線を合わせて――。

 ガツンっ!

 美優の側頭部でナニカをぶつけたみたいな音がした。

「ッ!」

 美優の頭が最初からそうだったとでもいうみたいに、今まで垂直だった頭が肩に触れそうなほど傾いている。美優は茫然とした様子で目を見開いて、まったく別人みたいだった。ガツンの衝撃がどれほどのものだったのか、ネコミミカチューシャが部屋の片隅に吹き飛んでいた。

「み・・・ゆ・・・?」

 非現実的な出来事の連続で、ボクの頭の中が真っ白に染まる。
 これって、腹上死に分類されるのか?なんてワケの判らない事を頭の片隅で思った。

「あ、またガツンだ」

 驚いた事に、何事も無かったかのように呟いて、美優が頭を垂直に戻した。
 びよん、なんて音がしそうな勢いで。

「あ、なんだか今日はお尻でした方がいい気がする」
「いや、準備してないでしょ?」

 冷静なボクの声に、美優は小首を傾げた。言葉は判るのに、意味が判らない・・・そんな感じの怪訝な表情を浮かべた。しばし(ボクのモノを入れたまま)熟考してから、美優は晴れ晴れとした笑顔を浮かべた。

「本当だったらいろいろ準備がいるのは知ってるけど、今はなんだかすぐにした方がいい気がするの!だから大丈夫っ」

 いや、大丈夫じゃないだろうそれは。
 ボクの内心のツッコミは当然のように華麗にスルーして、美優は「んっ」とか小さく喘ぎながら、ボクのモノを抜いた。
 さっきのガツンの衝撃に柔らかくなってたソレを、美優は不思議そうな顔で見てから、またもにやりんと笑みを浮かべてしごいた。

「ほらほら、おっきくなぁれ、おっきくなぁれ」

 白い手袋が美優の愛液で汚れながら、ボクのモノの擦り続ける。
 さっきの衝撃映像で縮こまっていたのに、ボク自身が呆れるほどあっさりと、ソレは力を取り戻して屹立した。

「あはっ、もぉかちんこちんだぁ」

 嬉しそうに言う美優に、ボクは冷静にツッコミを入れる。

「それ、使っちゃいけない単語が含まれるから、どっかに○を入れなきゃダメだよ」
「えー、それ区切るとこちがー」

 不服そうに唇を尖らせて、美優が顔をしかめた。
 ぷつぷつとこぼす小さな独り言は、「なんで一人だけ冷静かなぁ・・・」なんて言ってるみたいだった。ごめんね、キミがテンション高いと、つい抑え役になっちゃうのさ。

「も、いい。ヤル。てっていてきに、ヤル」

 美優はスカートを捲りながら両手で自分のお尻を広げて、ボクのモノがちゃんとはいるように腰をずらした。「むー」とか唸りながら、お尻をくいくいと位置調整する様子は、確かに見てて楽しいのだけど。

「んぅう・・・はぁ・・・はぁ・・・あぅ・・・さ、さきのほう、はいったぁ・・・」

 苦しそうに息を吐きながら、美優は一仕事終わったみたいな爽やかな笑顔を浮かべる。いや、まだ先端が入った程度なんだけどね。
 下で茫としてるだけっていうのもアレなので、仕方なく美優を手伝ってあげる事にした。
 両手で美優の腰を掴んで、腰を突き上げる。

「ああっ!は、はいっちゃ!ああーっ!」

 無理な体勢だから深く入れられないけど、それでもものスゴイ圧力で、美優のお尻はボクを受け入れた。

「ああー、はー、はー」

 美優の呼吸が、喘ぎ混じりで長く緩やかなものに変わる。咽喉を晒すように軽く仰け反った美優は、少しだけ苦しそうで、そのくせ蕩けそうな表情でいる。
 感じているんだろう。ボクにはよく判らないのだけど。

「あぁん、あー・・・ひあぅ・・・」

 ゆっくりと出し入れすると、美優の声が気持ち良さそうに間延びしたものになった。
 ボクも、もうもちそうになかった。
 それを伝えるかのように、少しだけ出し入れを速くする。美優の喘ぎが、ボクに呼応して切羽詰ったものに変わっていく。

「あっ、やっ、んぁっ、ああっ」

 最後に凄く強く美優が締め付けて、ボクはあっさりと美優の中に精を吐き出した。
 美優はボクを抱き締めながら、満足そうに目を細めてる。荒かった息も、少しずつ落ち着いて来たみたいだ。

「うふふ、ごめんね。でも、ガツンだからしょうがないよね?」

 悪戯っぽい表情でボクを見上げる美優に、ボクは溜息混じりで答えた。

「いや、ガツンで無くても美優ってばいつもこうじゃん」
「えー」

 ボクの彼女さんは、普段からえっちに積極的なのデス。

≪(Panyan以外が)続く(かも)≫

独白(または言い訳)

あぅ、オチが無い。ふいんき(なぜか変換できない)もガツンっぽくない。
えちもいまいち。
あぁ、某所で『触手』を出せば大丈夫!とか言われてたけど、出せなかったデス。
なんてこった・・・。(血涙)
ガツン、それは書き手のセンスを要求するテーマ。

< 終 >

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