淫麗童子 第Ⅰ章(その3)

第Ⅰ章(その3)

 ど…どうしよう…

 早朝の東京渋谷。

 やっぱりマズい…よね…

 閑静なエリアの一角、7階建て高級マンションの5階フロア。

 うん、やっぱり、駄目だよ…ボク、もう一度だけ頼んでみよう…

 上空は快晴。今日も一日、天を衝くような晴天に恵まれそうなのだが…

「えっと、あのサ…」

 表札に『M.Asano』と書かれた角部屋の半開きな玄関口で、朝シャンを済ませた長く艶やかな内跳ねした黒髪から爽やかなシャンプーの香りを漂わせる秀麗で長身の女子高生が、玄関前にたたずむ黒布を栗色の髪の上から側頭部で結んでる小麦色の肌の『小さなご主人様』に向かって機嫌を損ねない様に話題を振っていく。

「その…サ…嬉しそうにしてるケド…」

「ふんふんふ~ん♪ 何、ミサキ?」

 麗しくも大人びたシャープな顔立ちの女子高生は、黒いオーバー・ニーソックスに覆われた長く伸びる美脚に学校指定の踵の低い黒革製パンプスを爪先から差し込みながら、ことさら柔らかい口調で微妙なニュアンスの言葉を紡いでいく。

「ボ、ボクの学校ってサ…父兄でも男子禁制だから…やっぱりナギ、入れないよ…?」

 幾ら年端のいかない子(ナギ)でも、男子禁制がモットーの女子校の中まではマズいよ…うん…

 既に玄関先で彼女が出てくるのを待ち切れないといった感じでニコニコしてる『小さなご主人様』は、機嫌を損ねなかった様子で心配性な『雌奴隷』の問いに元気な反応をする。

「んっ? ああ、大丈夫…心配ない☆」

 大きな釣り目を愛くるしく輝かせながら、緑色の模様が一筋はしっている頬の前に小ぶりながらも形の良く伸びた小麦色の右手人差し指を突き出し、愛敬タップリな仕種で左右に振ってみせた。

「ミサキ…ナギ『父兄』違う…ナギ『神魔』♪」

 いや、その、まぁ…確かに父兄じゃ無いケド…

 幼い飼主の無邪気な自己主張に思わず心内で相槌をうってしまう、頭二つ近く背が高い新人雌奴隷。

 ああん! そ~じゃないンだってばァ…グスン…

「ミサキ、必ずナギの側にいなきゃ駄目。ミサキ、学校行くの…ナギ止めない。代りにナギ、ミサキに付いていく♪」

「…本当にボクと一緒に学校行くの…?」

 お気に入りの奴隷(ミサキ)の問いに嬉しそうに頷き、無言で肯定する幼い飼主。

「ボ…ボクが学校行ってる間…部屋でサターンしながら留守番してる…とか?」

 中性的で可愛らしい顔立ちをニコニコしながら左右に振り、やはり無言で否定する小さな飼主。

 洗濯が済んで乾いたばっかりの淡いベージュ色の詰め襟・半袖の裾丈の長い…裾に深い切れ込みが数条入った上っ張りと、膝下丈の木綿地っぽい黒いスリムパンツに身を包んだナギは、岬から貰ったお古の黒革製の小さなディバックを自慢げに背負って喜んでる。

「ナギ…ミサキの学校、絶対行く♪」

 固定用ストラップが足首に巻き付いた鼻緒付きの草履型サンダルを素足に直履きしてる両脚で、楽しそうにスキップしだす『小さなご主人様』万事休すの岬だった。

 ふぅ…もうじき国際大会の選考会も近いから新体操の練習も再開したいし、学校だって何日も無断欠席してられないもん…ね…

 そう、岬に残された時間は左程長くも無いのだ。『飼主』の気まぐれで何時この世界から失踪するか、彼女には全く解らないから…

「学校だって…今日行ったら、ナギも飽きるかもしれないし…」

 足の甲を横切る様に脱げ落ち防止用のストラップを渡しパチンと固定してから爪先でトントンと馴染ませると、岬は観念して足元に立て掛けておいた肩掛・背負い用のベルトやバンドが付いた革製学生鞄を右手で持ち上げる。

 ふぅ…仕方無いかぁ…

 そして玄関脇のシューズクローク上の天板に用意しておいた中身の詰まった二つの紙袋の取っ手を左手に引っかけ、岬は軽い溜め息と共に玄関をくぐり抜けた。

「ミサキ、早く行こう! ナギ…人間の学校、初めて☆ とても楽しみ♪」

「はい… ボクはナギだけの奴隷(モノ)だもんね。言う通りにします…」

 無邪気に微笑む『小さなご主人様』に岬は苦笑気味に笑みを返しながら、財布の中からディンプル型キーを取り出すと、両手に荷物をぶら下げながらも器用に玄関の扉を施錠する。

 『ご主人様』には想いを包み『隠さず』に『お願い』したのだ。残念ながら結果的には聞き入れて貰えなかったが、岬の話を『ご主人様』は真摯に受け止めてくれた。それだけで岬はナギの支配を快く感じていく。

 そういえば…

 彼女の細い首には、既に身に付けているタグが付いた細い黒革の首輪を隠す様に、藍色に染まった薄地のマフラーを首輪の上から巻きつけてある。

 このマフラーも教室に入ったら、取らなきゃいけないか…う~ん…どうしよう…

 目の前にたたずむ幼く華奢な『神魔』に『隷属』した証…紫の模様が入ったミルク色のタグが付いた洒落たチョーカー同然の首輪は、主人であるナギにしか決して外せない。

 そうそう…首輪にぶら下がってるミルク色のコレに刻まれてる変な模様って、確かナギの『奴隷(モノ)』になった事を示すって言ってたっけ…

 ふと、岬は細く長い白磁気の様な指で首元のマフラーを押し下げると、指先に首輪とタグの感触を確かめる。なんでも自分を護ってくれる『お守り(?)』だとナギから教えられた不思議な装着感の拘束具だった。

 でも、やっぱり…ナギと一緒の登校なんて…ボク、恥ずかしいよぉ…

 エレベーターを降りて1階エントランスを横切る長身で眉目秀麗な『岬お姉様』と鼻歌混じりにご機嫌な華奢で小さな『神魔のお子様』。やがて青く澄んだ空の下に、二人揃って姿を現す。

「あ、あのね…本当にボクと一緒に学校へ行くの…考え直さない?」

「だ~め♪ ナギ、もう決めた。ミサキ、観念する♪」

 ボレロと裾が丈の短いフレア・スカート状に加工されたワンピースでコーディネートされ、朱と白で彩られている人目を惹く制服を見事に着こなした女子高生は、眉目秀麗の『お姉様』な顔立ちに不安そうな表情を浮かべながら、徒歩7分の通学路をトボトボと歩いていく。

「…お手柔らかにネ…ご主人様…」

「うん♪」

 岬の左手首に巻き付いた腕時計は7時50分を表示している。丁度、この奇妙なカップル(?)が北条女学院の正門に到着する10分前の出来事だった。

 事の始まりは昨夜の事…

 ピンピロピロリン♪ ピンピロロ~♪

 とっぷりと夜の帳が降りた22時。丁度、岬とナギが遅めの夕飯を済ませてる時に留守番電話がリズミカルな音色を響かせる。その日3度目の呼び鈴だった。

 んぐんぐんぐっ…はむはむ…

「ふぉえ…?」

「あ…」

 岬は既に自分用の親子丼を食べ終わり、大盛りの親子丼を鷲掴みした割り箸で不器用に掻き込んでいるナギの頬に飛び散ったご飯粒を、その細く長い指でついばみ苦笑しながら自分の口に放り込んでいた時である。

「うぐん…ミサキ、あの道具…また唄い出した…」

「!? う、うん…そうだね。誰かな?」

 岬は少し迷ったが意を決して留守録モードへ切り替わる前に、アーモンド色のストッキングに包まれた半ば崩した正座の膝先にあるワイヤレス子機を左手で拾い上げると、ぎこちなく通話モードに切り替えた。

 …ピッ♪

「…はい、浅野です…あっ!? …先生…」

 岬のクラス…2年C組の担任女性教師の心配そうな声が、受話器の向こうから返ってくる。

「はい、はい… その、朝から急に酷い生理痛になっちゃって… はい…済みませんでした… 連絡も入れずに休んでしまって…」

 心ならずも口から出任せの仮病をでっち上げ言い繕っていく岬。だが教え子の体調を真剣に心配してくれる担任の気配りに岬の良心が痛んでしまう。

「ご、御免なさい…ボク、先生に心配させちゃって…本当に御免なさい…」

 腰下まで覆うVネックの青いサマーセーターの裾を右手で力無く握ると、シャープで眉目秀麗な凛々しい顔立ちを哀しげに曇らせ、申し訳無さそうにひたすら謝り続ける岬。だが担任の先生は岬に当面の難問を提示してきた。

「えっ?! 明日…ですか?」

 岬は成り行きを不思議そうに見守っているナギを慌てて見返すと返事に窮し、動揺の余り彼女はオロオロした応対をしてしまった。

「あっ…あの…その…も、もし明日も具合が良くなかったら…ボ…ボク、ちゃんと連絡を入れますから…そ、それじゃあ、お休みなさい!」

 …ピッ♪

 曇らせていた表情のまま静かにうな垂れる岬。留守番電話の子機の通話状態をoffにすると折り畳み式の小さなテーブルに力無く載せ、親子丼を掻き込み終わったナギの前で小さく肩を落とす。

「?…ミサキ、気分悪い? …病気? ナギ、心配…」

 事態が掴めないナギは握っていた割り箸と空の丼を小さなテーブルに放り出し、両頬に幾つもご飯粒をトッピングしたまま、うな垂れてる岬の脇へ心配そうに擦り寄ってきた。

「有難う…うん、ボクは大丈夫だよ…」

「ミサキ、元気無い…ナギ、哀しい…だったらナギ、ミサキを元気にする…」

 ナギは半ば崩した正座姿でうな垂れている岬を予告無く押し倒すと、その小さな唇を形の良い岬の唇に重ねてきた。それは優しくも熱いディープキス。

「えっ?! あの…きゃぁ…あぅんんん…」

『幼いご主人様』の奇襲攻撃に応戦不能に陥る頭二つ高い『雌奴隷』。岬は暖かくも甘美な接吻に下半身を痺れさせ形ばかりの抵抗を見せるが、ナギの小さな舌で口内を乱暴に犯されると憂いに満ちていた大人びた釣り目をトロンとさせていく。

「あ、違うの…んぅ…ボク…あふん…明日…ん…明日…」

 あむあむ…うむぅぅぅ…んちゅう…♪

「? ん…ミサキ?…明日…?」

 ナギは一旦その小さな唇を涎を引きながら岬の唇から遠ざけると、豊かな栗色の髪に覆われた頭の周囲に?マークを幾つも浮かべ、その大きな釣り目の中の縦に伸びた漆黒の瞳で岬の潤んだ瞳を覗き込む。

 そうか…ナギ…ボクが落ち込んでるから、心配してくれたンだ…

「そ…そう、明日の事なんだ…」

 岬は自分の頬を紅潮させながら、優しい反応を見せた愛くるしい『小さなご主人様』の両頬に散らばるご飯粒へ自らの舌を這わせながら、ナギにも理解し易い様に簡単に自分の悩みを説明していく。

「…でね、あむ…ボク、ナギが赦してくれるンなら…はむ…明日っから、学校に行きたいんだ…」

「ん…ミサキは学校…むぅ…人間の学校…むにゅう…行きたい?」

 ナギは頬のご飯粒を舐め取られる度に小ぶりだか整った顔立ちに苦笑を浮かべると、ご飯粒を舐め終わった岬の首筋にお礼とばかり舌を這わせ返す。

「あっ! くぅぅ…うん、ボクは…きゅううん…学校に…行きたい…でも…あん♪」

 既に岬の性感帯を目一杯に開発していたナギは、形の良い下顎から首筋にかけて丹念に小さな舌を滑らせた。

 あ…ボク…ボク…身体じゅうが…痺れて…ボク…気持ち…良い…

 岬は『小さなご主人様』の愛情溢れる献身にメリハリを利かせた秀麗な長身の肢体を蝕ばまれる様に、スラリと伸びた四肢をゆっくり弛緩させられていく。

「あむぅ…学校って…人間の学校? …ちゅっ♪ …ミサキが出てきた処…?」

「う…うん…ひゃん♪ …ボクに無理矢理…キスした…場所…だよぉ…あん♪」

 凛々しい横顔を甘美に上気させている岬に『小さな支配者』は、覆い被さって紅潮している彼女の頬を可愛らしくペロンと舐めると太股近くまで移動し、殆ど抵抗しなくなったお気に入りな『雌奴隷』の腰下まで包みフィットしていた青いVネックのサマーセーターを、小麦色した小ぶりな両手が細く引き締まったウエストまで押し上げていく。

「?…ミサキと同じ格好した…人間の雌、一杯出てきた門の中…?」

 初めて岬を見初めた場所…並木道に面した大きな門の向こうに覗き見えた大きな建物を思い浮かべながら、白いコットン製の下着が覆うだけとなった岬の下腹部に自らの顔を埋めるナギ。

 ぺろぺろ…はむはむ…ちゅぅぅぅ♪

「あっ! ひゃぅん♪ もう…そこ…舐めちゃ…うン♪ …ボ…ボクねぇ…明日から…学校…行き…くぅぅぅん♪ …出来たら…行きたい…の…あん♪」

 ナギは秘裂を覆う白い下着を左にずらしながら、自分専用となった充分に潤んでる岬の蜜壷に小さな舌を滑り込ませて甘露と化した愛液を味わいながら、吐息混じりに訴える岬の想いに耳を傾けている。

「ミサキ…行きたい?」

「う、うん…」

 一瞬だけ、独り想いに耽るナギ。だが、にぱぁ っと笑みを浮かべると、シコリ立っている岬の肉芽を小さい口に含み甘噛み混じりに『雌奴隷』の懇願を快諾した。

「…それじゃ、ミサキ、学校へ行く♪」

「えっ? それじゃ…」

 んちゅ…あむっ♪

「…あっ!? そ、そこォ…きゃうぅぅぅん!」

 その一噛みで軽く達してしまった岬。太股まで覆っているアーモンド色のストッキングの陰影も艶めかしい長く伸びた美脚はピンと突っ張り、ぎゅっ と丸めた爪先を何度か痙攣させて脊髄を逆流する快感に酔いしれるメリハリの利いた秀麗な肢体。

「はぁはぁ…ほ、本当に…!?」

 仰向けに横たわる岬の形の良い胸の谷間まで匍匐前進してきた栗色の髪の『小さなご主人様』は、上気した『雌奴隷』の問いに無邪気な笑顔で頷き応じた。

「ナギ、ミサキが好き☆ 哀しむ顔、赦さない♪」

 …? ああ…ご主人様…ご主人様! ご主人様!!

 ナギの思わぬ快諾に岬はシャープな目元へ嬉し涙を浮かべると、青いサマーセーターに手の甲まで包まれたスラリと伸びた両腕を栗毛の小さな頭に廻すと、目一杯の愛おしさで豊かな胸の膨らみへ押し付ける様にナギの頭を抱きしめる。

 大好きだよ、ナギ!

「ねえ…本当に? 本当にボク、学校へ行っても良いンだね♪」

「むぎゅう~…ナ…ナギ、嘘つか…な…むぐぅぅぅ…」

 ナギの四肢がジタバタしだしたのに気付いて慌てて抱き起こす岬…

「きゃあ! ナギ? ナギ?!」

 きゅぅぅぅぅぅ…

「ご、御免ね…ボク、ナギが赦してくれたの…嬉しくって、つい…」

 岬は溢れる嬉し涙を細く長い右の人差し指で拭いながら、シャープで凛々しい『お姉様』な顔立ちに照れ隠しな笑みを作べて、可愛らしく『小さなご主人様』に釈明してみせる。だが、ナギは緑色の模様が一筋はしった小麦色の両頬をプックリと膨らませ、岬に悪戯な仕返しをする事に決めたらしい。

「ぶぅぅぅ。ナギ、赦さない…♪」

「えっ?! そんな、怒っちゃった?」

 ナギは岬の介抱を払いのけ立ち上がると、小麦色の小さなお尻を隠していた岬愛用の黒っぽい男物トランクスと彼女のお古の青いTシャツをポイポイッと脱ぎ捨て、幼い肢体に不釣り合いな巨大な瘤だらけの隆起を振りかざし、自分専用の蜜壷へ向かってにじり寄っていく。

「ナギ、ミサキを躾直す☆」

「きゃん♪ うん、ボクを…ボクのアソコをナギのお仕置き棒で、もっと叱って♪」

 岬もナギが本気で怒っていない事を感じ取ると、起こしていた上体を再び横向きに寝かせ美しい曲線を描く美脚を揃えて胸元に引き寄せると、太股の処がレース状に加工されたアーモンド色のストッキングに包まれた両脚を『くの字』に折り曲げ、甘えた仕種でナギの躾にその身を差し出す。

「ボクのアソコに…一杯、一杯お仕置きして下さい。ご主人様♪」

「…素直なミサキ、ナギ大好き☆」

 『雌奴隷』の殊勲な態度に大満足のナギは、横たえる岬の股間に小ぶりな小麦色の両手を伸ばすと先程と同様に、股間を覆う白い下着を乱暴に横へどけると横向きに突き出た格好の岬の秘裂に肉の凶器を突き刺した。

 にちゅぅぅぅ!

「ひゃぅぅぅぅぅ! あん♪ …いいよ…奥まで、もっと奥まで差し込んでェ!」

「うん♪ じゃあミサキ、上の足…ナギの前、上の方へ差し出す♪」

「あん♪ あぅん…♪ …こ、こうかな?」

 横向きの姿勢のままナギの肉棒に突き上げられていた岬は、胸元近くで折りたたんでいた太股から爪先までストッキングを履いた長く伸びる美脚のうち、指示された天井側のアーモンド色に染まった脚をナギの華奢な胸板に預ける様に上に突き上げていく。その美脚を差し上げる動作は柔らかくも色っぽく、さすがは実力派揃いの有名新体操部のエースらしい艶技だった。

「そう! じゃあ、下の足…ナギに方に、真っ直ぐ伸ばす♪」

 ナギは差し上げられた美脚の太股に抱き着くと、岬に対して床側のアーモンド色に染まった美脚を膝立ちした自分の股下の方に伸ばす様に促す。

 あん! あん! あ、足?…ボクの、下の…足?

 岬は肉棒が与える暖かくも強烈な快感に子宮と思考を焦がしながらも、惚けた意識の中で懸命に『幼いご主人様』の命令を履行しようと下の足を突っ張っていく。

「はぁぅぅ! あっあっあっ! こ、こうで良い…あん♪ 良いぃ?」

「そうそう♪ よっと…♪」

 差し伸ばされたストッキングに包まれた美脚にナギは肉棒を挿入したまま跨ると、抱きついている上の方に差し上げれられたアーモンド色の美脚に抱き着いた姿勢のまま、より深く激しく小さく華奢な小麦色の腰を沈めていく。

 ずぶずぶぶ…!

「あぅぅぅ! 凄い…凄いよォ! し、子宮に…ズンズン当たってるぅぅ!」

「それじゃ、ナギ、もっとミサキ、躾る♪」

 丁度、大盛り親子丼を食べて腹ごしらえも済んだナギは、次は下(♂)ごしらえとばかりに岬の潤んだ蜜壷を肉棒に味わせていく。

「いいよぉぉぉぉ…はぁぁ…凄く気持ち良いのぉぉぉ!」

「ふふ…ナギも気持ち良い♪」

 歓喜の余り大粒の涙を浮かべながら年端もいかない幼く華奢な子供に身を委ね、快楽の焼き印を密壷の奥に押し付けられ達しまくる岬。ナギの瘤だらけの肉棒は岬の蜜壷を立体的に性感帯を浸蝕していった。

 はぅん♪ ボク、ボクはナギ無しじゃ…くぅぅ♪ きっと生きていけない…

「ボク、ナギだけの奴隷(モノ)なのォ! ひゃあん♪ ボ、ボクを、もっと躾て! ナギの色に染めて…あん♪ 来る…来るのォ!」

「うう…ナギも…ナギも…」

 どくん!

 ナギは痙攣と共に岬の膣内へジェル化した白濁液を注ぎ込む。それは甘美な汚染物質の如く愛液と本気汁に満たされた岬の下腹部一帯を、極めつけの快感に染め抜く様に膣や子宮の内壁を漬していく。

 どくっ! どくっ! どくっ!

「ひゃぅぅぅん♪ 凄いィィィ! あぁん♪ どんどん奥まで入ってくるのォ! ボク、ボクぅ…気持ち良いのォ!!」

 岬はストッキングに覆われた爪先を力一杯に丸めると、何度も足首を痙攣させ暖かくも殺人的な絶頂感に同化していった。しかも、ナギの精気を流し込まれれば込まれる程に英気と安らぎを得る様な満足感が岬の四肢を伝わっていく。 

 ナギに犯されてるのに…ボク、あんなに乱れたのに…なんだか心地良いくて…疲れも感じないや…ふふっ♪

「ふぅ…ボク…ボクは…美味しかった…ですか?」

 額や頬に纏わりついた黒髪に彩られた眉目秀麗な『岬お姉様』は淫惚な表情をシャープな顔立ちに浮かべると、彼女のストッキングに包まれた美しい曲線に形作られた長い脚に抱きついて、気持ち良さそうに膣内射精している『小さなご主人様』に微笑みかける。

 どっくん…どっくん…どくっ…とくん……ぷるぷるる…

「…ナギ、もっとミサキ犯したい。まだまだ続ける♪」

「!? えっ? あん♪」

 愛くるしい『神魔の子供』は射精が終わっても満足できず、殆ど硬度を失っていない肉の凶器を再びスライドさせだす。岬の秘裂からは溢れ出た彼女の本気汁やナギの粘り気が強い白濁した体液が、卑猥な音をたてながらスライドの度に溢れ出す量を増加させていく。

 ずちゃ…ずちゃ! ずずずぅ!

「はぅん♪ いいよ、ボ、ボクは…ナギの奴隷(モノ)なの…うふん♪ もっとボクを犯して…」

「うん☆ ミサキ、ナギの奴隷(モノ)♪」

「あくぅん♪ あっ! そ、そこは…ひぃぃぃ♪」

 嬉しそうに無邪気な笑顔を浮かべて岬を犯し続けるナギ。

 ぎゅっ! ぎゅっ! ぎゅっ!

「はぅん♪ ま、また来る…また来るよォ!」

 結局、朝方近くまでナギは岬のメリハリの利いた長身の肢体を貪り尽くす様に犯していった。それは岬がベット横の愛用している目覚まし時計の針の位置に気付くまで繰り返し続けられたのである。

「きゅぅぅぅぅぅ! ボク、ボクぅ頭の中が融けちゃうぅぅぅ!!」

 そう…そして慌てて登校の支度や朝食を済ませ、ナギと一緒に朝風呂で性交の名残を洗い流している時に、岬は『飼主同伴』で通学する羽目になってる事をナギの口から申し渡されるのであった。嗚呼、合掌…

 東京渋谷の外れ。

 チュンチュン…チチチチ…♪

 既に上空は快晴を湛え、朝8時を告げる軽やかな音色で校舎の内外に響き渡る。

 ……ガチャン!

「いってらっしゃいませ、お嬢様…」

「ご苦労様、それでは夕方もお願いしますね♪」

「畏まりました…」

 小鳥が囀る私立北条女学院に面した並木通りを、女生徒の送迎に来た高級リムジンや高級サルーン、スポーツ・カー等が一台、また一台と往来する。

「それじゃ帰りは携帯に連絡してね」

「はいママ! 下校30分前には電話するから♪ ちゅ!」

 朝の門限は8時25分。学校至近に住んでいる下宿住まいや寄宿舎住まいの女生徒達と違い、交通渋滞での遅刻を嫌う車通学組は今頃が送迎のピークなのだ。

 …ガチャ!

「…では父上様、いってまいります♪」

「ああ、それじゃ父さんも仕事に行くよ」

 朱と白で彩られたボレロ&ワンピースに黒いニーソックスでコーディネートされた人目を惹く制服を着こなした女生徒達は、正門近くの並木道沿いに一時停車した外車や高級車から淑やかに降りると、顔見知りと挨拶を交わしながら懐古主義的なデザインの正門に向かって歩き出す。

「おはよう御座います♪」

「おはよう。今日も良い天気ですこと♪」

「ええ、本当に♪」

 車で登校してきた女生徒達は、青地に白い筋が入った腕章を左腕に通した週番の風紀委員達に労いの言葉をかけながら、校門を潜り抜け正面玄関までの煉瓦道を学校指定の踵の低く黒い革製やエナメル製のパンプスで闊歩していく。

「あら、おはよう御座います。週番のお仕事、ご苦労様♪」

「おはよう、皆さん♪」

「風紀の方々も朝早くから大変でしょう?」

「おおきに…これも風紀委員の務めやもの。仕方ないでンすぇ♪」

 未だ閉門時間まで時間があるので当直の教師は誰も来ていない。門番がわりの週番の風紀委員も4人だけである。

「それでは、お先に…」

「はい、よろしおすンぇ♪」

「おはよう…?」

 朝8時のチャイムが響き終わるまでに、懐古主義的な正門を一人…または数人の女生徒が次々と通過していく。

「おはよう御座いますぅ…?」

「おはよう…? どうなさったの…あら…あの方は新体操部の…」

「ねえねえ、ご覧になって。確か2年C組の…」

 この時間帯は、校門を通過する女生徒の殆どが車通学組である。だが、まったく歩道側を歩いてくる女生徒がいない訳でも無かった。今も丁度一人の女生徒が正門近くまで歩いてくる。しかし…彼女は生来シャープで凛々しい顔を羞恥で曇らせ、アンニュイな表情で俯き加減に歩いてくる。

「あっ! 岬お姉様ですわ♪」

「あら、浅野様ね。確か昨日は…お休みなさっていたとか…」

「でも、誰かしら…あの後ろの小さな方?」

「…しかも手を繋がれて…親戚の方かしら?」

 そう、幼い『神魔』の軍門に降り『雌奴隷』の洗礼を受けた北条女学院きっての美少女…浅野岬と、彼女の所有者『神魔』ナギの姿であった。

 あぅ~…皆こっちを見てる…ボク、どうしたら良いの?

 岬とナギは対象的な表情で並木道の歩道を歩いていた。岬は周囲の男女を魅了して止まないアンニュイで憂いた表情…ナギは動物園か水族館にでも遠足に出掛ける様な楽しそうな表情である。

「あっ? ああっ!? そうだ…正門の風紀委員の人達を忘れてた!」

 お、落ち着け、ボク! ああン…どうやってナギの事を誤魔化す?

「…? ミサキ?」

 途中…岬達は早朝から開店している贔屓のクリーニング店に寄って、ナギに凌辱された時に着ていた制服一式を洗濯に出してきたのだ。お陰で7分の行程を3分ほど余分に掛けて登校してきた訳である。

「ミサキの学校、大きい! 人間の学校! ナギ、とても楽しみ♪」

「あ、あはは…」

 岬の愛しい『小さなご主人様』は、頭二つ高い『雌奴隷』の悩みなど我関せずといった感じで、並木道の歩道側から格子状の塀越しに懐古主義的な校舎を見上げ歓声を上げていた。

 だ、駄目だ…どうしよう…ナギの目が爛々に輝いてるぅ…ぐすん…

「ミサキ、どうした? 荷物、重いか? ナギ、これ持ってあげる♪」

「あん、大丈夫だよ…あ、あはは…アリガト…♪」

 ナギは岬が左手に吊るした練習用のレオタードや着替えが詰まっている紙鞄を引ったくると、健気にも引きずらない様に小麦色の細い両腕で抱きかかえて岬の後ろに付き従う。

「! そうか、風紀委員の人達に注意されれば…!?」

 あ~ん、駄目! 駄目だ…ナギは変な能力で勝手に入ってきちゃうよぉ~…

 そう、あんなに厳重に戸締まりした部屋に入ってきたのを思い出し、再び思案に暮れる岬。長身で秀麗な『岬お姉様』は、柳眉を八の字にしてアンニュイなまま歩き続ける。

「むぅ…どうする…? どうする、ボク…?」

 もう正門は目前である。岬は凛とした眉目秀麗な顔立ちに憂いを浮かべながら俯いてた為、正門近くに居合わせた女生徒達を無意識に虜にしていた事に気付かない。

 ひそひそ…♪

「あっ…おはよう御座います♪ …?!」

「…お、おはよう御座います。…? 浅野…様?」

「おはよう御座い…ミ、ミサキお姉様…?」

 ざわざわ…

 独り別世界で思案に暮れていた影響か、周囲の挨拶に全く気が付かない岬。不信に思ったナギに岬は脇腹を人差し指で突っつかれ、漸く『岬お姉様』は我に返った。

「…えっ? あっ?! は、はい。あ! あの、おはよう…御座います」

 岬はナギを連れて正門のど真ん中に立っていた。パニック…

「あの、その…ボ、ボクとナギ…じゃなくて、この子は…その、どうしても…」

 ねえ、彼女…あの、妙な男の子を校内に入れようとしてるのかしら…?

 浅野さんの親戚筋の子かな…何か外国の子みたいだけど…?

 岬の周囲は奇妙な組み合わせの2人を物珍しそうに見守っている。そして岬の挙動不審な行動に注目していた。

「ボク…そ、その…」

 予想していたとはいえ窮地に陥る『岬お姉様』…周囲の女生徒達や風紀委員は何事かと成り行きを見守るばかり。だが、助け船は予想外の処から出撃してきた。

「…あら、そちらの小さいお人は…確か一昨日の夕方、ココで浅野様をお見初めしはったお方でおすなぁ。くすくす♪」

 ! 嘘…あの時の事…知ってるの!?

 岬は真っ赤に紅潮した凛々しい顔を声の方に慌てて向ける。周囲の女生徒達や風紀委員も岬に倣った。

「そうそう、お名前はナギ(凪?)はん…言いましたやろか。可愛いお人どすなぁ♪」

「そう…名前、ナギ☆」

 栗色の髪に鉢巻き状に黒布を巻き付け横に結んでる小麦色の肌の華奢な子供は、自分の名前を呼ばれると元気に返事した。とにかく自分の名前が話題になってる事が嬉しいらしい。

「クスクス…元気なお人どすなぁ♪」

 視線の集まる先には優しげに微笑んだ日本人形の様に美しい長身の大和撫子が、白磁気の様な左手の甲を口元に添え佇んでいた。彼女は正門前に詰めていた週番4人の中の一人、朱色の制服の袖に青地に白い筋が3本入った腕章を左腕に通した風紀委員会のNo2…副委員長である。

「あ、あの…?」

「あら、失礼しはりました…浅野様とは殆ど面識ありまへんでした。自己紹介もせンと…うちは2年A組の紅宮寺霞(コウグウジ・カスミ)言いますんぇ」

 サラサラの黒髪を女性剣士の様に後頭部で束ねポニー・テールに整えた長身の淑やかな大和撫子は、白磁気の様な白い手をポンポンと叩くと見入ってる野次馬を校舎へ移動する様に促していく。

「クスクス…さあさあ、早ぅ教室に行かれたら如何ですやろか?」

 …それもそうね…

 ふふ…私ったら人様の事を物珍しそうに…はしたない♪

 そうよ、ミサキお姉様の事に首を突っ込むなんて…

 それまで岬とナギの事を観察していた女生徒達は、紅宮寺霞と名乗る風紀委員の声に我に返ると何事も無かったかの様に歩き出す。風紀委員達は未だ惚けているが、紅宮寺霞に肩を叩かれた者から順に我に返ると、ナギの存在を意識しなくなっていった。そう、いつのまにか…まるでナギがココに居るのが当たり前の様に…

 えっ? 何これ? 皆、ナギには見向きもしなくなってる?!

 余りの急展開に惚ける岬。ナギは不思議がる岬の反応に不思議がっていた。

「ミサキ、これが普通。ナギの存在…人間、簡単に受け入れる♪」

 ? 確かに誰もナギに注意を払わなくなってるケド…でも、変だよ…

 周囲を囲んでいた女生徒達が通り過ぎるのを呆気にとられながら、なんとも不思議な光景を見送る岬。その爽やかなシャンプーの香りを漂わせる長く艶やかな内跳ねした黒髪の周りに?マークを浮かべて、ナギと助け船を出してくれた女生徒を見比べてみた。

「ナギ、意識すれば、大抵の人間…ナギ、配下に出来る♪」

 ボクはナギの存在も『神魔』だって事も認識できるのに…

 紅宮寺霞と名乗る女性剣士の様な凛々しくも淑やかな風紀委員は、岬とナギの手を取り煉瓦道を静々と歩き出す。

「うちはお二人のお味方でおすぇ。一昨日は下校時にココでエエもの、見せて貰いましたんぇ♪」

「ナギ、思い出した。ミサキに告白(シメイ)した時、周りに居た雌の一人♪」

「ナギ、失礼だよぉ…」

 ナギの乱暴な物言いにも笑顔を絶やさない美少女風紀委員。岬より僅かに低いが充分長身だ。浅野岬が25%づつドイツ人とフィンランド人の血が混じり日本人離れしたプロポーションと目鼻立ちが整った顔立ちをしているのに対し、紅宮寺霞は純和風な淑やかさと凛々しさを兼ね備えた大和撫子だった。

「ええんですぇ。うち、凪はんのお味方する事に決めたンやから…♪」

「ミサキ…この雌、ナギに魅入られてる。もうナギの配下♪」

「だ、だって…そんな…紅宮寺さん…」

 ナギは意識すれば時間や空間を共有した人間の思考を、汚染でもするかの如く自然に改ざんしちゃうらしい。

「…霞(カスミ)でエエんですぇ」

「あっ! ボクは浅野岬…じゃあ、ボクは岬って呼んでよ」

 慌てて自己紹介する岬。霞は校舎へ歩きながら上品に微笑み続ける。

「何でか解らんのやけど、凪はんや岬はんが愛しゅうて…うち、お二人を大事にせな…護らな落ち着かンのやわ♪」

「霞さん…そんな、どうして…?」

「カスミ、ナギがミサキに告白(シメイ)した時、ナギの気、当てられ過ぎた。だから信者も同然☆ 『神魔』の告白(シメイ)に反応しなかった、ミサキの方が変♪」

「それじゃ、霞さん…ボクみたいにするの?」

 ナギが人外の存在…『神魔』と知ってはいても、その本質を未だ理解出来ない岬。特に自分の場合…洗脳されたと言うよりは調教された感が強い岬は、紅宮寺霞の思考と行動に得体の知れない恐怖を感じていた。今更ながら、とんでもない存在の眷族になってしまったと自覚する岬…

「むぅ~、ナギ、子供だから自分専用に出来る数、少ない…あと2~3人が限度…カスミ、ミサキと違って言う事きく。ミサキみたく、本当に欲しい相手以外、無理に『奴隷』(モノ)にしない☆」

 惚気同然の解説に真っ赤な顔で恐縮する岬。霞は羨ましげに微笑むと、ナギの顔を覗き込む。

「クス♪ で、岬はん無事に攻略したンでおすか?」

「うん☆ ミサキ、もうナギ専用♪」

 霞は切れ長の目で優しくナギにウィンクすると、小首を傾げておどける様に両手にVサインを作りナギの初戦果を祝ってくれた。

「あんじょう気張りはったンやね♪」

「ナギ、ミサキ大好き♪」

 何が楽しいのが大きな釣り目を綻ばせて喜ぶナギ。どうやら霞に誉められてるのは理解できる様子である。

 ナギィ~…そんなに言わなくても…ボクだって恥ずかしいンだぞ…

 霞とナギのやり取りを半歩後ろから眺めている岬は、シャープな顔立ちを羞恥に染めながら二人のやり取りを不思議そうに見守っていた。話のネタが自分の調教に関する事なので岬の心内も痛し痒しと複雑である。

 そんな時、急にナギがソワソワしだした。

「…ミサキ、おしっこ」

「えっ?! トイレまで待てない?」

 紙袋を抱えたナギは、ふと、辺りをキョロキョロすると煉瓦道から少し外れた木陰に小走りに走り込む。だが、立ち小便するにしても煉瓦舗装された道からは丸見えだ。慌ててナギの後を追う岬。霞も後に付いてくる。

「ちょ、ちょっと待って…わ~、タイムタイム!」

「ココは向こうから丸見えやね…そうや、コッチに付いてきとくれやす」

「むぅ…」

 岬はナギが抱えていた紙袋を持つと霞が校舎の陰…ちょうど煉瓦道から死角になった奥まった処にナギを引っ張り込む。そこは壊れた机や椅子等が幾つか積み上げられた場所だった。

「ナギ、もう、おしっこする…」

 ナギは緑の模様の入った頬をプクッと膨らませると、何処に用をたそうか辺りを見回す。スパッツみたいな膝下丈の黒い木綿地のスリムパンツの腰紐を解きながら、幼い『神魔』はある悪戯を思い付く。

「そうだ…お前、ナギの奇麗に飲め♪」

 ナギは岬の隣で苦笑している女性剣士の様な凛々しくも淑やかな大和撫子を指差した。一瞬キョトンしたサラサラの黒髪をポニー・テールに束ねた長身の美少女は、我に返ると動揺しながら首を左右に振って嫌がりだす。どうやら、強い羞恥心がナギの願いを拒絶してるみたいだった。

「えっ?! うちが? …そ、そんな…堪忍しておくれやす…」 

「ナ、ナギ…冗談でも霞さん、可哀相だよ…」

 自分に優しい『小さなご主人様』らしくない乱暴な命令に岬もオロオロするしかない。だが、ナギは岬に笑顔を向けると黙って見ていろとばかり再び霞の嫌がる顔を睨みかえすと、大きな釣り目の中の縦長に伸びた漆黒の瞳で切れ長の目に収まったダーク・ブラウンの瞳を射抜く様に見つめ続ける。

「カスミ…ナギの前に来る☆」

「そ、そんな…嫌や…凪はん、堪忍…」

 霞は嫌がりながらも、ゆっくりナギの前に立つと小麦色の小ぶりな右手に操られる様に『神魔』の子供の足元に跪く。ナギは小さな椅子の上に立っていて丁度、霞の顔の前に半立ちした瘤を纏った竿がきていた。ナギの足首には膝下丈の黒い木綿地のスリムパンツ擦り落ちている。

 霞は初めてみる異性の生殖器にパニックしてる様子で、今は言葉を失っている。

「カスミ、ナギのおしっこが好き☆」

「うち…あかん…あ…あれ…」

 それは急激な変化だった。ナギは未だ躊躇する霞に繰り返し囁きかける。

「カ・ス・ミ…ナギのおしっこ、飲むの…大好き☆」

「…う…うち…何で…嫌がってるン?」

 呆然と二人のやり取りを見守る岬。

「カスミ、ナギのコレ…咥えて、おしっこ飲むの…好き?」

「…ええ…ええ! うちに早ぅ、早ぅ味わせておくれやす!」

「ナギ、我慢の限界…早く咥える♪」

 霞は嬉しさの余り瞳を輝かせながら破顔すると、上品な口元でナギの亀頭を躊躇せず一気に頬張り、前後して滴り出した聖水を喉を鳴らしながら飲み干していく。

 んぐっんぐっんぐっ…

 霞は凛々しくも淑やかな美しい顔立ちに溢れる恍惚感で満足そうな表情を装うと、ナギの聖水を飲み下し尿道に残った最後の一滴までも吸い取り飲み切った。

「…んくぅ♪ ふぅ…本当に美味しゅう頂きましたぇ♪」

 霞は上品にシルクのハンカチで口元を拭うと、気恥ずかしそうに白磁気の様な肌を桃色に染め丁寧にナギへ礼を返す。

 岬が『神魔』の隠された力の一部を、目の当たりにした瞬間だった。

< つづく >

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