帝国軍特別女子収容所 Ending

Ending

 会議室は凍りついた。
「やはり裏切ったんですね」
 テオ=ルッシュの指摘した事実に、誰もが息を呑む。
「違うわ。試したのよ」
「試す?」
 目を細めるテオ=ルッシュ。彼を流し見るエミリア。
「第9軍が国境線に展開しているのは、知ってるわね?」
「調べました」
「ある人の発案で、帝国に潜入偵察を行ったんだ」
 テオの短い言葉を、フィリップ=ガウアーが補足した。
「その『ある人』って、マリアンヌ=ファン=フリードルでしょ?」
「!」
「もう驚きませんが、一応聞いておきましょう。なぜ、それをあなたが知ってるんです?」
「だって、マリアに指示したのは、私だもの」

 平然と答えるエミリアに、さすがのテオやフィリップも表情を固くする。
「……」
「あなたはいったい……」
「とにかく、それであなた達は身動きが取れなくなってしまった。おりしも帝国に各地の拠点がバレて、慌てて引き払っている。組織を立て直すためという理由で、ここ数ヶ月まともな活動をしなかった。いや、できなかった。だから、2週間後に総帥が来るなんて情報に、あなた達は飛びついた」
 エミリアの言葉が進んでいくと、テオ=ルッシュの表情が次第に苦いものに変わっていった。
「活動しなかったことで、帝国は占領政策が完了したと思い込んだ。『これは絶好の機会だ』と考えた。違う? テオ」
 じっとテオ=ルッシュの表情を確認するエミリア。
「……」
「冗談じゃないわ。帝国がそんな甘いわけないじゃない。私がここでバラさなければ、あなた達のレジスタンスは全滅してる。あなた達は失敗したのよ」
「……」
――やられた。
 テオ=ルッシュは苦虫を噛み潰していた。まさにエミリアの言う通り。
 第9軍の恐怖。打つ手のない焦り。それらのせいで、「帝国が判断を誤った」と安易な答えに飛びついたのだ。
 実際に判断を誤ったのは、自分たちだったのに。

「なるほど。確かに傾聴に値する意見でした。しかし批判するだけなら誰でもできる。第9軍の脅威は、依然として存在します。あの部隊がいる限り、戦いを続ければ続けるほど危険が高まっていく。あなたにその打開策があるのですか? ないのでしたら、その間抜けな格好を止めて、すぐにここから……」
「打開策はあるわ」
「なんですって?」
 テオ=ルッシュが思わず聞き返す。
「打開策はあると言ったの」
 エミリアは丁寧に繰り返した。

「占領軍司令官のワッツと裏取引するのよ。レジスタンス活動をいったん休止することと引き換えに、自治委員会を作らせる。自治委員会にはレジスタンスの人間が入る」
「自治委員会なぞ、ただの傀儡、帝国の飼い犬でしょう!」
 珍しく声を荒げるテオ。
「しかし第9軍が侵攻すれば、この国は廃墟よ。私の案なら、そうはならないし、ワッツをこっちの言いなりにすれば、逆に帝国を飼い犬にすることだってできる」
「呆れた夢物語だ」
「証拠を見せたら、信じるかしら?」
「証拠?」

 エミリアはふらりと立ち上がった。
 素肌に軍服どころか、下に履いているのは黒いガーターベルトと、深い切り込みの入った黒いショーツだけである。
 剥き出しになった腿から腰のラインは、むしゃぶりつきたくなる様な絶妙な曲線を描いていた。
 この数ヶ月、たっぷり男の精を吸ったせいで、これだけ見事な肢体に変貌したのだろう。
 だが、それに驚いている暇はなかった。
「ほら、立ちなさい」
 エミリアが手に持っていた鎖を引っ張る。
 でっぷりと太った禿げた男が、のそのそと立ち上がった。なんとエミリアは椅子ではなく、ずっと四つんばいになったその男の上に座っていたらしい。
 上半身裸のその男は、どんよりと濁った目で、あたりをゆっくりと見渡している。
 
――誰だ?
 みんな首をかしげる。
「なに、わからないの?」
 エミリアがひざの上に乗せていたらしい軍帽を、ポンと男の頭に乗せた。
「わ、ワッツッ!!??」
 全員呆気にとられる。テオとフィリップもポカンと口を開けた。
 レジスタンスが憎み、馬鹿にし、恐れた男が、魂を抜かれたように立っている。
 全員、異様な光景に言葉もない。

 その反応を時間掛けてゆっくりと楽しんだエミリアは、テオに視線を止めた。
「どうかしら? 私の案は」
「……いったい、どうやって……。本物ですか、彼は?」
 テオはさすがに慎重である。
「本物よ。まぁ、裸になっちゃえば、ただのデブだけど。ねぇ、ワッツ。認識番号を言ってみて」
「う……、95126284……だ」
 ぼそぼそと唸るように男が答える。
「合ってるかしら?」
「……合ってますね。でも帝国の罠なら、それぐらいはやるでしょう」
 テオは油断なく見据えたまま、続けて言った。
「ランカソー、シタルハウアー、リッテヘルときたら、何ですか?」
 テオの質問に、ぼそぼそと太った男が答える。
「ミューテル……」
「? 何なの、それ?」
「全部ある地域の小学校の名前ですよ。ワッツの出身校はミューテナー小学校と言うのです」
「ミューテナー? 今ミューテルって言ったわよね? ヤダ、あなた。自分の小学校の名前を間違えたの?」
 あからさまに軽蔑の視線を男に向けるエミリア。
「う……、それは……」
「いや、ミューテルで合ってます。22年前、統合して町の名前が変わり、小学校もミューテナー小学校に変わったんです。当時はミューテル小学校と言いました」
 テオ=ルッシュの顔に、再び苦いものが浮かんでいる。
「じゃあ、あなたの引っ掛け質問にも、ちゃんと答えたということかしら?」
「……そういうことに、なりますね……」
「確信が持てて良かったわ。さて見ての通り、あなたには無理だったけど、私にはワッツを支配下に置くことができた。だから、自治委員会も傀儡なんてものにはならない。どうかしら? 私の案にこの証拠は不十分?」
 エミリアの勝利宣言のような言葉に、彼女だけでなく、全員がテオ=ルッシュをみつめる。

「……確かに、一考の価値があるかもしれませんね」
 沈黙の後、ようやくテオ=ルッシュは認めた。
 認めざるをえない。
 どうやったのかわからないが、エミリアはワッツを完全に骨抜きにしてしまったのだ。

「それを聞いて、安心したわ。みんなも覚えておいてね。テオの言葉を」
 エミリアが屈託なく笑って、視線を全員に送る。
「これで後腐れなく、次の段階に移れるわ」
 その笑みが、不敵なものに変わった。
「!」
 テオが何かを察して、銃を構えなおす。

 ドーン!
 次の瞬間、会議室の壁全面が吹き飛んだ。
 その向こうに帝国兵士がずらりと並んでいる。
「なっ!?」
「撃て」
 凄まじい砲声が会議室を埋め尽くした。

 会議室だけではない。
 廊下に溢れていた地区リーダーたちにも、突然廊下に現れた帝国兵士に蜂の巣にされる。
 圧倒的な火力。
 これまで、しぶとく戦ってきたレジスタンスの地区リーダーたちは、全員帝国兵士の前に斃れた。

 カラン。
 砕け散ったレンガの中を、ハイヒールのエミリアが歩く。
「あら、生きてるわね。フィリップ」
 テオ=ルッシュの遺体の影に、血を流したフィリップが倒れていた。
「さすがね。あの一瞬であなたをかばうなんて」
 危機察知能力の高いテオ=ルッシュだからこそ、フィリップ=ガウアーを守れたのだろう。
 そんな彼がエミリアの罠に引っかかってしまったのは、一生の不覚だったのかもしれない。
「……やっぱり……裏切ってたのか」
 荒い息を吐きながら、フィリップ=ガウアーはエミリアを睨みつける。
「自治委員会を認めさせるためには、レジスタンス壊滅の戦果が必要でしょう? それに手柄がなきゃ、せっかく墜としたワッツが左遷されちゃうし。帝国はそんなに甘くないわ」
 肩をすくめるエミリア。
「さっきテオが承認したとおり、作戦はちゃんと続行中よ。あなたもせっかく生きたんだから、収容所の中で私の作戦の成就を見定めてね」
 フィリップ=ガウアーの悔しそうな表情を見ながら、エミリアは朗らかに笑った。
「さあ、行きましょう。ワッツ。大手柄の祝杯を上げなきゃね」
「う……あ……、い、イかせてくれ……」
「ええ、帰ったらたっぷり御褒美をあげるわ。あ、それと服を返すわね」
 軍服をワッツの肩から引っ掛けると、エミリアは彼を従えて堂々と退出した。

 それから3週間。当初予定より2週間遅れて、『開放式』は行われた。
「……だからこそである! 我が英邁な同士諸君! 諸君らの決意によって、この地の開放は成されたのだ! 時に血が流れ、時に悲しみが訪れたのも、今は過去のものである!」
 モノクロのテレビから、総帥の朗々たる演説が続いている。

「くふぁっっ!! あはあぁぁぁんんん!!!」
「あああっっっ!! い、イクうぅぅっっっ!!!」
 その崇高な演説をかき消すがごとく、淫靡な喘ぎ声が響き渡っていた。
 かつてリルダール共和国と言われた国。今は帝国の1地方となった場所。
 ここは、その国の貴族だった未亡人の屋敷である。

「ふふっ。今映ったの、ワッツだわ。もう冬なのに汗ダラダラ流しちゃって」
 楽しげにエミリアがつぶやいた。
「何やったんだ?」 
 俺が聞く。
「お尻にね。ぶっといのが入ってるの。くっくっくっ」
 やたら嬉しそうにエミリアが笑う。
「大丈夫かよ。あれで国に帰ると、若くて綺麗な奥さんと、2人の愛らしい娘がいるはずなんだがな」
――ちょっとカワイソウになってきた。
「あら、そうなの。でももう普通の生活には戻れないわよ。私がたっぷり調教してるから」
 悪戯っぽく微笑むエミリアの顔は、晴々としている。
「お手柔らかに、な」
「もおぉぉダメええぇぇっっっ!!! イクううぅぅっっっ!!! イっちゃううぅぅっっっ!!!」
 俺の肉棒に貫かれたシャルロットが叫ぶ。
「わたしもおぉぉっっっ!!! 私もイキますうぅぅあああああっっっ!!!」
 エミリアの双頭の張り型に貫かれた、ディートリッヒも合わせるように叫んだ。
 今、二人はそれぞれ俺とエミリアに、背面座位で貫かれているのである。

「凄いのがっっっ!!! 凄いのがあぁっっっ!!!」
 髪を振り乱しながら、叫ぶシャルロット。
 本来、膣イキするようになるまでには、半年以上はかかるはずなのに、今日にもイキそうな勢いだ。
「イうぅぅぅっっっ!!! ひゃうぅぅぅっっっ!!!」
 ひくつく肉筒。そもそも狭いので、こっちの肉棒は締め上げられているような感じだ。
「ああぁぁっっ!!! すごいのぉぉっっっ!!! すごいのぉぉっっっ!!!」
 白目を剥きながら、激しく自分も腰を振っている。
 小さい蜜壷は、痛々しいまでに開き切っているが、後から後から愛液を垂れ流し、痛みなど感じさせない。
 既に降りてきている子宮に、肉棒の先がゴリっと当たった。
「いヒィィィっっっっ!!!!」
 シャルロットがまた仰け反り、絶頂を迎える。

 しかしそのまま腰を止めず、ゴリっ、ゴリっと子宮を突き上げてやった。
 シャルロットは悲鳴を上げながらも、快楽を飲み込んでいく。
「ま、またイクぅぅぅっっっっ!!!! くはぁぁぁっっっっ!!!! い、イクぅぅぅっっっっ!!!! ああああぁぁぁっっっっ!!!! すぐイっちゃうぅぅっっっっ!!!!」
「くっ、シャル!、イクぞ!」
「来てっっ!! 来てっっ!! 凄いのイクうぅぅっっっ!!! 凄いのイックううぅぅぅっっっっ!!!!」
 媚肉がぶるぶると震えている。その刺激が肉棒の快楽中枢を直撃した。
「くっ!!」
 堪えきれなくなった力を解放する。
 どくどくどくどく!
「かはああああぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!!」
 精液が肉筒を満たす衝撃で、シャルロットは初めて膣イキをした。
 身体中を満たされる圧倒的な満足感と、撃ち込まれる快感。
 その2つのせいで、呼吸困難になったかのようにシャルロットは舌を伸ばして喘ぐ。
「お、溺れるぅぅぅ……」
 短く途切れる荒い息をしているが、その口元には淫らな笑みが浮かんでいた。
「ふぅ。良かったぞ、シャル」
「んはぁぁ、わたしもぉぉ……」
 シャルロットは焦点の合わない目で、俺に微笑みかけた。

「ああん、溢れてきてるぅ。もったいないぃ」
 この家の主マリアが、自分の娘の蜜壷に舌を這わせ、入りきらなかった精液をすすり上げる。それだけでなく、俺の肉棒の裏筋まで舐めるから、腰が震えてしまった。
「んちゅ、くちゅ、ちゅぱ、はぁぁ、そうです。次おまんこに入れてください。はぅ、もうぅ我慢の限界……」
 いきなり肉棒を掴むと、力尽くで蜜壺から引き抜いた。
 半立ち状態とはいえ、ちょっと痛みが走る。
「こら、マリア!」
「ああぁぁ、ちんぽ~~。ちんぽ欲しいぃぃ~~。むふぅ。じゅぽ、くぽっ、ぬぷ、ぷはぁ。おいひぃぃ……」

 かつてのたおやかな貴族の雰囲気は、微塵も残っていない。
 全身から淫らな芳香を漂わせる汗がねっとりと滲み出し、豊満な肢体を覆っている。
 淫欲に溺れた顔は、肉棒を咥えて満足そうな笑みに熔けていた。
「はぁぁ、母様、ひどいわ。もっと味わっていたかったのに……」
 額にプラチナブロンドの髪をへばりつかせて、シャルロットが文句を言いつつ嬉しそうに舌を這わせてくる。
 ちゅぱっ、ぬぱぁ、ちゅるちゅる。
 ぐぽっ、ぷりゅ、ちゅちゅちゅ~~。
 2人で動きをうまく合わせて、肉棒を舐め上げた。お陰で射精したばかりの半立ちだった肉棒は、また起立する。
「ああ、このちんぽの匂い最高……」
「母様、わたしも大好き。はぁはぁ、この精液にまみれたちんぽ」
 ぬちゃぬちゃと肉棒を舐めながらも、2人は会話をしている。 
「アーロンの時は、んぷっ、1度も楽しいなんて、感じたことなかったのにぃぃ、ご主人様のちんぽは、はぁん、一日中でも舐めていたいわぁぁ」
「ご主人様のちんぽだもん。当然よ。はぁぁ、舐めてるだけなのに、イキそうぅぅ。んぷ、ちゅるぅっ」
「じゅぷっ、じゅぷっ、ちゅぱっ、はぁぁ、そう。本当に、そうだわぁぁ」
 2人の絶妙な舌使いに、急速に射精感が高まってくる。

 しかしこれで出したらつまらない。
「おいおい2人とも。立っちゃったじゃないか」
「ああ、わたくしに入れてください。もう我慢できないんです。身体も熱くて……」
 トロンとした目で肉棒に頬擦りするマリア。
「わたしももっと欲しいわ」
 シャルロットも舌を尖らせて、チロチロと亀頭を刺激する。
 顔にはまだあどけなさがあるが、もうシャルロットの顔は牝の顔だ。ほんのわずかな期間にどんどん女になっていく。
「シャル、はしたないことを言ってはダメよ。さっきあなたは出してもらったでしょ?」
 マリアはちょっと眉をしかめて、怒ったポーズをした。
「母はシャルがご主人様に愛されている間、ずっと横で悶々としてたのよ? 指でいじってたから、こんなにおまんこがグチャグチャになっちゃったんだから。ほら、この爛れきったおまんこ見てみなさい。ここに、今度はわたくしが、ちんぽをズボズボ入れてもらうの。熱くて太くて硬いちんぽを、ズンズンズンって入れてもらうのよ。ジュルっ! あら、ヤダ。涎が……」
「はしたないのは、母様の方だと思う……」
 シャルロットも、さすがに母親の痴態に呆れ気味だ。

「母は今まで損をしてきたから、いいんです!」
 しかしマリアは悪びれずに言い切った。その瞳は熱っぽく潤みながらも、異様に力がある。
「シャルの年でご主人様に会っていたら……。ああ、そうだったらどんなに良かったか……。あなたが羨ましいわ、シャル。はぁぁん。ご主人さまぁぁ~」
 マリアが自分の胸を揉みしだきながら、潤んだ声を出す。
「わたくしにも……、あぁ、わたくしにも、ご主人様のお情けをくださいまし」
 揉まれてぐにぐにと形を変える爆乳。さらに時々、乳首を舐めながら、上目遣いに扇情的な視線を投げかけてくる。
 貴族の淑女とは到底思えない、淫ら極まりない痴態だ。
「娼婦みたいだぞ。マリア」
「ああん。娼婦でいいですぅ。マリアは、これからずーっと、ご主人様専用の娼婦ですぅ。だから、マリアの淫乱なおまんこに、ご主人様の熱くて硬いちんぽを入れてくださいましぃ」
 もう心の底から屈服してしまったマリアは、ひたすら俺に媚びてくる。
「わかった。入れてやるから後ろを向いて、尻を上げろ」
「ああ、嬉しい! 後ろ向きます! お尻上げますぅ!」
 嬉々としてマリアは振り向くと、ベッドに這いつくばって、そのたっぷりとした尻を俺に向けた。
 剥き出しになった秘部は、てらてらと愛液で光り、既にパックリと開いている。

 俺はゆっくりとその媚肉に手を伸ばした。ぼってりとした土手を撫で、陰唇のふちをなぞった。しかし愛液をとろとろと湛えている蜜壺は、まだ直接触らない。
「あうぅ、イジワルしないでぇ」
 マリアは俺の指を求めて、淫らに腰をくねらせる。それにつられて媚肉もくちゅくちゅ音を立てて蠢いた。
「ちょっと濡れ過ぎじゃないか?」
 膣口に中指を押し当て、滴る愛液に栓をする。指で押されて、クニクニと簡単に形を変える陰唇。トロみのある白濁した愛液が、どっと溢れ出した。
 本気で欲情している証拠である。
「はうぅぅぅん……。入れてくださぁい。奥の奥までズッポリ入れてぇ」
「しょうがないなぁ」
 誘うように揺れる尻を見ていたら、こっちも入れたくなってきた。
「行くぞ」
「ああっ!! 来てっ!! 来てくださいっ!!」
 膣口に押し当てた指にそって、肉棒を淫口に突き入れる。
 ずりゅぅぅん。
「あうぅぅぅっっ!! ふ、深いぃぃっっ!!」
 悲鳴を上げてベッドに突っ伏すマリア。尻を上げた格好のまま、ひきひくと痙攣している。
 どうやら軽くイッてしまったらしい。
「凄く絡みついてくるぞ、マリア」
 膣口の方は舐めるように絡みつき、奥の方は絞り込むようにキツい。時々痙攣するように細かく揺れた後、きゅうっと吸い込んでくる。
――うっ、危なく出そうになった。
 抜こうとすると絡み付いて抵抗し、突き入れると絞り込んで抵抗してくる。抱けば抱くほど、複雑に成長を続ける肉壷。その媚肉を堪能するようにじっくりと動いた。
「すごいわ。こんなとこまで来てる」
 シャルロットがマリアのお腹に手を這わせて、つぶやいた。
「いひぃぃぃっっっ!!?? そ、そんなところ触っちゃダメえぇぇっっっ!!!」
 外からも圧迫されて、快楽が増強される。
「ああ、母様。本当は嬉しいんでしょう?」
 艶然と笑ってシャルロットは、さらに手を強く這わせる。
「ひはぁぁぁっっっ!!! きもひイイぃぃっっっ!!! 狂っひゃうほど、きもひイイぃぃっっっ!!!」
 あられもないヨガリ声を上げるマリア。
「母様、押されてそんなに気持ちいいの?」
「いいわあぁぁ!! これ絶対、癖になるわあぁぁ!!!」
「じゃあ、次私にもしてね?」
「する! するからぁ、もっと押してえぇぇっっ!!! あうぅっっ!! そうよぉっっ!!! 気持ちいいわあぁぁっっ!!!」

 乱れるマリアの身体を抱き起こし、後ろから爆乳をもみ上げ、乳首にしゃぶりついた。大きい胸だからこそできる芸当である。
「こっちも気持ちいいぞ、マリア」
 マリアの全身を堪能しながら、俺は腰の速度を速めた。
「ああぁぁっっっ!!! マリアもぉぉっっっ!!! イイぃぃっっっ!!! 奥がイイぃぃっっっ!!! 」
「奥がいいのか!?」
 降りてきている子宮を、力づくで突き上げながら聞く。
「奥がイイっっっ!!! 奥のぉぉっっっ、深いところがっっっ!!! 狂うほどイイのぉぉっっっ!!!」
 口から泡を飛ばして、マリアは快楽に酔う。
「くああぁぁっっ!! もうイクぅぅっっっ!!! イっちゃうぅぅっっっ!!!」
「俺もイクぞ、マリアっっ!!!」
「ああ、来てえぇぇっっっ!!! 中に来てえぇぇっっっ!!! 精液どぷどぷ流し込んでえぇぇっっっ!!!!」
 媚肉の動きが、ギュンギュン吸い込むような動きに変わる。子宮が精液を飲み込む動きだ。

「あへぇぇぁぁっっっ!!!、マリアはぁ、マリアはぁ、幸せえぇぇっっ!!! すごいしゅあわへえぇぇっっっ!!!」
 奥深いところを突かれて、ぶるぶる身体を震わせて快感を堪能するマリア。
 こっちの肉棒にも快感が直撃する。
「イクぞ、マリア!」
「イってえぇぇっっっ!!! どぷどぷ出してぇぇっっっ!!! マリアのおまんこ溺れさせてえぇぇっっっ!!!!」
 搾り取られるような動きに、ぶるぶる震えるような痙攣が加わる。
 凄まじい快感についに我慢が限界を迎えた。
 どくっ! どくどくっ! どくどくどくっっ!!
 力を解放し、全てを吐き出す。気が遠くなりそうな強烈な快感に、体を任せた。
「ああああああああぁぁぁぁぁ~~~~~。子宮が狂っちゃうぅぅ~~。しきゅうがぁぁ~~~~」
 マリアはベッドに這いつくばったまま、さらに2度3度と痙攣を続けた。
「中で……せいえき……。しきゅうが……、きもひイイ……」
 支離滅裂な単語をつぶやいているマリア。尻を突き上げ、白目を剥いたまま涎を垂らした姿は、貴族の姿にはとても見えない。

「しっかりしろ、マリア」
 ぺたんとお尻を叩く。
「んふうぅぅぅ、もう……マリアぁは……、御主ひん様の……ちんぽがあれば……、なんにも……いりまひぇん……」
「うふん、私も」
 シャルロットがペニスをマリアから抜こうとした。
「ああん、ダメえぇ。もっろ欲しいのおぉぉ……」
「ダメよ。今度は私ぃ」
「こら、取り合いするな」
 俺はため息をついてたしなめる。ジュポンと肉棒が肉穴から抜けた。
 シャルロットは飛びつくように、舌を這わせ始める。
「ぬふうぅん、精液のにおいぃぃ……」
 うっとりと堪能するように舐め上げるシャルロット。
「はあぁぁん、シャル、ずるいいぃぃ。はぁぁはぁぁ、ああ、ご主人様、結婚してくださいぃぃぃ。そうすれば、財産も何もかもご主人様のものですぅぅぅ」
 マリアは媚びた表情で猫なで声を出した。
「あはん。駄目よ、母様。んぷぅ。もう、1度結婚してるでしょ。結婚するなら私とよ。ちゅぅぅぅ、週に2回くらいまぜてあげるからぁ」
 シャルロットの言葉に、マリアがぷぅっと頬を膨らませた。
「そんな……。ひどいわ、シャル。せめて4回にしてぇぇ」
「ダメ。3回まで。んぷぷぷ」
「こら。調子に乗るな。貴族といきなり結婚してみろ。監察局やら情報部やらに目をつけられて、大変なことになる。だから俺個人に対する寄付もなしだ」
「はぁぁ、それじゃあ、どうすれば……」
「どうもこうもない。フリードル家は自治委員会の金庫役だろ? しっかりエミリアを援護してやれ」

 レジスタンス壊滅の報を受けて、リルダールは遂に完全『開放』され、帝国領「ベンフィル特別区」と名を変えた。
 一番の功績を認められたワッツの進言が認められ、自治委員会も発足することなっている。これには、たまたま巡察に来ていた親衛隊ディートリッヒ=シュナイゼン少佐が、レジスタンス壊滅の事実を報告したことも大きい。

 自治委員会は予定通りエミリアの就任が確実で、自治委員会の経済的な支援を、リルダール上流社会の雄、フリードル家が行う。
 エミリアは、水面下ではレジスタンスの実権もしっかり握り、収容所のフィリップ=ガウアーの代弁者としてレジスタンス内に確固とした地位を築こうとしていた。
 一方フリードル家も、旧リルダールから唯一復興事業の受注企業の1つに名を連ね、並み居る帝国企業を押し退けて、莫大な収益を得ようとしている。

――よく考えると、ワッツが昇進して、俺が何の恩賞もなしなんて、理不尽すぎるぞ。
 レジスタンス壊滅の手柄を引っさげて、ワッツは昇進。いまや臨時政府局の局長である。
 おかげで俺の方は存在していたことすら、忘れられそうな勢いだ。
――さっき「かわいそう」と考えたことは、撤回しよう。うん。
 あまり考えると情けなくなってくるので、思考を切り上げる。

「ご主人様」
 エミリアが張り型を股間からはずしながら、にじり寄ってきた。つーっと糸を引く愛液。
「例の計画をようやく始めますわ。とりあえず、2人。恋人を戦場で失った大学生と、アステア教会の元シスターです。どちらもとても美人で、『おまんこレジスタンス』に相応しい逸材ですわ」
 にっこりと邪気のない微笑を浮かべる。
 エミリアはリルダール自治委員会の権限拡大に向けて、ワッツを通じ帝国の高官達に、女を捧げる計画をしているのだ。
 しかし女はことごとくレジスタンスの息がかかっており、エミリア言うところの『おまんこレジスタンス』として、『訓練』されているというわけである。
 もちろん訓練するのは、この俺だ。

 定期的に実験体が提供される、それも綺麗どころが提供されることは、ジリ貧の洗脳屋としては拒否しがたい提案だ。
 しかし当たり前のことだが、バレれば反逆罪に問われる危ない橋である。だから、今のエミリアのように、どう見ても娼婦にしか見えないほど堕ちきった女に作り上げる必要があった。
 もっとも、エミリアが考えるほど簡単に、軍上層部がワッツと同じく骨抜きにされるとは思えないが……。
――もし帝国が女で滅びるなら、結局帝国もそれまでだったということだろう。うん。
 それなりに帝国を信じてる俺は、そう考えてしまう。

――うーん、それにしてもエミリアがわからん。
 帝国中枢を女の武器で支配するという発想は、女性上位につながるはずだが、それと俺を『ご主人様』と呼ぶのは、概念がぶつかるはずだ。
 ワッツを手玉に取る姿といい、ディートリッヒを攻めるときの姿といい、自分が上に立つ方が、エミリアは生き生きしている。
――だいたい俺でなくても、今のエミリアならいくらでも女を仕込めるはずだが……。
 好奇心に負けて、俺は聞いてみた。
「エミリア、俺のことは『ご主人様』と呼ぶ必要はないんだぞ?」
「え?」
「危ない橋を渡って、ここに来る必要もない」
 俺はエミリアを注意深く観察した。周りでは女達がびっくりした顔で見ている。
「それは……どういう意味なの?」 
 眉をひそめるエミリア。
「言葉通りの意味だ。お前ならもう独り立ちできる」
 エミリアの表情に激変が起きた。余裕が一気に失われ、みるみる青ざめていく。

「あたしを……す、捨てるの?」
――は?
 予想外の言葉に面食らう。
「いや、そういう意味じゃなくて……」
 捨てるも何もない。お前は自由だ、と言おうとしたが、エミリアがそれを許さなかった。
「い、いやぁっっ!! 捨てないでっ!! もっといっぱい尽くすからっっ!! もっといい女を捧げるからっっ!!」
 泣き叫んでエミリアは俺の前に平伏する。
「お願いです、ご主人様っっ!! 捨てないでっ!! お願いっっ!! 捨てちゃ嫌あぁっっ!!」
「――」

 今更ながら、俺は驚いた。
――こんなに俺に依存してたのか。
 俺の周りに女が増えたのを、相当の危機感を持ってエミリアは見ていたらしい。
 俺に女を貢ぐのも、有用な女として俺に頼りにされたいせいだったのだ。
 しかし、男と対等になりたいエミリアが、なぜここまで俺に依存しているのか?

――そうか、あの時か。
 やっと俺は気がついた。
 俺とエミリアの関係は「帝国とレジスタンス」、または「尋問官と捕虜」。本来相容れない存在である。
 エミリアが仲間を売ることはないし、俺は帝国軍人の立場を捨てることはない。
 しかしエミリアは、俺との関係を続けたかった。「尋問官と捕虜」という以外の関係になりたかったのだ。
 いつだったか、エミリアが俺の名前を教えて欲しいというセリフは、そうして出てきたものだったに違いない。『捕虜』の前で名乗らないが俺の流儀だからだ。エミリアに名前を教えるということは、当然俺がエミリアを『捕虜』とみなしていない証明になる。

 そんな中、「気持ち良くしてくれるから、敬意をはらってご主人様と呼ぶ」ということを、俺とマリアが示した。
――エミリアはあの時、欲しかった答えをみつけたんだ……。
 俺は「男はご主人様だ」という意味で使っていたが、エミリアは俺との関係を、「ご主人様とその下僕」という関係で片がつくことに気づいたのだ。
 そう言えば、ディートリッヒを最初に抱いたとき、エミリアは「ご主人様、私にもご褒美を」と言っていたではないか。
 ご褒美ということは、ディートリッヒにあの薬を打ったのは、俺に女を捧げるためにわざとしたのだ。

 とすると今もそうだ。
 高官に女を貢なんて発案も、実は俺の関心を買いたい一心なのだろう。
 これでエミリアの恐慌も理由がつく。
 ずっと俺に尽くしているつもりだったから、急に「ご主人様と呼ぶな」「ここに来るな」と言われて、パニックを起こしてしまったのだ。

――そういうことなら、俺のすることは1つだな。
 俺はエミリアを見下ろして言った。
「エミリア、俺のものでいたいのか?」
「はい。ご主人様のものでいさせてください」
「他のご主人様をみつけてもいいんだぞ?」
「そんな、ご主人様以外考えられません」
 エミリアはおでこをベッドに擦り付けて、答える。
「ワッツを虐めてる方が楽しそうじゃないか」
「あんなの……。ご主人様のちんぽとは比較になりません……」
 泣いているのか声が震えていた。

「お前が欲しいのは俺のちんぽだけか?」
 ちょっと試す質問をしてみる。
「ち、違います。唇も言葉も何もかも欲しいです」
「ずいぶん欲張りだな、エミリア」
「ああぁぁ、す、すいません! そういうつもりじゃ……」
 エミリアは慌てて謝った。

 表でも裏でもリルダールの頂点に立つことになる女が、縮こまって慄いている。
 開口一番、「このゲス野郎!」と叫んだ女がだ。
 彼女の生きる目的。存在理由が全てが、『俺に尽くすこと』に塗り替えられている。
――。
 圧倒的な征服感が、胸に押し寄せた。

――そろそろ許してやるか。
「どういうつもりか、ちゃんと挨拶してみろ。その結果で今後を決めてやる」
「あいさつ? あぁぁ、はい。あいさつしますぅぅ」
 それまで強張っていた表情が、あっという間に蕩ける。
「はぁぁ、ご主人様、見てくださいぃぃ」
 エミリアは大きく股を割り開いた。さらに両手で蜜壺を押し開く。一度愛液の引いた秘部は、綺麗でとてもよく見えた。
「エミリア=エルセランはご主人様のために全てを捧げます。髪の毛の先から、足のつま先まで全てはご主人様のものです。特にこの淫猥なおまんこは、ご主人様のちんぽ専用の肉穴です。ご主人様のちんぽが、んはぁ、入ってくることを思い出すたびに、んんぅ、ぐちゅぐちゅに熔けてしまいますぅぅ」
 再びエミリアの蜜壺が濡れだし、たらたらと透明な愛液が溢れ始めた。

 この上なく淫らな笑みを浮かべたまま、エミリアはあいさつを続ける。
「はぁはぁ。え、エミリアはぁ、もうごしゅ、ご主人様無しには生きていけませんぅぅ。あはぁぁ、もうダメなんですぅぅ。もう、本当にわた、わたしはダメになっちゃってて、おまんこにご主人様のちんぽを入れて貰わないと、ふあぅ、1日だって我慢できないんですぅ。あはぁ、見て、く、くださいぃ。ほらもう、取り返しがつかないほどイヤらしいおまんこになってますぅ」
 指で引き広げられ、くぱぁっと開ききる肉壺。透明だった愛液が、白濁したものに変わり、とろみを増して垂れて始めた。
 明らかに自分の淫蕩な言葉に発情し、取り返しがつかないほど淫らな自分に酔っている。
 その顔は悦楽に蕩け、恍惚とした表情だ。エミリアにとって、俺に『所有される』ことに勝る快楽はない。

「ああぁぁっっ!! ああぁぁっっ!! 指が、う、動いて止まらないっっ!! 腰もっっ!! 腰も振っちゃうぅっっ!!」
 いつのまにか肉壺を開いていた指が動き始め、オナニーになっている。
「エミリア、挨拶が終わってないぞ」
 言いながら、手を伸ばしてエミリアの指を抑えた。
「ああぁっ!!! ごめんなさいっっ!! お、おまんこがっっ!! 子宮がキュウぅってっっ!! え、エミリアはもう、こ、こんなに、み、淫らに、んあぁっっ!!!」
 今度は俺が、指を淫肉に埋め込む。エミリアは全身を硬直させて、仰け反った。
「あううぅぅっっっ!!!!」
「挨拶の途中で勝手に始めるなんて、ダメだなエミリア」
「はぁはぁ、ああ、ご免なさい! でもっ!! でもおぉっっ!!! そんなに奥に入れちゃダメえぇっっ!!!」
 びくびくと身体を震わせて、エミリアが喘ぐ。
「も、もうイクぅっっ!!! イかせてえぇっっ!!!」
「なんだ、入れなくていいのか?」
「入れてえぇっっ!! でもイクっっ、イクっっ!! もうイクうぅぅっっっ!!!」
 既に切羽詰ってるエミリアは、言うこともめちゃくちゃだ。
 深く差し込んだ指が、媚肉にぎゅうぎゅう締め付けられる。
「ここが、感じるのか?」
 言いながら、指を折り曲げる。同時に腰を進めて、狙いを定めた。
「くあっっ!! もっっ!! だっっ!! めっっ!!」
 エミリアが白目を剥いた。
 ずりゅうぅぅっっっっ!!!
 指を抜くなり、肉棒を突き入れる。
「ぉがあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっ!!!!!!!」
 落ちてきていた子宮にゴツンと肉棒がぶつかった瞬間、エミリアは絶叫とともに激しく果てた。
「なんだ、せっかく入れてやったのに、もうイっちゃったのか?」
 俺は盛大なイキっぷりに満足しながら「しょがないな」とため息をついた。

 完全に失神してしまったエミリアから、肉棒を引き抜く。
 エミリアの淫口から射精していないのに、白濁した愛液がとろりと出てきた。さきほどのマリアと同じく、本気で極限まで欲情していた証拠だ。
「うふん。ご主人様。わたくしも挨拶しますわぁ」
「はぁん、わたしもぉ」
 マリアとシャルロットの2人が並んで大きく股を割り、指で媚肉を押し開いて声を出す。
 開かれた2人の秘部から、俺がさきほど流し込んだ精液がトロトロと溢れ、淫らこの上ない光景だ。
「わ、私も!」
 慌てた表情でディートリッヒが続いた。

――正直、そんなことされても意味ないんだが。
 エミリアには必要だったが、彼女らには必要ではない。どっちかと言うと、関係が続く方が危険だ。
――まぁ、いまさらそんなこと言っても仕方がないか。

 すぐどうにかならなくても、莫大な資金を持つコネが近くにできる機会はそうそうない。親衛隊につながりができるのも同様だ。
 結局、目の前の状況に、腹を括るしか方法はないということになる。

 やれやれとため息をついて、俺は言った。
「わかった。じゃあ順番に」
「はいぃ。マリアンヌ=ファン=フリードルは、ご主人様の下僕として一生を捧げますわ。んふぅ。私のおまんこをいつでも使ってください。はぁはぁ、ご主人様のことを思うだけで、身体が疼いて、んぅ、しまいますっ。ほ、ほら、もうこんなにぃ」
 ベッドの上で腰を突き出し、くぱぁと自分で媚肉を広げるマリア。トロリと白濁した精液が出てくる。陶然とした表情には、屈服した女の媚が全開だった。娘の命すら犠牲にする、鉄の意志を見せていた頃が懐かしい。

「私もですぅ、ご主人様ぁ」
 同じくシャルロットが自分で媚肉を広げて、腰を突き出した。
 そのシャルロットの秘部にも、やはり愛液があふれ出てきた。さきほどの精液も混じって、マリア以上に白濁している。俺に向けていた挑戦的な目は既にない。
「シャルロット=ファン=フリードルも、ご主人様の下僕として一生を捧げますぅ。いまなら漏れなく母様もついてきますぅ」
「まぁ、シャル。自分の母親をモノ扱いするなんて!」
「だって母様はご主人様のモノなんでしょ?」
「そうよ。……あら? いい、のかしら?」
「いいのよ」
 ――おいおい。
 首をかしげてるマリアに呆れた。時々、妙なところでマリアは抜けている。対してシャルロットは得意そうに胸を反らせた。
「結婚はできなくても、これで2人ともご主人様のモノなんだわ。一生、尽くすことができるのよ」
「ああ、そうね。シャル、本当にその通りだわ」
 マリアの顔が淫らに蕩けた。ねっとりとした熱いため息を吐く。
「ご主人様。私と母様のおまんこを、いつでも使ってくださいね。フリードル家のおまんこは、ご主人様専用なんですから」
 得意げなシャルロットだが、その瞳は、まぎれもなくメスの光を放っていた。
――淫乱の炎に抵抗もなく溺れる母親と、余裕ができて昔の勝気な性格が戻ってきた娘。
 母娘揃って、腰を突き出す姿は壮観と形容する以外にない。

「私なら、結婚しても大丈夫です。帝国軍人ですから」
「なんですって!?」
 横からいきなりディートリッヒが口を挟む。蕩けていた母娘が剣呑な声で振り向いた。
 しかし同時にあさって方向に視線を飛ばすディートリッヒ。その時、口元に悪戯っぽい笑みが浮かんでいたのを俺は見逃さなかった。
「なんでもないです」
「調子に乗らないことね。あなたはご主人様に救ってもらっただけで、何もご奉仕してないんだから」
「そうよ。親衛隊って、正規軍の敵じゃないの?」
 非難の言葉を向ける二人に、ディートリッヒは無表情に応じた。
「単なる事実です。お二人の忠誠を疑うものではありません」
「当然だわ! 私たちはご主人様専用のおまんこ! ご主人様の濃くて美味しい精液を注がれるために存在するのよ! ご主人様のちんぽの奴隷なのよ!」
「母様の言う通りだわ! 私たちはそこらの貴族と一緒にしないで! ご主人様のために全存在をかけて奉仕する『ちんぽ奴隷』なんだから!」
 シャルロットの言葉を聞いて、顔を上気させてブルッと身体を震わせるマリア。手を伸ばして、シャルロットの頬に手を這わす。
「ああ、シャル。そうよ。私たちはご主人様のちんぽ奴隷なのよ」
「母様……」
 シャルロットは、うっとりとマリアの手に身を任せる。二人の牝犬から、むせ返るような女の発情した匂いが溢れ出た。
「母様、私、幸せ。んはあぁ、とっても幸せだわぁ」
「ええ。なんて心が満たされるんでしょう。私たちは、このために生まれてきたのよ。ご主人様の、ちん、ちんぽ奴隷……。ああ、なんていい響き……」
 自らの言葉に酔って、マリアはぬるりと自分の唇を舐める。
「ちんぽ奴隷……。くふぅ。チンポ、ドレイ……さいこぉのヒビキ……ご主人様の……チンポの、ために生きる……チンポドレイ……」

――なんか完全に溺れちゃったぞ。
『ちんぽ奴隷』という言葉が、よほど二人の脳を蕩かせたらしい。二人とも瞳が完全に飛び、挨拶からシックスナインの形になって互いの秘部を舐め始めた。
「ご主人様。さきほどの話、私結構本気ですよ」
 ディートリッヒが耳に顔を寄せてきて囁いた。そのまま舌を這わせてくる。
「私を如何ようにも使ってください。ちんぽ奴隷だけでなく、お役に立ちますわ」

 さきほど見せた、幼い子供のような悪戯っぽい表情はない。立派な女、マリアに勝るとも劣らない媚びた顔だった。
 修羅場をくぐってきた親衛隊員と、幼い子供のような少女が同居している。危うい感じが庇護欲を煽った。

「親衛隊と簡単に結婚なんてできんさ。特にいろいろ噂のあった親衛隊員とはな」
 俺はディートリッヒの顔を正面から見つめる。
「だが、俺はお前の全てを背負うと言った。言ったことは必ず守る」
「ご主人様……」
 ディートリッヒの表情が、涙と共に崩れた。
 しかし俺の考えは残念ながらかなり辛辣である。

 親衛隊である以上、総帥の近く配置される可能性も高い。いくら問題が多くても、有能な親衛隊員には違わないのだから。
 もし総帥に直に会える位置に行けたら、彼女がどうするのか。何十年も持ち続けた復讐の炎が燃え上がる可能性は捨てきれない。
 なぜなら言動を見ていると、未だ感情の起伏が大きいのだ。当分の間、見守る必要があった。

「嬉しい……。嬉しいです、ご主人様……」
 ディートリッヒは抱きついてくると顔と言わず、首と言わずキスの雨を降らせてくる。
「ああ、全てを捧げます。お口もおまんこも、それにお尻も……。私は口奴隷で、おまんこ奴隷で、尻奴隷です」
 発情してピンク色に染まった肌。ディートリッヒはうつ伏せの格好で、尻を高く上げ、右手で肉壷を広げる。さらに左手で、菊門を広げた。
「んふぅ。入れてください。前でも後ろでも。お好みのままですぅ」
「わかった。いくぞ」
 俺は愛液で溢れる淫口に、肉棒を押し込んだ。
 ずちゅうんん。
 蜜壺は火傷するくらい熱かった。まるで肉棒が熱湯で洗われるようである。
「くっ。気持ちいいぞ、ディータ!」
「あっはぁっ!! わ、私もですぅっっ!! くっはあぁぁっっ!!」
 腰をうねらせて、ディートリッヒが悶える。
「んっくっ!! き、気持ちっ!! いいぃっっ!! いっっ!! いひぃっっ!!」
 声が裏返った。抱かれているという事実だけで、高まっている。

「ああん。私たちもぉ」
 淫靡に身体をくねらせて、マリアとシャルロットが身体を寄せてきた。
 俺は手を回して二人の蜜壷に指を這わせる。
 ぬちゅりと音を立てて、指が入り込んだ。
「あっあっあっ! もっとぉっ!!」
「いいっ! いいですぅっっ!!」
 マリアとシャルロットが同時に喘ぎ声を上げた。

 その時、異様な感触が菊門から走った。
「エミリア!」
 慌てて振り向くと、復活したらしいエミリアが俺の尻に顔を突っ込み、菊門に舌を這わせている。
「ナ、ナメはへてくらさい、ごひゅひんはまぁ」
 どこか視線が合ってない瞳で、エミリアはねだって来る。
「指を入れたら承知しないからな」
「はいぃ。わかってまふぅ」
 ぐにゅり、ぐにゅりと舌が菊門を刺激する。

 快感で腰が震え、それがディートリッヒを貫く肉棒に伝わった。
「ああっっ!! イク、イク、イク、イク、イク、イク、イク、イク、イクぅぅっっっ!!!」
「はうぅぅっっ!!!」
「ごっっ! ひゅっっ!! ひんっっ!! さっっ!!」
 絶頂するディートリッヒ。マリアとシャルロットも、俺の指が深く貫いたので、身体を震わせて快感をむさぼった。
 ぬるりとエミリアの舌が菊門に侵入し、くちくちと前立腺を刺激してくる。指でするよりも、繊細で強すぎない刺激が、腰を震わせた。
「くぅっ! もう出すぞ!」
「だ、ダメぇっっ!! イッっちゃうっっ!! またイッちゃうぅっっ!!」
 髪を振り乱して、ディートリッヒが叫ぶ。
「あはぁ、おまんこがぁぁ、すごぉいのぉぉ……、すごすぎるぅぅ……」
「へ……、は……、へ……」
 マリアとシャルロットは涎を垂らして、中空を見つめたまま、ビクビクと肢体を痙攣させていた。
「くっ!」
 ドクドクドク!!
「んああああああああああああああああああ!!!!!!!」
 ディートリッヒは、口から泡を吹きこぼすほど、盛大に桃源郷に身を委ねた。

 しかし前立腺を、じわじわ刺激されているお陰で、まるで萎えない。
「まだまだだ! ディータ!」
 俺はそのまま、ディータの蜜壷をこすり上げる。
「かひぃぃ!? んきへああぁぁっっ!! ひひゃああぁぁっっ!!!」
 何か言おうとしているらしいが、喘ぎ声に潰されて意味がわからない言葉になっている。
「すごぉいぃぃ……。すごいひぃぃ……」
「くひゃ……、ひひゃ……」
 相変わらずトロリと悦楽に酔っているマリアとシャルロット。
「らにゃああぁぁっっ!! ぐっ!! がああぁぁっっ!!」
 ディートリッヒが引きつった。蜜壷が凄まじい勢いで、肉棒を締め上げる。さすがにも保たない。
「くぅ、イクぞっ!」
 俺も快感に全てを委ねた。思いっきり全てを開放する。
 どくどくどくどく!
「あがっっ!! かっっ!! っっっ!!! っっっっっっ!!!!!」
 雷に撃たれたようにビクンビクンと身体を波立たせ、ディートリッヒはプツリと線が切れたように倒れこんだ。 

「次は来月ですか?」
「そうだ。エミリアの方の準備も整ったらしいしな」
 そもそも今回リルダールに戻ってきたのは、エミリアの「帝国に送る女」の調達ができたという報告を聞くためだ。
「お前もしばらくは、こっちで頑張れ」
「はい」
 ディートリッヒ少佐は、この帝国領「ベンフィル特別区」の親衛隊の監察官として逗留している。
 親衛隊の中でも煙たがられていたディートリッヒの志願に、本部も二つ返事で応じてきた。厄介者を追い払うことができて、願ったり叶ったりということだろう。
「ここにいるお陰で、政争に巻き込まれずに済んでいます」
「そうだな。今は帝都にいない方がいい」
 そう、今、帝国首都は大混乱である。
 ついに、情報局と軍隊の衝突が表面化したのだ。

 事の発端は、第9軍の某小隊長が、情報局の不当な調査を受けたと訴えたことである。
「情報局は総帥に渡す情報を操作し、第9軍に嘘の軍事活動をさせようとしている――」
 その突拍子も告発が、いきなりテレビで行われたから大変である。
 なにしろコトは総帥への情報操作である。穏やかで済むはずがない。さらに軍と情報局のイザコザに、珍しく親衛隊が鋭く反応して、次々と不祥事を暴き始めた。
 それに絡んで重鎮ヒューラーの片腕、デュクス中佐が謎の死を遂げたりしている。

「この国は、お前たちの肩にかかっている。せっかく第9軍の介入を阻止したんだ。いい方向に持っていくことだ」
「わかっています」
 エミリアを筆頭に、女たちは頷いた。

 情報局分室のあるビルの地下。そこが俺の研究室である。
「何もしてないのに、どうしてすぐ汚れるんだろうなぁ」
 うっすらと埃が乗った机に、途中で買ってきた新聞を放り出す。

 昨日の新聞の1面では、とうとう第9軍の隠された内情を伝える暴露記事が発信された。
 軍部は問題を引き起こした某小隊長の軍法会議で、なんとか批判をかわそうとしているが、これまでのような第9軍の特別視は不可能になるだろう。
――さすがに、このままやられっ放しの情報局ではないか。
 ジリ貧の尋問官としては、雲の上の出来事である。
――セシルも相変わらずのようだな。
 新聞の芸術欄には、今公演が大入り満杯だと載っている。
 彼女は1ヶ月に1度、必ず尋問に協力しに訪れていた。
 と言っても、彼女が自作したシナリオの通りに演じるだけである。
 最近は「帝国の尋問官と捕虜の秘められた愛」が大のお気に入りで、ちょこちょこ手直しして何度もそれを演じにやってくる。
 実に意味不明な行動だ。

「さてと、お仕事。お仕事」
 さらに地下に降りた尋問室に足を踏み入れる。
 コンクリートの壁で仕切られたそこには、リルダール特有のプラチナブロンドの美女が天井から鎖で吊るされていた。

 一人はかつてのエミリアのように憎悪に燃える瞳をした、オールバックの女。恋人を殺され、帝国への復讐心でいっぱいである。
 もう一人は、たおやかな雰囲気の中に芯のある目をした、30歳近い女。元シスターだけに貞操観念は相当に強そうだ。
 今回の洗脳では、一度に2人の洗脳を行う予定である。これを行うことができれば、拷問屋に比べて、その効率性を示すことができるかもしれない。
 零細洗脳屋には、地味な研究活動が必要なのだ。

「自己紹介しておこう」
 俺は上着を椅子に掛け、そこに座って足を組んだ。
 彼女らは、この尋問を通過できたら、帝国軍人の要職の男に捧げられるのを知っている。
 うまく切り抜けて、レジスタンス活動の一助となる気満々なのだ。

――元シスターはおそらく処女だろう。せっかく処女なのだ。処女のまま尻を開発してしまったら、本人の貞操感に大打撃を与えるのは確実に違いない。
――もう一人は、それからでも遅くない。自分に絶対の自信を持っている人間ほど、隙は大きいものだ。マリアもエミリアも、目の前で堕ちる女を見て、抵抗力が目に見えた下がったのだから。

 俺は、じっと二人を観察しながら、言葉を続けた。
「俺は通称アルファ。階級は中尉になる。一応尋問官の1人だが、一般に知られる尋問官とは系統が違う。あっちは拷問専門。俺は――」
 できるだけ酷薄そうな微笑を浮かべて言う。
「――洗脳屋だ」

< 了 >

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