『宿敵』と書いて『恋しき人』と読む 前編

前編

「ハァッ、ハァッ・・・・・・・・・いったいどこへ逃げた?」
 
 ここは日本のどこかの黒い森が群生そている山岳地帯。
 暗い山の森林地帯を巫女は駆けていた。
 もちろん、その服装は白い巫女装束、手には長い弓を、背には大きな矢筒と百にも勝る矢があった。森に数多くある枝も少女の裾を少しも傷つけられなかった。
 
「ハァ、ハァ・・・・・絶対に許さない」

 巫女の言葉にはその身からあふれんばかりの殺気と怒気が含まれていた。

 なぜなら、巫女は退魔衆の一人で、さらに巫女衆の頭を務めていたから・・・・
 なぜなら、退魔衆の巫女達が自分の居ぬまに全滅させられたから・・・・・・・
 なぜなら、全滅させた者は幾年も前から追っていた者だから・・・・・・・・・
 なぜなら、巫女の両親が死んだのは今追っていた者が殺したから・・・・・・・・

 様々な、しかし明確な理由と自分への自責の念が巫女に燃えさかる炎の如く行動させる。
 巫女の視線の端にやぶがかすかに動くのが映った。

「そこだあああああ!!!!」

 巫女は瞬時に矢を構え射る。射るとすぐさま次の矢を射る。その動きは一閃の如く。

 だが、矢がその牙を突き立てていたのは黒い猿のような異形だった。

「・・・・・くっ、使い魔か・・・・・」
 森は少女の行動を嘲笑うかのようにざわめく。
 すぐに少女は駆ける。獲物を、復讐の対象を探し、殺すために。
 風の如きその動き、その最中でも周囲の気配を探る。邪流の気の元を。
 邪流の気は無数に点在していた。大部分が先ほど始末した使い魔の同型である。
 その中で大きめの気が数体・・・・・・指揮官のようなモノなのか・・・・・

 巫女はその大きめの気を探し始めた。
 指揮するモノを倒せば、いくらか数は減るかもしれないと・・・・・・
 すぐにそれは見つかり、すぐに射ぬいた。

「キュアアアアアアア!!!」
 
 大きく叫び、倒れる。だが、その顔は、

「なっ、こ、これは・・・・・・」

 倒れた異形は数多の腕や足をまとめ合わせたモノだった。
 そして、その中心には自分が退魔術を指導していた少女、つまりは後輩の顔が張り付いていた。いや、実際にそこから首が生えていたのだった。

「・・・・・・くそっ、くそっ、死してなお、弄ぶのか、きさまはあああああああ!!!!!」
 その心の叫びに反応して次々と異形が集結し始める。
 その異形の軍勢の中を巫女は、枝や岩、大きな木の幹を蹴り、疾風の如く走る。
 視界に捕らえた異形は一つ残らず、顔を見ない内に射殺した。
 どうせ知り合いの顔が植え付けられているのだろうから。
 見ない内になら心が揺さぶられる心配はない。罪悪感は多少あるが、それは終わってから存分に感じればいいことだ。

 やがて、森が開け、巨大な絶壁が目の前に現れる。どうやら追い込まれたらしい。だが巫女は悲観しなかった。
(追い込まれたと言っても、これなら背を気にしなくていいと言う事だ。残りの矢数にさえ気をつけていれば・・・・・)
 異形達は追いつめた事を確信し、森からいっせいに飛び出して巫女に襲いかかる。だが、

 ドスッ!ドスッ!ドドドドドスッッッ!!!!

「ギュアアアアアアアア!!!!」

 射ち放たれる細い矢は太き槍の如く。一本で異形を数体まとめて地面へと縫いつける。
 だが、その間にも数多の異形は巫女へと襲いかかってくる。もちろん、その中には知り合いの顔を持つ異形が何体か混じっていた。
「・・・・・ごめん、きっと仇は討つから・・・・・」

 謝罪の念を込めながらもよどみのない動きで次々と矢を射っていく。だが、
(もう、矢が残り少ない・・・・・・仕方がない。多少戦力は減るけど・・・・・)

 異形達の侵攻がわずかに収まった。巫女はそのうちに呪を唱える。異形達もその隙を逃さずに森から再び飛び出してくる。
 しかし、数メートルもいかないうちに巫女の呪は完成する。
 巫女の周りにはいくつもの光の矢が出現した。
「穿て!束縛せし黒鎖を断ち切る解放の矢!!」
 いくつもの光はその呪に反応し、文字通り光りの速さで異形を貫いた。
 貫かれた異形は叫び声を上げる事なく灰になっていく。
 巫女が作り出した矢は闇の力により構成されている物だけを浄化する聖なる力だ。

「クククククッ・・・・・・なかなか良い腕になったようじゃのう」

 突如降りかかった声は上からだった。巫女は急いでその場から離れ、絶壁を見上げる。
 そこにいたのは簡素な着流しを着た黒い長髪の美女、肉体も淫靡としか言いようがないほどのハッキリとしたラインを描いていた。
 だが、その美女は人間にはもっていないモノを持っていた。それは、額から生えた角だ。
 そう、この美女は鬼女だ。
 この鬼女こそ巫女の復讐する者――――千年鬼『死不鬼(シブキ)』

 
「キッサマアアアアアア!!!よくもみんなを!!」
 巫女は一気に崖を駆け上がり、途中で大きく跳び、死不鬼の上をとった。

「光に飲まれろ!!滅びの威光!!!」
 巫女がその身に宿る光の力を一本に収束し、両掌から撃ち放つ。
「なかなかの威力・・・・・じゃが・・・・・」
 死不鬼も同じように両の掌を巫女に向け、
「『オン・キリキリ・オン・キリキリ・コウ・マーレイ・ゴ・ツゥ・ハツ・ウン』・・・・・・・・・福怨の焔!!!」
 撃ち放った。
 光の線を放つ巫女に対し、死不鬼が放ったのは黒い炎の塊。
 2人の放った技は、ちょうど2人の中心でぶつかり合い、お互いを吹き飛ばそうと拮抗し合う。
 しばらくは中心を動かなかったが、除々に光が押し始める。巫女も思わず笑いが漏れる。
 積年の恨みが遂に果たせる時がきた、と。だが、
「ほほぅ、良い技じゃ。この技をしのぐとは・・・・・・・」
 そう言うと左手を構えたまま、右手を後ろにそらした。
「ハァァァァァァァァ・・・・・・・」
 そらした右腕に黒い霧状のモノが渦を巻いて掌に集まっていく。
「煉獄の乱流!!!」
 右腕を正面に伸ばすと同時に渦を巻く球体が黒い炎と合わさる。
 すると渦の球体が黒い炎の塊を急激に力押し始めた。
 巫女はすぐに力を込め始めるが、すでに全力を込めている上に、その前にも一度使っていたため充分な力が出せなかった。
 やがて、黒い炎が光の奔流を本格的に浸食し始める。一度浸食し始めると瞬時に巫女の手元まで飲み込み、次の瞬間には巫女は黒い炎に意識を持って行かれた。

 巫女は黒い炎に吹き飛ばされて暗い森へと落ちていった。
「ふふふふふっ・・・・・・・残念じゃったな、まだまだじゃよ。さて、これで我が野望も最終段階にはいった」
 死不鬼は不気味に笑いながら巫女を追いかけ、暗い森へと入っていく。

「・・・・・うっ・・・・・」
(くそぉっ!まさか、ここまで力の差があるなんて・・・・・・・)
 巫女は服こそ破れているが、外傷自体はほとんどなかった。まぁ、森に落ちた時に擦り傷と打撲や軽い捻挫などは負ってしまったが・・・・・・・。
(奴が両親を目の前で殺してから十年・・・・・私は修行に明け暮れた。奴を倒すためだけに・・・・・・・なのに私は負けた・・・・・・・・)
 周りは静かに泣く虫だけだ。だが、その虫の音が心を傷ついた巫女の心を静めていく。
(・・・・・・まだだ・・・・まだ、私は生きている・・・・・・ここからなんとか逃げて・・・いや戦略的撤退を・・・・・・力を・・・・・戻さなきゃ・・・・・・)
 巫女は体中から交互に響いてくる激痛と鈍痛を無理やり押さえ込んで動きだす。

「おうおう、痛そうだのう。よければ手を貸してやろうか?」
 動き出してから数秒経たず、声は目の前から掛けられた。
 目の前には死不鬼が悠然と立っていた。巫女の体に力が戻る。
「き、きさまああぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
 なんとか立ち上がったものの、もはや弦を引く力すらできない。
「ハハハハハハッ、そう睨むでないよ。怖いではないか」
 静かにだが、体の動かない巫女に絶望がしみ込み始める。
「さっきの攻撃は見事じゃった。特殊な人間とはいえ、たかが人があれほどの力を手に入れるのに一体どれほどの物を捨ててきたのかのう・・・・・・・・家族?恋人?女である事?それほどまで一途に我を想い追うて来る・・・・これほどに嬉しい事なぞないわ・・・・・・」
「くっ、す、全て・・は・・・貴様・・・・が・・・・・原因で・・・」
 死不鬼は口をつり上げ、言い放つ。束縛の言葉を。
「そう、全ては我が仕組んだ試練・・・・・さあ、ゆこうか・・・・・全てを取り戻すために。『葎此美背閣乃塙(りつこれびせかくのはな)』よ、その意思、我に預け暗転せよ」
「えっ?」
 巫女の意識は闇へと消えた。

「・・・うっ・・・・あれ?・・・・ここは・・・・・・・・」
 私が目を覚ましたのは大きく古い道場のような場所だった。
 道場自体は薄暗く、全体の広さが認識できないが、道場に満たされている空気はひどく澱んでいる。全く臭いはしないのにまるで下水の中にいるような不快な感覚だった。
「・・・・そうだ、あいつは・・・・・」
 私はさっきの戦闘と結果を思い出し、周りを見渡そうとした。しかし、
「いつっ、か、体が痛い・・・・・・」
 当然だった。20メートル以上の高さから吹き飛ばされ落ちたのだ。常人ならすでに肉塊であったであろう。ただし、それは常人だけの話だった。
「き、傷が回復してない?」
 巫女は寝ている間に周囲にただよう自然の霊的エネルギーを吸収し、体調を回復させる術を身につけている。巫女頭を務めていた彼女なら打撲程度なら一眠りで回復できる。
(ここには自然がないという事なの?)
「おう、ようやっと目覚めたようだのう・・・・・」
 道場に現れたのは死不鬼。巫女はすぐに動こうとするが、痛みでつんのめってしまう。
「やれやれ、傷が治っていないというのに元気な事じゃ」
 スタスタと巫女の近くまで歩いてくる。その足取りは相手が奇襲をかけないと言う余裕が現れていた。いや、例え奇襲を掛けたとしても効果がないのは明白である。
「とりあえずは治してやろう。『葎此美背閣乃塙(りつこれびせかくのはな)』よ、汝が体、不調はなし」
 死不鬼がそう言うだけで巫女の体の不調は消えた。
 巫女は飛び起きるとすぐに間合いを離す。
「どういうつもり?いえ、その前にその口上はいったい!?」
 私達巫女には潜在意識の中に呪詛返しが仕込まれている。暗示やなんらかの術でも操作されはしないはず。ましてや、本人の意思に関係なく体調を回復させるなんて・・・・・・・・
「・・・・・・・内緒じゃ♪」
「ふざけないでッ!!言わないのなら力ずくで聞き出す!!!」
「面白い事をゆう。それがどういう事だかわかっておるのか?」
「うっ・・・・・」
「いくら霊力に優れても人が鬼を力で制する事なぞ、そう簡単にはゆかん」
 死不鬼が話した事は完全なる事実なので、なんの反論もでない。
「それに汝は我に触れようとすら思わんだろうよ」
「えっ?あひぃっ!?」
 死不鬼はいきなり私の腕を掴んできた。その瞬間、私は感じた事もない熱さを感じた。
 慌てて、死不鬼から腕を離す。だが、私の腕には熱さが残っている。
「わ、私に、なっ、なにをした!?」
「少々仕込みを・・・・・」
「くっ、このぉ!!」
 死不鬼の顔めがけて私は回し蹴りを繰り出すが簡単に受け止められる。そして、
「はああああうっ!?やっ、やめ、はなせぇ!!」
「ふふふふふふっ、頭に血が上りすぎじゃな。我に触れれば快感が迸ると言うに・・・・・」
 死不鬼は足を掴んだ掌に力をゆっくりと込める。
「フゥ、アアアアアッ!は、離しなさ」
「よいぞ。ほぉら」
 いとも簡単に足を離され、私は足に力が入らずその場に尻餅をつく。
「アッ、ハァッ、ハァッ、い、いったい、わ、私にぃ・・・・・」
「先ほども言ったとおりじゃ。我の体に触れるとそこから快感が走ると・・・・・・まぁ、慣れない内は衝撃としか思えんじゃろうが、それも一瞬の事・・・・・ほら、ここはこんなになっておるぞ」
 死不鬼が目線を私と同じ高さにし、私の袴の股部に指を押しつける。

 ぐちゅうううぅぅぅぅぅ・・・・・・

「はううううぅぅぅ」
「ふふふふ、こんなに染み出させてもうて・・・・・ほんにかわいいのう♪」
 死不鬼は私の陰部を指で擦り始めた。

 シュッ、シュッ、クチクチクチ・・・・・・・

 指と布の擦れる音に湿った音が混じり合う。
「アヒュッ、アッ、ふぅん!?や、やめ」
「嘘はやめることじゃな・・・・ここはこんなにも求めて泣いておるぞ♪ほれほれ♪」
 死不鬼の指が少しずつ私の陰部に袴ごと沈み込ませていく。
 
クチュリ、クチュクチュ、クチュクチュクチュ・・・・・・・ニチュリ・・・・・・

「ヒャウッ!?も、もう、やめ」
「ああ、やめてやってもよいぞ。そのかわりに」
 死不鬼は指を止め、そのまま立ち上がる。しかし、私の陰部は熱いままだ。
「『葎此美背閣乃塙(りつこれびせかくのはな)』よ、我が意を受け、その場にて立ち、着物を緩慢な動きにて、全て取り払え」
「えっ?・・・・・・あっ!」
 私の体は勝手に動きだし、服を脱ぎだした。
「なっ!?くっ、か、体が止まらない!?!?」
 袴の帯を解き、ゆっくりと袴をおろしていく。
「・・・・・・ほほう、今時ふんどしか?古風じゃ・・・・・じゃが、どちらかというと和風Tバックみたいな感じじゃ。そう考えると、とても似合っておるぞ♪きっちりシトシトで陰毛まで透けとるしな♪」
「いやあ!見るなあああ!!!」
「心配するな♪とても淫靡じゃぞ。ああ、言い忘れとったが、下着は後でな。という事でお次は上じゃよ」
 言うことを聞かない私の両手は上着の中帯を解き、ゆっくりと脱いでいく。
「くっ、うぅ、うくううううう!!!!!」
「別に止めはせんが、抵抗しても体力の無駄使いにしかならんぞ・・・・・・・・・ああ、やはり下着はサラシなんじゃな。気の利いたコーディネートじゃ」
 悔しかった・・・・・・宿敵の良いように操られてるのが悔しかった・・・・・・いっそ意識がなければ、まだ楽だった。
「では、そのサラシを取れ」
 また、私の体が勝手に動き出す。完全に私の管理下から離れた私の腕は死不鬼の言葉に従順に従ってサラシを解いていく。
 サラシがあるていどに弛まると、押さえられていた私の胸が解放を求めて盛り上がってきて自らサラシを弾いた。
「ふふふふふっ、大きくて張りがある胸よのう♪乳首も可愛いぞ♪それに、もっと可愛がってほしいと主張しておる」
「そ、そんなこと・・・・・・・・」
 あまりにも恥ずかしい言葉に私の頬が熱くなっていく。
 死不鬼はニヤァッと陰湿で淫靡な微笑みをうかべ、
「それじゃあ恥ずかしいなどと思わぬよう徹底的に犯してやろうぞ。『葎此美背閣乃塙(りつこれびせかくのはな)』よ、汝、我が問いにいっさいの欺瞞を含むべからず」
 つまりは嘘をつく事ができない事か・・・・・・・・
「さて、お次はそうじゃのう・・・・・・・汝、夜毎に行う自慰をしてみせよ」
「なっ!?」
「わからぬか?自慰をしろって言ったんじゃよ。おなにーとも言うか」
 私の体は命令に従順に従って動き始める。おそらく、最初に嘘を言えなくしたのは肉体自体を躊躇なく行動させるためだろう。
 そう考えてる内に私の手はゆっくりと胸に伸びていく。

 ムニュリッ・・・・・・

「ひゃう!?」
「ほう、まずはその立派な胸からか♪」
 私はその言葉に、さらに顔が赤くなるのを感じた。でも、両胸に回した手は動きを止めなかった。
 
 ムニュムニュ、グニュグニュ、ギュムギュム・・・・・・・

 私の掌は大きな胸を付け根から搾るように揉み上げていく。
「ほっほっほっ、以外と激しいのう、お主。搾乳方式なんて通好みを選んでおるなぞ・・・・・・・・いやらしい巫女じゃ♪」
「くっ、このおおおおおお!!!!絶対に、ひゃう、こ、ころ、ふぅん、殺して」
「勇ましい・・・・・・じゃが乳首を勃起させながら言うても説得力は0じゃな。ほれっ♪」
 死不鬼が勃起した私の乳首を摘んですりつぶしながら引っ張る。
「キャヒィッッッ!!や、やめ、くぅう!!の、伸びちゃうぅ・・・・・・」
 私の制止の声を無視して死不鬼は乳首を擦りながら引っ張る。
「では、離してやろう」
 乳首が離されてすぐに、
「あふぅ、ふぅ、ふぅ、あ、熱い・・・・・」
 私の乳首が猛烈に火照ってきた。たぶん、さっきの暗示で・・・・・・私の腕はまた、勝手に動いて今度は自分で乳首を弄り出す。
「くぅ、やぁ、と、止まってぇ・・・・」
 必死の懇願が届いたのか、指の動きが止まった。だが、
「ひゃいッ!?」
 そう、確かに乳首を嬲る指の動きは止まったがその腕は私の下半身に向けて肌を滑らしつつ動いていた。
 さっきの命令はオナニーをしろ・・・・・・・つまり、上は気分を出すための前戯・・・・・・それがすんだから次は下というただの事実。

 クチュ、クチュ、ニチュニチュ・・・・・・

 私の指がふんどしの隙間から陰穴を刺激していく。
「ひぅっ!あひぃ・・・・ふぅん!!・・くはぅ・・・・!」
「ふふふふふっ、そろそろ恥ずかしいのが気持ちよくなってきたのではないか?」
「ヒィッ、そ、そんな、キャウッ、そんな事、ヒィウッ、アフンッ、ウキャウッ、・・・・す、少し・・・って、いあやぁ!?」
「ほんに強情じゃな・・・・・もう少し手伝ってしんぜよう♪」

 グイッッッ!!!!

「ヒィキャアッッッ!!??」
 死不鬼は私のふんどしを握って思いっきり引っ張り上げた。

 グイグイグイ、グチュグチュ・・・・・・・

 死不鬼は私のふんどしを上下動かし陰部を責めたてる。私の腰もその動きに合わせ相対的に動く。そして私の手は、クリトリスに伸びていった。
「ダ、ダメ!そこはああ!!?」
「ほう?ひょっとしてイくのか?」

 ぐりぐりぐり・・・・・・プシュッ!

 私の指がクリトリスを捻り、擦り、引き絞っていく。
「クフッ!?アウッ、ヒィン、アハァッ!?アッ、アアアアアアアアアアアア!!!!!!」
 私の体は凄まじく痙攣を起こし、陰部は盛大に潮を吹いた。
「ふふふふふふっ、すさまじいイきっぷりよの♪潮まで吹くとは♪
・・・・・・・さて、今から汝から奪った全てを返してやろうぞ」
 そう言い、死不鬼は自らの前をはだけた。
「なっ!!?いやあああ!!!!」
 私の目の前に突きつけられたモノ、それは死不鬼の凶悪な牡棒だった。
「ふふふふふっ、なにを恐れる?この立派なモノで汝も幸せになれるのだぞ。そんな悲鳴なぞ上げおって失礼ではないか・・・・・・?」
 死不鬼はその凶悪な牡棒で私の陰部をゴリゴリと擦り付け嬲ってくる。
「ハハハハッ、我のおチ○ポに汝の淫汁が染み込んできて気持ち良いぞ。 
それはそうとこちらもしっかりと開発してやろう」
「いやあっ!!?そこはあああああ!!!!!」
 死不鬼は私の後に手を回し、尻を割り開き、菊口に指を入れてきた。
「おおう?以外とすんなりと・・・・・・・ハハア、なるほど・・・・・巫女であるがゆえに処女は必要不可欠・・・・・・じゃが、さっきの乱れ具合と今の反応からして・・・・・・・お主、覚えたのは後ろの方からじゃな?」
「ッッッッ!!!?」
 死不鬼が指を第一関節まで入れてきた。
「顔に出ておるぞ・・・・・・しかも、今少し気持ち良いと思うたな?
 さてそろそろ言葉遊びは終わりじゃ・・・・・・『葎此美背閣乃塙(りつこれびせかくのはな)』よ、汝、自らの体を大の字とし、その身は石の如く」
「いやあ!!!」
 私の四肢は私のまたもや意思を無視して大の字に伸びていく。どんなに抵抗してもその動きはいっさいゆるまなかった。
 死不鬼の通り、体が大の字になると今度はいっさい動かなくなる。
「どうやら、後ろの方から攻めた方がおもしろい事になりそうじゃ♪ そのままお尻を上げよ」
 死不鬼の言う通りに私は膝を曲げ、お尻を浮かせていく。
「・・・・・ッ!!!!!」
「ほう、沈黙で抵抗するつもりか?無理やり喘ぎ声を出させてもいいのじゃが、それでは面白みにかけるのう・・・・・・・よし、それならどこまで喘ぎ声が我慢できるか試してみるとしよう・・・・・・」
 死不鬼は私の膝の間に入り込み、牡棒を私の体に下から擦り付けてくる。
(・・・・・ウゥン・・クフゥッ・・・・・あ、熱い・・・・これってこんなに熱くなるものなの・・・・・・?)
 牡棒は私の体を擦り続ける。当然、私のクリトリスにも触れ刺激が次々と送り込まれてくる。死不鬼は上半身を倒してきた。ちょうど見つめ合える位置だ。
 死不鬼は顔を私の耳元に近づけてくる。
「擦り付けるだけで感じておるのか?やはり感度は高いのう。じゃが、まだこれからなんじゃぞ・・・・・」
 耳元で聞こえる死不鬼が自分の指を私のお尻に回り込ませ、肛口に触れてきた。
「ッッッッッッ!!!??」
「さっきはすんなりと入ったが、緊張しているせいじゃな。まだまだ硬い・・・・・・・『葎此美背閣乃塙(りつこれびせかくのはな)』よ、汝が肛口は、汝の自慰の快感を思い出す・・・・・・・」

 クポァ・・・・・・・

「ヒィイアアッッッッッ!!!???」
(き、急に、お、お尻がぁ、き、気持ちよく!?)
「やはり、これは指の他にも挿入した事がある拡がりかたじゃな。 わかるか?今の聞き方だとした事のない人間に快感は走らないのじゃぞ。これで立派なアナルオナニー狂いの淫乱巫女という事が立証できたのう♪」
「ち、ちが、ひぅぅぅぅぅぅ・・・・・・」
 慌てて否定しようとも死不鬼はいっさい取り合おうとしない。
「違わん。それにしても・・・・・」

 クチュウ・・・・・

「ヒウッ!!??」
「なんとも柔らかいアナルじゃ・・・・・さすがじゃ」
 なにが“さすが”なのかはわからない・・・・・そんな疑問を無視して死不鬼は指を動かし続ける。
「まずは指三本からいってみようかのう」

 グプゥッ・・・・・・・グチュグチュグチュッッッ!!!!

 死不鬼の激しい指使いが巫女のアナルと腸内を激しく攪拌する。
「――――――――――――――――――――――――ッッッッ!!??」
 急激に与えられた刺激に巫女は声ならない声を上げた。
 だが、その顔は指の動きに比例し、とろけるような表情へと変化していく。
「ふむ、多少きついが、これは問題なしじゃな。感度も申し分ないし、このまま挿れるとしよう」
「エッ!?ナッ、アガアアアアアアアアアアア!!!!????」

 ミチミチミチッ、グプリッッッ!!!

「くうっ、ふふふふふ、ほら、その目でしかと見よ。しっかりと刺さりおったぞ」
「・・アギィ・・・・・・う、くぅ・・・・・・・」
「ふふふふ、さすがにこれほど大きいモノは初めてか?大丈夫じゃ・・・・すぐに喜んで貪るようにる・・・・・・では動かすぞ」

 パンッ、パンッ、パンッ・・・・・・・

「イギィ!?う、うごかなでぇ!い、いたひぃ・・・・」
「ふふふふふ、痛いのは嫌か?では、感じなくしてやろう。『葎此美背閣乃塙(りつこれびせかくのはな)』よ。汝、痛みを感じる事なし。また、それ以外の感覚は常の時より鋭敏なり」

 ゾワリッッ!

「くふぅああああああああ!!!???」
 急に股間から迸る痛みが消え、代わりに燻った火のような感覚が現れた。
 その火は死不鬼が私の体に突き刺したイチモツを動かすたびに大きくなっていった。
 やがて、その火は炎と呼べるような感覚になり、その炎は白い稲妻へと形を変えていく。
「クゥッ、ガヒィッ、フゥウッ、な、なにこりぇ!?」
 (き、気持ちいい・・・・・い、いやぁ、なんで?)
「ほう、気持ちいいか?自分の口から言えたらもっと気持ちよくさせてやるが・・・・・・・どうする?」
 腸液を垂らし始めたアナルから牡棒を抜き出して、死不鬼は問う。
「フアウッ、クヒィィ、アガッ、ヒィウッ、も、もっとぉ、ほ、ほしいぃ・・・」
「どこに?」
「ハフゥ、ア、う、後ろぉ・・・・・・」
「それじゃあわからぬよ。もっと正確に、いやらしく答えよ」
 一瞬の躊躇。だが、言葉は途切れながらもなめらかに紡ぎ出される。
「ハァ、ハァ、ハァ、わ、私のぉ、い、いやらしい、ア、アナルにぃ、その太くてぇ、でっかいチ○ポォを挿れてくださいぃ・・・・」
「ふふふふふっ、教えてもいないのにそんないやらしい言葉が出るなぞ・・・・本当に淫乱な巫女じゃ・・・・・・・・」
「はいぃ、私は淫乱な巫女ですぅ、ですから、どうか、私のぉ、い、いやらしい穴にぃ、イアアアアアアアアアアアアアア!!!!!??????」
 巫女が言葉を紡いでいる途中、突然死不鬼が挿れた。いや、突っ込んだと言える。
「ふふふふっ、すまんのぅ・・・・あまりにもいやらしく言うものじゃから思わず突っ込んでしもうた・・・・・・のぅ、どうじゃ?」
「――――――カハァッ、き、きもち、いい、・・・・ア、アナルがぁ、ヒィウッ!とっれもぉお!」
「そう、じゃがな・・・・・・」

 クチュクチュクチュ・・・・グチュグチュグチュ!

・・・・ズリュリュリュリュ・・・・・・

「はあぁんんん!」
「この処女なのにヌレヌレところに、汝の後ろの穴に挿れてる牡棒を挿れるともっと気持ちが良くなるが・・・・・・どうする?」
 死不鬼は動きを弛めつつ、問いただす。
 巫女は少し精神に余裕を取り戻すも、すでに与えられる快楽に体は抵抗する様を見せない。その腰は自ら快楽を貪るように弱々しく動いている。
「カハァッ、ハァ、ハァ、ハァ・・・・・・・も、もっと、気持ちよくぅう、なれるの?」
 正面から見る巫女の顔はすでに宿敵と相対している表情は消え、代わりに牝犬としか言いようのない表情がうっすらと浮かんでいた。
「なれるよ。ただ、人にモノを頼む時はそれなりの態度と言葉がゆうものがあるじゃろう?」
 死不鬼は巫女の耳元で囁く。巫女は教えられた通りに違和感なく、つっかえながらも言葉を紡ぎだす。
「わ、わたしの・・・・・ぬ、ヌレヌレのぉ・・・・し、処女おマ○コにぃ・・・・・貴方様の・・・り、立派な・・・・・お、オチンチンを・・い、い、い・・・・・・・挿れてください!」
「フフフフッ・・・・・アーハッハッハッハッハッハッッッッ!!!!!
 クフッ、ブフッ・・・・ハハハハハハハハハハ・・・・・・・」
 死不鬼は巫女が堕ちたのがそんなに面白いのか、予想以上に大きな笑い声を上げる。
「・・・・ハハハハハッ、良いぞ、知識もなにも教えていないとゆうにそのような恥ずかしい言葉を吐くとは!そんなに欲しいならくれてやるわ!」

 ズズズズ・・・・ブチィッッッ!!・・・・ズズズズズズ・・・・・・

「――――――――――――――――――ッッッッッッ!!!!!!」
 巫女の声にならない嬌声が長く響き渡る。
 死不鬼は鮮血に染まっている処女孔を自らの牡棒で乱暴に開発し始めた。
「イイ!!イイですぅッ!!!きもちイイッッッッ!!!!」
 巫女はその凶悪な牡棒を自分の散らされたばかりの処女孔で締め付けて快感を貪り、上り詰めていく。
「これで汝は女の幸せを知り、取り戻す事ができた・・・・・・どうじゃ、幸せか?」
「ハイッ!気持ちいいッ!わらひっ、しあわせれふぅ!!!」
 その言葉に応えるように死不鬼の腰使いがより激しくなっていく。
「ふぅう!!我も気持ち良いぞ!!!こんなにも『自分の娘』の孔が気持ちいいとはなッッッ!!!!」
「―――――――――エッ?」

< 了 >

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