聖十字性戦 第二幕

第二幕

 『第十三聖炎(せいか)隊』それは、信徒四千万とも言われる『聖パトリシア教団』の対中級~上級の魔物(邪神含む)撃破殲滅用の秘密部隊である。
 構成員は、13人で『第一~第十二聖歌隊』の隊長(女性もいる)と教皇の最も信頼する女密偵である。
 その実力は、一人一人が一個師団とわたりあえるほどである。
 ちなみに、公布兼精霊使いの偶数隊と護衛兼神官戦士の奇数隊に分かれている。
 そして、現在、もはや、敵なし、と謡われた黄金時代。
 しかし、輝きは、除々に蝕まれていくのであった・・・・・・・・。

「久しぶりね・・・・。この森も子供のころと全くかわらないわね・・・」
 ここ最近、各地の教団支部の不祥事が相次いでいる。
 教団は、各支部に秘密裏に視察員を派遣していたが、支部の数が多すぎるため、聖歌隊の隊長まで視察員として動いていた・・・・・。
 第五聖歌隊隊長、ニーナ・シュターナインは、目的の支部にいく前に妹に会っていこうと森の中を進んでいた。
 最近、妹は、新しくきた領主の元で働いている、と手紙に書いていた。
 それなら、故郷に教会を建てられるかもしれない。
 そうすれば、妹とも会える機会が増える。(任務がなければのはなしだが・・・)
 と、そのとき、唐突に視界がひらけた。
 懐かしい村だ。しかし、すぐになにかが変だ、と戦士としてのカンが伝えてきた。
 ニーナはすぐさま、妹のいるはずの館に急いだ。
 夕日に映る館は薄汚れて、ツタにおおわれて、かなり古めかしくなっていた。
 そんな館の門前に首に大きなリボンとメイド服を着た誰かがたっていた。
 遠くからでもよくわかる。妹のクリスだった。
「あっ!姉さん!久しぶりね。どうしたの?そんなに急いで?」
 どうやら、妹は無事らしい。
「うん・・・今すぐに新しい領主に会えるかな?」
 内心、その似合いすぎる格好に動揺を隠しつつ、会談を申し込んだ。
「ご主人様?たしか、この時間帯なら今日の仕事も終わっているはずですから、お会いになりますか?よければ、紅茶もありますけど・・・」
 その言い方に微妙な気分になりながらも、うなずき、応接室へとまねかれた。
 十数分後、応接室に領主がやってきた。その瞬間、
 ヒュンッ、ガッ、ギィィィィィィンンンン!!
「貴様ッ!生きていたのか?」
 ニーナはどこからか長い剣をだし斬りつけてきた。が、
「ああ。見ての通りピンピンしているぞ。そういえば名乗っていなかったな・・・。旧ウィル・コード・イオルネス。今はクリム・ゾンロール・カーマイン伯爵だ。よろしくな、第五聖歌隊隊長、いや、第十三聖炎隊メンバー、ニーナ・シュターナイン」
 と、涼しい顔で剣をなんと指一本で止めていた。
「ふざけるなぁ!このまま、両断して・・・うわっ!?」
 ヒュバァッ、シュババババババババッ!!
「たとえ姉さんといえど、ご主人様を傷つけることはこの私が許しません」
 と、スピアを構え直したクリスが静かに強い口調で言い放った。
 なんとかかわしたが、とても、素人にはできない鋭さだった。
「なっ?な・・にをいっ・・て・・・」
 一撃もふれていなのになぜか体がふらつき、ろれつがまわらなくなった。
 (ま、まさか、邪眼?目はあわせていないはず・・・)
「そう、たしかに私とは眼をあわせていないな。しかし、私の奴隷とは眼をあわせたろう。さほど強力ではないし、意思を押さえつけることもできない、だが今のお前のように精神と肉体にズレを生じさせるスイッチをつくることぐらいなら簡単だ」
(ど、・・どれ・・い・・?)
「そう・・・。君の妹君さ・・・。」
 と、伯爵はクリスのむねを揉みながらあごをとり深い深いキスをした。
「んふぁ、うんんん、ハヒュウッ、はぷっんんんん・・・」
 クリスは嫌がるどころか、とても幸せそうな顔で空気を吸うときまで自ら舌からませながら喘いでいた。
「どうかね?妹の牝犬の顔は?」
 クリスから口を離し、伯爵はそう嘲るように言い、殺意の視線を向けるニーナに紅い光を灯した眼でみつめかえした。
(くっ、お、おのれぇぇ・・・)
 と、ニーナの意識は暗転した。
「さて、これでようやっと一人目だな・・・」
「あ、あの、ご主人様」
「ん?なんだ?」
「姉さんをどうするんですか?まさか、殺したりは・・・」
「心配するな。そんな、なまやさしいことですましはしない。お前と同じか、それ以下になってもらうだけだ。嬉しいか?」
「はい。あ、できれば私にも手伝わせてほしいのですが・・・」
「無論だ・・・。よし、まずは姉の捕獲に対しての褒美だ。後ろを向き準備をしろ」
「はい、よろしくおねがいします・・・。」
 姉を陥れたにも関わらず、その顔に罪悪感はなく、トロトロにゆるんでいた。
 そして、後ろを向き自らスカートをまくりあげ、淫らに腰をふりさそってきた。
「ああ、ご主人様。どうか、この卑しい牝犬のドロドロおマンコにご主人様の黒くて、硬いモノをつきさしてぇ、グチュグチュにかきまわしてください」
「いいだろう。挿入れてやる。ただし、こっちにな!」
 ズブリュゥッ、ズブズブズブッ、ズズズズズズッ!
「ギィィィッ、ハァッ、うわぁぁっ、そ、そっちはああああああああ!!」
 と、クリスのアナルを牡棒で串刺しにした。
「ふふっ、今日からこっちも開発してやろう。どうだ?うれしいだろう?」
「あうっ、うぐうああっ」
 どうやら、きいていないらしい。伯爵は“やれやれ”と言った感じで、
「しょうがない牝犬だ。元令嬢とはおもえんな」
 言うと同時に、伯爵の体から光沢のある闇色の、それこそ陰茎と変わらない触手が大量に出現し、クリスの幼さを残す体を貪り始めた。
 ズリュズリュ、グチグチ、ジュルジュル、ジュポッジュポッ、グリュグリュ、ビチャビチャ・・・
 触手は胸をしぼり、乳首をはじき、口内を蹂躙し、クリトリスを揉み込み、肛門と膣、そして子宮を白濁の汁で飾り付けていく。
「あぶううう、ふぐっ、うもぁぁぁぁっ、うぶっ、えぁぁぁぁ・・・」
「どうだ?人には絶対に体験できない快楽の感想は?」
 ジュポリッ、と口内を犯していた触手をぬき、たずねた。
「はっはいぃ、と、とても、す、すてきでぇ、アヒュッ、くあぁぁぁ、すぐいっちゃいそうですぅ」
 と、突然触手の動きが緩慢になってきた。
「あっ、なっ、なんで?もっ、もっとはげしくぅ・・・」
「くははっ、いくときはちゃんと言ってからいくのだぞ?」
 と、その淫乱さに満足そうな笑みを浮かべ、さらなる高みへとうごきはじめた。
 ぐちゅ、ズブリッ、ドヂュリッ、じゅぽりっ、ズチャリッ、ズリュズリュッ、ベチャ、グチョリッ
「くはあああああんん!!!そう、それがいいのぉぉぉぉぉっ!!!
 イッ、イグゥゥゥゥゥッ、んああああああああああああ!!!!!!」
 と、ドロリとした白濁液が子宮に注がれた瞬間クリスは獣じみた咆吼とともにながい絶頂を体験し始めた・・・・。
「さて、褒美はこんなものか・・・。次は姉のほうだな・・・」
 さして疲れた様子もみせず、気を失ったままのニーナを抱き上げ、白目を剥いて痙攣しているクリスを残し、伯爵は応接室を後にした。
「くくくっ、どんな改造を施してやろうかな・・・」
 邪悪なる復讐は今はじまったのだった。

< 第二幕 了 >

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