聖十字性戦 第四幕

第四幕

(やはり、ただ復讐するだけではつまらぬ・・・。なにかもっと絶望を振りまき、畏怖され、恐怖を印象づけるような。欲を言えば、敗北したら忘れられない屈辱を味あわせるような・・・・。そういえば、昔の魔術書がまだ大量にあったな。人間のものだが調べて見る価値はありそうだ・・・)

 キシャァァァァァァァッ!!!!!
「でああああああああっ!!!」
 ズバァッ! ズズンッ!!!
「ぬう、いったいこの魔物の群れはなんなんだ!?」
 悲鳴と破壊音は村中からひっきりなしに聞こえた。
 今、この大陸は空前絶後の争いに巻き込まれていた。
 どこからともなく現れた数々の強大な魔物たち、わかっていることはこの魔物たちは誰かに作られ、操られている、ということだけだった。
 なぜなら、魔物は皆全身が赤黒く、一色に染まっているからだ。
 この争乱を止めるため、あっちこっちの国で戦士団や傭兵団が動いていた。
 大陸中に支部をもつ教団もまた然り。
(くそっ!いったい誰がこんなことを・・・)
 第七聖歌隊隊長グリン・ラントードは護衛隊員達に激を飛ばし魔物を駆逐していった。
(全くなんて数だ。古の魔神でも蘇ったとでもいうのか?)
(アハハハハハッ、俺をそんな古くせぇ連中と一緒にすんじゃねよ、ば~か!)
 いきなり、頭の中にはっきりとした子供っぽい声が響いた。
 驚いて周りをみると一人の、黒いマントをきた少年が少し離れたところにいた。
(なんでこんなところに子供が?)
 隊員達も同じ疑問をもちながら子供に近づいていって、
「ここは危ないから早くひな」
「うるせえよ」
 避難を促した隊員に向け指をはじいた。
 ぽんっ、と軽い音と共に隊員の首がなくなっていた。
 いや、それどころか吹き出している血は除々に集まり形をなしていった。
 やがてその塊はできそこないの人体骨格のようになった。
「やっぱり最初は不細工だな・・・まあ、いっか、やれ」
 その声と同時に血の魔物は手短にいた隊員を襲った。
 ザブシュウッ!!!!
 見かけによらずその魔物は速かった。
 一瞬で隊員の一人を細切れにし、さらに別の隊員に迫った。
「ひぃっ!?」
 血の魔物が腕を振り下ろす瞬間、割って入ってきた影があった。
「ぬぅん!!!」
 ザザンッ!!
 ギィィィィッ!!!!!!!!!
「おちつけ!そんなに速くはない!注意してよくみれば対処できる!」
 その声に隊員たちは我に返り、戦闘態勢をとった。
「やっぱり、隊長クラスだと初期状態には無理か・・・」
「貴様がこの争乱の首謀者か・・・・いったいなにものだ!?」
「なんだ、覚えてねえのか?こっちはあんたらにズタボロにされたっていうのによう・・・」
「ふん、数が多すぎていちいちおぼえとらん」
「ふーん・・・じゃあ、一応自己紹介しておこう。クリム・ゾンロール・カーマイン。これでも伯爵だ。短い間だと思うがよろしくな」
 貴族階級を名乗ったということは吸血鬼か、いやしかし、太陽が沈み初めているとはいえまだ日の光はある。
 その場にいた全員が疑問におもっていたその瞬間、
「ギィアアアアアアアアッ!!!!」
 なんと後方にいた隊員が多数の小型の赤い魔物に食いつかれていた。
「アハハハハハッ、油断してたねえ。
 俺の邪眼の魔力が宿ったブラッド・デビルは他の血液を吸収して成長、変体していく。だが、隊長さんが殺っちまったせいで吸収されるはずの血に魔力が流れて魔物化したらしいな」
「くっ、吸血鬼の邪眼は催眠術と変わらないはず。生き物でないものになぜ効く!?」
 小さなブラッド・デビルを切り裂きながら問いかけた。
「ふふっ、特別に教えてやるよ。元々俺の邪眼は普通の吸血鬼の何十倍もの魔力が掛かっている。その力はそこいらの生物を簡単に魔物に変えられるほどだ。今は人間が作った物質の時を操作する魔術で体を少年時代ぐらいに肉体を戻してある。結果的に体積が縮んだからそのぶん体を循環する魔力が余って邪眼や魔法を使う魔力が上がって、より強大な作用を及ぼしてんのさ。おかげで、太陽の光の弱い内なら動けるようになったしな」
 なんということだろうか、この吸血鬼は最大の難敵である太陽を克服し始めている。
「ハハハッ、ほんとはガキにやられて屈辱にまみれた顔が見たかっただけなんだけどな、なのにこんなおまけがついちまった。まあ、結果オーライってやつだな」
「よくもそこまで愚弄をっ!!滅してくれるわっ!!」
「無理だね」
 伯爵が宣言したと同時に部隊後方から強烈な殺気が迫ってきた。
 グリンが振り向いた瞬間に殺気は伯爵のとなり移動し消えた。
 しかし、グリンはすぐには伯爵の方に振り向けなかった。
 なぜなら、ふり返ったその場には自分を除く全隊員がバラバラにされ、大地が赤い血で海のようになっていたからだ。
「く~ん、きゅ~ん」
「よおし、よくやったぞ。後でご褒美をやるからな。」
 驚愕の表情のままグリンはなんとかふり返った。
 伯爵の足元には尻からしっぽを生やし、本来隠す場所をいやでもきわだたせるボンテージをまとった女が頬を擦りつけていた。
 彼女には見覚えがあった。
 みるも無惨なその女性はかつての同志、第五聖歌隊隊長ニーナ・シュターナインだった。
「貴様っ!私の同志になにをしたっ!!」
「ハッ、みてわかんねえのか?こいつはもうお前の仲間じゃあねぇ。俺たちと同じ、いやそれ以下の化け物なんだよっ!ていうか、あの女密偵からなにも聞いていないのか?」
「なんのことだ!?」
 伯爵は意外そうにおもいながら考えた。
(となるとあいつは第十三聖炎隊の隊長じゃあないのか?それとも争乱を先読みして気負いなく戦うためにだまっているのか・・・。チッ、顔をみたわけじゃあないから現時点からだと判断がつかないな・・・)
「まあいいや、俺の奴隷としての証拠をみせてやるよ。おい、ミルクを飲ませてやる。準備しろ。」
「きゃんっ!」
 うれしそうに鳴くとニーナは正面に周り、伯爵の牡棒を引き出し、ピチャッ、ペチャッ、レロォレロォ、チュパチュパッ・・・
「はっ、はっ、あむん、んむんぐぅ」
 おいしそうに牡棒をなめしゃぶるニーナにグリンは言葉がでなかった。
「さあ、証拠はみせてやったぞ。ちなみに元へはどんなことをしても戻らないよ。どうするのかな?」
「・・・きまっている・・・。元に戻らないのならせめて同志の手で浄化し、その魂を救うまでだっ!」
 ニィィッ、と伯爵は唇を歪ませた。
「じゃあ、チャレンジ・タイムだ。俺は手をださねぇ、自分の手で殺してみなっ!おい、『許可』する。死なない程度に遊んでやれ」
 そう言うと、ニーナはゆらりと立ち上がり、
「久しぶりね、グリン。
 どう、あれからネリアとはうまくいった?」
「だれだよ、それは?」
「第八聖歌隊隊長ネリア・カーウン。年齢は23、幼なじみで片思いの人、しかし、本人以外には周知の事実。なかなかの美人ですよ」
「へえ、お前がそういうからには信じてよさそうだな。次の狙いはそいつにす」
「させてなるものかあああああっ!!!!」
 ズザンンンッ!!!!!!
 伯爵とニーナの会話に激昂し、素早く大剣をくり出した。
 しかし、人間をやめたニーナは一瞬で反応し、大剣の腹を蹴りつけ伯爵への斬撃をやりすごした。
 伯爵は肩を竦めながら、
「やれやれ、相手はちゃんと見極めないと簡単に死ぬよ?」
 言ったと同時に伯爵はグリンの体を指でついた。
 トンッ!ドザアアアアアアアア!!!!!
「あとはまかせたぞ」
「わかりました、ご主人様」

「ぐっ、くそっ・・・」
 伯爵が指で触れて少し力を入れただけでグリンは十数メートルも飛ばされていた。
「ふーん、やっぱりしぶといわね。ご主人様の御厚意に感謝しなさい、わざわざ昔の同志の手であの世とやらにいけるようにしてくれたのだから・・・ご主人様はとても寛容な御心をお持ちだわ」
「うくっ、い、今ならまだ間に合う。
 戻ってこい、ニーナ」
 そのセリフにカチンッときたのか、
「ふざけないで・・・。 私はご主人様の肉奴隷になれて心底幸せなのよ。もう、あんなクソ堅苦しい教団なんかに絶対戻りたくないわ。それにあなたはさっき私を殺して浄化するっていったばっかりでしょ。もしかして自分の言葉すら守れないの?」
「それもそうだな、宣言したからには実行してみせる!」
 グリンは愛用の剣を構えなおし、斬りかかった。
 ヒュンッ、ドカアアアッ!!
「そして元凶である奴を倒すっ!」
「そんな夢はかないっこない。夢がみたいのなら永遠に眠らせてあげる!」
 ニーナは吸血鬼のもつ圧倒的な力で躍りかかる。
 ズドガアアアアッ!!!!!!!
 降り下ろした拳は地面を盛大に砕いた。
「さすがは、吸血鬼。たいした力だ」
「ふふ、そっちもあいかわらずの剛剣ね」
 そこから長い攻撃の応酬がはじまった。
 グリンは浄魔の大剣と技で、ニーナは馬鹿力とスピードで共に互角、傷すら負わずに捌き続けた。
 神のいたずらか均衡が崩れた。
「スキありいいいっ!!!」
 ビシュッ!
 と、勢いよく突きだされた大剣の風圧でニーナの頬に傷がついた。
 いかに小さな傷とはいえ浄魔の力をまとった剣の傷だ。
 魔物にとっては激痛のはずだった。
「があああああああああああああああっ!!!!!!」
 ズゴオオオンッ!!!!
「がはあっ!」
 いったいなにが起きたのかグリンにはわからなかった。
 しかし、体を襲う激痛が吹き飛ばされたことを如実に語っていた。
「きさまあっ!よくもっ!よくもっ!!ご主人様の物に傷つけてくれたなっ!!細切れにして蛆どものえさにしてやるッ!」
「まあ、待て」
 いつのまにか伯爵が側に起っていた。
「そいつはまだ殺すなよ」
「しかし、こいつはご主人様の物を傷つけたんですよ!それを見逃せと!?」
 伯爵は歪んだ笑みを浮かべたまま、なにもない遠くを指した。
「この先から十五~二十人の教団の部隊がくるぜ。服装から見て偶数隊だな・・・。そこの隊長がわかるか?」
 そう言われてニーナは目を凝らし、伯爵の指す遠くを見つめた。
「隊長の顔はよく見えません・・・しかし皆、胸のあたりに白いものが見えます・・・。多分、鳥の羽ですね。羽をつけている部隊は第八聖歌隊だけです」
「ふむ、やっぱりね・・・。これでますますそいつを殺すことはできないな」
 ニーナはなるほど、と首を縦にふり、
「では、じゃまな連中を返り討ちしにいきますか?」
「女の比率が多い。新しい奴隷として何人か連れて行こう。俺が直接行くからお前はそこの半死半生を屋敷に連れて行け。ただし、まだ殺すな。ものすごくすっきりする殺し方を考えてあるからな」
「はい、わかりました。心配ないでしょうが一応気をつけてください。連中は」
「それ以上言うな。戦いの楽しみがなくなっちまうだろう。余計な心配はいいからさっさと帰れ」
「すみません。ではお帰りをお待ちしております」
 とすでに話の途中で気を失っていたグリンをかつぎニーナは姿を消した。
 伯爵は顔の笑みを深くして、
「それじゃあ行って来るか・・・」
 伯爵も消えた。

 第八聖歌隊隊長ネリア・カーウンは教団本部からの指令で第七聖歌隊の援護に向かっていた。
 第八聖歌隊は風の魔法に特化している十二隊いちの迅速な部隊だ。
 加速魔法による行軍の速さもあるが本質はその視野の広さだ。
 風の広範囲索的魔法は10キロメートル以上にも及ぶ。
 さすがにはっきりとわかるわけではないが敵意や殺気、巨大な魔力には敏感に察知する。
 ネリアはいままでにない不安に駆られていた。
 争乱がおきてから大陸は薄暗い闇に包まれていくのがわかってしまうのだ。
 そして一番大きく濃い闇が第七聖歌隊の向かった先に現れたのだ。
(どうか、全員無事でいて・・・)
 キシャアアアアアア!!!!
 と、正面から大きなサイのようなブラッド・デビルが向かってきた。
(くっ、急いでいるのにっ!)
「みんな落ち着いて!馬の足をゆるめて冷静に魔法を詠唱して!」
 と同時に自分も詠唱を始めた。
 とても馬上での詠唱とはおもえない流暢に言葉が紡ぎ出される。
 ネリアはみんなが唱え終わったのを意識し、
「いっせいに・・・放てっ!」
 その言葉と同時に風の矢がいっせいにとき放れた。
 ギゴオオオオオオッ!!!
 全弾命中したが勢いが止まらずそのまま突っ込んできた。
 どしゃあああああああ!!
「うわっ!」
「くっ、みんな無事か?」
「はい!みんな無事です、隊長。しかし、今ので馬の半分がやられ、残りも怯えてしまって使えません」
 副隊長はすばやく全員の無事を確認し、状況を説明した。
「しかたない、ここからは徒歩で」
「いく必要はないよ、第八聖歌隊隊長さん」
 どこからともなく声がした。
 しかし、声はすれども姿は見えず。
「どこだ!」
「あー、ここだよ、ここ。よっこらせっと」
 ズズンッ!
「いやー、まいったまいった。転移したらいきなり作品にのしかかられるとは思わなかったな」
 なんと倒れていたブラッド・デビルの下から少年が出てきた。
 いや、いくらなんでも4メートルを超える巨体を人間が軽々と持ち上げられるわけがない。
 しかも片腕一本で・・・。
「なっ、なんなんだ、貴様は!」
 みんなが唖然としている中、副隊長が聞いた。
「・・・・・・・」
「おいっ!なんか答えろ!」
「うるせーよ、バーカ、消えろクズが」
「なっ!?」
 少年の眼が紅く光った。
 その瞬間、副隊長に異変が起こった。
「うわああああああ!!」
 副隊長のつま先が砂に変わり、除々に浸蝕していった。
「俺は質問に答えるのは女だけと決めてんだよ。話しかけてくるんじゃねーよ、気持ち悪い」
 その間にも砂の浸蝕は進み、あっというまに砂の山になった。
(びびらせ過ぎたか?反応がいまいち薄いような・・・うおっ!)
 少年は放たれた攻撃に敏感に反応しかわした。
「へっ、あぶねえなぁ、まさか呪を唱えてるとはな。副隊長が無惨に散ったっていうのにショックすら受けないとはね」
「ショックは受けていますよ。でも今のは絶好のチャンスでしたし、あの砂の浸蝕のスピードではなにもできませんでしたからね。助けられないのならチャンスは有効に利用しなければ彼に申し訳が立ちません」
「へえ、意外に冷静なんだ。ちょっとつまらないな」
「別にあなたを楽しませるためにここにいるわけではありませんので。さきほどの言動からあなたがこの争乱の首謀者というのはわかりました。あなたはなにものですか?なにが目的でこのようなことをおこしたのですか?」
(冷静に疑問をぶつけてきてるけど会話の節々に怒気が含まれているな。まずは私情より情報というわけか・・・・。女にはそれぐらいのサービスはしてもいいかな・・・)
「じゃあ、まず俺の名前からいこう。クリム・ゾンロール・カーマイン伯爵だ、よろしくな。ご想像の通り吸血鬼だ。そんじょそこらのよりだいぶ強いけどな。目的は・・・・最初は復讐だったんだけど、どうも強すぎたみたいでね。つまらなくなってきたからどうせなら大陸全土も巻き込んだ方が面白いと思ってね。いい考えだろ?」
「ふざけないでっ!そんな考えで多くの人たちを不幸にしてきたの?この世界はあなたのオモチャじゃなんかじゃない!」
「真面目なんだなぁ・・・」
「なお悪い!あなたはここで滅します!放てッ!」
 その言葉を発した瞬間、後ろにいた隊員たちが一斉に両腕を掲げた。
「あのさぁ、会話に集中させといて、他の連中に攻撃させるっていうのはなにもあんただけの専売特許じゃあないよ」
 伯爵が言い終わらない内に隊員たちに変化がおきた。
 ボンッ!ボバッ!ジュボンッ!
 どじゅるるるるるぅぅぅぅぅぅぅ!!!
「うわぁっ!」
「きゃあっ!」
「いやぁっ!」
 なんと隊員達の体が破裂し、それぞれがイソギンチャクのような触手を伸ばし、残りの隊員たちを絡め取った。
「なっ?いったいなんなの?」
「詐術は先に動揺したほうが負・け・さ♪」
 バシィッ!
「くぅあ・・・・」
「た、隊長っ!」
「心配するなって殺しちゃあいないよ。魔力の波動を強めに流しただけだ。それより自分たちの心配が先だと思うけどな。とりあえず男はいらないな・・・死んどけ」
 ゾブリュッ!!
 イソギンチャク型のブラッド・デビルは伯爵の言葉に反応し残っている男たちを声を立てるまもなく串刺しにした。
「ひぃ、ふぅ、みぃ、よぅ・・・残ったのは八人か。ちょっと多いな・・・けずるとするか」
 パチンッ! と伯爵が指を鳴らした。
 すると、ブラッド・デビルの触手は一斉に女たちの体をまさぐり始めた。
 ズニュルッ、ズリュリュッ、ニュジュルニュジュル、
 それと同時に伯爵も眼に紅い光を灯し、凌辱される女たちに熱い視線を送り続けた。
「くうっ!そ、そんなところぉ、んあ、さ、さわるなぁ、はうん、ひうう」
「ひうっ!あうぅ、そ、そこはぁ、ひんっ!くふぅ、い、いやぁ」
 やがて辺りには喘ぎ声以外は聞こえなくなってきた。
「ん~、そろそろいいかな。それでは第一次貫通式~、スタ~トッ♪」
 少し細めで舌のような触手が女たちのアナルを擦り始めた。
「ひうっ!ま、まさか、うあんッ、や、やめ、ひあう!やめてぇ」
「だ~め♪前の方は全員処女っていうのはわかってるからさぁ、そっちは合格のときに捧げてもらうから今はうしろの開発が優先だよ」
 伯爵が話している間にも触手たちはその身を回転させじわじわと潜り込んできた。
「ひぃっ、いやぁ、はいってこないで!ひぃあっ!」
 触手は少し引いてからいっきに貫いた。
 ズボオオオオッ!!!
「「「「「「「「ひぃああああああああああ!!!!!」」」」」」」」
 りゅぼっ、ずりゅっ、ジュリジュリ、グリュグリュ、
 アナルを占領した触手たちはそれぞれが様々な動きで女たちを責めだした。
 女たちの声に痛みの色は見えず、歓喜の叫びのみ響き渡る。
 全員がなぜ痛みも感じず、快感だけを感じるのかわからなかった。
 しかし、疑問に思っても言葉にできなかった。
 口にだそうとしてもでるのは歓喜と快楽の音にしかならなかった。
「ハハハハッ、どうだ、感覚をいじられた感想は?痛みすら瞬時に快感に変わる。俺の奴隷になるんならさらなる悦楽が待ってるぜ」
 何人かは少し反応したがすぐに全員が首を横にふった。
「いいねいいねぇ!その反応!それじゃあ、快楽二倍、超微震動、連続絶頂始め!」
 ブイィィィィィィィィィィィッ!!!!!!!!
「ひぎぃっ!あっ!うっ!くあっ!んぎっ!」
「んひぃっ!いきゃあっ!んんんあああああっ!!」
「ああ、壊れる前にいっておくけど、悦楽を認めて前の穴を貫かれるのはそれの比じゃあないぞ」
 その言葉に何人かは唾を飲み込んだ。
 すでに牝犬の目をしているのが何人かいるが理性でなんとか保っているのがわかる。
(このままじゃあ壊れる方が先かな?一人ぐらいは自分で堕とすか・・・)
「少し気分が変わった。特別に一人だけ抱いてやろう。さぁて、ど・れ・に・し・よ・う・か・な・か・み・さ・ま・の・い・う・と・う・りっと、よしっ、君に決めた!(某RPG系アニメ主人公風)」
 明らかに神を冒涜するような決め方だが、それでも選ばれた女の目は快楽に期待し潤んでいた。
「まずはしゃぶってもらおうかな」
 いいつつ伯爵は自分の牡棒を取りだし女の口にねじ込んだ。
「むぐぅっ」
「まあ、やり方はしらねえだろうから俺がうごかしてやろう」
 紅い灯を眼に灯し彼女・リリー・ラーファと視線を絡めた。
「んぶぅ、ふむぅ、うんん、うぶぅん」
 伯爵は新しいオモチャのように丁寧にリリーの体を操り動かした。
「う~ん、少し早いけどイってやるよ。全部飲めよ・・・くうっ!」
 ドクンッ!ドプリッ、ドポッ、ゴポポッ・・・。
「うむぅ、んぐぅ、むぅん・・・」
 ごくり、じゅるるる、ちゅぅぅぅぅ・・・
「ふはぁ・・・」
「ハハハ、どうだ自分の意思で飲んだ牡汁の味は?」
「えっ!?」
「なんだ気づいてなかったのか?お前がくわえている途中から精神操作はといていたんだ。お前が飲み干したのは俺が命令したからじぁあない。自分の意思だ」
「いやああああああああああっ!!!!」
「ハハ、なにを泣く。お前は自分の意思で飲み干したのだろう?熱かったか?美味かったか?さあ、どうなんだ!!!」
「あああああああああああああ!!!!」
 伯爵は、ぐいっ、とリリーの体を仰向けにし、
「さあ、聞かせろ。自分の意思で飲んだんだな?」
「うっ、は、はい・・・」
「美味かったか?」
「ひっ、いやぁ、やああぁぁ・・・」
 伯爵は舌打ちし、
「美味かったんだろう、飲んだ瞬間に感極まったんだろう?」
「は、はいぃぃぃ・・・」
「どうだった?仲間に見られ、牡汁を飲んで感じて、イッたんだろう!そんな淫乱が教団にいていいのか!?」
「い、いては、い、いけませんんん!!」
 リリーは泣き崩れながらもなんとか答えていった。
 精神的に誘導されているとも気づかずに・・・。
「では、お前は追われるな。化け物に屈した信者として。蔑まれ、淫乱の烙印を押されて、お前はどこへ行く?どこへも行くことはできないだろう、教団の網はどこまでも広いのだから」
「あっ、あっ、ああああああああああ!!!!!!」
 彼女は恐怖に覆われた、想像が想像を呼び、さらに色濃く塗りつぶしていく。
 絶望・・・彼女は暗黒の繭に包まれた。
 ここから出ることはできない、彼女は背信者なのだから。
「ここからでたいかい、リリー・・・。闇からでて再び光りを得たいかい?」
 不意に声がやさしくなり、暗闇にわずかな光りが射した。
「でも、お前は背信者だ。暗闇から出たいのならそれ相応の罰が必要だ。わかるな?」
「は、はいぃぃ・・・」
「俺と共にこい、俺に跪け、化け物に仕え、永遠の忠誠を誓え。それが背信者たるお前の罪滅ぼしだ。俺がお前に罰を与え続けよう。罪滅ぼしの道の全てを見届けよう」
 詭弁だ。
 そんなことは嘘だ。
 でも、あのお方のそばへいける。
 必要なのは慰めの言葉ではなく、快楽への免罪符だった。
「はっ、はいぃぃぃ、わ、わたしを・・・いやらしい雌豚のわたしを罰してください!」
 完全に堕ちた。
「なら、まずは最初の罰だ。自らその処女を差し出せ。自分で跨いで、自分で貫け」
 その言葉にしたがい、リリーは伯爵の牡棒に跨いで、秘所に当てた。
「し、失礼します。ど、どうか、いやしい雌豚のマ○コで気持ちよくなってください」
 いい終わると一気に挿入してきた。
 ずりゅりゅ・・・ぶちぃ、ぶちゅるるる・・・。
「ひぎぃっ!くはあああああっ!!!」
「さすがに処女の締めつけは何度味わってもいいものだ・・・」
(しかし、こいつだけに構っているわけにはいかないな・・・。あと3人、手駒が必要だな。早めに切り上げつぎにいくとしよう・・・)
 伯爵は手加減なしで腰を突き上げていく。
 ズムズムッ、ずりゅずりゅ、ジュポジュポ・・・。
「ふんんっ!くああっ、ひゃああああああああああああ!!!」
「さあ、受け取れ!全て受け入れた時こそ、お前は罪滅ぼしの道へ立つことができる!」
 どぷんどぷん、どぽどぽ・・・
「はひゃああああああああ!!!!」
 リリーは大量の精液をその身に受け気絶した。

「・・・う・・・ん」
 リリーは目を覚ました。
 その場には伯爵の他に3人、精液をかぶり、昏倒していた。
「よう、目が覚めたか・・・。人外になった気分はどうだ」
 そういわれリリーは首筋に手をあてた。
 そこには確かに吸血痕があった。
 昏倒している3人にも噛まれたあとがあった。
 ああ、私は戻れない道に入ったのだとあらためて実感した。
「はい・・・思ったよりいい感じです・・・」
「じゃあ、さっさと残りを起こしな。屋敷まで飛ぶぞ。隊長さんの歓迎会の準備をしなくちゃあならんからな」
 私は昏倒している3人を起こし、ネリア隊長を片手で担ぎ上げて、伯爵様と共に屋敷へと転移したのだった。

< 第四幕 了 >

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