第一章の5
「んくっ、ちゅぱ、ちゅぱ、ぴちゅ、ちゅぽっ、はあぁぁ・・・」
朝、目が覚めると昨日までは俺の部屋に入るのにも赤面していた妹が足に抱きついたまま俺の肉棒に奉仕していた。
ちなみに千鳥は昨晩のうちに家に帰った。
それを待っていましたとばかりに雪花は俺は二人きりになるとさらに積極的になり、結果、一晩中絡み合っていた。
「んく、ちゅく、はっ、はあぁぁ・・・」
「・・・・・・・・・」
悩ましげに息を吐いては再び俺の分身を口に含む、そればかりではない、
ちゅぷ、ぴちゃ、ちゅぷ
俺のモノを片手と口でシゴキたてる一方、余った片手で自分の濡れた股間を慰めていた。
「・・・何をしてるんだ、オマエは」
「ふぁ、おふぁほふ、おひひひゃんっ」
たった一晩でずいぶんと艶やかな微笑みを浮かべるようになったな。
「口に物を入れてしゃべるなと言いたいところだが―――」
「ふむむ・・・っ!」
「そのまま何かしゃべってくれ」
「ふむ・・・んんっっ」
頭を押さえられ、よりいっそう深くくわえ込むことになった感触に嬉しそうに甘い息をついてうつむくと
「おひいひゃんふぁいふひ・・・っ、ふぁいふひぃ・・・っ」
「んっ、そう、そうだ」
巧い具合に舌がカリと裏筋をなぞると俺は思わずうめいた。
「んっ、ひもひいい?」
「あぁ、巧いぞ、せっか」
「んっ」
褒められたことに気持ちよさそうに声を鳴らす。
「ほら、ご褒美だ」
そういって俺は一人で慰めている雪花の股間にひざを押し当て細かくゆらす。
「んっ、あふぅっ!ああぁっ、あうんんっ!」
一人で慰めていた指は潤滑油に滑り、一人遊びをしていた雪花の肉芽にさらに押し付けられる。
びくっと雪花が痙攣する。
だが俺はひざを揺らすのをを止めようとしなかった。
「ほら、せっか、口が休んでるぞ?」
そういって俺は雪花に奉仕させようとする。
「ゆふぃっ!ゆふぃふぁっ!おふぁふぇっ!ひもふぃひぃよぅ・・・っ!」
「ほら、なにヨガってる。このまま何もできないっていうなら―――」
すっ、とひざを下ろす。
「ふぇ・・・?」
「―――お仕置きだ」
ぐんっ!
さっきよりも大きい振動で雪花を揺さぶる。
「んあああぁっ!んふぅっ!あああああぁぁぁぁぁぁっ!」
激しく身を揺さぶられ体をビクつかせる雪花。
「んふぁっ、あああぁぁっっ、らめっ、らめぇっ・・・っ!
ひざを下ろしたときに手を戻していたが今度の振動はそんなのお構いなしに雪花の股間を刺激する。
しかもさっきの[ご褒美]のときの愛液でひざも秘部も濡れているものだからよく滑り、遠慮なしに花芽をゴリ押しする。
ごりゅ、にちゅっ、くにぃっ!ぐにっ!
「あひっ!ひんっ!らっ!らめぇっ!」
ひざが芽を出した花芽を容赦なく擦るたびに雪花が鳴く。
「ほらせっか、手がお留守だぞ。このままじゃいつまでたってもお仕置きしなきゃいけない」
「らめっ!らめらめらめらめらめぇ・・・っ!」
「なら早く俺をイかせてみろ」
俺が言うが早いか雪花はすぐに自由になった両手で俺の肉棒をあやしだす。
「んうぅっ!んっ、んふぅっ!」
「ほら、もっと、もっと激しくだ、せっか、んっあぁ、そこっ、そこだ」
イきながらも懸命に俺に奉仕する雪花。
もっと続けてほしいところだが―――
時計を見る。そろそろ学校に行く時間だ。
別にこの指輪の力さえあれば学校になんかなくても生きていける。
そしてこの部屋に閉じこもって生きていくことだって可能だろう。
だが不変の世界はいつしか濁って見るも無残になる。
どんな醜悪なモノだろうとヒトには刺激が必要だ。
だから自分で刺激を作り出せるようになるその時までヒトの中に身をおく、それが俺の考えだった。
だから学校にも行くし、生活も続けようとする。
「んっ!ふぅんっ、ふぁっんっ、んっんっ、れろぉっ」
俺は自分の中に熱いものがこみ上がってくるのを感じると雪花に命令する。
「―――せっか、イクぞ。
そのまま吸いながらしゃぶってくれ」
そういうと同時に雪花も両手の動きをさらに早めラストスパートに入る。
っ!でるっ!
びゅるっびゅるびゅるびゅるっ!
「ん~~~~~っ!」
雪花が苦しそうに目をつぶり俺の出した白濁を嚥下する。
俺はそれを確認するとそのままヒザで芽を押しつぶす!
「っ!んんんっ、ふあああああああぁぁぁっ!」
ひときわ高い声で鳴く。
ぷしゃっ ぴゅっ ぴゅっ!
ふとももに潮がかかる。
「ふぅっ、ふぅっ、ふぅ・・・っ」
息も絶え絶えにへたりこむ雪花。
「んふぅっ」
ぴちゃっ、ぴちゃ、ぴちゅっ
朦朧となりながらも俺に舌を這わせる妹をぺちぺちと叩いて起こそうとする。
「おい、おきろせっか、ほらーちこくするぞー」
ぺちぺちぺち
「んっ、ふぁああ・・・・・・あ、おにいちゃん」
「起きたか」
「え、あ、あぁぁ・・・っ!」
起きた途端、真っ赤になる。
学校へと行く時間とともに理性が戻ってきたようだ。
内心、かなりほっとした。昨晩からあの調子だったものだからそのままだったらと今思ってもぞっとする。
「ほら、色ボケするのもいいけどとっととシャワーを浴びて学校に行く準備をしろ。 早くしないと遅刻するぞ」
そう言って布団から出ると服を着る。
「う、うん・・・お、おにいちゃん?」
俺はシャワーを浴びに行くために部屋のドアをあけると背後から声がかかってきた。
「どうした?」
「お兄ちゃんのこと、ご主人様って呼んだ方がいいの?」
「なんでだ?」
「えっと・・・
わたしはお兄ちゃんのモノだから・・・」
そう言って雪花は恥ずかしそうに顔の半分をシーツで隠した。
「それだけ分かってりゃ十分だ。 好きに呼んだらいい。まぁ、何も知らないヤツの前じゃ今まで通りの方がいいかもな」
「・・・ん、分かりました。お兄ちゃん」
「あぁ」
それだけ言うと俺はドアを閉めた。
「おはようございます」
「おはよーさん」
二種二様の朝の挨拶とともにリビングに入るといつもいるハズの親が―――いなかった。
ただ食卓の上にはラップのかかった朝食が用意されており、その側には小さいメモ用紙に伝言が書いてあった。
[父は出張に韓国へ、母は韓流スターに会いに韓国に行ってきます。
というコトでしばらく夫婦水入らずで旅行に言ってくるんで留守番よろしく。
月末までにはきっと帰ってきます。
予め、ちどりちゃんの家に連絡を入れてあるんで困ったことがあったら鴨家神社に相談してね 母より]
「うわぁ・・・」
雪花が思わず声をあげる。無理もない。
こんなメモと何より、赤飯が用意されていたのだ。
・・・・・・あの二人の思考は操作していないんだが・・・
わが親ながら何を考えているのか分からない・・・というか正直、分かりたくない。
とりあえず、赤飯は美味かった。
そして今はまだ、月中だった。
「さて、と。せっか、準備できたかー?」
「うん、ちょっと待って、お兄ちゃん」
あの調子だとあと2,3分かかるな。
そう思って俺は玄関のドアを開けたまま時計代わりの携帯を見ると留守録が一件入っていた。
見たこともない番号だがなにはともあれ留守録を聞いたところで架空請求なんてこないだろう。
俺は留守録を再生する。
「―――・・・し、もしもし、こちら御主人様の携帯でよろしいでしょうか?」
・・・・・・この物言い、くいなか。
どうやって俺の携帯の番号なんか・・・
まぁ、クラスの誰かからでも手に入れたんだろう、あいつのネットワークをもってすれば容易いことだ。
「ひかりの事について少しでもお役に立てたら、って。 それでひかりのことなんですが―――」
(ピー、留守電は以上です、もう一度聞く場合は数字の9を、聞かない場合は数字の7を―――)
「・・・一番聞きたい場所で切るなんざなかなか気の利いた奴隷だな、おい」
・・・・・・それにしても気になる。
ひかりのこと?
一体、くいなは何をしていたんだ―――?
そんな思いもつかの間、階段をかけ下りる音を聞くと疑問と一緒に携帯をポケットにしまった。
いつもと同じ会話をしながら雪花と二人で通学路を歩く。
「あ・・・・・・お、おはよ・・・」
「あ、おはよう、お姉ちゃん」
神社の鳥居前に千鳥がいた。
「よ」
「ん・・・」
「どうした?」
「ん、と・・・なんて呼んだらいいかわからなくて・・・」
上目づかいでこちらを伺ってくる千鳥に一時間前の雪花をほうふつとさせて俺は苦笑する。
「な、何がおかしいのよ!」
「別に?お前が呼びたいように呼べば言いが―――詳しくはせっかに聞いてくれ」
そう言って俺は駆けだした。
「おにいちゃんっ、どうしたの?」
「ちょっと用事があってな、悪い、少し早めに行く!」
そう言うと二人を置いてショートカットの繁華街に向かって駆け出す。
2人と一緒に登校するのもいいがそれよりも俺はさっきのくいなの留守電の方が気になった。
一体、アイツ、朱鷺乃の何の情報を手に入れたんだ―――?
朝一で留守電途中で電話を切る、なんて礼儀のなっていない奴隷にモノを教えてやろうと思ったら校門にも教室にもきていなかった。
期待はだんだんと胸騒ぎになっていく。元々、アイツが予告もなく休んだり遅刻するのは珍しいことじゃない。
だが、俺のモノになった今、昨日の今日で校門で待っていなかったというのはどうも腑に落ちない。
そして何より昨日のあの電話。あんなところで切らなきゃいけない理由ってのはなんだったんだ?
そんなことを考えていると始業のベルがなり、見慣れない大人が教室に入ってきた。
「あー、今日は海鵜先生は休みなんで代わりに出欠を取るぞ」
「―――」
教室中が息を飲むのが分かった。
・・・心なしかクラス中の視線が俺に突き刺さる。
だけどそれ以上何かできるワケではなく、ただ普段はこの教室でされることのない点呼が開始されていった。
一時間目が終わり、クラスがざわつきだす中、俺は朱鷺乃に話し掛けていた。
「なぁ、朱鷺乃、ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいか?」
「なに?からす君?」
「くい・・・・・・相良のことなんだけどどうしたんだろうな」
「くいなちゃん?」
朱鷺乃がワケがわからない、という風に返答をする。
当然、影に触れて聞いている。
これでウソをついていようが関係なく、指輪の力によって朱鷺乃の知りうるくいなの情報が入ってくる。
昨晩、くいなが嗅ぎまわっていたのは朱鷺乃に関してだ。
朱鷺乃がくいなに何かしていれば少なからず思い出すハズ。
俺は静かに答えを待つ、が
「ホント、くいなちゃんどうしたのかな。
いつもならお昼には来ているハズなのに」
「――――――・・・」
ウソはついてない。
心からくいなのことを心配している。
「からす君・・・?」
「あ、あぁ、すまなかったな、ワケの分からないこと言ってすまなかったな」
・・・どうやら俺の思い過ごしだったか。
だとしたらくいなは一体―――?
昼休みになり、みんなが昼食をとろうとめいめいに動き出す中、俺はセンパイとの約束を守るべく第二図書館の中で司書用のイスのゆったりとした背もたれでくつろぎながら誰もいない空間を見渡していた。
あれからくいなからは一切連絡は入っていない。気にはなるが、連絡がない以上、気にしても仕方がない。
そして、紙魚の臭いがただ静かにこの空間がなんであるかを無言で語っている。
さて、と。
ここにきて何もしないほどヒマじゃない。
昨日はあんなコトに使ったが今日はここ本来の使用法にのっとって本を読むことにする。
司書用の机に納められた一冊の本、センパイから借りた指環に関する魔導書(ピブリオ)。
それに簡単に目を通し、まず自分の読みたい項目に目をつける。
「―――・・・、ここか」
思ったよりも始めの方に俺が知りたい項目はあった。
そして、読み出そう、そう思った矢先―――
「からす君・・・・・・」
声のした方向を向く、がそこには何も無い。
確か今の声は・・・そう思い、そのまま下に視線を移す、とそこには金髪少女が、海鵜 千歳がそこにいた。
「どうしたんだ、先生。学校休んでこんな所にいちゃダメだろ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
そんな俺の軽口にも反応せずに千歳は俺を見ていた。
その表情は今にも泣きそうでどことなく虚ろだった。
俺は嘆息して千歳が欲しかったであろう言葉を紡ぐ。
「何であんなコトをしていたんだ?」
「・・・・・・・・・・・・・イジメられるから」
だろうな・・・・・・
中身も何も日本人なのにその容姿だけは外国人、そればかりではない、それだけならまだ何とかなったかもしれない。千歳が迫害されるもう一つの理由を抱えている。
それは外見の齢を取るのが遅い、ということだ。
そんな二つの特異を抱えた異端を許容するほどこの国の社会は寛容じゃ、粋じゃあ、ない。
「そもそもなんで先生はそんなに歳を取るのが遅いんだ?」
「からす君、カルテットって言う喫茶店知ってる?」
「知ってるもなにも・・・この辺で知らないヤツなんていないんじゃないのか?」
カルテット、この辺の学生なら一度は行ったことのある店の一つ、喫茶店兼、多国籍料理屋だ。
学生用に安価で美味い料理を提供することもさることながら何より人をひきつける理由、それは店を経営するオーナー達、男女2人ずつ、計4人が全員そろいもそろって美男美女の外国人達だってことだ。
しかも全員そろって流暢な日本語を話し、人当たりもいいと評判が高い。
「俺も何回か行ったことあるけどあそこがどうかしたのか?」
「うん、あそこのオーナー達なんだけど・・・・・・」
「あぁ、あの4人組がどうかしたのか?
まさか先生の兄弟だったとか?」
中には確か金髪のメガネをかけた兄ちゃんもいたハズだ。だけどそれとこれと何の関係が―――
「ううん、違うよ」
ま、そりゃ短絡的だったか。
「おじいちゃん達、なの」
「ふーん、おじいちゃ―――・・・・・・・・・え?」
まて、まてまてまてまってくれ。
「待ってくれ、どう考えてもあの4人、10代後半から20代前半だろ!?」
どう考えてもあの様相から子供作って孫までいるなんて想像がつくワケが、ない。
「本当は70から80歳」
「・・・・・・・・・っ」
思わず影を踏む。
なんとウソはついていなかった。
「ってコトは先生のそれは―――」
「うん、前にからす君が話してくれたのと同じ、隔世遺伝、だから、ね?」
千歳が眼に指をくっつけ、離すとそこには蒼い目の千歳がいた。
「なるほど、ね」
カラーコンタクトだったのか。
俺は嘆息する。
確かに以前、髪のコトを咎められて祖母さんのコトを話してから千歳の俺に対する人当たりは柔らかくなった。
ほんの少しだけ不思議に思ったがこれが理由だったのか。
千歳の容姿の原因は分かった。だが、肝心なことは何ひとつ語られちゃいない。
「なんで髪のこと、隠していたんだ?」
「・・・・・・・・・せんせい、らしくないから」
「はい?」
「だから、先生らしくないから」
「・・・なんだ、そりゃ」
「こんな外見で先生なんて勤まるはずないからって公立の学校は首をそろえて断わられて、ここだけ、ここの理事長だけが首を縦に振ってくれたの」
そりゃ確かにそうだ。
千歳にゃ悪いがとてもじゃないが悪ガキどもの面倒を見切れるような器に見えない。
いいとこ、クラスのマスコット止まりにしかならないだろう。
「他の先生達もあまりいい顔をしてくれない人もいて・・・
だから、ここでヘンな騒ぎを起こすくらいなら最初から黒目黒髪でいようって思ったの」
なるほど、自分のを受け入れてくれた学校への義理立て、か。
それに加えて幼少の頃のイジメられた記憶もあるんだろう、あのウィッグにはそれまでの自分を払拭する意味もこめてられていたに違いない。
あぁ、だから、か。
ようやく、俺の中で何かがかみ合った。
俺が千歳をからかっていた理由がはっきりした。
それは千歳がちぐはぐだったからだ。
外見を偽り、内面を偽り、自分そのものを偽ってコイツは自分の夢を選んだ。
―――だから、気に入らなかったのか。
俺は蒼眸の少女を見下ろした。
そんな俺の様子に気付くことなく、少女はためていた思いを吐き出すように口を開いた。
「テレビを見てね、イジメのない教室になっていくのを見て、うらやましいって思ったの。
だから自分もそんなクラスを目指したいって・・・」
異端だから、その痛みが分かるから、そんな社会を作りたい、そうオマエは思ったのか。
―――あぁ、立派だ。
立派だが、俺とは全くの、正反対。
「からす君ならわたしと同じで髪の毛の色がみんなと違うしっ!
分かってくれると思ったの・・・っ」
「あぁ、確かにそうだな。
俺も髪のことで昔は散々イジメられたよ」
それに他の連中と違うことでも虐げられた」
俺も同じ理由で虐げられた。
髪の色が違う。目の色が違う。
だが、そこからオマエとは違う。
俺は虐げられた。
あの惨劇から還ってきた、そして強くなった。
虐げてきた側を虐げるられるように、認めない側を認められない側にしてきた。
大神隠し、マスコミに緘口令が敷かれていたにも関わらず、還ってきた人間として正当な理由もなく俺ばかりではなく、俺の周囲にまで投げつけられる弱者からの理不尽。
そんな身内に降りかかる火の粉を最小限少なくするために常に独りでいるように。
片や、ただ泣いて耐えてきた人間、片や、独りでいることで強くなった人間。
だからきっと、コレは、当然の差となって、ここに現れる―――
「・・・ほんとう?」
「あぁ、本当だ。
第一、先生の悩みなんて贅沢だぞ?コレからが楽しみできるってことなんだから」
「そうかな・・・?」
「あぁ、それでみんな妬んでイジメたりしたんだ。
だからもっと自信を持て」
そう言って俺は千歳に微笑むと、とくん、と千歳の胸が高鳴った。
「う、うん・・・そうする・・・っ」
そして意を決したかのように俺に抱きついてきた。
「せ、せんせい?」
「やっぱりからす君は思ったとおりの男の子だった。
イジワルだけどすごく、優しい・・・」
「そうか?」
「うんっ、近くにいるとすごく安心できるの。
・・・あのね、驚かないできいて欲しいの・・・」
「あぁ、わかった」
「からす君は生徒なんだけどわたしはもっと違う関係になりたい・・・っ。
からす君は誰か付き合ってる娘っている?その・・・御嘉神さん、とか・・・」
「いや、千鳥はただの幼馴染だ。
付き合ってる女の子はいないぞ」
「ホント!?じゃあ付き合って―――」
と、言おうとする千歳の口に指を押し当てて黙らせる。
「か・・・からす君・・・?」
驚きながら視線は唇に押し当てた俺の手に行き、頬は赤くなっている。
さて、と―――墜とすか。
「言いたいことは分かる、ちとせ
だけどな?俺達はもう彼女よりも恋人よりももっと大人な関係になっているじゃないか」
「え?」
「思い出せないか?」
そう言って俺はあの時と同じように千歳の影を掌握する。
「こいびとよりも、オトナな関係・・・?
それにちとせってからす君―――」
光ある限り、俺は決してなにものにも屈しない。
あぁ、この力はオマエが気付かせてくれたんだ。
思い出せ、千歳。
俺はあの時の記憶を呼び起こすべく指環を使う!
アレは夢なんかじゃ―――ない。
オマエが言ったことも感じたことも全て、全て現実だったんだ―――!
「あ・・・っ!」
千歳が震え、いちど床を見て、もう一度俺を見上げると―――
「あっあっあ・・・・・・」
目の前にいるものが信じられないかのように声を震わせる。
「あ、ご、ご―――」
ご主人様・・・・・・
「そう、そうだ。
俺達の関係はオマエが考えていたものよりももっとオトナな[主人と奴隷]の関係だったんだ」
「か、からす君がご主人様・・・アレは本当のこと・・・」
いまだ信じられないという風に千歳がつぶやく。
「あぁ、本当だ。
オマエの最愛の男はご主人様―――つまり、俺だ。ほら」
そう言って俺は千歳の前に指を差し出すと千歳は反射的に手に取り、おずおずと舐めだした。
「んっ、ぴちゃ、ぴちゃ、ちゅぷ、んっ・・・っ」
「俺が本当にオマエのご主人様なら指を一本舐めるごとに気持ち良くなっていくハズだ」
そう言いながら指輪の力を使う。
一本舐めるごとに千歳の中に気持ちいい、という感覚がわき起こり、段々と四肢に染み渡り、その感覚に支配されていく。
「んっ、ぴちゅ、ちゅぷ、ぴちゃ、はぁ・・・っ」
右手を舐めてもまだ足りないらしい、もう片方の手をさしだすと美味しそうに舐め出した。
すると、七本目で息が荒くなり、八本目で愛おしそうに舐めだした。
そして九本目、もはや腰に力が入らないらしい、かくん、と俺の指を口に含んだまま座り込んでしまった。
「はぁ・・・っ、はぁ・・・っ」
息は荒く、感極まっている。
[次]を舐めればどうなるか、それを考えただけで千歳の心は高鳴っていた。
千歳が俺を覗き込む。俺は笑って頷くとそれに答えるかのように十本目を口に含む。
そして驚いて目を見開く。
(・・・え?なんで―――?)
茫然自失とする千歳。
まるで間違いを確かめるように何度も俺の小指を舐めまわし続けた。
「んっ、ぴちゅ、ちゅぷ、ぴちゃ、はぁ・・・っ、んんんぅ・・・がぁっ、んぷっ」
俺の小指がふやけ、その下には千歳の唾液の水溜りができたところで俺はそれを面白げに眺めながら口をひらいた。
「どうした、ちとせ。まだイケないのか?」
「ふ・・・ふぁい・・・」
泣きそうな顔をして返事をする。
別にSじゃないんだがこんな顔をされるともっとイジメたくなるな・・・
そう思うと俺はカウンターに腰かける。
「ちとせ、指なら―――ここにもあるだろう?」
そう言って俺は足を組んで千歳の目の前に差し出した。
「あ、足の指…!?」
足を舐めた経験なんてないのだろう。抵抗感とともに千歳が当惑の声を出す。
「別に嫌ならいいんだぞ?このまま帰れ」
内心、笑って口にする。
今の千歳の中でくすぶっている快感は今までの千歳なら十分イけていたはずの快感だ。
だが、イけない。
そう、
「ただし、俺の許可がなければイけない身体のままでいいんなら、な」
「っ・・・そんな・・・・・・」
「だまれ。奴隷が主人に口答えするな。
ほら、ぜんぶ舐め終わればイかせてやる。
どうするんだ、舐めるならさっさと舐めろ。舐めないんだったらとっとと帰れ」
「でも足の指って―――」
どんっ!
足をカウンタ―にたたきつける!
「やるのか?やらないのか?」
「・・・・・・・・・」
千歳がおそるおそる目の前にあった俺の足を手にとる。
「ほら、舐めたければ口だけで脱がせろ。手は使うなよ」
そう言って上履きを脱いで靴下を履いたままの足を差し出した。
「はむ・・・っ」
指がふやけるほどに舐めまわしてあごが疲れているのかカカトの所で何度もつっかかりながら懸命になって小さい口で靴下を脱がそうとする。
足下にはさっきとは違う水たまりができている。
が、千歳はそんなにも気付かず、一生懸命になって脱がそうとする。
(・・・・・・え・・・っ?)
千歳の中に違和感が走る。
少なからず匂ってくる靴の中の異臭。
それが自分の中で抵抗感がなくなっていく、そればかりか―――
「・・・・・・ふぅっ、んっ、ふうぅっ・・・んんっ」
それまで正攻法、上からずり降ろそうとしてしてきた手法を止め、なんとつま先から靴下をくわえた。
「ひふぅう・・・っ!」
千歳が驚く、この感覚は指を舐めていたときと同じ・・・
口の中に拡がる味も吐き気を催すようなものじゃなくなっている。
困惑しながらも押し寄せてくる快感の波に抗うことはできずにおし流されていく。
「ほら、靴下なんか味あわなくたってメインディッシュはすぐ下にあるんだ、早くしろ」
「ふぁ・・・ふぁい・・・」
ろれつの回らない口で返答すると、靴下をぐいぐいと引っ張って脱がしていく。
なんとか脱がせたときには靴下の先は水分を含んで色が変わっていた。
名残惜しそうに靴下を床に置くと、幼い口で俺の足の指を舐め出した。
「んんっ!んんん・・・・・・ちゅぷっ!んんん・・・っ!」
なめながら感じているのだろう、千歳のスカートにはパンティだけでは吸いきれなかった愛液の染みができていた。
一本舐めるたびに増していく快感に声を上げる。
しかも手と比べ、足の指で増す快感は倍にしてある。
その為、イキたいのにイけず、ただ快感が増しているため、よだれをたらし、うつろに惚けた顔で奉仕を続ける。
「ほら、指と指の間もしっかり舐めろ」
「ふ・・・ふぁいぃ・・・」
全身を震わせて応える。
もう全身が性感帯になり、何かが触れるだけでツラいだろうに言われたとおり、舌で指の間のくぼみをほじってくる。
「んゥ・・・っ!・・ふぁ・・・っ・・・んんんっ!」
つらすぎる奉仕。
だが、千歳は確実に堕ちていく。
「・・・いい女だ。
この髪も、眼も、舌も最高だ」
褒められることによって千歳の中の幸福感が増す。
それに急かされるかのように残った俺の左足を舐めていく。
頭を撫でるとそれだけでびくっと身体を振るわせた。
「はああぁぁぁ・・・」
まるで白痴のように惚ける。
だが幼い舌はおずおずと、だがねっとりと確実に快楽を与えてくれる指に伸ばされていった。
「ちゅ、ちゅるっ、あぷっ・・・ちろ、ちゅぱ・・・っ、はぁっ、はぁ・・・っ」
最後の一本、左足の小指を残して千歳の目にかすかに光が戻る。
だが、それは理性の光じゃない。完全に身も心も委ねる相手への同意を求めるための先生を求めるためのもの。
―――上出来だ。
ならばと俺もそれに付き合う。
「いいぞ、舐めろ」
「ふぁ・・・――――っ!」
始めは快感、そして終わりは驚愕になっていた。
イケない。
指への奉仕が終わったハズなのにイケない―――!
困惑しきった目で俺を見る千歳。
いい顔だ。
イジメたいが休み時間ももう残り少なくなっていた。
さて、仕上げるか。
「おねがいひまふぅ・・・っ このままひゃ、このままひゃ・・・っ!狂っひゃう・・・!」
「安心しろ、これで最後だ」
そう言って俺は制服のズボンのジッパーを下ろし、自分のモノを取り出した。
「あ・・・っ」
文字通り夢見た俺のモノを目の前にして顔を赤らめる。
そして反射的に伸ばされ、触れようと下手を俺はつかんだ。
「おいおい、仮にもヒトのモノを断りもなく舐めようとするなんて礼儀がなってないぞ。
ヒトに物を頼むときはなんて言えばいいか大人のちとせなら分かるだろう?」
そう言って俺は千歳の腕を撫で回す。
それだけで―――
「はぁっ!ああああぁぁぁっ!」
苦しそうに喘ぐ。
全身敏感になった千歳はどこを触っただけでも今までに味わったこともない快感を感じてしまう。
荒い息をついて千歳は涙目で俺に哀願する。
「ごしゅじんさまぁっ、お願いしますぅ・・・っ!
ご主人様のお、おちんちんにご奉仕、ご奉仕させてくださいぃっ!」
「ダメだな」
即答する。
「!!」
「クク、冗談だ。
その代わり、下の口で奉仕してもらうぞ」
そういうが早いか俺は千歳を後ろ向きに抱きかかえ、屹立した自分のモノを熱く火照りすぎて愛液がこんこんと溢れる無毛のクレバスに一気に捻じ込むと千歳が痛みを訴える前に全てを開放させることにした。
「―――ほら、許す。イっていいぞ」
「―――!」
二重に待ち焦がれた瞬間。
俺に貫かれ、今までに体験したこともない快感に包まれて千歳は気を失った。
これでちとせは堕とせたか。
「――――――・・・・・・・・・・・・」
「?」
なんだ?今、視線が―――
「・・・ん、ふぅ・・・
どうしましたか?ご主人様」
きょとんとした視線でこちらを見てくる千歳。
コイツじゃ、ない。どちらかというと今のは敵意―――
「ん、いやなんでもない、それよりもちとせ、朱鷺乃に関する資料を見たいんだが」
「―――・・・・・・」
「っ!
誰だっ!?」
自分が見ていることを隠そうともしないのに姿を見せない出歯亀に吠える。
「ごっご主人様―――!?」
千歳があわてふためいて俺に問いかけてくる。
ふん。
「ちとせ、朱鷺乃に関する資料を持ってこい、急げ」
「ひかりさんに関する資料、ですか?
それは・・・」
ちとせの教師としての意識がブレーキをかけるのかなかなか首を縦に振ろうとしない。
「・・・ご褒美とお仕置き、どっちがいい?」
「っ!
ただいま持ってきます!」
慌てて立ち去る千歳。心なしか起き上がったときの口元が緩んでいた気がする。
「・・・・・・」
一人になった部屋で周囲の気配を探る。
既に気配は俺だけになっている。ちっ。
まぁ、誰かに見られたとはいえそいつもまた口封じ―――記憶操作をすればいいだけの話だ。特に問題もないだろう。
まもなく、千歳が全速力で戻ってきた。
「思っていたより早かったな」
「はぁはぁ、全速力でっ、きました・・・っ!」
「他の教師に何か言われなかったのか?」
「言われましたけどもう気にしません」
千歳は何かを振り切ったかのように俺に微笑んだ。
「結構結構、じゃ、今から読み上げてくれ」
「読み上げるって・・・今からですか?」
「あぁ、早くしてくれ」
「あ、は、はい・・・その・・・ごほうび・・・」
あどけない顔に不似合いな艶やかさを浮かべて千歳がつぶやく。
まったく、即物的なのか、それともあれだけでは足りなかったんだか。
俺は少し呆れながら後ろ側から千歳を抱きかかえた。
「ご・・・ごしゅじん様?」
抱きかかえられたことに嬉しそうに声をあげる千歳。
指輪から入ってくる思考もこの上ない幸せを訴えていた。
さっき処女を奪ったときにも感じたがこう、すぽっと腕の中におさまる感覚は心地いい。
ということ今回はさっきイケなかった分も含めて可愛がることにする。
素早くズボンから自分のモノを取り出すと千歳のヒザ下に両手を通し、赤ん坊におしっこをさせるように持ち上げた。
「あっご主人さまぁっ。
はずかしいです・・・っ!!」
言葉の端々に歓喜を交えて千歳が鳴く。
「誰も見ていないのに恥ずかしいのか?」
「だっだってこのかっこうはあぁぁ・・・っ」
「子どもっぽい、か。
じゃあ、大人にしかできないことをしてやるよ」
そういうが早いか俺は千歳の淫裂に自分の肉棒をあてがい、充分に濡れているのを確認するとそのまま中に挿しこむ!
「んあぁっ、はあああぁぁぁっっ!」
俺のモノが大きすぎるのかそれとも千歳が小さすぎるのかそれとも両方なのか千歳の肉唇は入ってきた肉棒を正直キツいくらいに締めあげてきた。
その上、中にひだのようなものが沢山ある場所があり、そこを擦ってみると―――
「ふあぁぁぁぁあああっ・・・っ!!」
千歳がひときわ大きく喘ぐ、どうやら千歳にとってもここは刺激の強い場所らしい。
(あぁ、確か名器ってヤツにこんなのあったよな・・・)
カズノコ何とかだったっけ?などと考えながら、俺は千歳に入れたまま千歳の膣をかき回しだす。
「ふぁんっ、んぁん、はあぁっ!」
入り口―――膣口は強力に俺を締め上げ、千歳を抱えた腕を少し前後するだけで十分、快楽が供給される。
「ふぅっ、はあぁ・・・っ、んんんっ、はぁっ、あうぅっ・・・っ!」
十分に感じているのか、それとももどかしいのか千歳も吊られたまま、尻を前後に振ろうとする。
そこに本来の目的のために千歳に話しかける。
「ほら、どうした、さっさと読んでくれ」
「はっはいぃ・・・・・・」
半ば呂律が回らなくなりそうになりながら、千歳の目は懸命に資料に書かれている文字を懸命に追い出した。
「とっときのひか・・・りっさん・・・っはっ!
いっ一・・・年・・・・・・のっ、たま・・・しっ、ぎさん、とそのっおとうさっんっっとの・・・っ
さんにんっくらし・・・でっ・・・!んあぁ・・・っ!」
「3人暮らし、か。
思ったよりも少ないな、両親は?」
「じゅう・・・よっねんまえにぃっ・・・なくなってるそうでっ・・・すっ・・・
あっ、そこっ!だめ!ダメです・・・ッ」
「14年前、か・・・・・・」
突然、現れた禁忌語に忌々しさを感じ、思わず千歳を抱える腕の力を抜く。
「ひゃっ!」
思わず千歳が悲鳴をあげるが、そんなのはお構いなしにそのままちとせの膣奥を強く突く!
「ふあぁっ!」
悲鳴にも近い声をあげるちとせ、だが―――
「ひぅぅ・・・」
いまだ何が起きたかわからないちとせのヒザを再び持ち上げ―――放す!
「くふぅっ!」
まるで子宮口をこじ開けるかのような衝撃を受け、再びちとせが悲鳴をあげる。
そして再び―――
「ひああぁぁぁっ!くふぅぁあああっ!ひううぅぅぅふぅっ!」
じゅぽっ!じゅぽっ!じゅぽっ!じゅぽっ!じゅぽっ!
何度も持ち上げては放し、持ち上げて放し、ちとせを突き上げる。
「らめっ!らめれすっ!こわっ!こわれちゃいますぅっ!」
ワケがわからないといった風に千歳が困惑の声を上げる。
・・・別にお前が知る必要はない。
そんな想いに駆られながらも、快感だけはしっかりとボルテージを上げ、肉桂に熱いものが込みあがってくる。
「中に出すぞっ!オマエも―――イけっ」
最後にもう一度、抜けるくらいにまで持ち上げ、落とす!
「!くふっ!ふああぁぁぁぁぁぁぁぁあああああっっっっ!!!」
びゅるっびゅるびゅるっびゅるびゅるびゅるびゅるっ!
「はああああぁぁぁぁぁぁっ!」
狭く閉じられたちとせの子宮口にありったけの精液を浴びせかける!
ちとせの膣は貪欲に精子を搾り出そうとこれでもかというくらいに締め上げてくる。
びゅくびゅくびゅくびゅく・・・っ
いまだ出ているというのにちとせの膣は全て受け入れることができずにわずかな隙間から少しずつ垂れ流していた。
ようやく出し尽くし、俺はモノを抜くとごぽっとちとせの膣から白い液体がたれ落ちた。
・・・ちとせの幼い、というか毛も生えていない女性器からこんなものが出ているとなんだかエロさ以上のいかがわしさを感じるな・・・
とりあえず、簡単に後始末をし、再び気を失ったちとせを腕ですっぽり包むと俺は思案を始めた。
「・・・・・・・・・」
それにしても朱鷺乃が三人暮らしだったとはな。
大豪邸に百人を超えるメイドがいたりさえない執事を拾ったりしたってのはデマだったのか。
「なるほど、な」
もう少し手強いと思っていたがこれなら近いうちに仕掛けてみるか。
それにしても―――
俺は考える。
くいなが今日休んだのは何かに巻き込まれたんじゃないだろうな。
イヤな予感がする。
もし、俺の考えが正しいなら少し早めに行動を起こす必要がある、か―――?
< つづく >