エロいと楽しい 第八話

第八話

ユミ

 アキと婚約した翌朝、いつものラブホのエレベーターで、もう一人のフィアンセの肢体を改めて惚れ惚れと見つめる。

「なに?ジロジロ見て」
「ユミって本当にスタイルいいよね。むっちゃ細くて綺麗」
「おだてても何も出ないよ?」
「本気だって。いつも惚れ惚れしちゃう」
「だから、おだてても何も出ないよ?」
「体重いくつくらいあるの?」
「44~」
「えええっっっ」

 その身長で45切るのは反則というか、むしろ不健康ではないか。

「女の子に体重聞くのもどうかと思うけど」
「フィアンセにくらい教えておいてよ」
「聞いて何するのよ」

 何するって訳でも。スペックとか知っておきたいじゃん。スリーサイズとか。

「とりあえず、秘密」
「何それ」

 部屋に入ったら、体重の使い方を思いついた。

「ひょいっとな」
「ちょっと!」
「お姫様は、お姫様らしく黙って抱っこされてなさい」
「私は主張するお姫様だもん。黙ったりなんかしないもん」

 いくら軽くても、お姫様抱っこは楽ではない。お姫様はバッグ持ったままだし。ので、すぐにベッドに降ろすと、キスをする。

 そして、そのスレンダーなお御足に手を伸ばさせていただ…

「じゃ、シャワー先に入ってきてね~」

 ユミは出鼻を挫くのはうまい。

 俺に続けてシャワーをすませてベッドに滑りこんできたユミを抱き寄せる。

「ねぇ、ユミ、愛してるからね」
「そうじゃないと困るな」

 愛してる、と返してはくれないのか。

「あのさ、」
「何?」

 もう一人結婚してもいい?と面に向かって聞く勇気はないな、やっぱり。

「またたきしないでくれる?」

「あのさ、もう一人奥さんもらっていい?」
「ダメ」
「なんで?」
「質問の意味が分からない。ダメに決まってるでしょ」

 催眠状態でこういう返しははじめてだ。…もうちょっと段階を踏んで、遠回しに聞いてみる。

「ユミは結婚相手になにを求めているの?」
「とにかく、いっぱい愛されること。たくさんの愛で包んでくれないとダメ」
「『たくさん』ってどれくらい?」
「無限?」

 いや、「無限?」と言われても。

「『無限』ってのは量が潤沢で、測る必要もないくらい、ってことかな?」
「だいたいそんなとこでいいと思う」
「じゃあ、それくらい愛されていさえすれば、他にも奥さんいてもいいよね?」
「私をたくさん愛してたら、他の奥さんなんていらないから、そもそもそんな話は出ない」

 いや、それは理屈だけどさ。

「ユミはプロポーズされる前に俺に愛されてると判断してた?」
「してた」
「どうやって?」
「私のこといつも気にしてチラチラ見てるし、私だけ他の子とエッチのときの扱い違うし」
「どういう風に?」
「人前で私の服脱がさないし、ホテルでしたいっていうと聞いてくれるし、無理矢理風のプレイしないし、言葉責めでからかわないし、いつも私が綺麗って言ってくれるし、赤ちゃん作る話よくしてたし」
「ホテルでしたいとかは、ユミの希望じゃん」
「ケンは他の子の希望は全然聞いてなかったよ」

 いや、俺がユミに未練があったことは認めるが、その判断基準の半分くらいは思い込みのような気もする。他の子はそもそもあまり希望とかしてなかった気がするし。

「そもそも他の子の扱いはどこで聞いたの?」
「アオイちゃんとユウコちゃんとアカネ先生。と、アオイちゃんから聞いたビーチの話」

 そこらへん筒抜けなのね。女の子ネットワークは恐ろしい。
 しかし、ユミが愛情の判断ポイントにしたようなところを今後疎かにすると、愛情が足りないと言われて怒られるようになるのかな。それはうざい。

「ユミはね、俺がユミにエッチなことをすると、そこに必ず俺の確かな愛情を感じて、それを疑わない」
「うん…」
「ユミが俺にエッチな事をして来たのを俺が受け入れた場合も同じ」
「うん…」
「俺がユミのことで、性的に興奮したり、勃起したり、ユミのことで射精したりしても同じね」
「うん…」
「俺がユミのことを性的に意識しているのに気付くだけでも愛情を感じる」
「うん…」
「ユミはね、俺からの愛情が欲しいと思ったら、どうする?」
「…待つ」
「…自分からは何かしないの?」
「私が愛情欲しがってるのに気付くのは、ケンの役目だもん」

 始めて聞いたぞ。

「俺が気付かなかったら、どうする?」
「怒る」
「な、なんで?」
「愛情表現っていったって、私をエッチに誘ったりするだけの話でしょ。ケンがあえてしないなんて、悪意が無ければありえないし。ケンが私に性的魅力を感じなくなったらそれだけで万死に値するし」
「ば、万死?」
「万死」

 死にたくないので、そこは変わってもらうことにした。

「ユミはね、俺がユミに性的に興奮したり、ユミにエッチなことをしたりするように仕向けたり、自分からエッチに誘ったりするのを恥ずかしいとは思わない」
「うん…」
「むしろ、自分から愛情が欲しいときは自分から誘うし、夫婦円満のためにも、俺がユミをセクシーに感じ続けるように努力しようと思っている」
「うん…」
「ユミと俺の間のようにエッチで必ず固い愛情を感じられるような関係は、他の女の子との間にはないから」
「うん…」
「ユミは、自分が俺から十分な愛情を感じられるなら、俺が他の彼女を作ろうが、何人奥さん作ろうが、全然気にしないし、嫉妬もしない」
「うん…」
「目を開けて」
「うんっ?」

 寝起きのユミの背中を優しく撫ぜる。

「ねえ、ユミの体ってどこもかしこもセクシーだよね」
「ん?」
 細い脚を愛撫する。
「どこ触っても、どんどん興奮しちゃうよ」股間に手を運び「もう全部舐めちゃいたい」
「なに言い出すのよ…」
 耳の裏を指でさすり、ユミの唇をいじる「ユミの体中にアレを擦りつけちゃいたいな」
「ばっ、馬鹿!」

 ユミの顔が真っ赤だが、もの凄く嬉しそうだ。これなら今後の扱いは楽だろう。

「ねぇ、ユミは俺にどんなエッチなことして欲しい?」
「…」
「言ってよ、お願い」
「あの…口で…」
「どこを?ここ?」ユミの胸を手で包む。
「もっと…下…」
「了~解」

 すぐにシーツの中に潜りこみ、ユミのヴァギナに口づけをする。

「ユミ、愛してるよ」
「ばっ、馬鹿」

 いうわけで、午前中ずっとユミの希望を聞きながらいちゃいちゃとエッチしてから、アキとの結婚について切り出したら、あっさりOKがもらえた。

「でも、結婚式は私の方が先ね。私の方が先にフィアンセになったんだから」
「はいはい」
「あと、そのアキさんって確か『こう』な人よね?」
 手の動きで豊満なバストを示す。
「あ、うん」
「私と比較したら許さないから」
「気にすることないよ~ユミのだって…」
「比較しない!」
「天使みたいに綺麗だって言いたかったのに…」
「黙れ!殺す!」
「はいはい。いいから、おっぱい吸わせて」

 確かな愛情込めて吸ってあげるんだからさ、さっさと吸わせろよな。これから喧嘩は全部エッチでごまかすんだから、慣れとけ。

「ユミ、愛してるからね」
「分かってる」

イズミ先生

「よさそうな先生で良かったね」

 妊婦向けの雑誌買ったり、ネットで評判調べたりして、アキのために頑張って良さそうな産院を探したのだ。

「はい。あの先生なら私も安心できそうです」
「じゃあ、決まりでいいね。ちょっと事情を理解してもらいに戻るね」
「あ、やっぱりエッチするんですね。綺麗な人だからケンさん絶対すぐエッチすると思いました」
「…そんなに分かりやすかった?」
「ケンさんいつも分かりやすいですよ。今日も看護婦さんたちのことも超ガン見してましたし」
「そうか…」
「ふふふ…じゃあ、もう行きますね。ケンさんも急いで戻らない、受付時間終わっちゃいますよ」

 まいったな。

「内定式頑張ってね」
「はい。特に頑張るようなことないですけど」
「体に気をつけてね」
「はい」

 内定式に向かうアキを見送った俺は、アキと一緒に行ってきた産院に取って返した。
 院長先生は評判通り優しそうだったし、女性スタッフオンリーなのも、アキは気楽でいいと言ってくれたから、調べたかいがあったというものだ。
 もちろん頑張ったのはアキのためだけじゃない。俺の子を孕む女の子はこれからも増えるから、その子たちの事情を分かってくれる産院が必要だし、どうせならエッチしたいような女性がいる産院がいい。だから、噂通りルックスやスタイルのいい院長さんやスタッフがいて、俺的にも満足しているのだ。

 受付の可愛い女の子(名札を見ると、マイちゃんという名前らしい。この子はハメ要員だな)に院長先生に一人で改めて相談したいことがあると申し出ると、「最後になっちゃいますけど」と言いつつ取り次いでくれた。好都合だ。

 30分ほど待った後、診察室へ案内してくれた看護師さんのリョウコちゃんを、診察室に入る前に軽くいじる。中での会話の内容を理解できなくさせて、追って指示するまで他の人を入れないように命じるくらいでいいだろ。

 そして、院長のイズミ先生と二人きりになったら、さっそくイジる。

「えっと、俺はこれからイズミ先生の頭をどんどんイジって、気持ちとか、行動原理とかをどんどん作り変えていくけど、これはイズミ先生にとってはいいことなのでどれもポジティブに捉えて、協力してください」
「ハイ…」

 いつもは女の子の性格を変えないのが俺の趣味なんだが、イズミ先生については、参謀役になってもらうためにたくさんイジらないといけないので、例外にする。そもそもよく知らない人だから、人格変わっちゃっても俺には分かんないし。

「もし恋人とか、好きな人とかいたら、その気持は失ってください」
「それで、俺を好きになってください。俺はあなたが今まであった中で一番素敵な異性です」
「ハイ…ハイ…」
「あと、性的にね、俺に惹かれて。他の男性は全く魅力を感じません。イズミの性的な欲望は自然とすべて俺に向けてね」
「で、イズミは俺の愛人になって。若い愛人にぞっこんで、テンション上がっちゃってて、俺に甘くてなんでも許して、お金も使ってあげちゃう年上で収入も多い愛人という感じで」
「ハイ…ハイ…」

 最近、女の子に好かれる良さが分かってきたので、俺にメロメロオプションも付けることにした。院長さんは、俺のエロライフのために頑張って働いてもらうことになるんだから、どうせなら好きな人のために働けた方がいいでしょ。

「俺がエロいことをしようとしたら、喜んで、積極的に応じて、自分も楽しもうとして。俺がイズミにエロいことをされたがった場合も同じ。そういうときは、体も興奮させて。特に、俺がイズミのヴァギナに入れようとしたら、スムーズに入るようにしっかりと濡れて」

 ここらへんのいつでもエロ受け入れコースはいつもと同じだ。

「あと、俺はいろんな女の子とエッチしたり、つきあったり、妊娠させたり、結婚したりするけど、嫉妬はしないで」

 ここまではいいとして、次からが本題。コホン。
 今後、妊娠する女の子の体のケアも、新しい女の子の病気の検査も増える。でも、あまり手間が増えると、俺の気楽で明るいエッチライフがどんどん面倒臭いものになってしまう。かといって、手を出す女の子を減らしては本末転倒だ。
 というわけで、管理の手間をアウトソーシングできて、自分の計画立案をサポートできる便利な参謀を作る。

「これまでイズミの頭をイジってきた内容や、今後イズミの頭をイジる内容については、忘れるようにイジらない限り、覚えておいてください。変更した内容については、イズミはどれも心の底から喜んで受け入れます。俺に頭をイジられたことも、これからも俺にいつでもイジらせるようになったことは、イズミにとって今まで生きてきた中で一番嬉しく、大事なことです。イジられた後、前の自分ではなく新しい自分としてイジられた内容のとおりに、存在し、行動することについて、イズミは確かな幸せを感じます」

 具体的なイジり方は結構悩んだんだけど、参謀として自分の能力も知っていて欲しいし、明るいエロ要員でもあって欲しい、イズミ先生の頭を随時修正するのにも前向きであって欲しい、とか考えると、こういうイジり方に落ち着いた。

「じゃあ、目を覚まして」

 目をパチクリさせるイズミ先生に、優しく声をかける。

「スカートめくってパンツ見せて☆」
「あら、いいわよ。えっと…」
「タイトスカートなんだから、立たないと難しいんじゃない?」
「そっ、そうね。ちょっと待ってて」

 スカートをなんとかまくりあげて、ショーツを見せてくれる。

「黒いんだ。エッチでいいね」
「もう…あのね、医院の中だと恥ずかしいんだけど。いつ人来るか分からないし」
「大丈夫、大丈夫。リョウコちゃんに人が来ないように見張ってもらってるし、医院の子はみんな、俺がエッチできるようにすぐイジるから。じゃあ、イズミ先生、もうちょっと頭の中を改造するから、座って、目を合わせてくれる」
「ケン君、先生なんて水臭いわよ。イズミってよんで」

 もちろん、素直に俺の目をじっと見つめてくれる。

「じゃあ、イズミ、またたきしないで」

「俺が、イズミに命令したことは従って。俺が考えてないかもしれない考慮事項を指摘したり、他の案を出すのはありだけど、それでもやれ、と言われたことはやって。俺の望みはイズミにとって一番大切だから、俺の命令で生じる自分や他人の犠牲は厭わないで。俺がイズミや他の人に犠牲を与えたい場合ばかりじゃないので、生じそうな犠牲の量について確認するのはありだけど」
「ハイ…ハイ……」

「じゃあ、起きて。とりあえず、じゃあ、これから医院の女の子を全員俺がエッチできるよう変えてこう。リョウコちゃんからはじめて、順番に呼び出していこう」
「分かったわ。今晩中にできるように、まいていきましょう」

 院長室の扉に立ち入り厳禁の張り紙をしてもらい、まずはリョウコちゃんを入れて、いつものようにイジり、イズミ先生に解説する。

「こういう風に、いつでもエッチできるようにイジるわけ。で、イズミと違ってイジられたことは分かってないから、人に話さないようにしておく」
「他の子もこういう風にイジっているの?」
「だいたいこんな感じ。アキもそうだし、今度連れて来るユミってフィアンセもそう」
「こういう風にイジってる子は何人くらいいるの?」
「今んとこ20人行かないくらい」

 リョウコちゃんが処女でないことを確認した他は、自分以外とのエッチではコンドームを使うこと、イズミ先生の検診を受けて質問に正直に答えて指示に従うこと、イズミ先生が俺と情報を共有していることには思い至らないようにだけ命じて、生殖や性病に関する話は、あとはイズミ先生に丸投げする。

「これからイジる子には医院の名刺を渡すからさ、順次、検診お願いね」
「今までにイジった子も念のため、私が聞き取りをして状況を把握しておいた方がいいわね」
「分かった。会った子から順番にイズミのところに行っておくように言うから。あと、最近アキと一緒に開発してるトモコちゃんって娘がさ、まだ高校生なのよ。だから、ピル出しといてあげて」
「ええ。すぐ来るようにいってあげてね」

 もうできてたら遅いけど。

 「じゃ、リョウコさん起きて、出てっていって下さい。退室するときにスカートめくって俺にショーツ見せてってね~」

 医者が一人しかいない医院でも、スタッフの数は意外と多くて、大変だった。

「お疲れ様!」
「先生1人なのに、スタッフが10人もいるとは思わなかった…」
「うち、助産師も2人いるし、非番の子も呼び出したからね」
「まあ、一仕事負えたところだし、そこのベッドでエッチしようか?」
「待ってました!」
「じゃあ、そこで脱いで~」

 イズミ先生は嬉々として白衣を置き、タンクトップとタイトスカートもいそいそと脱ぎ捨てる。

「ヒューヒュー」と口笛を吹いてあげると、「ちょっと!」と怒られた。

「ナイスバディに、黒の下着がとっても綺麗だな~と思ったんだもん」
「もう!」

 うわはは、顔が真っ赤だ。やっぱりアカネ先生もそうだけど、年増はストリップさせるに限る。

「まあ、まあ、下着は俺に脱がさせてよ」

 ブラを脱がし、その柔らかい胸を揉んでやると、イズミはすぐに息を荒らげはじめた。

「何?もう感じてるの?」
「だってケン君大好きだから、嬉しいの…」
「イズミちゃんは、可愛いねぇ」
「ねぇ…」

 顔を寄せてきたので、キスをしてあげる。俺の舌を求めてすがる、甘えん坊なキスだ。ショーツを脱がすときに確認すると、当然ながら、ヴァギナは濡れ濡れである。

「いつから濡れてる?」
「うん…ケン君にエッチしよって言われたときから…ショーツ見せたときもちょっとジュンッてしたけど…」
「ちゃんとイジったとおりに濡れるように、なってるね、偉い、偉い。あとさ、イズミのヴァギナ、生で入れても大丈夫かな?」
「大丈夫よ。ちゃんとセーフセックスしてるから」
「それ、専門家としての意見?それとも俺に中出しして欲しくて、そう言ってるだけ?」
「意地悪言わないで。専門家として言ってるの」
「なら、遠慮なく」

 イズミをベッドに押し倒すと、すぐに挿入して抽送を始める。

「俺、前戯とかも嫌いじゃないけど、ただハメるだけのエッチも好きなのよ。女性としては不満があるかもだけど、我慢してね」
「いいのよ、そんなこと気にしないで。ケン君にだったらいつでも入れて欲しいもの」
「かわいいねぇ」
「こらっ、大人をからかわない」イズミは脚を俺の腰に巻いてねだる。「ねぇ、もっと激しく」

 コンコン。「失礼しますっ、うううぅぅぅっっ?!?」「えっと、しっつれいしましたー」

「今の子、誰だった?」
「うんっ、見てないけど、声からして多分クミかしら?」
「どの子だっけ?」
「3人目の…」
「あぁ、ガーターベルトしてた事務の子かぁ。あれはエッチだった。あのさ、そろそろなんだけど、中に出していい?」
「ぅん、いいわよ」
「できたらどうする?」
「産んでもいい?」
「いいよ」
「じゃ、産むぅ」
「いい子だ」

 イズミの奥に種付けしながら、女を支配しきるのも意外と悪くないな、と思う。こればっかりだと飽きるだろうけど。…医者以外の手伝いも必要だしね。

クミ

 産院の出口に向かう途中で、見かけた女の子に声をかける。

「あら、ガーターのクミちゃんじゃないですか」

 クミちゃんがビクッとして、脚を止める。

「うっ、ケンさんなんなんですかいきなり。院長とはもういいんですか?」
「うん。終わった終わった。だからさ、エッチしようよ。ここら辺にいいスペース無い?」
「角を曲がったとこの倉庫室は人があまり来ないですけど…」
「じゃあ、そこにしようよ」
「うぅ…仕事まだ残ってるのに…」
「仕事よりエッチ優先。さあさあ」

 カチャッ。

 クミちゃんが鍵を閉めたら、ジッパーを下ろしてペニスを出す。

「先生とヤったばかりでちょっと元気ないから、舐めて勃たせてくれる?」
「萎えてるんなら、なんでわざわざ私に声かけるんですか?」

 文句を言いつつも、仁王立ちの俺の前に跪いて、舐め始めてくれる。いつだって美人が舐めてくれるのは興奮するな。

「クミちゃん美人だし、部屋出るときに見せてもらったガータベルトがセクシーだったし」
「もう…ケンさんって色んな人とエッチしてるんでしょ。美人だとか、セクシーだとかで声かけてたら、切りがないんじゃないですか?」
「それはそうだけど、ほら、クミちゃんエッチしたそうな下着してたから」
「仕事に気合入れるために履いてるんです。仕事邪魔されるためじゃありません」
「それなら、文句いうより、早く仕事に戻れるようにフェラ頑張りなよ」

 その言い方はムカつくとかブツブツ言いながらも、献身的にペニスに奉仕はしてくれる。

「うん、いいよぉ。早く勃った方が早く入れられるからね」

「そろそろいいでしょ?」
「だね。このコンドームかぶせてくれる?」
「はいはい。これでいいですか?」
「うん。じゃあ、壁に手を付けてさ、お尻こっちに向けて」
「こう?」
「そうそう」

 俺はクミちゃんのスカートを捲りあげて、ショーツをズらすと湿ったヴァギナにそのまま挿入する。

「うんっ、下着くらい脱がしましょうよ」
「だって、早く終わらせたいんでしょ?それにガーターベルトが見えてるのもいいんだって」

 クミちゃんの腰を固く掴み、強く突いていく。

「女の子が早めがいいって言っても、男の人が手を抜いたり、デリカシー無いことする理由にはりませんよ」
「はいはい。あのさぁ、もう入ってるんだからさ、もうちょっと素直に楽しもうよ」
「楽しんでなくはないです。別にエッチ嫌いじゃないしぃっ」

 確かに俺の動きに合わせて腰を少し振ってくれてもいるが。

「なら、少し声出してくれると嬉しいな」
「上の階、病室で入院してる人いるし…」
「ケチ」
「もう…一旦抜きますからね…」

 勝手にそんなことされても困る。いきりたっている俺の男自身をどうしてくれるのだ。

「ちょっと待ってくださいね。すぐまたエッチさせてあげますから。」

 クミちゃんは倉庫の壁に背を預けると、テキパキと制服を脱ぐ。

「ガーターはブラとも合わせてるんですから、下半身だけ見てちゃ、勿体無いですよ?」

 確かに。

「それに…ほら、ショーツを脱いでもガーターは残るんですよ?」

 了解したので頷く。

「じゃ、来てください」

 ありがたく襲いかからせてもらう。

「ねぇ、手をこっちに…そう、揉んで…うん」
「ケンさん、いい…凄い…もっと…あん…」

 さっきとはうって変わって、耳元で妖艶にささやかれながらエッチをしてたら、クミちゃんの中に吐き出すまで、あまり長くもたなかった。

「男の人って耳元でささやかれるの弱いですよね」
 
 クミちゃんが服を着直しながらいう。

「あ、うん。そうなのかな」
「そうですよ~興奮してすぐイってくれますもん。じゃ、約束なんで仕事戻りますね~」

 …エッチは悪くなかったが、余韻が悪いぞ。ああいう態度が続くなら少しイジめてあげないといけなくなるなぁ。

< つづく >

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