第九話
「女はなんで『マンコついてません』みたいな顔して歩いてるのか」というタイトルの某ちゃんねるのまとめサイトを今朝読んだのだが、やはり違和感がある。
例えば、金曜の夜、俺がアキの家の最寄り駅のホームでベンチに座りながら前を通る女達を眺めていると、みんな「私、マンコついてます」という顔して歩いているようにしか見えない。ついてるのは分かるが、お前のは別にいらない、という顔の女も多いが、出迎えの仕事がなければ、ぜひそのマンコを貸して欲しいと思わせる女の子もたくさんいる。
「女はなんで『マンコついてません』みたいな顔して歩いてるのか」なんてタイトルのスレを立てる奴は、催眠術を使って女の子とエロいことしまくる体験が不足しているのではないか。
なんぞと哲学的思考を重ねていたら、お客さんが俺の前を通り過ぎようとしていたので、腕を掴んで抱き寄せる。
くちゅ…ぴちゃ…ぅん…くちゅ
アキの家に泊まりに来てくれたサトミを、俺は情熱的なキスで歓迎した。サトミの柔らかいお尻をスカートの上から掴んで楽しむのも忘れない。
「わざわざ東京まで出て来てくれてありがとう。アキも喜ぶよ」
「はいはい。我らがアキちゃんが電撃妊娠に電撃婚約ですからね。お祝いにこない選択肢はないですよ~。しかしね~男嫌いのアキがね~うちらの中で最初に結婚するとはねぇ~少なくとも私が先だと思ったんですけどねぇ~」
「俺にはお祝いの言葉はないの?」
「おおおぉ、ごめんなさい。そうだそうだ。婚約おめでとうございます。ほら、ケンさんは…なんというか…なにも考えずに出して流れにまかせただけっぽいから、つい」
つい、ってなんだよ。ついって。そんなこというと駅から出るエスカレータでもキスしちゃうぞ。
くちゅ…んちゅ…ちゅ…
下りエスカレーターで俺の次に立たせると、身長差が解消していい感じ。今度は服の上から胸を掴んで揉んであげる。サトミの後ろに立っていたOL風の女性がびっくりした顔をするが、ウインクをしてあげる。あんたがもうちょっと若かったら混ぜてあげてもいいんだけどね。
にゅちゅ…ちゅる…くちゅ…
せっかくサトミの暖かい舌を楽しんでいたら、横からバシッ! と叩かれてしまった。
「あんた達、なにやってんのよ。人様の前でサカってるんじゃないよ」
エスカレーターを歩いて降りてきていた、いかにもなオバサンっぽい金縁眼鏡に紫髪のオバサンに叱られてしまった。流石にエスカレーターは、まわりとの距離が近すぎたか。
「あ、すいません」ニタニタした顔で謝罪する。
「すいませんじゃないわよ。まったく最近の若い人は何考えてるんだか」
それ以上絡まずにドスドスとエスカレーター降りていってくれたから、助かった。エスカレーターを歩くのは本当は良くないらしいけどね。俺もいつもしてるけど。
サトミに顔を戻すと、何事も無かったかのように、すました顔をしている。なんかくやしいなぁ。くやしいから、駅前で犯してやりたいくらいだが、さすがに捕まるよなぁ。
アキの家に向かう途中の道で、信号待ちをしていると、サトミがさっきの話を振ってきた。
「ケンさん、さすがにエスカレーターは迷惑でしょ。あんなところでキス求めちゃ駄目ですよ」
「そう思うなら、サトミが断わればよかったじゃん」
「えっ、それは無理ですよ」
「なんで?」
信号が青になったので歩きはじめる。
「なんでって…ケンさんだし」
「そうなん?」
「そうですよ、だって、ぅん…ん…」
島横断歩道の真ん中にある島に行くまでのそのまた半分くらいのところで、サトミの唇を奪う。
「ちゅ…本当に断わらないんだ。へー」
「へー、じゃないですよ、へーじゃ。危ないですよ」
「大丈夫だよ。点滅してるけど、島で待てばいいじゃん」
「島で待つと長いじゃないですか」
「待つ間、何しようか」
「え? 何って? ……キス?」
「うわー、横断歩道でキスしたがるとかないわ。レディーとしてどうよ、それ」
「…理不尽すぎて涙が出てきます…」
ちゅっ。
「もうちょっと後でね」
「うん…ケンさんこんなところで…駄目ですよぉ」
こんなところでというのは、アキの部屋の目の前で、ということだ。今度は、キスだけでは飽きたらず、スカートの中に手を伸ばしてヴァギナをイジってあげている。指も入れてあげようか。
「嫌?」
「嫌じゃないけど、ダメですぅ」
「やっぱダメかぁ」
Gスポットに伸ばしかけた指を抜き、サトミを愛撫から解放する。
「えっ」
「そんな物欲しそうな顔しない。すぐアキと一緒にハメてあげるから安心して。」
ダイニング
玄関口でアキとサトミが騒がしい再会をした後、サトミはトイレに行きたがったので、すぐはじめるから下着脱いで出てくるように、リクエストしておいてあげた。が、
くちゅ。ちゅ。ちゅちゅ。
ぬみぇ。ぬみゃ。ずるっ。
下着になったサトミがダイニングに入ったときには、全裸の俺とアキは既にソファの上で本番真っ最中だった。お互いの舌を貪欲に求め合い、性器を激しく結合する。
「くちゅ…うん……サトミ、ごめんね~。お医者さんからエッチしていいってOKでてから、会うたびにこんな感じで、もう猿みたいで大変なのよ」
「…そういうアキもケンさんの腰を脚でおもいっきり挟んでるじゃん」
「だって~、いっぱいくっついていたいんだもん」
「……わたしゃ、そんなノロケを聞きに東京くんだりまで来たのか」
「えっ、違うの? 婚約したばかりのカップルの家にノロケ以外の何を聞きにきたの?」
アキのまっとうな質問にサトミも一瞬黙ってしまう。
「それは~そうでしたね~~私がアホでした~~~。幸せいっぱいなのは良く分かりました~。婚約おめでとう~」
なんかなげやりになっている。
「ありがとう☆幸せはサトミにもすぐ分けてあげるからね。ほらっケンさん。私のおっぱいに顔うずめてばっかりいないで、サトミもかまう! お客さんなんだから!」
「ん? おっ白のレースか、いいねぇ。可愛く、清純さがあってエロい。言うことなし。似合ってるよ。さっ、脱いで!」
「だめぇ! 私が脱がしたいぃ」
「そう? じゃあ、脱ぐのは後でいいから、こっち来て。キスされるのとハメられるの、どっちが先がいい?」
「えっ、はい。その、キスしてもらいながら、早めに入れてもらえれば☆」
「そうか。そうか」
俺はアキから体を離して立ち上がると、サトミを掴んで引き寄せ…
「じゃ、キスはアキがしてあげて」
と、アキの上に放る。
「ちょっ…えっ…ん…ぅん…」
アキが頭を掴んでキスしてきたことに、サトミは最初は困惑していたようだが、「女の子どうしのキスはエロいよね。むっちゃ興奮する」と声をかけたら、積極的になってくれた。
俺はソファの上に片膝をつくと、サトミのお尻をわし掴みにする。
「サトミの尻は本当に柔らかくて、エロくていいわ~」遠慮なく、力をこめてこねる。「学部のころから、尻をつかまえて、後ろから入れたくて仕方が無かったんだよね」
ブラはアキが手早く外して、胸責めに進んでいたので、ショーツはこちらで降ろさせてもらおう。
ショーツの中に手を進めて、お尻をじかに掴みなおす。そして、手をそのまま降ろし、ショーツも脱がしていく。サトミの脚はアキに比べるとやや太いが、これはこれで、柔らかくてよい。
「はい、膝上げて~、そうそう」
もうアキとのキスに夢中になっていたサトミもペニスは待ち遠しいようで、素直に膝を上げてくれる。
「はい、サトミちゃんやっと裸になって、エッチする準備ができましたね。じゃあ、入れやすいように、膝ついて、腰を持ち上げて。そうそう」
俺もソファに乗ると、サトミの尻を掴み、そのヴァギナに勃起したペニスを擦りつける。
「サトミの女の子の部分、とろっとろに濡れてるね。アキのキスで興奮したの? それとも俺のが待ち遠しくて濡れてるの?」擦りつけを続けながら、聞く。「それとも、両方?」
最後の質問に足して、サトミは尻を振って答えた。
「それは両方ってこと?」
また、フリフリ。
「じゃあ、待ち遠しいんだ?」
フリフリ。
「すぐ入れて欲しい?」
フリフリ。
……。
フリフリ。
ぐにゅり。
「う~ん。サトミの中いいよ~」
入れて欲しいというのだから、奥まで一気に入れて、自分のペースで腰を振る。
「サトミがサークル入ってきたときから、尻見る度に入れたい思ってたからね。こんなに何度も入れられるようになるなんて、思わなかったな。ほんと、俺は幸せ者だよ」
ピストンが早くなるにつれて、サトミはキスは続けられくなったみたいだが、アキはサトミの胸を吸うのに移行していて、特に問題ないみたい。
「そろそろイくから、サトミもイけるなら、イっときな」
そう告げるたのを聞いたアキが、息も耐え耐えなサトミのクリトリスを刺激してくれたみたいで、俺がサトミの一番深くに精を吐き出すのに合わせて、サトミもイき叫んでいた。
サトミにお掃除フェラをさせていたら、アキがクンニを始めてしまい、そのまま2回戦に突入して、夕食を始めるのが遅れてしまった。
もっとも、食事自体が3回戦のようなものである。
「はーい。アーンして」
「次はこっちをアーン…てのは嘘。俺が食う」パクッ。
「先輩、酷い!」
「うーん。アキのラザニヤはうますぎる。サトミも欲しかったら、締めつけて」
キュッ。
「そうそう。うん、良くできました、はい、アーン」
「あ、本当においしい☆」
「ありがとー。じゃあね、スープはね、私が口移ししてあげるね
「あっ、次、俺がそれやろうと思ってた!」
「駄目よ、あなた。私が先なんだから」
俺達は、俺がサトミを背面座位の形で貫いたまま、アキと一緒にサトミに食事を食べさせてあげている。サトミが手を食事に使うのは禁止してある。
「私ばかり食べてて、ケンさんもアキも食べてないじゃないですか」
「じゃあ、俺に口移ししてもらおうか、まずはアキがサトミの口に入れてあげて」
「じゃあ、サトミにポテトサラダね~」
「全部飲み込むなよ~」
ポテトサラダとキスは、特に相性が悪い訳ではないが、特に良いともいえないと思う。
寝室
食事の後にベッドに移り、アキと二人で、サトミを責め続けていたら、サトミは疲れて先に寝入ってしまった。
「楽しかったねぇ」
「楽しかったですよねぇ。サトミって凄く可愛いし、責めれば責める程エッチになりますから」
サトミとは激しくやった分、アキとは正常位でゆっくりとラブラブなエッチをしていた。
「なあ、アキ」
「なんですか?」
「俺はさ、たくさんの素敵な女の子とエッチできる幸せ者だけど、お前が俺と結婚してくれて、俺の子供を産んでくれるのが、一番の幸せだよ」
「まっ」
アキは顔を横にそらすと
「私も…」
「アキも何?」
「あっ、そうだ、ケンさんそろそろ出そうじゃないですか?」
「あ…、まあ…」
「じゃあ、サトミを起こさないと!」
アキが声をかけてサトミを仰向けにしても、すぐには起きなかったので、とりあえず股を開いてそのまま挿入して起こすことにした。
そして、サトミが意識を取り戻し、しばしの混乱の後に事態を認識したころには、俺はもう膣内で射精をすませ、サトミを挟み込むながらアキとイチャイチャとキスをしていた。
「これ何? 見せつけ? 手の込んだのろけ? 訳分かんないんだけど!」
「まあまあ、そんなに騒がないで。キスにまぜてあげるから」
3人でするキスというのは男としては興奮するけど、練習してからじゃないとなかなか上手くできないので、初心者にはお勧めできない。
玄関口
翌朝は、俺とアキには午前中に法律事務所に行く用事があったので、常識的な時間にアキの作ってくれた朝御飯を食べる。時間はそこまでないので、口移しで遊ぶ暇はない。エッチしてる時間もなさそうだし。みんな普通に服着てから食事してるし。
「今働いている支店は田舎でスーパー遠い割に、アパートのすぐ横にコンビニあるから料理する気にならないのよね、本当」
「一人用だと、自炊でもあんまり安くないしね。でも、健康のためには自炊しなきゃだめよ~」
アキって、サトミに対してこんなに偉そうな話し方だったっけ? 婚約したり、妊娠すると上から目線になるものなのだろうか。
「それがね、支店に出入りしているお弁当屋さんが、ほんっと野菜も沢山で色とりどりのお弁当を持ってくるのよ。だからね、それでカバーしているつもり」
アキとサトミも普通にアキの料理の腕の話や、共通の知人についてのガールズトークしてて、エッチに持ち込む気分ではない。とも思ったけど…
「う~ん」
「ケンさん何悩んでるんですか?」
サトミのスカートを後ろからまくって尻を凝視しながら悩んでいるんだから、聞くまでもないと思わないか、我が婚約者よ。
「出る前に、一発出してく時間ないかな。すぐ済ませるし、服脱がなくていいからさ。」
「予約した時間の10分前には着く計算で考えていたんですけど…」
「5分か10分くらいなら遅れたも平気でしょ。今日は土曜だし、サトミも予定は無いよね」
「それは大丈夫ですけど、今朝もするなら早めに言ってくれればこんなに慌てなくてもすんだのに」
「昨日たくさん出したから、機能の回復にも時間が必要なの」
サトミにショーツを脱がせて四つん這いにし、俺もズボンを降ろしてすぐに挿入する。
「サトミさ、早く出したいから、あれ言ってよ」
「あれって、なんですっ? か?」
「ほら、海水浴で、海の中でシたときの台詞。あれ、射精欲が強まるんだよね」
「んっ、孕んで、あげる、ってやつっですか?」
「そうそう」
「ケンさん、うんっ、サトミの、中っ、にっ、奥っ、にっ、ケンさんのせーしの一杯入ったせーえきを、たくさん出して欲しいっ、です」
「それは、なんで?」
「じゅせいっ、して、孕んっ、で、ケンさんの赤ちゃんを妊娠、子供を、妊娠っ、したいからっ」
「そうなんだ、で、今日は赤ちゃんできやすい日かな?」
「うん。できやすい日だから、孕ませてぇ」
おねだりされるのに弱い俺はすぐにサトミの中に吐き出してしまう。短かくても、生殖を目的にしたセックスはいい。
「さあさあ、二人とも立って。今すぐ出て、早足でいけば、予定の電車にのれるし、ちゃんと10分前に着けるから」
…俺、そんなに早かった?
< つづく >