第十話:ユミ、カヤ
女性登場人物ふりかえり
(前回の投稿から間が空いているため、登場人物を再紹介します。覚えている方は読み飛ばして結構です)
ユミ
主人公であるケンの婚約者その1。ケンと同じ大学院の院生。ケンの子を妊娠中。
ケンが二人目に頭をいじった女性で、過去に振られた経験もあるが、妊娠後いろいろあってプロポーズさせられている。手足のほっそりとした美人。胸はほぼない。第2話、第3話、第8話にエッチシーンあり。第6話でケンからプロポーズ。
アキ
ケンの婚約者その2。学部時代のサークルの後輩で、来年4月から社会人。ケンの子を妊娠中。
第1話で、同期の後輩の女の子たちとまとめて頭をいじってエッチした。身体の相性も良かったため、その後、アキの母親や、家庭教師先の女子高生と一緒にたくさんエッチをしている。巨乳にコンプレックスを持っていたが、ケンとの関係のおかげで克服したようだ。
第1話、第2話、第5話、第6話、第9話にエッチシーンあり。第7話でアキからプロポーズ。
法律事務所
アキを連れた俺は目的地の駅でユミと合流し、二人のフィアンセを連れて、ネットで見付けておいた「女性の法律事務所アテナ」という法律事務所に向かっていた。
アテナを選んだポイントは、ホームページに「多様なパートナーシップの形」だとか「法律婚にこだわらない家族のありかた」とかいうタイトルの記事がいくつかあって、俺たちの結婚について、適切なアドバイスが貰えそうだったことにある…とユミとアキには説明している。
アテナを選んだ俺的なポイントは、ユミ達に説明した点もさることながら、弁護士もスタッフも全員女性、依頼者も大半が女性、と書いてあったことと、ホームページで顔出しをしていたパートナーのイサコさんが黒髪ショートな巨乳美人だったことにもある。
事務員の女の子に通された個室で待っていると、凛々しいパンツスーツで決めた弁護士のイサコ先生が現れる。やっぱりいい女だ。
「お待たせしました。私、弁護士のコンドウイサコと申します。アテナでは共同代表を勤めております。よろしくお願いいたします。本日のご相談内容については、先週いらっしゃったケン様から大体お聞きしています。やや特殊な事例ですが、私も法律で守秘義務を負ってますので、気になることは遠慮なくお聞き下さい」
意外なことに、アキもユミも名刺を持ってきていて、立ち上がっての名刺交換会が行われた。礼儀知らずは俺だけか。
「個人のお客様はお名刺お持ちになられない方が多いですよ」
とイサコさんにフォローされたものの、なにもしないのも失礼な気がしたので、俺もユミ達に続いてイサコさんの前に立つと、スーツの胸元から手を入れ、ブラウス越しにふくよかな胸を鷲掴みにする。
「ケンさんそんないきなり…」
もちろん嫌がりはしない。
一歩近寄り、トントンとイサコさんのパンツの上から股を指で叩くと、いそいそベルトを外し、パンツとショーツをずり下げる。
人差し指をヴァギナの奥まで差し入れ、かき回してあげると、イサコさんは俺に体を預けてくる。膣は俺が胸を掴んだときから濡れはじめていたのだろう、すでに快適に挿入できそうな環境に整えられていた。
「イサコさんは、弁護士会の女性の権利?みたいな委員会の副委員長やっている偉い人なんだけど、料金は俺がエッチで払っておくことになっているから、安心していいよ~」
「んっ、誠心誠意、お手伝いさせて頂きますので、よろしくっっう、おにぇがいします」
しばらく喘がせた後に振り返ると、アキの目はキラキラしていたが、ユミの目は呆れかえっていた。
「まず、状況の確認から…ユミ様アキ様のお二人がケン様との間のお子さまを妊娠されていて…お二人は同居せずにケン様が適時、まあ通い婚のような形で…」
「同時に法律婚はできませんので…婚外子になることを避けるためには…籍を抜いた後は事実婚を二組…」
「認知届をケン様に計二部本日お書き頂いて、これはすぐに郵送で…」
「ユミ様とアキ様がそれぞれどちらにお住みになるかにもよりますが…」
「婚姻届と離婚届を二部づつお預かりして、まずユミ様が婚姻届を出した後、結婚式の後、遅くともアキ様の結婚式までにお預かりした離婚届を出し、その翌日にアキ様の…」
一昨日に相談に来たときにだいたい聞いてた話なので、途中から眠くなったが、要は認知は胎児の段階ですませて、手続き上必要なときだけ籍を入れてすぐ外すのを繰り返すということだし、具体的にはイサコ先生のいうとおり紙書いて印鑑押しておけばいいらしい。
二人をはじめ、女の子たちがイサコ先生の話と産婦人科のイズミ先生の話は素直に聞くよう順次いじっておいたので、ユミとアキの聞き分けは良く、打合せはスムーズに進んだ。ユミはアキより先に籍を入れられるところ、アキは二人目なのに一時的にとはいえちゃんと籍を入れられることに満足したらしい。
ユミ
今朝はアキの家で起きたし、夜はイサコ先生と約束があるので、ユミが拗ねないように、法律相談の後はラブホの部屋を取って、ユミとしばらくいちゃいちゃした。
「好き」くちゅ
「大好き」くちゃ
「ユミのね」ちゅ「かわいい乳首ちゃんね」くちゅ「大しゅき」れろっ
ユミは好き好き言われるのが好きなのだが、好き好き言われると黙っちゃう恥ずかしがり屋さんでもある。
俺としてはガラス細工のような細い体をガンガン突いてひいひい言わせるのも好きなのだが、激しいセックスはまだ控えるようにイズミ先生に言われているので、最近は甘々エッチにすることが多い。
「ねえ」ベッドで向かい合いながら、俺のペニスを優しくさすってくれるユミに声をかける。
「何?」
「俺、ユミのこと好きだな」ユミの首筋をなめながら言う。
「ん…」
「ユミは俺のこと好き?」
「…そういう言われ方嫌だな。なんか私の愛情表現が足りないみたいじゃん」
いや、足りてないって言ってるんだけど。
「おれ、今日50回くらい好きって言ってると思うんだけど」
「そういう問題じゃないでしょ」
違うのか?
「なんかムカついてきた!」
ペニスから手を離されたし。
なんか向こう向かれたし。
俺、そんな酷いこと言った?ねえ、みなさんどう思います?
…別に謝る必要ないよね?(確認)
俺が悪くなくてもエッチは一人ではできない。押さえつけて犯しても受け入れるようにイジってはあるが、それではラブラブなエッチにはならない。
一旦ラブラブモードに入った後に鬼畜モードに切り替えるのは簡単ではないのだ。相手が、婚約者で、そのお腹の中に自分の子どもがいるとなればなおさらだ。
「ごめんね」
後ろからユミを抱き締める。
「愛しいユミちゃんに、お口でしてあげるから許して」
「そーいう問題じゃないんだけど…」
「本当?ユミちゃんは絶対ケンに口で愛して欲しがってると思うんだけどな」
左手をユミのヴァギナに伸ばすともちろんビチョビチョであるし、
「んっ」
ヴァギナの回りをなぞってあげるだけで反応する。
「別に、手でしてくれるだけでもいいし」
「でも、クリちゃんも指でなでてあげるより、舌でなめてあげた方が気持ちいいでしょ?」
「んんっ、そんなことないもん」
「お口でしてあげたいから、脚を開いて」
他の女の子と同じく、ユミは俺とのエッチについては、前向きハッピーに向かいあうことしかできない。だから、
「やだ~~」
と口では言っても、シーツの下に潜りこんで、アキの股下をキスしはじめると、ちゃんと脚を開いてくれる。そして…
「あんっっ、いいっっのっ、あんっ、もっと…」
はじめたら、ちゃんとノってくれるのだ。
んんっ、クチュッ、んんんっ、ぷはぁっ
「ねえ、もう許してくれる?」
口でイかせた後、濃厚なキスを経てから聞いてみる。
「もう、許すだの、許さないだの、うるさい。めめしい。男らしくない」
それは酷いと思う。
「黙らないと、口でシてあげないから。黙りなさい」
多分、許すという趣旨なのだろう。フェラして欲しいので、おもいっきり首を縦にふる。
「後、口でシてあげてるとき、ちゃんと愛してるって言わないと許さないからね。原宿のとき、言わなかったの、覚えてるんだからね」
「そうだっけ…」
それ、3回前くらいのエッチだよね。
「少なくとも、『好き』は言ったと思うんだけど」
「口答えしないで、両方ちゃんと言うの!」
勢いに負けて、おもいっきり首を縦にふる。
「よろしい。では、なめてあげるから、感謝するように」
「うん、ありがとう」
「ん…」
「ユミ…気持ちいいよ…愛してる…」
「ん…」
途中で飽きてしまうことが多いユミが俺が出すまでなめてくれて、珍しく口で受け止めてくれたし(すぐ吐き出していたけど)、どうやら機嫌は直してくれたみたいだ。
後はユミが好きな騎乗位でもう一戦して、今日のエッチはおしまい。
イズミ先生の事務所に戻る途中で、分かれたばかりのユミからメールがあった。
「ケンのこと、好き☆…かも?」
なんじゃこりゃ。「ユミのこと大大大好き愛してる」と、ハートとキラキラの絵文字いっぱいつけて、送り返してやる。
「てへっ☆」
どういう返信だそれは。もうすぐ俺と結婚するって自覚がユミには足りていないのではないか。
カヤ
法律事務所に戻ると、イサコ先生は、まだ依頼者と打合せ中だった。どんな依頼者なのか受付にいた事務のカヤちゃんに聞いてみると、「それはケンさんでも教えられませんよ~、法律事務所には守秘義務ってのがあるんですよ~」と、にこやかに笑って流されてしまう。
「え~、美人かどうかだけでも教えてよ~」「綺麗な人だけど、結構年いっていますよ。熟年離婚」
結局しゃべってんじゃないか。
「じゃあ、いいや。そういえば、カヤちゃん処女だったよね?」
「えっ、はいっ、そうですけど」
各スタッフの性体験は、こないだ、事務所の人達をイジったときに確認してある。非処女の子はイズミ先生の検査が終わってからじゃないと中に出せないから、処女のカヤちゃんから手を出すのは当然なのだが、意外にキョドっている。
そして、ややぽちゃだけど、お目めがくりっとしてかわいいカヤちゃんはキョドると可愛い。
「じゃあ、会議室一つ貸して。そこで貰うから」「えっ、何を」
「処女。カヤちゃんの」「えっ、今?」
「今すぐ」
カヤちゃんの顔がカーっ、と赤く染まる。照れてる、照れてる。そして、喜んでもいることを俺は知っている。カヤちゃんだけじゃなくて、事務所の女の子達はみんな俺にちょっと憧れているからね。
会議室の椅子はどれも肘掛け付きのゆったりしたもので、俺は適当に一つ選んで180度回転させると座る。「膝に座ってくれる?」と手招きすると、「はいっ」と座ってくれる。
最初、キスから始めると、舌を入れてきたので、びっくりした。といっても、先っちょをチロチロしあうだけだけど。
「経験ないわりには、積極的だね」
「えっ、キスはその…経験あるので…だ、だめですか?」
「だめじゃないよ。もうちょっとしようか」
「はいっ」
俺に憧れている処女の子が、頑張ってエッチなキスをしてくれてるだけでも嬉しいけど、どこまで経験があるのか、もうちょっと探ってからかってみたくもある。
カヤちゃんの背中から下に向かってからなでていき、スカートの下に手を差し入れて、お尻をなでてあげる。キスを中断して、質問する。
「これは、されたことある?」
「あります…」
顔が真っ赤でかわいい。
「じゃあ、これは?」
パンツの下に入れて、お尻を掴んであげる。
「ないです…」
恥ずかしがりながらも、嬉しそうだ。
「これは?」パンツからは手を出し、スカートの中で手を前に回し、恥部に迫ろうとすと、
「ダメッ!!!」
「えっ、ごめん!」
「って言って断わったので、そっちは経験無いです」
カヤちゃんはエヘヘ、と笑う。
「びっくりしたなぁ。カヤちゃんお茶目なんだから、もう」
一瞬、催眠が効いてないかと思って肝を冷やしたぞ。
「でも、こうしたことはあるんですよ」
カヤちゃんがズボンの上から俺の股間をさすってきた。
「ズボンの上からだけ?」
「えへへ…バックル外してもらってもいいですか?」
いそいそと外すと、ズボンのジッパーを下げてくれて、ボクサーパンツの上からさすってくれる。
「経験あるのはここまでです。次のデートでエッチするのかな~どうしようかな~って思ってたんです彼が二股してるのが分かって、先に進む前に分かれちゃいました…あ、あの、見せてもらってもいいですか?その、少し怖いので…」
「どうぞ、どうぞ」
二人できゃいきゃい言いながら、ペニスを露出させる。
「え、これ、大きくないですか?入ります?」
「俺、サイズは普通だよ。コンドームもMだし」
ペニスをつんつくさせられながら聞かれる。
「そうなんですか…凄く…大きく見えます…こんなのが入っちゃうんだ…あの…」
「何?」
カヤちゃんに目を覗きこまれ、ドキドキしてしまう。
「優しくして下さいね」
「もちろん!」
優しく頭を撫でてあげると、
「約束ですよ」と言われ、口も塞がれて、また舌先をチロチロするキス。
しかも、ペニスをぎゅっ、ぎゅっ、と軽く掴んでもんでくれる。
俺としてはもうちょっと強く握られるのが好みだが、贅沢は言うまい。
「絶対ですからね。約束破ったら、イサコ先生にいいつけるし、事務局の皆にもいいふらしますから」
「大丈夫だよ。心配しないで」
「…信頼してますからね。信頼の気持をこうやって表現しちゃうくらい」
何を言い出すのかと思ったら、カヤちゃんは椅子から降りて膝をつくと、「これも初めてですからね」と言いながら、俺のペニスを手に掴み、
パクリ
と亀頭を口に咥えてしまうと、そのまま、舌で亀頭をくるっと一回り、舐めてくれた。さすがに上手いとはいえないが、処女が自分からここまでしてくれるのだ。不満はない。
「うん。ちゃんと優しくするから…もうちょっと奥まで咥えてくれる?うん…いいよ…気持ちいい…」
けなげなカヤちゃんは、頭をなでて褒めてあげよう。
< つづく >