エロいと楽しい 第十四話

 午後3時の研究室はフルメンバーの状態で、なかなか賑やか。俺は朝から論文の書き直しをずっとやっていて、流石に頭が働かなくなってきた。さっきもエクセルのセルにRの文法で式を書き込んでいていたし、今なら因果関係と相関関係の違いを聞かれても間違える自信がある。

 これは休憩をとったほうが賢い。

「アオイ~」
「何?」

 向かいの机で何か英語の論文を読んでいるアオイに声をかける。

「エッチしようぜ!」
「ん…フェラじゃだめかな? なんなら飲んであげてもいいよ」
「だめ~。俺は久しぶりにアオイのエロボディを満喫したいの」
「仕方ないなぁ」

 そう明言すると、アオイはもう逆らわない。

「嫌いじゃないでしょ?」
「嫌ならやらないよ」

 そう言いながら、アオイは席を立つと机の周りを回ってくる。
 俺が椅子を回して研究室の中心に体を向けると、白衣のアオイはその前に立つ。

「そうそう。そこで下着になって」

 アオイが白衣を脱ぎ捨て、その上に薄手のカーディガン、そしてブラウスを捨てて上半身を黒のブラだけにすると、研究室から「おぉ…」「すごい…」という溜息がでる。

「ケン君とアオイ君のセックスなんて何度も見ているだろ。手を休めるんじゃない」

 教授の激が飛び、皆あわてて視線をパソコンに戻すがやっぱり気になる奴が多いようで、ちらちら見てくる。あれは、シンゴはズボンからナニを出そうとしているな。実は俺とアオイのセックスを見るだけの研究室の男どもが気の毒だと感じたので、先日、こっそりとやる限りオナニーしてもいいことにしたのだ。

 アオイは周りの雑音は気にしない。ズボンを脱ぐと、黒のショーツをあらわにする。理想的な女性の美に胸とお尻を一回り半だけ足して、腰を一回りくびれさせたエロボディが姿を表す。

「アオイの体はやっぱりエロくて最高だよ」
「どーも、ありがとー」棒読み。「で、私が上でいい?」
「アオイが上でいいけど、まずは俺の舐めて立たせてよ」
「結局フェラすんじゃん」
「フェラもエッチもするの。ケチケチしない」

 俺もズボンとパンツを脱ぎ捨てて下半身を晒すと、半勃ちのペニスを指で指し、アオイに口淫を促す。

「フェラはそこまで好きじゃないんだけどな…」
「タカシのはいつも喜んでくわえてるじゃない」
「タカシのは別腹。私が舐めるので感じてくれるのが凄くかわいい。んっ…」

 タカシと比べさせようとすると、いつもこちらがノロケに打ちのめされる流れになるのだけど、その流れのままでもくわえてくれるから文句はいうまい。

「もういい?」
 俺のモノをきっちり立たせ終わると、アオイはこちらに顔を向けて確認してくる。上目づかいなんてカワイイことはしてくれないけど、「いいよ。じゃ、入れて」
「望むところですよ」
 その分、エロ素直クールなので問題ない。

 アオイはショーツを脱ぎすてると、意外と毛深いアソコ(俺はこれも結構エロいと思う)を晒し、「よいしょ、っと」と俺の椅子にのってくる。

 こんなこともあろうかと、俺は学内で廃棄予定だった会議室用の大きな椅子をかっぱらって使っているので、アオイとはピッタリ密着するけど狭すぎはしない。

 教授の方をちらりと見ると、やっぱりアオイのアソコをガン見していた。奥さんや娘さんを犯したときはさすがにこっちを観察してなかったけど、指導対象の女学生のマンコは観賞するのか。このセクハラエロオヤジめ。

 アオイは俺のペニスを掴むと、「今日はゆっくり動かすから。ケンからは動かないで」といいながら、熱く濡れた自分の中にゆっくりと導いていく。

「いいよ、俺はアオイのエロバストを楽しませてもらうから」といって、まずはブラの上からデカ美乳の形の美しさを堪能する。ちなみに、アオイの胸は大きいけど、俺的には巨乳ではないと思っている。巨乳は、アキとか、アカネ先生とかのサイズのことで、アオイでは少し足りない。(キミコさんはすでに巨乳を超えた何かだ)

 アオイのゆっくりとした、だけど着実な腰使いの刺激を感じながら、ブラのフロントフックを外していく。そういえば、アオイがタカシと付き合い始めたころから、フロントフックのブラの使用率が上がっている気がする。タカシの趣味かな。

「乳首、もう勃ってんじゃん」
「私が勃ちやすいのはいつものことでしょ…んっ、いきなりつままないで、もうちょっと周りから触っていってよ」
「はいはい。こんな感じでいい?
「うん、その方が気持ちいいっ」
「そういえば、なんでゆっくりな挿入にこだわってるの? 楽だし、気持ちいいからいいけど」
「だって、胎児に影響でたら困るし」

 俺はアオイの膣の感覚と胸の愛撫に集中していて、一瞬スルーしかけたが、研究室に走ったどよめきのおかげで、重大発言だということに気づく。

「あ、妊娠したの? どっちの子?」
「イズミ先生に相談したけど、時期的にまず間違いなくケンの子っぽい。私はまだタカシの子の可能性あきらめてないけど」
「俺の子か~でかしたぞ、アオイ」
「タカシにも同じこと言われたけど、ケンに言われても驚くほど嬉しくないね」
「まあ、そこは素直に喜んでおきなよ。で、俺の子でもいいんだ、タカシは」
「私から言うまで、気にもしてなかったみたい。んっ、私と家族を作っていけるなら、そんなことはどうでもいいんだって。そんとき、私の男を選ぶ目は確かだと思ったねっっ」

 こんな会話をしてても、腰の動きは安定しているのだから、女の子のマルチタスク能力は凄い。
 そして、満面の笑みでデキ婚彼氏のことをノロケくさるアオイだが、その腹に宿しているのは俺のガキで、俺の子をデキ婚夫との子として育てていくのだ。

「このおっぱいから母乳出るようになったら、飲ませてね」

 思いっきり掴んで、あらかじめおねだりしておく。

「おっぱいっわっ、赤ちゃんのっためにぃ、あるんだよ?」
「アオイのおっぱいは、俺のエロい楽しみのためにも、あるんだよっ」

 アオイの告白に興奮したせいか、射精欲がくるのが早かったが、そのまま吐き出して、アオイとのエッチは止めにする。

「あ~、アオイくん。出産予定なら、まずは私に報告して相談してくれ。うちみたいに微生物を扱う研究室だとね、妊娠中の女性研究者についてはガイドラインがあってね、いろいろ決めないといけないことがあるからね。服着たら面談室に来てくれ」

 教授に「分かりました」と答えながら、アオイはショーツを履いてゆく。

「アオイちゃ~ん! 本当に? 本当にタカシ君と結婚するの?」

 やたら高いテンションでアオイに駆け寄って行くのはユウコ。うちの研究室では、アオイの他には女性はこいつしかいない。
 見た目は中の中。顔面偏差値をあえて算出すると、52といったところか。

「うん。日取りは決めてないけど、なるべく早くにする」「呼んでねっ、絶対呼んでねっ!」「そりゃ、もちろんユウコは呼ぶよ」「やった~!」

 ユウコがぴょんぴょん跳ねても胸は揺れないが、おさげは揺れる。そう、ユウコの髪型は腰近くまで伸ばしたおさげ一択。萌えポイントと感じるかどうかは、人によるところだろう。俺的には、悪くはないけど、特に特徴の無い顔と体を埋め合わせるには萌え力が足りなくて、まだ5、6回くらいしか抱いてない。

 第一生物学棟にはアオイにユミにアカネ先生といった、もっと抱きがいのある女性がいるので、他の子はどうしても後回しになるのだ。でも、そのうち二人をもう孕ませちゃったからな。

「ユウコ、アオイは教授と用があるんだから、あんま邪魔すんなよ」
「やだ、ケン君いきなり髪掴まないでよ」

 俺がおさげを掴むと、ユウコは“ぷりぷり”と効果音が付きそうな声で文句を言う。

「俺さ、アオイを妊娠させたんだと思ったら、子作り欲が強まっちゃってさ。ユウコ、久しぶりに子作りしようぜ」
「アオイちゃんとエッチしたばかりでしょ? ちょっと失礼と思わない?」

 どっちに失礼という意味だろうか? まあ、どちらでもいい。

「いいじゃん。いいじゃん。生ハメしようよ。嫌いじゃないでしょ」
「そりゃ、嫌いじゃないけどさ…」

 むしろ、したいはずだ。そうイジってあるから。

「これから研修室での射精は全部ユウコの中でするようにするからさ。ね?」
「いや、それ何の取引材料にもならないし、そもそも普通の男は研究室で射精しないからね?」
「分かった。分かった。とりあえず、ペニス立てたいから、舐めてよ」

 と言ってユウコの方に椅子を向けると、脚を広げる。

 ユウコは、「自分のくらい自分で勃たせなさいよ」とか、「他の子とのエッチの跡をお掃除させるのはどうかと思うよ」とかいいつつ膝をつき、俺のふにゃけたペニスを手にとると、軽くマッサージを始める。

「ユウコのフェラは、丁寧だから好きだよ」
「褒めても何も出ないからね」

 ユウコのフェラは、いつも根本から亀頭までゆっくりしつこく丁寧に舐め上げていくもの。亀頭に達するまで15分くらいかかったりする。その間、ユウコは話しかけこないし、こっちの顔を見て様子を確認したりもしない。ペニスだけを見ながら、ゆっくり、しつこく、丁寧。

 そんな単調にシーンが長く続くと、さすがに皆も飽きてきて、研究室のど真ん中でエッチしてても、注目は集らず、みんな作業に戻ったりしてる。

 例外は、ユウコのことが好きなイツキくらいだ。イツキは明らかに机の下で自分のモノを掴みながら、ユウコが俺に奉仕しているのをガン見している。
 イツキに前聞いたことがあるのだが、そもそもユウコのことが気になっていたところで俺とのエッチを見て惚れ込んでしまったらしい。この濃厚なフェラをされる想像だけで三杯はいけるらしい。

 ユウコの下が亀頭の付け根に伸びて来るのを感じると、俺は、一ついたずらを思いつく。

「ねっ、髪でもしごいてよ」

 ユウコに頼んでみると、意外に逡巡もなくおさげに手を伸ばすと、くるくるっと巻いてくれる。そして、
 ぱくりっ、と亀頭をくわえて、もれのないように舌でぐるりと刺激しはじめる。そして、おさげのゴツゴツで、竿をゴシゴシしごきあげてくる。

 ユウコのテクと髪コキのフェチさがあいまって、最高だ。アオイに出してなかったら、とっくに爆発している。

 イツキに目をやると、右手でサムズアップしてくれた。左手は机の下。楽しんでもらえているようで、なにより。

「あー、ユウコそれ、いい。気持ちいいよ」

 頭をなでてほめてあげると、手の動きをおさえて、口の方は

 ジュル、ジュルルル…

 と、あえて音を響かせる作戦にでてきた。
 こいつは、サービス精神は旺盛なので、かわいい奥さんにはなれると思うんだよ。顔さえ趣味に合えば。

「ユウコ、ありがと。フェラはもういいよ。ぶち込むから、ソファの上にうつぶせになって、お尻は手すりにのせて」
「我慢できなくなっちゃった?」
「うん。我慢できないから、早くヴァギナ出して」

 ユウコは、すでにグチョクチョに濡れたショーツを脱ぎすてると、指示通りにソファの上で臀部を晒す。
 俺はユウコの尻を掴むと、ペニスをぶち込み激しく打ちつける。

「あん、ぁ、ぁん、ん、ぁぁあ!」

 挿入すると、ユウコはなぜか急にマグロになってしまい、良く分からない喘ぎ声を出すしかできなくなってしまう。
 だから、テクニックどうこうを期待するのは無理なので、
「ファラだけで、こんなに濡れるなんて、口に負けないくらい、エロいヴァギナだな」
「あ、ぁぁ、ぃぃぁぁ、あん、あぁん」

 パンッ、パンッ、パンッ

「ユウコ、もう出すよ!」
「うぁん、あ、ぁんんん!」

 挿入自体の感触を楽しみ、あっさり中出してしまうのがいいだろう。

 出し終わったら、ペンペンッっとお尻を叩いてあげて、
「孕ませたいのは本気だから、これからはもっとエッチしようね。今日ので孕んでくれてもいいよ」
「ううん? ぁあん…」

 まだ正気に戻ってないユウコに種付け宣言しておいてあげる。子供出来ても責任取らなきゃいけないわけじゃない、と決まったら、だいぶ気が大きくなった。今後は更に種付け活動を活性化していきたい。

< つづく >

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