- 後編 - ─ 5 ─ ぽたり、と美宇の男性のシンボルのような形に肥大化したクリトリスに、暖かい雫が滴る。それすらも興奮に固くなったそれには刺激となり、まるで独立した生物のようにびくん、と震えた。 「あ・・・あけみ・
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ひらひらと雪が舞う。
どこか泣き笑いにも似た自虐的な表情で、美宇は一人呟いた。
「終わりにしよう。それで……それで、楽になれる……」
其は魔なるモノ 中編
- 中編 - ─ 3 ─ 美宇は自室のベッドの上で目を覚ました。今まで自分がどういう状況に置かれていたのかがすぐに思い出せず、暫くベッドに横たわったままで茫とした。なんとなく天井を見詰めながら、全身の力を抜く。足の感触
もっと読む其は魔なるモノ 前編
- 前編 - ─ 序 ─ ひらひらと雪が舞う。 ここは鈴沖美宇が住む街から、電車で一時間ほど離れた場所にある海岸だ。 足元には腰までの高さの柵があり、その先には海へと続く断崖絶壁。 頬を切るような冷たい風が、美宇
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