裕気は授業中に眠りこけていた罰として、一人で生物室の清掃を命じられていた。
「そんなんじゃいつまで経っても終わんないぞ」
「ひぃやぁっ!?」
 突然響いてきた声に裕気は素っ頓狂な声を上げる。
 振り向いたその先には一人の男子生徒が立っていた。

生物室の解剖

「ううぅ~。何もここじゃなくても良いじゃーん」  吉野裕気(よしのゆうき)は生物室で一人文句をたれる。裕気は授業中に眠りこけていた罰として、一人で生物室の清掃を命じられていたのだった。生物室での実験中に寝ていたのだから、

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