レベル 2 (1) 「さてと。昨日の続きをしようかな」 夜、部屋で宿題を済ませた後、詩織は椅子に座ったまま背伸びをして言った。毎週欠かさず見ていたドラマが始まる時間だったが、それよりもゲームの続きがしたかった。 ゲー
もっと読むカテゴリ:真夜中のオンライン
「おーい、麻野。何書いているんだ?」
クラスメイトの安田が話し掛けてくる。
「なんだこれ。地図…か?」
「今作っているゲームの中の街だよ」
「お前ゲームなんて作っているのか。…暇だな」
真夜中のオンライン レベル1
レベル 1 (1) 「キャラクターを選択してください」 詩織の目の前に、キャラクター選択画面が表示される。このゲームでは、人間やホビットといった種族。それに性別や年齢、顔のタイプや髪型を選択する事で、自分の分身であるキ
もっと読む真夜中のオンライン レベル0
レベル 0 (1) 「うーん。これだとバランスが悪いかな」 ノートにシャープペンを走らせながら、僕は呟いていた。書いているのは街の地図。しかし、どこにも存在しない街のものだ。 「おーい、麻野。何書いているんだ?」 ク
もっと読む