もうこの山奥のハイウェイを走り続けて1時間にもなるだろうか?
 車を走らせながら堂島は一人苦笑する。
(もうそろそろの筈だが………)
 そう思い始めて5分程後、頭上に”生物化学研究所”と書かれた白い看板が見えた。