「こんにちは。元気にしてた?」
 昼過ぎの繁華街。“彼女”がその少年に声をかけたのは、まったくの気まぐれであった。
「えっと、こんにちは。……その、失礼ですけど、どちら様でしたっけ?」

浸食 後編

後編 【 6 】  柚実の躰から、最後の下着までも取り払われる。しかしそれらは、今となってはもうジャマなだけのものでしかなかった。垂れ流された愛液で濡れきったショーツはもう意味をなしていなかったし、それ以上にこれから享受

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浸食 中編

中編 【 4 】  午前中最後の授業をうわの空で聞き流しながら、柚実は頬杖をつき、ぼんやりと物思いにふけっていた。 「なんだか、なあ……」  小さく、独り言をもらす。  いつも通りの、おしゃべりなクラスメイト達。いつも通

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浸食 前編

前編 【 プロローグ 】 「こんにちは。元気にしてた?」  昼過ぎの繁華街。“彼女”がその少年に声をかけたのは、まったくの気まぐれであった。 「えっと、こんにちは。……その、失礼ですけど、どちら様でしたっけ?」  とはい

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