俺は、平和だが平凡な世界にちっぽけな存在だが確かに存在している。
 どこまで行っても普通で、最後まで普通なことも知っている。
 ……それでも、それでも、心の奥底で待ち望んでいる。
 乾いた世界を潤す一雫を。

光の満ちた部屋

 強く思い続けた願いはいつか叶う。  毎日が平和だが平凡だと嘆く普通の少年の生活にも当たり前の様に転機が訪れる。  どんなに平凡な少年が主人公でも見飽きるほどお決まりの法則が当てはまってしまう四角い二次元な世界。  その

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