「もう怒った!今日という今日こそは、絶対に許さないんだからねっ!」
 悠麻の怒号が2年1組の教室に響き渡る。
「えー……だって、元はと言えば、悠麻が僕に相談してきたことが原因でしょ?」
 今にも噛みつかれそうな悠麻の剣幕を前にして、浩一は少し困ったような表情でため息を吐いた。