アイロン 「沙紀、だよな?」 「うん、そうだよ。兼一クン」 大きく開いた目を潤ませて沙紀が頷く。 その沙紀は昨日元に戻したはずだ。しかも、その状態だったのはほんの少しの間だけだし。 それに、なんか雰囲気が昨日と違う
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「店長!これでばっちりなのです!」
「うむ、後はこの町に、この店を見つける奴がおるかどうかじゃの」
白髪の老人と、三つ編みの少女が見上げる先。そこには『魅惑の店 ムラタ』という派手な看板が掛かっていた。
お洗濯しましょ! 洗濯糊 後編
洗濯糊 後編 「沙紀、ほら、お茶でも飲んで」 「なんやねん。ゴマ摺ってもサービスせえへんで。次からはきっちり金取るさかいにな」 「わかったわかった。まあ、これでも飲んで落ち着いて」 「しゃあないな。もろうとくわ」 俺か
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洗濯糊 前編 翌日、目が覚めたらもう昼過ぎだった。 昨夜、沙紀はあれから本当に空が明るくなるまで寝させてくれなかった。 しかも、果てていたはずの優紀も途中から復活してきたもんだからたまったもんじゃない。経験値の
もっと読むお洗濯しましょ! 柔軟剤 後編
柔軟剤 後編 「ええっと、お茶お茶っと。それと、あ、これだ!」 沙紀とお姉さんを座らせると、俺は逃げるようにキッチンに向かう。もちろん用意するのは、お茶と分離剤だ。 「そうだな、沙紀のにも入れておくか」 俺は、沙紀の
もっと読むお洗濯しましょ! 柔軟剤 前編
柔軟剤 前編 ジジィの店が消えてしまったことは俺にとって大事件だったが、どうやら、俺が竹下と連れだって学校に来たことはもっと大事件だったようだ。 俺が竹下と腕を組んで歩いているだけで、俺たちの周りにちょっとした人だか
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洗濯機 「こんな店あったっけ?」 その店は、入り口は人ひとりがやっと通れるほどに狭かった。しかし、やたらド派手なネオンの看板には『魅惑の店 ムラタ』と、店の名前と思われるものが、そして、その下には「いけないもの ありま
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