ふと窓の外を見ると、すっかり暗くなっていた。
(やだ……寝てたのかな。誰か起こしてくれてもいいのに)
 そう思って涎が垂れていないか確かめるために口元を手で拭う。
――ねちゃり、と粘っこい感触がした。