きれいな石 第2話-1

第2話 Part. 1

 この石を手に入れてから1週間が経っていた。あの運命の日つまり、易者風のおじいさんに呼び止められた日から丁度1週間になる。
 その間、俺は香織でいろいろ実験を行い、この石の運用方法と言うか、利用方法が自分なりに掴めるようになった。
 俺は趣味と実益を兼ねた実験で腕を磨き着々とある計画の下準備を進めていた。
 香織は普段は俺の恋人として行動させており、普段は二人はまさに恋人同士に見えるように振舞った。ただ、二人きりでは、主人と奴隷の関係であったが。
 二人で会うとしてもホテル代も馬鹿ならないのでもっぱら俺の部屋で関係を続けていたのだが、どうもこのマンションで自由に事を進めるにはあの計画を実行する必要が出てきた。
 俺は、その日会社を定時に退社しまっすぐに自分のマンションに帰ってきた。
 まずは、となりの馬鹿大学生から片付けよう。俺は隣の部屋の玄関をノックした。「はーい」部屋の中から返事が聞こえた。
「すみません。隣の部屋のものなんですが、ちょっと田舎からみかんを送ってきたのでおすそ分けで」
「ああ、はい。今、開けますから」そういって隣の住人が玄関の扉を開けた。
「これ」そう言ってこの石を見せた。隣の大学生はそのままじっと石を見つめたまま動かなくなった。
「ちょっと失礼」そう言って俺は隣の部屋の中に入った。俺は靴を脱ぎ部屋の奥へと入っていった。部屋の中には誰もいなかった。
 一応念のため確認を行う。「この部屋で一人でいましたか?」「はい」
「あなたの名前は確か・・・」「山田です」「そう、山田君。山田君、君は今催眠状態になっています。・・・・
 俺は、30分ほどかけ隣の大学生の山田を深い催眠状態にした。
「山田君、君は僕の事を大変尊敬している。それに頼れる兄貴のような存在と思っている」「はい、そう思っています」
「それに君は僕の言うことは何でも聞く。どんな命令でもだ。例え君が催眠状態になっていようがいまいが、それには関係なく必ずそうなる」「はい。どんな命令でも従います」「よろしい。山田君」
「あと、このキーワードを覚えておこう。君はどんな時でも私が『眠れ』と言うと今の様に深い催眠状態になれる。この状態はものすごく気持ちがいいから君はすぐに今の様に深い催眠状態になれるよ。いいね」
「はい」「山田君、君は普段はその事を完全に忘れていているが、私が『眠れ』と言うと必ずそうなります。でも、私以外の人から『眠れ』と言われてもそれは全く効果がありません。この事は、あなたの心の深い部分に記録されて普段は忘れていますが、私が『眠れ』と言うと必ずそうなります。いいですか」
「はい」そう言って山田君はこっくりとうなずいた。
「今から3つ数を数えます。そうするとあなたは催眠から目覚めます。そして今暗示を与えた通りになります。しかし何を言われたかは全然覚えていません。しかしその通りになります。1つ、2つ、3つ」
「山田君、どうしたの?ぼーっとして」「ああ、すみません。なんかぼーっとしちゃって」
「それじゃ、さっきのみかん。もらおうか」
「ああ、すみません。こんなにもらっても腐らせるだけなんで」
「いいよ。気にしないって。ところで『眠れ』」
 その瞬間、山田君はまた深い催眠状態になった。
「それじゃ、山田君。私は君の部屋に来なかった。私がこの部屋に来た事は記憶から消える。でも今まで言った事は心の奥底で覚えているよ。それじゃ、僕が部屋を出て2,3分すると君は催眠状態から覚める。そしてなんだかとても眠くなったのでベットに入って寝てしまう。朝までぐっすりと休もう。それじゃ山田君。お休み」
 そう言って俺は隣の部屋から出て行った。
 俺はその足で俺の上の階へと向かった。俺の階の上は俺と同じぐらいの年齢のサラリーマンだった。
 俺はそこでも山田君同様に暗示を与えた。
 その隣は、空室だった。
 俺は、そのまま下の階に降りて行き、俺の下の階の住人を支配下に収めるようにした。その住人は一応OLだが、お局様タイプだった。名前は伊藤静江。よく言えばキャリアウーマンだが、正直なところただのおばさんだった。年は俺より一回りは上だった。
 しかし、こういうあばさんは敵に回すと恐ろしい敵になる可能性があるので、一応支配下に収めておこう。結構、小金も貯めてそうだし・・・。まぁ、金欠になったら金をせびれば幾らかは奢ってくれそうだ。
 そんな鬼畜な事を考えながらこの伊藤静江も支配下に入れた。
 これで、俺の部屋の上下、隣を抑えた事になる。
 俺は念のためにその横つまり俺の部屋の斜め下の部屋の住人も手中に収めようと考えた。
 そして部屋の住人の玄関をノックした。
 中からは物音ひとつ聞こえなかった。俺はこの部屋の住民の事を聞くためにまた隣のおばさんの所に戻った。
「すみません。上の階の者ですが」
 初めとは比べ物にならないくらい明るい声で「はーい。ちょっと待ってください。今開けますから」と返事が返ってきた。
「お待ちどうさま」そういいながら伊藤静江は玄関のドアを開けた。
 俺はそのまま部屋に入りドアを閉めた。
「眠れ」そう言うと伊藤静江は深い催眠状態になった。「隣の住人はどんな奴だ?」
「詳しくは判りませんが、多分水商売関係の女性かと、夜はほとんどいませんし、私が出勤する時にたまに見かけたりしますが、その、派手な格好というかいわゆるオミズのおねえさんって感じです」
「ふーん。オミズねぇ」
「まぁ、いい。とにかく夜はいないんじゃ仕方が無いか。よし、俺が玄関を閉めて1分後にお前は催眠から覚める。だが、何をしていたかとか、俺が来ていたことは忘れてしまう。いいな」
「はい。あなたが来ていたことは忘れます」
 そう言って俺は部屋から出て行った。
 これで、俺の部屋の上下、隣、斜めを押さえた事になり、俺の部屋の周りは全て支配下に収めた。
 これで多少の物音などに関しては問題ない。それに俺の部屋の周りの住人には俺の部屋の物音などは気にしないように言ってある。
 つまり俺の部屋はある種治外法権となった。
 俺の住んでいるマンションは7階建ての601つまり6階の角部屋で、となりは602の山田君、701はサラリーマン、702は空室、501はおばさんの伊藤静江、502はオミズとなる。
 502のオミズはまだ支配下に収めていないが当面は大丈夫だろう。夜は外出しているようだしいざとなればこの石で如何様にでもなる。
 最初はマンションの支配を考えたが、マンションにはいろいろな人間が住んでおり、住人の生活パターンもそれぞれで直接施術するのは困難である。しかもどんな人間が住んでいるのかも判らないし色々面倒な点が多い。
 そんな理由でマンションを手中に収めるのはやめにした。
 それよりは会社の職場を手に入れよう。趣味と実益?を兼ねた事が出来そうだ。
 偶然手に入れた香織は本当に役に立っている。いろいろな実験は順調で今では完全に俺の奴隷となった。
 そろそろ次の段階、つまり職場の支配を開始するとしよう。
 職場の支配を考えたのは当然と言えば当然だ。何しろ1日の大半をそこで過ごすし何よりその場所にいるのが不自然ではない。
 いるのが仕事だから当たり前と言えば当たり前の事だが、1日の中で起きている時間の半分以上を過ごすのだからそこを自分の都合のよいようにするのは当然だ。そして若い男いや、男なら必ず夢見るハーレムを作るのにこんなに適した物はない。
 幸い俺の勤めている職場は、そこそこの会社でかわいい子も大勢いる。総務の恵子ちゃん、人事の恵美ちゃん、受け付けの洋子ちゃんそれぞれ社内のアイドルだ。とは言え、彼女たちと俺の間に接点があるわけでもなく中々二人きりになるチャンスもない。そこで俺は自分の部署から徐々に輪を広げていくことにした。
 翌朝、朝礼があった。俺は早速、石を使った。
「あの、すみません。皆さん、ちょっとこれにご注目ください」みんなは石をじっと見ている。その様子を見ながら俺は言葉を続けた。「よーく見てください。きれいでしょう。皆さんはこの石から目が離せない。そして深い催眠状態になります」
 そう言うとみんなは意思の無い表情になりその場に立ちすくしていた。俺は皆に石を見せながらひとりづつ横に行き様子を見た。
 一通り見終えると、俺はまず部長に近づき暗示を与えた。「さぁ、白石部長。よく聞いてください。あなたは深い催眠状態です。あなたは私が何を言ってもおかしいとは思いません。私の言うことは全て正しいです。あと、私が何をやっていても気になりません。さぁ、この朝礼が終わったら緊急部内会議を始めましょう。そして、うちの部全員を会議室に集めましょう」
 俺は秘書の片桐さんに会議室を押さえるように指示した。会議室は空いており今から2時間予約が取れた。
「さぁ、みなさん今から部内会議を行います。103会議室に行きましょう」
 みんなはこくんとうなずくとそれぞれ筆記用具やメモを持ち103会議室に向かった。
 会議室では皆が思い思いの席に着いていた。不思議とこういう会議の場合、席が決まっていないと好きなもの同士や、女性同士が
 固まる傾向にある。今回も案の定、うちの部の女子は、固まって後ろの方に座っている。
 さてこれから催眠深度をより深めて俺の部を支配下に収めることとしよう。
「さぁ、白石部長。今から今年度の予算の収支と今後の展開について皆さんと話し合ってください。時間は2時間です」
「あと、皆さんは私が何をしていても気になりません。認識できません。何をやっているのか全然判らないし気にもしません。いいですね。あと、これは重要ですから必ず心の深いところに覚えておきましょう。普段は忘れていますが、私が、いいですかわたしが、私だけが『眠れ』と言うといつでもどんな時でも今の様に催眠状態になります。この事は普段は忘れていますが、心の深いところにしっかり覚えていて必ずそうなります。今から3つ数を数えます。そうするとあなた達は一旦目をさましますが深い催眠状態のままです。でも、見ることも話すことも考えることもできますが、私が言ったことはかならずそうなります。いまから3つ数を数えます。かならずそうなります。1つ、2つ、3つ。はい」
 皆は、はっと我に帰りざわざわしだした。そこで、白石部長はこういった。
「えー、皆さんに急遽集まっていただいたのは、今年度の予算の収支と今後の展開について皆さんの屈託のないご意見を聞かせてもらいたく全員に集まってもらった。さっそくだが、先日集計された今年度の予算と収支についての説明を行う。えー、っと前田君」
「はい」前田課長が返事をした。「あ、すみません。資料の方がまだ用意できていませんので、申し訳ございませんが白石部長の方から総括をおっしゃっていただいてそれから私が詳しい数字を申し上げます。すみません。白石部長よろしいでしょうか?」
「まぁ、いいだろう。なにしろ急だったから仕方がないな。それでは、私から総括を述べよう」
 そう言って白石部長は会議を進めていった。多少強引だったが、暗示のおかげで皆は会議を始めている。
 俺はおもむろに席を立ち女の子達の隣に座った。俺が席を立って女の子達の隣に座っても誰も俺の方を見ていなかった。そもそも俺の存在なんかしていないように誰も振り向かなかった。女の子達は真剣に会議に参加していた。
 俺は女の子の横に立ってひとりづつキーワードを耳元で囁いた。
「眠れ」
 そう囁くと次々と目を閉じていった。そして一人づつ念入りに暗示を与えていった。
「真知子さん、理沙さん、優子さん、恭子さん、めぐみさん、君たちは深い深い眠りにつきます。私の言うことだけが聞こえます。それ以外の声は聞こえません。さぁ、私の声を聞いているとものすごーく気持ちがいいです。ゆったりとしてリラックスしてきます。気持ちがいい。催眠状態この状態がものすごく気持ちがいいです。さぁ、今から数を10数えていきますが、私が数を数える毎に気持ち良さが増します。それに今よりもっともっと深い催眠状態になります。いいですね。何も考えないで、言われた通りにしましょう。そうするととても気持ちがいい。私の声に従うのが楽しくてしょうがない。とても気持ちがいい。さぁ、今から数を10数えていきます。ひとつ、ふたつ、みっつ、どんどん深いところに落ちていく。でもものすごく気持ちがいい。ゆったりとした気分になる。よっつ、いつつ、むっつ、ななつ、もうかなり深いところまでやってきました。深い深い催眠状態です。やっつ、ここのつ、とう。さぁ、皆さんは完全に深い催眠状態になりました。体の力が抜けてものすごくリラックスしています。今から3つ数を数えると目を開けることが出来ますが、深い催眠状態のままです。見ることもしゃべることも出来ますが、深い催眠状態のまま目を開けることができます。ひとつ、ふたつ、みっつ。さぁ、目を開けて」
 彼女たちはゆっくりと目を開けたが、焦点が定まっておらず無表情のままいすに座っていた。
「真知子先輩、気分はどうですか?」「ええ、ものすごく気持ちいいわよ」
「それじゃ理沙、君は?」「私も気持ちがいいです」
「優子、君は気分はどうだい?」「私も気持ちがいいです」
「恭子、君はどうだい?」「私も気持ちがいいです」
「めぐみは?」「私も気持ちがいいです」
 全員、うっとりとした表情になったが、焦点は定まっていないままいすに座っていた。
 まず手始めに俺の部の女の子を支配下に入れた。
「君たちは私の僕です。私の言うことは全て正しい。それに私の言うことを聞くのがうれしくてしょうがない。私に命令されてその通りにするのが快感だ。ものすごく気持ちがいい。みんな私の事が大好きだ。喜んでどんな命令でも聞いてしまいます。このことは普段は忘れていてもあなた達の心の奥底に残っています。催眠状態でなくても私の言うことは絶対です。必ずそうなります」
 そして一人一人の前に立ち復唱させ、暗示が理解できたかを確認していった。
「まず手始めにこの僕の輪を広げていくか」そうつぶやくと彼女達に命令した。
「総務の恵子ちゃん、人事の恵美ちゃん、受け付けの洋子ちゃんとかを知っているね。その子達も是非仲間に加えたいと思っている。だって、こんなに気持ちのいいことは君達だけで独占するのは悪いことだろ?他の人にも是非味合わせてあげたいと思うよね」
「優子は、そう思うよね?」「はい、そう思います」
 優子は相変わらず焦点の定まらない状況で人形のように座っており、感情のないままそう答えた。
 同様に他の子達にも質問した。
「理沙はどう思う?」「はい、私も同じくそう思います」
「恭子は?」「みんなと同じです」
「めぐみは?」「はい、同じです」
「真知子先輩は?」「私も同じです」
「それじゃ、さっき言った3人を僕に加えようと思うが、この中で3人と仲の良い子がいるかな?」
「はい、私は総務の恵子と、受け付けの洋子と同期でよく昼ご飯とかも一緒に食べています」そうめぐみが答えた。
「そうか、じゃぁめぐみ、今日の昼休み、総務の恵子ちゃんと受け付けの洋子ちゃんをうちの部の会議室に呼び出して。そうだな、12時40分ぐらいに連れて来るんだ。ちゃんと2人だけ連れて来るんだよ。他の人はまた次の機会にするからね。いいね、わかったね」
「はい、私は、総務の恵子と受け付けの洋子を昼休みの12時40分くらいに部の会議室に連れてきます」
「そうだ、ちゃんと連れてくるんだよ」「はい、分かりました」
「それじゃぁ、人事の恵美ちゃんだけど、どうかな?」
「私、時々昼一緒に食べたりしますけど・・・。それ程仲が良いってわけじゃなくて・・・」
 そう恭子がつぶやいた。「うん、恭子。別にものすごく仲が良いって必要じゃなくて昼休みに連れ出して別に不自然じゃなければ構わないよ」
「それじゃ、問題ありません。今日の昼に連れてきますか?」
「いや、今日は総務の恵子ちゃんと受け付けの洋子ちゃんで手一杯だろう。明日にしよう。また明日、恭子に指示するからね」
「はい、分かりました。いつでも言いつけて下さいね」
 そうこうしている間に会議の時間は過ぎ、会議室を明渡さなければいけない時間になった。
 男性社員には、俺の行動は一切気にならないと言う暗示をかけてある。これで俺が部内で何をしてようが一切気にしないようになる。女性社員は俺と一緒に仕事をするように部長の許可をとってある。何の仕事かは言うまでもないが、俺がしたいことが彼女達の仕事だという暗示を与えてあるので、別に不思議でも何でもない。それに俺のことがみんな大好きだから俺の言うことは何でも喜んで聞いてくれる。これも暗示の効果だ。
 俺はそのまま部に戻ると部の入り口から見えにくいパーティションで仕切られた死角に席を移した。
 ここならば何をしても部外にはばれない。普段は部内の打ち合わせで使っているスペースだが、一応扉も付いている。鍵はかけられないが通常ノックなしに部屋にはいる奴はいないのでこれで十分だ。いすと打ち合わせ様の大きな机がある。5,6人で打ち合わせを行うためのものだった。俺は会議終了後に、部長室に入り課長と部長に指示をした。
「今日から僕は仕事のノルマを変更します。仕事内容も今から変更します。僕は将来に向けてのプロジェクトの準備をするのが仕事です。社内では極秘裏に進めなくてはいけないプロジェクトなので部内の人間には普通どおり仕事をやっている事にしてください。後、あなた達は僕の仕事に関しては口外してはいけません。進捗など気になる場合は、そっと僕だけを呼び出して確認しなければなりません。いいですね」
「はい、それじゃぁよろしく頼むよ」部長はそう言うと課長となにやら話し始めた。
 どうやら僕の後釜つまり俺の仕事の穴埋めをする要員を考えようとしている。
 俺が暗示で命令したのが自分達の考えで、当然と考え俺が抜けた分の仕事を他の人間で埋めようとする。
 当然だが、改めて石のすごさを実感した。
 昼休みまでの短い時間はそうしている間にも過ぎ、昼休みになった。
 社員食堂は時間になるといつものように長蛇の列ができ、各自が思い思いのテーブルにつき食事をとっている。かくいう俺も社員食堂をよく利用しており、部の連中と一緒に食事をとっている。
 今日はいつもより早めに食事を終え、自分の部に戻り、めぐみが連れてくる総務の恵子ちゃんと受け付けの洋子ちゃんを会議室で待っていた。
「それでさぁ、めずらしいのよ。ほんときれいな物だから」そう話しながら3人が入ってきた。
 めぐみは、指示どおり恵子と洋子を連れてきた。
「畑先輩。私達に約束の物を見せてください。今朝話していた奴ですよ」
 そういいながらめぐみはニコニコしながら俺に話し掛けてきた。
「めぐみから聞いたんですけど畑さん、珍しい宝石をお持ちだとか聞いて見せていただけると聞いて来たんですけど」
 受け付けの洋子ちゃんが興味しんしんと言った顔で話し掛けてきた。
「あ、そうだったね。でもあまり他の人には話して欲しくないんだけどここだけの話にしてくれる?他の人には内緒だからね」
 俺はちょっともったいぶった様子で話した。「約束する。約束します。ね、恵子」と、受け付けの洋子が恵子ちゃんに念を押した。
「う、うん。約束します」ちょっと気おされる感じで恵子も同意した。
「それじゃ、これなんだけどよーく見て。きらきらしててものすごくきれいでしょう。見ていると吸い込まれてしまいそうだよね。なんだかもうこの石から目が離せなくなっちゃった。瞼が重くなってきた。何だかとても眠い、さぁ、ふかーい所に落ちていくよ。もう何にも考えられなくなってきた。深い深い、催眠状態になってきた」
 俺は石に確認した。「もう3人とも催眠状態になったかな?」
「99.998%の確率で催眠状態になっています」「一番深いのは?」「一番深い被験者はあなたから見て一番左の女性です」「めぐみか」「そうです」
「次は?」「真中の女性、洋子さんです」「その次は恵子ちゃんか」「そうです」
「それじゃ、あまり時間も無いことだし、手っ取り早く支配下に収めるとするか」
 俺は早速女性に暗示を与えることにした。
「さぁ、みなさん、これは重要ですから必ず心の深いところに覚えておきましょう。普段は忘れていますが、私が、いいですかわたしが、私だけが『眠れ』と言うといつでもどんな時でも今の様に催眠状態になります。この事は普段は忘れていますが、心の深いところにしっかり覚えていて必ずそうなります。今から3つ数を数えます。そうするとあなた達は一旦目をさましますが深い催眠状態のままです。でも、見ることも話すことも考えることもできますが、私が言ったことはかならずそうなります。いまから3つ数を数えます。かならずそうなります。1つ、2つ、3つ。はい」
 3人は、はっと我に帰った。「ほんときれい。なんか心が奪われたった感じだわ」そう洋子が言った。「でしょう。私もきれいなんでみんなに見てもらいたくって2人に話したの」めぐみは自慢げにしゃべった。
 俺は3人に向かってキーワードを囁いた。
「眠れ」
 そう囁くと次々と目を閉じていった。そして一人づつ念入りに暗示を与えていった。
「洋子さん、恵子さん、めぐみさん、君たちは深い深い眠りにつきます。私の言うことだけが聞こえます。それ以外の声は聞こえません。さぁ、私の声を聞いているとものすごーく気持ちがいいです。ゆったりとしてリラックスしてきます。気持ちがいい。催眠状態この状態がものすごく気持ちがいいです。さぁ、今から数を10数えていきますが、私が数を数える毎に気持ち良さが増します。それに今よりもっともっと深い催眠状態になります。いいですね。何も考えないで、言われた通りにしましょう。そうするととても気持ちがいい。私の声に従うのが楽しくてしょうがない。とても気持ちがいい。さぁ、今から数を10数えていきます。ひとつ、ふたつ、みっつ、どんどん深いところに落ちていく。でもものすごく気持ちがいい。ゆったりとした気分になる。よっつ、いつつ、むっつ、ななつ、もうかなり深いところまでやってきました。深い深い催眠状態です。やっつ、ここのつ、とう。さぁ、皆さんは完全に深い催眠状態になりました。体の力が抜けてものすごくリラックスしています。今から3つ数を数えると目を開けることが出来ますが、深い催眠状態のままです。見ることもしゃべることも出来ますが、深い催眠状態のまま目を開けることができます。ひとつ、ふたつ、みっつ。さぁ、目を開けて」
 彼女たちはゆっくりと目を開けたが、焦点が定まっておらず無表情のままいすに座っていた。
「洋子さん、気分はどうですか?」「ええ、ものすごく気持ちいいです」
「それじゃ恵子さん、君は?」「私も気持ちがいいです」
「めぐみ、気分はどうだい?」「私も気持ちがいいです」
 全員、うっとりとした表情になったが、焦点は定まっていないままいすに座っていた。
「さぁ、みんなに質問です。今日の定時後に予定のある人は?」
「洋子ちゃん、今日の定時後に予定はある?」
「いえ、特にないです」
「恵子ちゃんは?」
「私も今日は特にありません」
「めぐみは?」
「私は今日英会話のレッスンがあるので・・」
「そうか、習い事か、わかった」
「それじゃぁ洋子さん、恵子さん、あなた達は二人で待ち合わせをしましょう。そして今日、二人で飲みに行きます。お店は創作料理のお店M。地図は後でメールします。そこに6時30分に」メールを受け取って地図を印刷したらメールは削除します。でも私からのメールは必ず見ること。そしてそこに書かれていることには必ず従います。私からのメールの内容を実行するのがうれしくてしょうがない。だって二人とも僕のことが大好きで僕の指示には喜んで従いますよ。僕の指示がうれしくてしょうがない。僕の指示を実行するとものすごく幸せ。この事は心の奥深くに閉まって普段は忘れていますが、かならずそうなります」
 昼休みも残り5分ぐらいになっていたので、僕は3人を元に戻すことにした。「今から3つ数を数えます。そうするとあなた達は目を覚まして元の普段のあなた達に戻ります。ここであった事や今言われたことは忘れてしまいますが、私の指示は必ず実行します。さぁ、それからこの石の事は誰にも内緒ですよ。いいですね。それでは3つ数を数えます。そうするとあなた達はすっきりと目が覚めます。3、2、1、はい」
「どう、きれいだったでしょう。でもみんなには内緒だよ。約束ね」
 俺はそういい3人を部屋の外に送り出した。
「きれいだったわね。あ、もうこんな時間」恵子は腕時計を見て慌てて言った。「それじゃ、部屋に戻らないとまた明日ね」
 そう言って足早に去っていった。「私ものんびりしてられないわ」洋子もそう言ってそれぞれの部署の部屋に戻っていった。
「私もちょっと」そう言うとめぐみは廊下を歩いていった。
「さて、俺はメールで地図を送るか」そう言ってメールを送る準備をし始めた。店の名前、今日の集合時間をパソコンのメールで洋子、恵子の社内メールアドレスに送った。これで定時外の段取りは整った。さて、午後の仕事を始めるか。
「めぐみちゃん、真知子先輩、理沙さん、優子さん、恭子さん、ちょっと打ち合わせ会議室まで来てください」
 俺は5人を会議室に集めた。
「えーっと、今日から始めるプロジェクトについて説明させていただきます。まず最初にこれは極秘プロジェクトなので部外秘ということでお願いします。何か相談事があったら私に必ずご一報ください。えー、それじゃぁ、早速、眠れ」
 そう言うと全員がっくりとうなだれた。
「今からあなた達は私の奴隷です。私はあなた達のご主人様です。さぁ、今からひとりひとり、誓いの言葉を聞いていきます」
 俺はめぐみの前に立ち質問をした。「めぐみさん、あなたは私の何ですか?」「奴隷です。ご主人様のご命令には喜んで従います」
 めぐみは焦点の定まらない目で答えた。
「よろしい、それじゃ、次は理沙さん、あなたは私の何ですか?」「奴隷です。私もご主人様のご命令には喜んで従います」
 理沙もめぐみ同様に焦点の定まらない目で答えた。
 俺は優子に向かって聞いた。
「よろしい、それじゃ、次は優子さん、あなたは私の何ですか?」「奴隷です。私もご主人様のご命令には喜んで従います」
 優子も他の二人と同じように焦点の定まらない目で答えた。
「よろしい、それじゃ、次は「恭子さん、あなたは私の何ですか?」「奴隷です。私もご主人様のご命令には喜んで従います」
 恭子も同じように焦点の定まらない目で答えた。
「よろしい、それじゃ、最後に真知子先輩、あなたは私の何ですか?」真知子は、だまってうつむいたままだった。
 ちょっと真知子は後輩の俺に命令されるのが嫌なようだ。決して俺のことが嫌いだとか言うことではなく、真知子のプライドが邪魔をしている。ちょっとこれは他のメンバーとは違った暗示を与える必要が出てきた。
「真知子先輩、ようく聞いてください。あなたは僕の奴隷です。それはあなたが決して私より能力が劣っているわけでもなんでもなくて僕の事が好きで、大好きだからサポートする意味で奴隷と言う役割につくのです。大好きな後輩の為に真知子先輩が一肌脱ぐわけです。さぁ、あなたは私の奴隷になりたい。ものすごくなりたくなった。さぁ、もう一度聞きます。真知子先輩、あなたは私の何ですか?」しばらくして真知子は答えた。「奴隷です。私もご主人様のご命令には喜んで従います」
 真知子も同様に焦点の定まらない目で答えた。しかし、表情は先ほどの何も答えなかった時の苦渋の表情ではなく、普段どおりの真知子の表情だった。
 これで要約仕事が始められる。
「さぁ、3つ数を数えます。そうするとあなた達は、さっきの質問の答え通りになります。それじゃぁ3つ数を数えます。そうするとさっき言ったように奴隷になりますよ。1つ、2つ、3つ、はい」
「めぐみ、この中で一番下っ端なのは誰だろうかね」「それはこの部署で一番下の私です」
「まぁ、そうなるな。さぁ、それじゃ真知子先輩、あなたが一番上と言うことですよね」
「はい、ご主人様。でも私達はご主人様の奴隷ですので、私が他の奴隷の指揮をするということで問題ないですよね」
「まぁ、そうだな。真知子先輩。お願いします」「はい、ご主人様。でも奴隷に先輩をつけるのはおかしいと思いますので、真知子と呼んでいただいた方がよろしいかと思います」
「そうだね、真知子。さっそくだけど奴隷の手本をみんなに見せてくれるかい?」
「はい、ご主人様。それで何をすればよろしいでしょうか」
「そうだな、奴隷の仕事といえばご主人様を喜ばすことではないのかな」
「そう、そうですわ。ご主人様。奴隷の仕事はご主人様を喜ばすこと。ご主人様、真知子に何なりとお申し付けください」
「そうだな、まずはフェラでもしてもらおうか」「はい、それじゃ、失礼します」そう言うとニコニコした表情で俺の前にひざまずきズボンのファスナーを下げ俺の分身を取り出しぺろぺろと舐め始めた。あのプライドの高い真知子先輩が俺のいちもつを舐めているかと思うと俺の分身はむくっと大きくなった。真知子のフェラも割と気持ちがよく、俺は真知子の口でいくことにした。
「真知子、口に出すからありがたく受け取れ。こぼさないようにな」
「ふぁい、うぐうぎううん」たぶん「はい、ご主人様と言っていると思うが俺の分身を咥えているので何を言っているのか聞こえない。俺は真知子の口に出した。
「真知子、おいしいだろう。味わって飲み込めよ」「ふぁい」口の中いっぱいでちゃんと答えられない。真知子は幸せそうな表情で口の中で転がしながら味わっていた。
「さぁ、真知子先輩が見本をみせてくれたが、みんなは奴隷の仕事がそんなことかが分かったかな?」
「優子」「はい、ご主人様。私達奴隷はご主人様の喜ぶことを心をこめてご奉仕することです」
「そうだ、優子。よくわかっているじゃないか」
「はい、ありがとうございます。ご主人様」満面の笑顔で優子は答えた。
「じゃぁ、優子には○ナニーをしてもらおう。自分で自分を慰めるんだ」「はい、ご主人様」
「理沙と恭子は、俺の横に座って」二人は他の子の痴態を見て興奮したのかもぞもぞしていた。
「理沙と恭子は自分で慰めてはいけないよ。僕が触ってあげるだけ。自分じゃ一切触っちゃだめだよ」「はい、ご主人様。理沙はご主人様に慰めてもらう以外、自分で触りません」そう理沙は答えた。
「恭子も分かったね」「はい、ご主人様。恭子も自分では慰めません。ご主人様よろしくお願いします」
 俺は理沙と恭子を横に座らせ二人のスカートに手を入れて二人の大事な部分を触った。
「あ、あぁーん」二人は敏感な部分を触られみだらな声を漏らした。
「めぐみ、服を脱ぎなさい」「はい、ご主人様」めぐみはうれしそうに着ている服を脱ぎだした。全部脱いで僕の前に立ちなさい」
「はい、ご主人様」「真知子、めぐみのあそこを舐めて潤してあげなさい」「はい、ご主人様」真知子は全裸になっためぐみの近くでひざまずきこう言った。「失礼します、ご主人様。めぐみ、私の方にあそこを向けて」真知子はめぐみにそう指示するとめぐみは素直に真知子の目の前に股を近づけた。「真知子先輩、これでいいですか?」「ええ」真知子はにこっと微笑むと真知子の大事な部分をぴちゃぴちゃといやらしい音をさせながら舐め始めた。「ひゃん、ああ」めぐみは声を出して真知子の頭に手を添えた。真知子はそんなめぐみの反応をあたりまえの様に受け止め、めぐみを責めていった。
「優子、今度は口でご奉仕してくれ」「は、はぁい。ご主人様」懸命に○ナニーをしていていきかけていた優子は俺の命令にすぐさま反応できず、しばらく間が空いてから俺の分身にご奉仕し始めた。「うううん、うんふん、うふん」息を荒げながら優子は懸命にご奉仕を続けた。
 しばらくして俺の分身も元気になり、めぐみを受け入れることにした。
「めぐみ、お前はまだ初めてなんだな。はい、まだです」「俺にささげることはどう思う?」
「ああ、めぐみの処女をご主人様にささげられるのは光栄です。どうか私の処女をお召し上がりください」
 めぐみはそういいながら恍惚とした表情であえいでいた。真知子の責めとこの異常な状況でめぐみは我を忘れていた。
「さぁ、めぐみ入れるぞ」「ああ、ご主人様」幸せそうな表情でめぐみは俺を迎え入れた。めぐみの中はきつく相当ぬれていたにもかかわらずきつかった。俺はめぐみが始めてだったことにも構わず、乱暴に攻め立てた。めぐみは初めての経験にもかかわらず俺の中で何度も絶頂を向かえた。それを見ながら優子は○ナニーをし続け優子も絶頂を迎えていた。
 真知子も途中からもだえ始め優子と同じように○ナニーをし絶頂を迎えた。
 理沙と恭子は俺の言いつけを守り決して○ナニーはしていなかった。だが、欲求不満になったのか二人そろって喘いでいた。
「ああ、ああーんご主人様。私を、私達をいかせてください。お願いします、ご主人様。お慈悲を」
「はぁ、はぁ」と息を荒げ、理沙は服を自分から肌蹴させぐしょぐしょになったパンティを突き出しながら懇願した。
「恭子も、恭子もお願いします。恭子をいかせて下さい」恭子も椅子から腰を浮かせながら涙を流しながら訴えていた。
「よし、それじゃ二人とも自分では慰められないけれども、お互いになら慰めあってもいいぞ」
「あ、ぁ、ありがとうございます。ご主人様。ああ、理沙」「失礼します、ご主人様。ああ、恭子」二人はお互いキスをし、びしょびしょになっているお互いの秘所を何の躊躇も無く指で触りあった。「ああ、気持ち、気持ち良いです、ご主人様。恭子もっと激しく」「ご主人様、ああ」その声に反応し理沙も恭子同様激しく指を動かしお互いの快感をむさぼりあった。
「あ、あ、いくいくう、いく」恭子はもう少しで絶頂を迎えそうだった。一方、理沙は恭子に比べてもう少し時間がかかりそうだった。やがて恭子は絶頂を迎えた。「ああん、いく。いくー、ごめん、理沙」そう言うと恭子は果てた。
「ああ、理沙。もうちょっとで、もうちょっとだったのに、ああーん。ああ」また理沙は自分で慰められず、絶頂ちょっと手前でお預けをくってちょっとしたパニック状態になっていた。
 俺は、何も言わずに理沙の中に分身を挿入した。「あぁ、ああーん。ご主人様。あ、あっ、気持ちいい。ああ、ああいく。いっちゃう。ああ、だめ」俺が理沙に挿入して数分後、理沙は満足しきったように果てた。
 俺はいって放心状態の彼女達の耳元でささやいた。「めぐみ、ものすごく気持ちよかったね。これで君は僕の物だ。奴隷で要ればいつでもこんな快感が手に入るんだ。奴隷でいると幸せだよね」
「ああ、ご主人様。めぐみはご主人様の奴隷になれて本当に幸せです。一生めぐみのご主人様でいてください」
 そうめぐみは言うと涙を流していた。「なんで泣いているんだい?」「ああ、ご主人様、申し訳ございません。うれしくって私」
「そうか、めぐみ。俺に尽くしてくれるな」「はい、ご主人様」
 めぐみは涙を流しながら笑顔で答えた。
「理沙、気持ちよかったね。今まで経験したことの無いほどの快楽だった。私の奴隷でいるとこんな幸せなことが感じられるんだ」
「はい、ご主人様。先ほどはありがとうございました。ご主人様のお慈悲心から感謝します。理沙は一生ご主人様に仕える奴隷です」今度は、恭子に聞いた。
「恭子、ものすごく気持ち良かった。これほどの快感は今まで味わったことがない。私の奴隷になるとこれからももっと気持ちがいいことが経験できる。奴隷でいると幸せだと思わないかい、恭子?」
「はい、ご主人様。恭子はご主人様の奴隷でいると気持ちよくって幸せです。これからもよろしくお願いします」
「優子、いっちゃったね。気持ち良かっただろ。でも、さっきほどの快感は私の奴隷でないと味わえないものだよ。私の奴隷でいたいかい?」「はい、ご主人様。優子はご主人様の奴隷です。ご主人様の奴隷でいれることが優子の幸せです」
 優子は真顔でそう言った。
「真知子、ものすごく気持ち良かった。これほどの快感は今まで味わったことがない。私の奴隷になるとこれからももっと気持ちがいいことが経験できる。奴隷でいると幸せだと思わないかい、真知子?」
「はい、ご主人様。真知子はご主人様の奴隷でいると気持ちよくって幸せです。どうか奴隷の真知子をこれからもよろしくお願いします」
 これで、5人とも俺の奴隷になった。それに自ら俺の奴隷になることを誓った。これで俺は自分の部の女性を全員支配下に収めることに成功した。
 さて、催眠と洗脳により完全に俺の奴隷となった5人で当面は会社でも充実した社会生活が送れそうだ。
 俺が5人を相手していると勤務時間がどんどん過ぎ、あと小一時間もすれば退社時間になる。
 俺は5人の身支度と記憶を調整することにした。
「さぁ、5人とも眠れ」
 そう言うとみんなまた椅子の背もたれに体を預け首をうなだれた。
「さぁ、みんなは、さっきまで新規プロジェクトの内容の説明を受けていた。新規プロジェクトはみんな僕にご奉仕することだ。この事はさっきも言った通り、極秘プロジェクトなので誰にも話してはいけません。また、このプロジェクトの事はこのメンバー以外の人間にばれないようにしなければなりません。わかりましたね。そして私とあなた達以外の人がいる所でプロジェクトの話が出ても絶対にそのことについて話したりメールで知らせたり、このメンバー以外に知らせることはできません。みんな、このプロジェクトが大好きでこのプロジェクトに命をかけています。絶対に秘密を漏らしたりはしません。この事はよーく覚えておきます。
 それから、僕がみんなの前で、『新規プロジェクトの開始です』と言うとみんなは僕の奴隷になることができます。この事は普段忘れていますが、心の奥深くに覚えていて僕がみんなの前で、『新規プロジェクトの開始です』と言うとみんなは僕の奴隷になることができます。さぁ、3つ数を数えると普段どおりのみんなに戻ります。1つ、2つ、3つ、はい」
「以上です。それじゃ、もう少しで定時となりますので、質問のある方はいらっしゃいますか?」
 俺は彼女達の顔を見渡して言った。「それでは、皆さんの今回の新規プロジェクトの説明は終わります。また明日、今度は各メンバーごとに打ち合わせを行いますので、明日僕の方からお声掛けを行いますのでよろしくお願いいたします。以上です。お疲れ様でした。」俺はそう言うと椅子から立ち上がった。彼女達も椅子から立ち上がろうとした瞬間に俺は、「ああ、最後にちょっと『新規プロジェクトの開始です』についての注意点を言います」と言った。
「はい、なんでしょう、ご主人様」みんなは一斉にそう言った。
 みんな、明日からは、下着の着替えは2,3着用意して置くように。それと仕事中はなるべくセクシーな下着の着用を心がけるように。それじゃぁ、明日からよろしくお願いします。3つ数を数えると普段のみんなに戻ります。1、2つ、3つ、はい」
 みんな会議室から出て行きそれぞれの自分の席に戻っていった。
 俺は、メールの確認等を行い、仕事を片付けると総務の恵子ちゃんと受け付けの洋子ちゃんのいる創作料理のお店Mへと向かった。

< 続く >

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