前に進めない催眠暗示に抵抗しようとする女の子のお話

「さて、それじゃあまずは、君のフルネームをこの風船に書いてみて」    浩一が目の前の少女にサインペンを手渡すと、真っ赤な風船を少女の目の前に差し出す。   「う、うん……こう?」    少女はキャップを外すと、慎重な手

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催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~11

第五章 季節は廻りBへと誘う。    俺は……持っていた鏡を夏帆に向けた。 「いやああああっ!」  鏡を向けられた夏帆は大きな悲鳴を上げたが、しばらくすると、そのまま石のように動かなくなった。  その瞬間、 (良くやった

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催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~10

第五章 季節は廻りAへと誘う    俺は……持っていた鏡を床にたたきつけた。  パリンと言う音と共に鏡が砕け散る。  その瞬間、 (そうか……残念だよ、志貴。だけど忘れるなよ、お前が俺を否定しても俺はお前の中に居続けるっ

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催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~9

第四章 夏の夜の夢(後編)   -3-    夏帆姉ぇの話を聞き終えた俺は、ただ呆然とするしかなかった。  ……父さんも俺と同じ鏡を持っていた? それに夏帆を襲った……。  たまらなくなった俺は手元の鏡に向かって声をかけ

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催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~8

第四章 夏の夜の夢(前編)   -1-    その日はまさに、熱帯夜と言ってふさわしい夜だった。  ねっとりとした湿気が僕の全身にまとわりつき、着ているシャツも汗に濡れている。 「はぁ、はぁ、はぁ」  月はなく、街灯の明

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催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~7

第三章 冬の終わり(後編)   -3-    あの日、私は秋に入れてもらったコーヒーを片手に、夫と話をするために書斎へと向かった。  特にこれといった用があったわけではない。  ただ何となく、ここ最近の夫の様子がなんだか

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催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~6

第三章 冬の終わり(前編)   -1-    学校の保護者参観に父さんが来てくれたことは一度としてなかった。  だから冬美さんが保護者参観に来てくれたときは、嬉しさよりも驚きの方が大きかった。冬美さんを初めて見た友人たち

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催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~5

第二章 春の目覚め(後半)   -3-    最初から春香が僕たちのことをこっそり覗いていることはわかっていた。わかっていて、僕はわざと僕と秋の情事を春香に見せつけていた。 「あああっ! ご主人様! イキます、イキますぅ

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催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~4

第二章 春の目覚め(前編)   -1-    僕の本当の母親は、僕が小学2年生の時に死んだらしい。  母親の記憶はあまりない。だから死んだことに対しては別段悲しくもない。だが亡くなった母がベッドに横たわっている姿と、母が

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催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~3

第一章 秋の収穫(後編)   -3-    身体の上で気を失った秋をゆっくりとベッドにおろす。目の前で横たわっている秋を見つめながら僕は絶頂の余韻に浸っていた。すると頭の中で、 (どうよ、人間。念願かなって憧れの人に童貞

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催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~2

第一章 秋の収穫(前編)   -1-    秋が僕の家でハウスキーパーとして働くようになったのは、僕が中学の頃だった。  大学病院の医師として働いていた僕の父は家を空けることが多く、母親を亡くたった一人で父の帰りを家で待

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催眠の季節 ~僕が義理の家族を犯した理由(わけ)~1

第零章 はじまりの季節    裸電球が天井で左右に揺れている。  さっきあいつが私を脅かそうと大きく動いたときに体でも触れたんだろう。  しばらく天井を見ている間に、電球の動きはゆっくりと止まった。  しばらくすると、あ

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