- 坂部勝也
10月17日(水)
栗原聡子は空を見上げていた。
「…と。バカ聡!」
「ま!」
バカ面で聡子が振り返る。向いた先には飯原和利が座っていた。
「何見てるの」
和利は呆れ顔だ。
「空だよ。空!」
「…で、何で?」
「空って何で水色なんだろう。空の空気って水色なのかなぁ?」
聡子の顔はマジである。聞いてた和利は呆れ顔である。
「……ふぅ。凄い発想能力だな聡子は、でも1つ言えば、俺は空の空気が水色で有ろうが無かろうが、どうでも良いけどな」
「ロマンが無い男ねぇ」
聡子は頬を膨らませた。
「ああ。それで結構、結構」
和利は子供をあやすように手を振った。ふと横を見ると上森愛子が歩いていた。
「…ん?何か歩き方変だなぁ上森。腹でも痛いのかなぁ…この前の集会の時も変だったし。まぁ、あれだけ毎日練習してたら変にもなるかもなぁ……」
和利は興味がなさそうにコップを見た。中にはカフェオレが揺らいでいる。
「和利!」
「ん?」
顔を上げると、膨れっ面の聡子がいた。
「何?」
「他の女の子を見ないの!ダメ!ダメ!ダメなの!!」
「コーヒーが嫌いになったら見なくするよ」
素っ気の無い和利とは裏腹に、聡子は顔を赤くして怒っていた。
「ほっぺをつねるよ!!」
言い終わる前に聡子が乗り出してきた。
「ハイハイ。悪かったって」
和利は手を上げて、降参のポーズを示した。
「ブ―――ゥ」
聡子は膨れっ面だ。横を見ると、愛子の姿は無かった。
愛子は火照っていた。
先週の土曜日に一線を越えて以来、股間部に異物を入れるのに違和感を持たなくなっていた。
最初は「電池」などの小さな物だった。しかし、数日のうちに「バイブ」に変わっていた。
この、バイブ。今朝起きると、部屋の前に置いてあったのである。普通ならば気味が悪い悪戯として扱うのであるが、今の愛子にとってバイブは魅力的な物に見えたのはしかたがなかった。
現在、そのバイブは愛子の内部にしっかりと収まっており、動くたびに快感を愛子に与えていた。
(コレ、良い……。ランダムの動きが気持ち良い…んんっ…)
足腰に力が入らなく、愛子は壁に手をついて歩いていた。
最近、練習は自主トレが多くなった。コーチは愛子が精神的にネガティブになっている事を察し、焦らずに愛子の調子が回復するのを待つことにしたのである。しかし、それはかなわぬ願いになりそうであった……。
愛子は、さっきまで自主練習のために外で滑っていた。練習が口実であるが、本意は中にバイブを入れて激しく動くとどうなるのか知りたかったのである。
結果は凄い物で、コブの縦揺れの振動と、エアの横伸びの運動は、予想以上の快感で6回は達してしまったのであった。
(…マズイなぁ。速めに終わろうと思ったんだけど、終われなかったよぉ。この後、取材があるし、シャワー浴びるヒマ有るかなぁ)
愛子はヨロヨロと自室に向かっていた。いつもの倍以上の疲労感が彼女を襲っていた…。
自室には午後3時30分位に着いた。取材は4時からで、急いで着替えて、化粧して走っても、遅刻は間違い無く、シャワーを浴びるのは不可能であった。
(どうしようかな……シャワー浴びたら、急いでも4時30分になるし…待たせるの悪いしなぁ……あきらめるしかないかぁ…でも臭い大丈夫かなぁ…)
急いで服を脱ぎ捨てると、ズボンの内側が見えた。内側は十分に濡れていて、パンツにいたっては、使い物にならない位に濡れていた。
パンツを脱ぎ、新品に変える。変える時に手が止まった。
(バイブどうしようかなぁ……。取ると物足りないし……どうしようかなぁ…スイッチだけ切って行こう………)
ズボンのポケットに入っていた、小さなピンク色のスイッチを「OFF」にした。
洋服を選ぶ為にクローゼットを開ける。
(バイブを入れてると、少しモッコリするんだよねぇ…どうしようかなぁ…)
愛子の目がベージュのチェックのミニスカートに目が止まる。
(…スリルあるなぁ…コレにしよう)
考えの結果、茶色のPコートの下に白のタートルネック、ベージュのミニスカートに黒のハイソックス、黒のルーズブーツで行くことにした。
着替えと化粧が終わり、時計を見ると4時を5分位回っていた。急いで部屋から出ると広報委員会に足を向けた。
ヤルゲノ・スピノビッチは狩の真っ最中であった。目標は同じ学科の女の子「富島浅子」である。
「スピノビッチさん日本語上手だねぇ~」
浅子は笑った。
「ソウデスカ」
スピノビッチは、わざとらしく片言の日本語になり、浅子の笑いを誘う。
(日本の女は尻が軽いな。外人といえばヒョコヒョコ付いて来る。しばらくはコイツで楽しめそうだな…)
スピノビッチの目的は勉強ではなかった。根っからの女好きであり、日本の女に興味があったのだ。
(…じゃなかったら、こんな大学来ないけどな…金貰って、女食い放題。最高だな…)
「なに笑ってるの?」
浅子が不思議そうに顔を覗きこんだ。
「いや。それにしても、日本の女性って魅力的だね」
さわやかな笑顔を浅子にむけた。浅子越しに愛子が走って行くのが目に入った。
スピノビッチが、もう一度微笑した。
広報委員会に着いたのは4時15分位であった。走ってきたのだが、中にバイブが入って入る為に全力では走れなく、遅くなってしまった。また、走る間にパンツが濡れてしまい、薄紫色のパンツに楕円の小さなシミが出来ていた。
「こんにちは。遅れてごめんなさい」
白いドアを開けて中に入った。中は10畳位で、長テーブルが1つとパイプイスが数個、茶色のソファが1対。機材入れの棚が1つあった。
「いえいえ、こちらこそ。お忙しい中、来てもらって有難うございます」
ソファに坂部が座っていた。手で、前に座るのを薦める。
「あ、すいません。よろしくおねがいしまーす」
髪をかきあげながら、愛子はソファに座る。ソファは予想以上にやわらかく、腰が深く埋まり、スカートの中が少し見えそうである。
「…では、始めます」
手前の低いテーブルの資料を見て坂部は始めた。
(坂部君。何も変わらないなぁ。てっきり、何か有ると思ったんだけど……期待損かな…)
愛子は坂部の顔を覗きこんだ。あいかわらずの脂ぎった髪、パッとしない顔。変わりは無かった。正確には気が付かなかった。坂部の目の奥の光に…。
取材は、ありきたりに進んだ。モーグルを始めたきっかけに始まり、目標、好きな服のブランドなど、順調であった。時間は開始してから1時間が経っていて、さすがに退屈に感じられてきた。
「…えー、では最後に、好きな音楽などを…」
坂部が脂っこい前髪を直して、愛子の目を覗きこんだ。
「そうですねぇ、静かな曲がしゅきぃぃぃ!!!あああっつ!!」
愛子は困惑し、股間部を両手で抑えた。「ブブブブブブブ」っという低い音と共に中のバイブが突然動き出したのだ。
「どうしました?静かな何ですか?」
坂部が聞き直す。
「しじゅかにゃぁぁぁ、ああっつ!」
バイブは普段の強さ以上の動きで暴れていた。その動きは予想以上で、言葉のろれつが回らないくらいであった。
「…大丈夫ですか?どこか痛いのですか?」
坂部は、愛子を見ずに言う。
「んぎゅぅ。ああ!いやぁ」
愛子は両手でソファを掴み、歯を食いしばった。顔には沢山の汗が流れ落ち、床に落ちた。
「…その。言いにくいのですが、パンツ見えてますよ」
坂部は「コホン」っと小さなセキをした。
愛子は、それどころではなかった。股間のバイブはいままで以上の動きで暴れているのだ。
「上森さん。股間が膨らんでますねぇ……何か入っているのですか?」
股間部のシミが広がって行く。その様子は坂部の目によく見て取れた。
「答えられないようですね。質問を変えましょうか」
愛子とは裏腹に、坂部は冷静であった。
「愛子さん。SEXは好きですか?」
愛子の頭は快感に溺れていた。口の中が熱く、体の火照りが納まらなかった。
「ああ!んん。ああぅぅ!」
愛子は頭を振るいながら悶えていた。
「質問に答えろ!愛子!!」
坂部は強い口調で愛子を睨んだ。
「にゃぁぁ!ああああぅうう」
「こりゃダメだな。少し弱くするか…」
坂部はポケットからピンク色のリモコンを取り出し、メーターを弱めた。
愛子の激しい動きが止まった。うつむいたまま、かすかに震えていた。
「では、もう1度。SEXは好きですか」
坂部がニッコリと笑っていた。
「しゅ、好きでしゅぅぅ」
愛子はアヘ顔になっていた。口の端からはヨダレが垂れていて、目の焦点は合ってなかった。
「経験人数は?」
「……2人」
卑猥な答えが簡単に口から出てくる。まるで、それを楽しんでいるかのように…。
「まぁ、普通ですね…もっと多いと思いましたよ…では次に、オナニーはしますよね。今日は何回しました?」
坂部は顔とは裏腹に、興奮していた。ズボンの股間ははちきれそうな位に盛り上がっていた。
「わかんにゃい」
愛子の口は半開きで股間部を抑え、前のめりになっていた。
「分からない位ですか。淫乱ですね。ふふっ。では次、感じる所は?」
坂部はクルッとペンを回す。
「オマOコの奥ぅ。あしょこにバンバン当るのが好きぃ」
坂部は、愛子の答えを事細かにメモっていた。
「ははははっ!これは良い記事が書けそうだ!ねぇ、上森さん!!」
坂部は右手で愛子のアゴを掴み、撫で回した。ビックと愛子の体が震える。
「愛子さんの愛汁は独特の臭いを持ってますよね」
「うん。分かってる。愛子分かってるにょ。分かってるから、今日シャワー浴びないで来たにょ」
「臭いで分かるよ。パンツの中に指を入れて、汁を見せてみろ」
愛子は、モゾモゾと右手をスカートの中に入れパンツの中をまさぐる。ヌチョっとした暖かい感触と共に指に汁が絡み付く。
指を抜き取り、坂部の前に見せる。人差し指と中指を広げると糸を引く。
「嗅いでみ」
坂部は愛子の目を覗きこんだ。愛子は指を鼻に近付ける。
「くちゃい」
愛子は可愛く笑った。坂部は楽しそうに紙にメモった。
「舐めろ。口にほおばれ」
少し躊躇した。しかし、愛子はゆっくり、ゆっくり指を口に持って行き、指をくわえた。
「しゃぶり回せ。味はどうだ?」
愛子は、指を口内で激しく回した。独特の臭いが鼻を突く。
「おいしくにゃい」
唾液だらけの指を口から出して言った。「どれ?」っと坂部が、その指をくわえ、舌で舐めまわす。
「美味くないな」
言葉とは裏腹に坂部の顔は笑っている。
「では、最後に今1番欲しい物は?」
坂部がニタァっと笑い、愛子の目を覗きこんだ。
「オ、オチンOン」
愛子が坂部の目を見つめた。坂部は笑い、股間部を指した。
「口で開けろよ」
愛子は身を乗り出し、坂部の股間に顔を埋めた。口をパクパクとして小さなチャックを歯で挟み一気に下ろす。
坂部のオチンOンが灰色のトランクスを押し上げていた。愛子はトランクスを噛み、下にずらす。勢いよくオチンOンが飛び出す。ソレを見た愛子は少し笑っていた。
愛子が口を開ける。唾液が粘っこくなっていて、数本の糸を引いていた。
「何をしている」
坂部は愛子を見下ろした。
「フェラしようと思って……」
そう言うと、口を近付ける。くわえる寸前、坂部が腰を引く。
愛子が泣きそうな顔で坂部を見上げた。
「なんでぇ?」
「俺、昨日風呂入ってないよ」
愛子は、笑う坂部を見て、オチンOン見る。
「美味しそう…」
勢いよく愛子がオチンOンにむしゃぶりついた。頬を膨らませてながらオチンOンを舐め回す。
「んっ、凄いな。美味いじゃないか」
愛子のフェラの美味さに坂部は驚いた。愛子はフェラには自身があった。以前の彼が好きだったからである。
愛子スペシャルは舌使いに加え、歯も使っていて、上の歯と下唇でフェラするのである。
「んむ、んむ、んむぅぅ」
眉間にシワを寄せながら、愛子は必死に奉仕していた。
「おお、おっ!おおっ、スゲェ!あ、愛子。も、もういいぞ」
坂部は、愛子の頭を掴んでフェラを止めさせた。愛子は、オモチャを取られた子供のような顔で坂部を見た。
「そこのテーブルに手をついて、尻を突き出せ」
言われた通りに、腰を突き出し、スカートをめくり上げた。坂部が近づきパンツを横にずらし、陰部を広げる。「グチュッ」っという音と共にマOコが左右に広がる。内部は少し赤みがかった桜色に変化していた。その、深奥には微動するバイブが埋まっている。
「とりあえず、コレ取ろうか……」
指を2本入れこみ、バイブを掴む。
「あああ!にゅぁああ!!」
「ブビュッ」っとバイブが音を立てて出てくる。ピンク色のバイブはネトネトになっていた。坂部はソレを傍らに捨てると、オチンOンをマOコに押し当てた。
「欲しいか?欲しいよなぁ。集会で足を開くような淫乱女だもんなぁ…」
オチンOンでマOコ周辺に円を書きながら愛子を焦らす。
「ほ、欲しいです。欲しいんです」
愛子はノドの奥から搾り出すように言った。
「何が?」
しつこいほどに坂部は焦らした。髪がいつもよりも脂ぎっているように見える。
「オ、オチンOン。オチンOンが欲しいんです」
坂部は笑った。楽しくてしょうがなかった。普通ならありえない夢物語が、自分の目の前で起きている。坂部は腰を掴むと、一気に挿入する。
「ああああああああ!いい、ああ。ほ、本物。本物!」
痛みにも似た快感が広がる。マOコの中は熱くてしかたがなかった。あまりの快感に愛子はいきなりイキそうになった。
「ああ!ああ!ああ!」
「バンバンバン」っと激しい音を立てて坂部は愛子を犯していた。音と共に愛子の可愛い声が漏れる。
「くそ、凄い。絡み付いてくるな」
愛子の中の愛汁は絡み付くように坂部のオチンOンを離さなく、抜く時にはゴムのようにくっついて来た。
「しゅ、しゅごい。しゅごすぎる」
愛子は、もっと多くの快感を求め、自ら腰を動き始めた。
「ははっ!自分で腰を振っていやがる!バカ淫乱だ」
坂部は笑いながら「バシバシ」っと尻を叩いた。
「ほら、もっと動きやがれ!オラオラ!!」
尻を叩く。愛子の雪のように白い尻は赤く変色していた。
「は、ひゃい。もっと動きましゅ~。だから、もっと叩いてぇ~」
愛子にとって尻の痛みは、痛いを通り越して、気持ち良く感じられた。坂部が叩くたびに、愛子の腰の動きは激しくなり、マOコの内部から汁が飛び散った。
「よがれ!もっとよがりやがれ!!」
坂部は腰の動きを増した。
「ああ!凄しゅぎるぅ。いい、いいのぉ~」
愛子の全身から汗が、ふき出していて、全身がテカテカと光っていた。
坂部は右手をマOコの上部。クリトOスに持っていき激しくこね回した。
「いやぁぁぁ。だ、だめ。だめぇぇ。す、凄すぎるよぉ。耐えられにゃいよぉ~」
愛子はイヤイヤと頭を振った。しかし、行動とは裏腹にマOコの締め具合はきつくなった。
強くクリトOスを握った時、愛子の中がギュッと強く引き締まった。奥から濃い汁が噴き出しオチンOンの先端に絡みついた。
「いひゃぁぁぁぁぁ」
マOコに入ったオチンOンの隙間から液が「ボトボト」と床に落ちた。愛子は疲れて机に突っ伏した。
「はぁ、はぁ、はぁ………」
愛子は口を半開きにし、肩を大きく呼吸していた。
「おい」
坂部が愛子の尻を「パン」っと叩く。
「起きろ。第2戦だ」
愛子が振り向くと、坂部のオチンOンは第2戦の準備OKと言わんばかりに、激しく反り立っていた。
「…ステキ…」
うっとりとした顔で愛子は微笑んだ。背筋を一線の汗が流れた。
その様子を坂部とビデオは見つめていた…………。
< つづく >